NEWSを知らない君へ
君が子供の頃、「アイドル」という存在は一世を風靡していた。男の子も女の子も。
音大卒の君のお母さんはポップスにあまり興味がなかったけれど、当時は伝説的歌番組がオンエアされていて、それを何気なく流していたら君がモノマネをしながら歌うので可愛くて、ついついレコードを買ってしまっていたらしい。
wink、明菜ちゃん、少年隊、シブがき隊。
君は家のグランドピアノの下にもぐるのが好きで、いつもその狭いスペースで、アイドルの曲を聴いていた。レコードの針を落として、ピアノの下にもぐりこんで、歌詞の意味もわからないまま歌っていた。
数年後には音楽番組が廃れてしまい、いつしか君のお母さんも「流行りの曲はくだらない」と否定するようになった。従順な君は「そうなんだー」と思って音楽を聴かなくなった。
そこから20年、音楽には、とりわけジャニーズには縁がなかった。
その間、金八先生にクソほどハマって風間くんと亀梨くんと森くんを好きになり、翌年「加藤くん」「増田くん」「東新くん」も好きになった。ジャニーズの子というのは知っていたけど、知っていたというだけで君にとってはただの3Bだった。
数年後、会社員になった君は金八の再放送を見て、ハセケンこと加藤くんはどうやら後輩らしい、と知って、小説を書いているのを知って、それを読んだ。ああ、この人本当に後輩なんだな。この人のこと好きだなと思った。ぐぐったら、金八同級生のカズトシと同じグループになっていて驚いた。NEWSというグループらしい。しかし社会人数年目で心の死んでいた君はそんなグループ名もすぐに忘れる。
またしばらくして、あまりにも心が死んだので無職になってテキトーに転職してダラダラとテレビを見ていたら、女装をしていた手越くんという子の可愛さにうちのめされた。NEWSというグループらしい。しかし君はまたそのグループ名を忘れる。
その直後、スケートの羽生くんにメロメロになり、あらゆるスポーツニュースを録画していたら、なんだか爽やかなキャスターを見つけた。小山くんというらしい。ジャニーズのNEWSというグループらしい。しかしまたそんなことは忘れた。
そこから1年経って、君は唐突にNEWSと出合う。
幼き日々はいつもテレビの中にはアイドルがいて、いつもワクワクしていたことを思い出した。全然詳しくなかったけれど、潜在的にジャニーズは日常にいて、それなりに好意を持っていたのだ。そんな中で、ずっとグループ名もメンバー構成も知らなかった人たち。
友人から「金八に出てたまっすーが出てますよ」と見せてもらった過去の音楽番組の録画映像で、キャスター姿を数回見ただけだった「小山くん」が可愛く歌う姿に目を奪われた。次の日仕事をしていても、ふとした瞬間に小山くんの姿が眉間の奥の方に残像となって現れて、気がついたらアイドル雑誌を手に取っていた。
ちょうどそのタイミングでオンエアされた「リーダー会」と「コヤシゲ夜会」。
友人に「あの、4人になって最初のライブをレンタルして見てみたいんだけどなんというタイトルか」とメールをしたら、ジャニーズのライブDVDはレンタルがなくて買わなくては見られないことを教えてくれて、君のためにすぐそのDVDを買って家に来てくれたね。
そして君はNEWSを知り、戻れなくなった。
NEWSを知らない、2年前の君へ。
君がこれから好きになる人たちは、たくさんの壁にぶつかって、自らの居場所を必死に求めて、たくさんの武器を身に付けてたくましく大きくなった人たちだ。
ロールプレイングゲームのパーティのように。それぞれが別々の能力を磨いて、地味な敵やダンジョンも着実にクリアして、時には大きな敵を協力して倒して、経験値を積んで、パーティのレベルをあげていった人たちだ。
君はそれを支えてきたファンというプレイヤーの一員として受け入れてもらって、途中参加ではあるけれど、冒険の書を共にすすめていくことになる。
そして物語はいま、ある山場をむかえている。
この山場を乗り越えれば、またこの4人はレベルアップするだろう。
そしてかつての君のように、音楽番組で、あるいはバラエティで、あるいはチャリティー特番で、あるいは書籍で、ドラマで、雑誌で、ラジオで、初めてNEWSというパーティを知り、この冒険の書にログインする人々が現れるだろう。
NEWSを知らない2年前の君には到底想像もつかないことかもしれないけれど。
2年後の君はNEWSを知らない誰かに両手をひろげて「ようこそ!」と笑う。
その冒険の書には終わりがなく、毎日が新たな旅のはじまりだ。
最高に幸せで刺激的な旅が待っているから、楽しみにしていてね。
愛するということは互いに見つめ合うことでなく ~QUARTETTO感想~
2016年のNEWSコンサートツアー、QUARTETTOが終了した。
昨年のWhiteツアーの時は私にとって初めてのジャニーズコンサートであり、いかんせん素人すぎたため、ただ目の前のキラキラを受け止めるのに精一杯で、演出やセトリの良し悪しなど全くわからず、後から皆様のレポを見て「あの構成にはそんな意味が!」とようやく気付ける有り様だった。(なんたってロメオ終わりで扉を開けたのがシゲちゃんってことすら人様のレポで知った)
この1年でTwitter等でやりとりしてくださる方も増え、けっこうな頻度でフォロワーさんと集まってあらゆるグループのDVD観賞会をするようになり、ABC-Z、関ジャニ、KAT-TUNの現場にも入った。色々なコンサートを見るうちに昨年よりはちょっとだけ会場全体を見る余裕ができたので(とはいえ洞察力の無いタイプのオタクなので、皆様と比べたら2割くらいしか見えていないが)、自分なりの感想を書き記しておこうと思う。
すっげーーー長いです!15000字ある!! でもね!!最後にどんだけNEWSが好きか、書きたいこと書いたからそれだけでも読んで欲しい!
しょーがーねーなそこだけでも読んでやんよ! という優しい方は、親指の指紋が無くなるいきおいでスクロールして【総括】という文字が見えたらそこから読んでくださいごめんねごめんねー!(U字工事)
今回私が入った現場は3/26札幌初日。そして6/11、6/12の東京ドーム。幸せなことに初日とオーラス、アリーナとドームという対照的な公演をどちらも経験することができた。
札幌はなんとアリーナBブロック。センターステージのすぐ横という神席で、コンタクトレンズを入れたところでたいした視力ではない私の肉眼でも、センステの様子はBlu-rayの画質で見えた。しかも今回わりとセンステで踊る曲が多かったため「近い……」という衝撃だけが鮮明に残っており、照明がどうだったとか、モニターの映像がどうだったかとかを全く覚えていない。
ドーム初日はメインステージ真横の超ド級見きれ席。メインモニターはおろか、バックモニターも柱がかぶってて、モニターいっさい見えませんw
で、オーラスは1階スタンド中断。ファンサを貰えるような距離ではないけれど、モニターも全体も程よく見渡せる席で、3回目にして初めて「あっ照明こうなってたんだ!」「モニターにこんな映像が!」と知ることができた。よってここでは主にオーラスについて書いていくことにする。
1.Theme of "QUARTETTO"~QUARTETTO
セットはシンプルめ。劇場のようなメインステージには赤い緞帳が降りていて、花道から丸いセンターステージ、バックステージへと続く。センターステージからは左右にも細い花道が伸びていて、センステを挟んで花道が十字になっている作り。
NEWSコールをしていたら暗転しない状態(ほんのり薄暗くはなった?)で緞帳の前にJr.が出て来て踊る。この踊り、中央からふたりずつシンメで広がっていくのがかっこよかった。そしてOP映像。これはアルバムの特典と全く一緒だったので少し物足りないかなー、と思っていたけど、メンバーが画面に映る度(何度も見ているであろう映像なのに)会場はギャアアアア!となっていたので別にいいのかも。
暗転。登場はどこから……と思ってたらスポットが当たって十字の花道の端に分かれて4人が立ってた!!! かっこ!!!いい!!!!です!!!!!
またこのOPの衣装が!! 布多い!!!! ジャニーズの衣装は布が多ければ多いほどジャスティス! と常日頃からTwitterでわめいているのだけど、 これ以上増やせません……ってくらい全身布だった!!
なんつっても色が。慶ちゃんは黒。まっすーは青。シゲちゃんは白。てごちゃんは赤。ってことで「四神だ……」と感動。
慶ちゃん=黒=玄武
まっすー=青=青龍
シゲちゃん=白=白虎
てごちゃん=赤=朱雀
というところまではその場で浮かんできたのだけど、ポンコツな脳はどのメンバーがどの方角から出てきたかを覚えておらず。たとえば玄武の方角は北なので、もし四神をモチーフにしているならそれぞれの方角から出て来てたのかもしれない。ど、どなたか覚えておられる方がいたら教えて下さい……!
この衣装と四神の連想(あくまで連想しただけでほんとのところは神(増田さん)のみぞ知る…)についてはからふるさん(id:colorkul2891)も書かれていましたので詳しくはこちらで。からふるさんの記事を拝見して、そうだよNEWSって元々東西南北じゃん……と震えた。
その神様たちが、ゆっくりセンステに歩みより集合する。
そしてアカペラのハーモニーからQUARTETTOが始まる。そのハーモニーの美しさと気高さに一瞬息を飲んだ。喉がつまったままぎこちなくペンラを振っていたら、サビ前、アルバムを聞いた時からずっとずっと生で聞きたいと願っていたシゲちゃんの「燃え尽きるまでー!」が響いた。瞬間、テンションが振りきれて「ッキャーーーー!!」という声が出た。最高。最高のOPだ!
We can flyでジャンプすると重そうに重なった布がヒラッとなって惚れ惚れする。生まれ変わったらNEWSコンの衣装の布になりたい。布カースト最上位だろうけど。
2.ANTHEM
もーてごちゃんの気合いの入った「ブrrrラッボボボボゥゥゥゥウィーゴゥ!!!」が素晴らしすぎた!
3.チャンカパーナ
布の多い衣装でチャンカパーナ踊ってるのが本当に本当に好き(例:10周年の赤い衣装)なので幸せの極み。増田さんの「約束するよ、チャンカパーナ」の声が柔らかくて優しくて大好きなやつだった……
4.希望~yell~
フレーフレーを一緒に歌うよう促されて全力でフレーフレー。ペンラの動きが揃っててめちゃくちゃ綺麗だった。途中からJr.が明らかにチュムチュム的な衣装で出てくるので、あ、次はインドですねOKOKと心構えができた。笑
5.チュムチュム
蛍光黄色の衣装にチェンジ。最初「ま、増田さんこれは攻めすぎでは……」と思ったけどドームで見たら可愛いじゃんってなった。そもそもロングスカートっぽい衣装が好きなんだわ私。
チュムチュムはテレビ含め今まで見たパフォーマンスの中でもWhiteでの初披露時のものが一番好きで、バックにJr.が大勢ついてるゴージャス感と、全員が「トンチキ曲をかっこいい方向に魅せる」ことを意識した表情だったのが凄く気に入っていたのだけど、今年は一転、みんな笑顔全開で楽しそうで可愛くて……! 特に冒頭の慶ちゃんの「チュム」ね……。去年はさ、「チュムァ!」ってちぎって投げるような言い方だったのにさ、今年思いきりかわいこぶっててさ……「ちゅむぅ♥(^з^)-☆」ってさ……あざとい……くやしい……くやしいけど感じちゃう……ビクンビクン…かっこいいバージョンも可愛いのもどっちも好きです……
6.KAGUYA
正直札幌で見たときは「あの黄色の衣装でKAGUYAやったのは不満」って終演後言ってしまったんだけど、ドームで改めて見たら悪くなかった。むしろ赤い照明の中でぼんやり光る黄色が印象的で、サイバー昔話という感じでかっこいい。ロング丈なことで着物っぽさも出ていて幻想的でした。モニター映像が綺麗だと聞いたので見たかったんだけど、どうしても本人達を目で追ってしまってチラチラ見るしかできず。お金払うんで売ってください……
7. 太陽のナミダ
めっちゃ好きだから見られて嬉しかった!! サビの部分の振り付けをぼんやりとしか覚えてなかったのだけど、なんとかなってよかった。
8. Happy Birthday
ドーム初日はフォロワーさんのお誕生日だったので、きっと嬉しいだろうな~と会場のどこかにいる彼女に思いをはせていました。好きなアーティストに誕生日曲があるの嬉しいよね! Wow とYeahやるのめっちゃ楽しい!
9. チェリッシュ
ドーム初日はテゴマス、オーラスはコヤシゲのトロッコ側。初日は見きれ席だったものの目線ドンピシャの位置にトロッコが来てくれる席だった上、トロッコの速度が妙に遅かったのでずーーーっと目の前であらゆる動きをする増田さんを見ていた。すごいの、ずっと動いてるの。こんなにファンサってバリエーションあるの? ってくらい、体全体使ってくるくる表情かえて。本当に圧倒されてボーッと眺めてたら私の真正面に来た所で両手の投げチュー……! 「ひぇぇ!?」って言いながら膝から崩れたよ……増田さんこわい……SUKI……
オーラスの日は慶ちゃんの躍りをずっと見てた。「見つめるたーびにー恋♪」の後ね!!手首をくるくるってするのがめちゃくちゃ可愛かったの!! 私そんなに細かい振り付け知らないので後日ゆーのぶーちゅー(※慶ちゃんがよく言う。大手動画サイト)で8人時代の確認したら元からそういう振りでした。でも動画で見るのの100倍可愛かった!! というかトロッコに乗ってる慶ちゃんずっとキャピキャピルンルンしてて直視できない可愛さだった……女子ドルみが凄いよ慶ちゃん……
あとはねー、みんなで歌って! って言われたから歌ったら、てごちゃんが「みんなじょうず♥」って言ってくれたのほんとーーーに嬉しくて幸せに包まれた。これいつも言ってくれるんだけど、てごちゃんの「じょうず♥」が好きで好きでてごちゃんのこと大好きな気持ちが爆発しそうになる。
10. 加藤ソロ 星の王子さま
札幌で初めて見た時、ドーム両日、全部の回で泣いた。ペンラ振るのも忘れて棒立ち曲その①。
特に札幌では所見だったのもあって、静かに立ち尽くしながらポロポロ泣いて、曲が終った時「なんで私シゲ担じゃないんだろう……シゲ担になりたい……」って泣きながら呻いたのを覚えている。私は考察とかできないし、あの演出が特に自分好みというわけじゃない。でも私の大好きなあの声で歌い、ゆらゆらと空を漂うように踊るシゲちゃんを見ていたら愛しくて愛しくて抱きしめたくて、抱きしめてシゲは凄いよって何度も言いたいような感情で胸がぎゅっとなった。シゲちゃんがシゲちゃんの表現したいことを惜しみ無く放出できる世の中であって欲しい。私はその世界とシゲちゃんを抱きしめたい。札幌初日は会場がわりと戸惑っていてクスクス笑う人もいて、今笑ったやつ全員風邪引け!明日引け!って呪ったんだけど、拍手もおきていたから安心した。
11.増田ソロ LIS'N
シゲソロの涙も乾かぬまま、ドチャクソ私好みのストリート系の格好した増田さん登場。棒立ち曲その②。
レーザーが~~~~!! 増田さんのダンスとレーザー~~!! 10ksで中丸ソロ見て「ああ増田さんの親友だわ」って思ったけど増田さん見てたら「ああ中丸さんと親友だわ」って思った……! あまりにかっこよかったのでかっこよかった以外の語彙が死んでる。本当に今年の増田さんひときわ神々しい。年々神に近づいてる気がする。
同行した増田担が「増田さんの中のKAT-TUNが暴れてる」って言ってたの笑った。
12.Touch
ちょっとまってさっきまでの増田神どこいった!? これ同じ人???
つい数十秒前まで鬼イケダンスで世界を支配してた増田さまが一瞬で「まっす~」になったよ? こわい。
今年もNEWSちゃんの十八番、ドームの無駄遣いがでました~~~~。あの広大な東京ドームで数畳しか使わないで固まる4人~~~~ 風呂無し4畳半のアパートの方がまだ広いんじゃないかしら~~~~好きです!!
あの「wo o o o o o 」の所、4人並んで肩つかんで脚を投げ出す?振り付けが、初出の時よりちょっと揃ってました。とはいえ脚の長さも違うしリズムの取り方も微妙にずれてるのでわちゃわちゃしてるのは変わらない。最初披露されたとき「いくらなんでももう少しダンス揃えて欲しい」って意見もたくさん目にしたけど、これはむしろ揃わないでバタバタしてるほうが魅力的なんじゃないかなって個人的には思う。この踊りの部分はなぜかてごちゃんばっかり見ちゃう。一番リズム感いいはずなのに、なんか一番足元ドタバタしてるんだよね……すっごい可愛いの……
あとこの曲からチェンジしたデニムの衣装が!! ものっっっっすごく可愛い!!
メンバーによってロング丈だったり、パンツのダメージの入りかたも違っていたり、相変わらずまっすーの考える「メンバーが一番映えるデザイン」の的確さに感服。まっすーって本当に強火NEWS担だよね……。んで慶ちゃんのジャケットにだけファー付けてるの本当に本当に天才すぎて震える……まっすーありがとう……
13.NEWSKOOL
このツアーの動員27万余りが全員思ったであろうこと言っていい????
これがDVD特典でマルチアングルにならなかったら嘘でしょ!!??
目が!!!足りないよ!!!!どうなってんだ!!!!!
花道に広がって各々踊っているので、全体を見るのが非常に難しい。そのためほとんどの人は自担しか見ていなかったらしいのだけど、私は遠くの自担より一番近くの人を見るタイプなので、ほぼ増田さんの記憶しかない。特に札幌の時は自分の延長線上が増田さんだったので、ずっと増田さんを見てた。めっちゃファンのこと見ながら踊っていた。
私とにかくこれがアルバムで一番好きな曲で、というのも、この曲の小山慶一郎の声を聞くと本当に腰が抜けそうになるんですよ。Twitterとかでも何度も何度も「慶ちゃんにキーの低い曲を歌わせてくれ」って繰り返してる妖怪なんだけど、もう本当にこの曲のキーとリズムと言葉の詰め込み方、小山慶一郎のためにあるんじゃないかと思うくらい合ってる。慶ちゃんはキャスターを初めてから訓練してハキハキ喋れるようになったけど、元々は歯並びのせいか少し舌足らずで甘えたような話し方をする人だった。過去映像の慶ちゃんは、チャラ男特有の、舌先だけで発声して語尾が伸びるパリピ的な喋り方だった。音源のダルそうに、語尾を雑にぼかした歌い方はちょっと昔に戻ったようで、まあ一言で表すなら私の性癖を直撃しました。
で、ついにライブで聞けたこの曲。ライブ仕様なんで音源のようにダルそうではなく、煽りぎみに歌ってるんだけどそれもまた、いとをかし。「次のレッベールへ飛びだっせー」が聞けただけで満足です嘘ですマルチアングル収録してくださいお願いします!!!!(土下座)
14.Weeeek
NEWSKOOLでNEWS!\KOOL!/ NEWS!\KOOL!/ってやったボルテージのままWeeeek! しかしながら席が狭いのでジャンプはできず、おばあちゃんの体操みたいに膝だけカクカク屈伸しながらペンラ振っていた。
15. departure
私ほんとにネタバレを全く見てなかったので、札幌にはなかったはずの掛け声? 的なものがドーム初日で急に出て、な、なんだこれ知らないぞ!? とプチパニック。しかも前述の通りモニターが全く見えない見きれ席だったので、なんで皆がそんなに声を合わせられるのかがわからない……。
オーラス、モニターを見てようやく状況を把握。あーそういえば誰かが、アリーナ途中からニコ動風の演出が増えたって言ってた気がする……!
というわけで最終日だけタイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャージャー!を全力でやれました。コンサートのコンセプトとか雰囲気の統一、という点では賛否両論だと思うけど、私は盛り上がる系の曲はとことん盛り上がればそれでいいと思っているので本当に楽しかった!! 女子ドルのこと全然わからないのだけどああいうのをMIXを打つ?って言うんです?
ゆるいモノノフではあるので、ジャニーズのコンサートでああいう事ができたの純粋に面白かったー
16.愛言葉
きたぞーーーハイパー甘やかされタイムだーーー
ひっどい(褒めてる)MのCが終わって、センステに表れた巨大オルゴールへ。オルゴールの「愛言葉」の音色に合わせて、皆で歌ってと促される。
札幌初日はリアルにグッズのオルゴールの音に合わせたため、スピードが速くてぐずぐずになったんだけど、それをカバーするようにNEWSが歌いはじめて。次の日からすぐ修正が入ったらしいんだけど、私は初日のあの戸惑いながら歌った愛言葉もとっても幸せだった。
ドームは初日、現キーのまま歌い出した私たちにてごちゃんが「低くて歌いにくかったら1オクターブあげていいよ!」って言ってくれたんだけど、歌い始めちゃったもんだから今更直せなくてそのままでいたら、てごちゃんが綺麗な声で1オクターブ高く歌ってくれて! それに合わせて皆も高くして。そうやって気を配って優しく促してくれるのが、てごちゃんの大好きなところ。私の一番大好きな手越祐也だった。
後奏を利用してペンラでのデートタイム。これについては後述します。
17.Theme of "QUARTETTO"
またオルゴールに集まった4人。てごちゃんがターンテーブルのようにオルゴールを回すと音が割れ、Theme of "QUARTETTO"のダンスへ!
踊るとしたらOPかなと思っていたので、このタイミングでダンスが見られて感激!
丸いセンターステージ最高。
18.四銃士
アゲアゲナンバーからのラブラブ甘々モードが、Theme of"QUARTETTO"を挟んだ事でリセットされ、再びキリっとした4人がメインステージに戻りそして消えていく。Jr.のダンスが始まり、くるぞ……これは四銃士くるぞ……と固唾を呑んで見守る。
開演を示すブザー音。ゆっくりと緞帳があが…………
ーーーーーーーーーー!!!????
現れたオーケストラに悲鳴。モニターが見えなかったので一瞬遅れるが、やがて本物の西本さんだとわかる。なんてことだ!!!
いやね、正直ね、オケはもしかしたら入るかなってちょっと期待していた。だけど!まさか!本物のイルミナートと西本さんが来てくれるなんて!!!!! ぶっちゃけずっと西本さん見ながら泣いてた!!!!!
とにかくもう西本さんが美しくてかっこよくて気高くて! そしてあんなに音響の悪いドームで、オケの音に負けず歌うNEWSがべらぼうにかっこいい! 四銃士の衣装大好き!
ところで階段から下りてくるジャニーズってこの世の宝だよね(突然の悟り)
19.星をめざして
ひ、ひえーーーー四銃士だけじゃなくてこれも演奏してくれるの!? なんという贅沢……! イルミナートの演奏が2曲聴けてNEWSとデートできて7800円なの!? 安すぎない!!??
四銃士の後がこの曲だったことに納得しかないセトリ。オケでやるならこの曲だわ。本当に素晴らしかった。オケの音、歌声、同じ方向に動くペンラの光。
20.小山ソロ 愛のエレジー
えー……
何から話せばいいのかな……もう……好きすぎて……。
札幌初日、もの凄く近くであの慶ちゃんを見てしまって、涙止まんないし、ペンラなんて振れないし(棒立ち曲その③)、ただ打ちのめされた。大好きな人はいっぱいいるけど、なにがどうなろうとこの先慶ちゃんより好きになれるアイドルなんていないとわかった。わかってしまった。私の本能が慶ちゃんをどうしようもなく好きなんだって気づかされた。
私さ、リーダー会と夜会落ちの小山担なんだよ。
リーダー会で、どんどんはだけていく浴衣姿で落ちてるんだよ。
ただ歩いているだけで腹筋あたりまではだけている着物姿。しかも私の一番好きな赤い衣装に似た着物。Jr.を従えて歩く姿、提灯、スタンドマイク、ささやき声。
オーラスの日もひたすらタオル握り締めて号泣していた。オケのサプライズ登場の熱気に包まれていた会場を、一瞬で引き込んだリーダー。
この人が私をジャニーズの世界に導いてくれた、世界一大好きな担当です。
21.手越ソロ Encore
棒立ち曲その④
結局私ソロは全員ペンラ振れないまま立ちつくしてたわw
今年はピアノすら捨て、からだ1つで勝負してきたてごちゃん。そんじょそこらの人があんな風に感情こめて歌ったら、くどくわざとらしくなるけれど、圧倒的な説得力を持った歌声にぐうの音もでない。てごちゃんの歌は生で聞くとCDの100倍うまいっていつも思うんだけど、今回もアカペラになった時の響き聞いてうわ……ってなった。あの小さなからだのどこにあのパワーがあるんだろうか。
あ、最後また指輪芸してる~って思いましたw
22. I・ZA・NA・I・ZU・KI
や、やったーーーー大好きな曲!
ってかそうか、DVD見すぎてるからわからなかったけど生で見るの私初めてだったんだ!?
ひとりひとり出てきて歌うんだけど、歌いだしが増田さんで、センステでひとりス
ポットに照らされて少し上を見上げている姿が心底神々しかった……
一見白いロングコートなのに照明が落ちると模様が浮かび上がる!かっこいい!
ああこの曲キーが低いから慶ちゃんの声が素敵だなぁ……などと思いながら、まだ
か……まだか……とシゲを待つ……。
あっシゲ出てきた!けど衣装が光るターンだから顔が見えない……と、思っていた
ら!
「くっちずけを~~」でバッと明るくなって、髪の毛アップにしてイメチェンしたシゲの顔がアップに!!!
ギャアアアアアって言ったよ、言うよそりゃ! なんなの、シゲちゃんなんなの! 完全にシゲちゃんの歌じゃん!!!
サビのところからは暗転→明転を繰り返し、パカパカと交互に光る衣装と白い衣装が現れる。暗くて顔がわからないという意見も見たけど、一種のショーのようで凄くかっこよかった。
23. Wonder
炎! 花火! 色の付いた炎!
札幌初日終わったあと「Wonder凄い凄い! KAT-TUNみたい!」って興奮してたら同行者に「梓さん火みると全部KAT-TUNて言いますよね」って言われた。ごめんw
ドームのWonderは更に更に豪華! イエー!特効でた~! 炎でた~! なんかネズミ花火みたいなのも出てる~!「 WonderWonderWonder」の所の腕ぐるぐる回す振り付けと、ぐるぐる回る花火が重なってかっこいい~! ギャー!また特効出た~! ま、また出した~!! ちょっと待って1曲で3発も特効出したぞ凄いな!!?
同行者がまた「増田さんの中のKAT-TUNが暴れてる」言うてた。レーザーとか特効とか見るとすぐKAT-TUNて言うの反省しようお互い。
24.シリウス
ん……? なんだこれ……と思ったらセグウェイだった!!
初日はビックリしたけどドームで見たらめちゃくちゃかっこよかった。これも後述します。
この曲レーザーと照明がほんとーに凄くて(というか今回ドチャクソ照明が素晴らしかった)、同行者が「ねえ!これプリズムショーじゃない!?」って言い出して「それだ!!!」ってなった。セグウェイでツルツル動いてるからスケートに見えなくもないし、色とりどりのレーザーと照明が華やかで眩しくて、ずっと「プリズムの煌めき……!」ってはしゃいでた。いやほんと!プリズムショーだったから!
25. NEWSニッポン
全然記憶にねえ!と思っていろんな人のレポ見たら、セグウェイの個人技披露曲だった(笑)
26. ライフ
この曲ドームでしかやってないってほんと!? オーラス終わって皆様のブログ読んではじめて「なかったっけ!?」ってなったし今でも信じられない。ないの!?なんで!?
あの、わたし、椎名林檎をこじらせたクソみたいにビッチな大学生活送っていたので、亀田誠治絡んでるとか言われるとほんと死にたくなるんですよでもライフはいい曲です生きる!
27. サヤエンドウ
だーいすき。トロッコで来てくれた。
「シゲ!!」コールがめっちゃ大きかった!
(札幌のとき、NEWS担じゃない同行者は「タイミングわからなくて言えなかった……って言ってた。もっと教えとけばよかった!)
28. 恋のABO
だーーーーーい好き!!!!これ嫌いな小山担いる!?
どんだけ今後マイナーな曲をコンサートでやることになっても絶対これだけは残して欲しいってくらいすき!
29.TEPPEN
慶ちゃんがトロッコの上で踊るの好きすぎて目が離せなかった……。あのね、慶ちゃんがね、ひらひらひらひらって手のひらを動かすのが好きなんだ。
30. NYARO
慶ちゃんと
増田さんが
手を
つないで
いたよ
ね?
それで
花道を
きたよ
ね?
まぼろし???
31. ヒカリノシズク
この曲はシゲちゃんの曲だと思っている。いや、もっと正確に言えばシゲちゃんが先頭に立って、メンバーの方を見て両手を広げている曲だと思っている。
そしたらたまたま札幌では目の前がシゲちゃんのリフター で。ずっとずっとシゲちゃんだけを見ていた。そしたらアホほど泣いた。
ドームで見たこの曲は、照明が最高だった。最高オブザイヤーだった。
その照明を見にまとった4人がね、謙虚さと自信にみちあふれていた。
32.ONE-for the win
あーーーーー好き!!!!
アンコールに入る前の演出が大好き!
リズムゲー、からの、カウントダウン。しかもこのカウントダウン、4からはじまらなかった!? カルテットだから!?(気のせい?) 4,3,2,1, one!!!!
ひたすら世界の国の名前言ってるだけなのに異常にかっこいいタカヒサマスダ。
33. さくらガール
今回のコンサートの素晴らしかったポイントにトロッコ(フロート?)があるのだけど、ムビステのちっちゃい版?みたいなのがゆーっくりゆーっくり動いてるの。上下するし、さくらの散る動画も映すし、本当に優秀。
34. 恋祭り
大好き!!!!! 定番になってほんとうれしい!!!!!
てごちゃんにパワー送るの凄い幸せだった!
Wアンコ
35. weeeek
ぶっちゃけ、Wアンコール無いわけない、と思ってた。初日から。
アナウンスは女性(※男性のアナウンスが入るまでは粘れるという都市伝説を見たことがある)だし、生声の「ありがとうございました」だってやってない。だからNEWS、NEWSと必死で呼んだけど規制退場がはじまってしまった。
でも、オーラス。会場の声は止まなかった。規制退場を促すアナウンスがかかるといっそう大きくなる声。
それで彼らは出て来てくれた。
「帰りたくないのー?」
「ーーーーーー(歓声)」
「帰っていいなら帰っちゃうよ?」
「やだーーーーーー!!!!!」
私、30年以上生きてるけど、こんなふうに彼氏にダダこねたことなんてない。
だってわがまま言って嫌われるのがこわいから。
でもNEWSには言える。だって、いつだってなんだってNEWSは許して愛してくれるのをわかってるから。
多分、本当に予定がなかったんだなとわかって驚いた。さっき言った通り、あるものだと思い込んでたから。つまりそれだけ、彼らの中ではアンコールまでで完璧に綺麗に終わる算段で、それ以上は蛇足だったのだろう。いつもやる「ありがとうございました」生声すらも。
それでも彼らは出て来てくれた。そこに、彼らの一番のウイークポイントであり強みである性質が現れている気がした。
【総括】
以前NEWS担では無いジャニオタ友人に「NEWSのコンサートって基本的にアリーナの構造をしていて、ドームはそれを広げただけのように見える」と言われたことがある。
私はド新規なので「そうなんだー、私にはよくわからないなー」とだけ思っていたのだけど、KAT-TUNコンに入って「あ、なるほどこれはドームのための公演だな」と理解できた。派手な特効の有無ということではなくて、照明や演出のスケールというか、世界観がドームの広さで表現されることでより魅力的になっていたのを感じたから。
私はNEWSのライブが過去のどれを見ても大好きだけど、天井席こそ神席と呼ばれるKAT-TUNや、ドームで素晴らしいエンターテイメントを見せる嵐のことを知り、友人にそう言われたことを思い出して少し悔しくなった。他のグループがうらやましいのではなくて「NEWSだってもっとでっかくなるグループなんだぞ」って自信があったから、見てろよって気持ちになったのだ。
Whiteは素晴らしいライブだった。他G担からも大変評判がよかった。統一されたコンセプトの構成、ダンスの振り付けさえも自然に繋がっていく美しいセットリスト。
フィナーレではじけるカラフルできらきらした世界。復活記念でも、アニバーサリーでもないライブで彼らはまた1歩進んだ姿を見せてくれて、Whiteの円盤は最強のNEWS布教DVDになった。
QUARTETTOツアーが始まる少し前にWhiteの円盤が出て、皆で繰り返し鑑賞した。そしてQUARTETTOへの期待を高めるだけ高めて、私は初日の北海道へ飛んだ。
冒頭に記したように初めてのアリーナでほぼ目の前の姿しか見ていなかったため、札幌では全体をまるで見ていない。ただひたすら楽しかったし幸せだったけれど、いくつか疑問、というか若干の違和感が残ったのも事実である。
・あの黄色い衣装でKAGUYAやるのは不思議な気分
・ペンラの制御に意味があったのかわからなかった(たまに消えてるのは気づいたけどなにしろ全体を見てないのでどのような効果が生まれているか気づけなかった)
・なぜセグウェイ?
同行者に「隣見たらいつも泣いてたw」って言われたくらいずっと感動してたし、愛言葉を歌いながら世の中にこんな幸せな場所があるだろうか、って思ったくらい楽しかったけれど、このあたりの違和感がモヤモヤと残り、正直「コンサートとしての完成度はWhiteに及ばないのかな……」と思ったりもした。
しかし2ヵ月半後、ドームで初めてスタンドからの眺めを見て、全てのモヤモヤが吹っ飛んだ。
黄色い衣装でのKAGUYAは赤い照明やモニターと合わさることでコントラストがはっきりしてより幻想的な風景に。(あれが元々の赤い衣装だったら、ここまでインパクトの残る絵にならなかっただろう)
制御ペンライトは制御というより照明のON/OFFの役割をしていて、そのお陰で
IZANAIZUKIの衣装やシゲソロの演出がひときわ映えた。嵐コンの、座席位置まで読み取って色を変える演出のような派手さはないが、NEWSの白一色のペンライトが演者側の意図のまま点いたり消えたりする様は、十分に感動的だったと思う。
セグウェイもKAGUYA同様、美しい照明やレーザー、スモークとの相乗効果で威力を発揮。地上から浮いているような、夜空に流れ星が通っていくような視覚効果を生んでいた。ローラースケートと違って脚が固定されているのがまた、重心がブレずツルーーーっとなめらかな動きとなり、より銀河を流れる星のような演出になっていた。
どれも初日の私の視野があまりにも狭くて気づけなかっただけで、アリーナ公演でも十分良い演出だったのだろう。その上で、ああNEWSはついに「アリーナをドーム規模に広げる」グループじゃなくて「ドーム規模をアリーナにもっていく」グループになったのだな……と感じて心が震えた。
照明、特効、小道具、最新技術、あらゆるものを駆使してあの広い東京ドームでどう自分たちを魅せるか考えられていたように見えたし、そして実際にあの広さに負けることなく、むしろ広さを味方にして、最高に輝いていた。
勿論、今はまだ発展途上で、同じアイテムでももっと良い使い方魅せ方はあったかもしれない。それでも彼らが確実にまた一歩先を行こうとしていること、その一歩を確実に踏み出していること、もっともっと高い所へ行けるという自信があることがギュンギュン伝わってきたことがただひたすら嬉しい。
きっと彼らの目には確かに、東京だけではないドームが見えている。
ただ彼らは繰り返し言う。
「会場が広くなっても俺たちの距離は変わらない」と。
今回、明らかにドームを見据えた演出を組み込んできたにもかかわらず、NEWSのライブ特有の「デート」感は失われず存在していた。
札幌で初めてオルゴール→愛言葉合唱→NEWSが愛言葉を歌うという流れに包まれたときに、世界の愛という愛が全部この会場に降り注いでいるような気分になった。尋常じゃない多幸感。何らかの脳内物質が確実に分泌されていたと思う。
終演後、同行者(NEWS担ではない)にその旨を伝えたら「ごめんなさい全然わからない」と言われたが、アフター飲みで合流したNEWS担の方には「めっっちゃわかる!!私もだった!!」って力強く手を握られた。
NEWSがファンに注いでくれる愛。ファンがNEWSに注ぐ愛。その愛の交換があの多幸感を生んでいるのかもしれない。
それは会場が広くなってドームになっても変わらなかった。今年は愛言葉の時にNEWSもペンライトを振っていて、
「君と」で私たちの方にライトを向け、
「僕だけの」彼らに向ける。
「愛言葉」でもう一度その動き。
私たちは見つめ合って、同じ動きを彼らに向けて行う。愛の交換をしているような気がして、胸が熱くなった。
その後のペンライト点灯のくだり。
座席情報の登録はないのでウェーブは無理だが、制御機能で単純なON/OFFは中央操作で出来たはず。むしろ今年から取り入れたペンライトを見せたかったら「じゃあ消すね、3,2,1!わー消えたね凄いでしょ!」ってやるのが自然ではないだろうか。それだって充分一体感は生まれる。
でも彼らは私たちに手動での操作を促してきた。
彼らの言う通りに、一斉に消し、彼らの言う通りに、一斉に点ける。
途中からスピードアップするよ!みんなできるよね!って、全く私たちを疑わず信頼してくれている彼ら。そしてその通りに応えることのできる5万5000人。
どんなにNEWSが大きくなっても、どんなにお金のかかったコンサートをするようになっても、どんなに最新技術を取り入れても。
きっとNEWSはこういうアナログな心と心の交流をやめないんじゃないかな、とふと思った。
もしかしたらそれは、完璧なエンターテインメントを造り出すには邪魔なものかもしれない。あの広いドームではファンの手拍子も声も音ずれしてしまうし、ペンライトも完全に制御した方が完璧に美しいものができるだろう。
それでも彼らは、完璧ではない私たちに寄り添い、完璧ではない私たちの心の手を握ってくれる演出を削らない。そんな気がするのだ。NEWSはとても感情的だ。文系といったら語弊があるかもしれないが、理屈じゃない部分を大事にしてくれる人たちだ。
私はペンライトの海を見ながら、そういう彼らの「感情的な」部分を大事にする気持ちに包まれて涙ぐんだ。
これからNEWSのコンサートがどう進化していくかわからない。もっと大きく、もっとかっこよくなって、こんな「デート」の暖かさは失われていってしまうのかもしれない。
だけど今回ペンライトを共に点けた気持ち、その演出を選んだ彼らの心がある限り、どんなにNEWSが大きくなってもきっとこの愛に包まれた空間は変わらないと確信した。
星を目指したNEWSが、シリウスのようにまぶしく光る存在になっても、彼らはそのヒカリノシズクを私たちに降り注いでまるく包んでくれるのだろう。なんの根拠もないしただの願望かもしれないけれど、私はその未来しか見えない。
シゲちゃんソロの最後の言葉。
【愛するということは互いに見つめ合うことではなく、互いに同じ方向を見つめることである】
君ならわかるだろう? とシゲちゃんは言った。
わかるよ、と私は答えた。
愛言葉で見つめ合って歌った私たちは、これからを共に同じ方向を見つめて歩いていく。
NEWSが見ているこの先の世界に、そのまた先の世界に、私たちも一緒に行くよ。
それはいつまでも終わらないデートだ。
だからNEWSのコンサートは、いつまでもデートなんだ。
Kらじを聴いてNEWSへの愛しさが爆発している
次ブログを書くのはWhite(LIVE TOUR 2015)の感想かな~ 6月までに書ければいいな~なんて思っていたが、昨晩のKらじが全部ひっくるめて愛しさしかなかったのでTwitterでは書ききれないことを書いておく。
聴いてないという方のため、はんりさんの書き起こしを貼っておきます。(耳からの情報をうまく処理できない人間なので、いつも書き起こし本当に助かっています。ありがとうございます)
もし音源をお持ちの方は、是非聴いてみて頂ければと。文章だけで見るのと、声のトーンなどを感じるのとでは印象が変わってくるので。
冒頭からシゲちゃんのメガネをほめる慶ちゃんの声が優しくてかわいいとかLINEのくだりなんなんだよ凄いノロケだなとかまあ色々あるんだけど、とりあえず今回は「ありがとう言わない問題」について。
ありがとうを言わないのが是が非かって話で盛り上ってしまいがちになるけど、その部分に関しては「そりゃ言った方がいいでしょ」ということ以外に思うところはない。というかたいていの人は外では意識せずとも普通に言ってるでしょう。少なくとも私は友達でそういうのが気になった人はいない。シゲちゃんだってあんなにしっかりした方なのだから普段はきちんとしているはずである。そしててごちゃんもそんな事(シゲちゃんがよそではちゃんとしてること)はわかっていると思う。
てごちゃんが言いたいのは、ちゃんとしないと外でシゲちゃんが損するよ~っていうアドバイス的なことではなくて、単純に「どれだけ親しくなってもそういう気遣いは忘れないでいたい」という自分の哲学を、家族同然と言っても良い「メンバー」であるシゲちゃんと共有したいということだけなのではないだろうか。
多分シゲちゃんは、人見知りではあるのだけど、1度心を開いた相手にはわりと自然体で接することができる人なんじゃないかなと思っている。慶ちゃんやてごちゃんやまっすーよりも、「親しい人」へ作る壁が薄いというか。だから家族のようなメンバーと一緒にいる時はリラックスしていて、お礼を言ったかどうかも意識していないのかもしれない。(本人も「言ってなかったっけって感じ」と言っているように)
ありがとうは言うべきでしょ、自分はどんなに親しい相手、たとえば親にも配偶者にもちゃんと言うよ、という人は多いだろう。私もそうしているひとりだ。でも思いおこせばそういう「気遣い」を身内にもするようになったのってある程度大人になってからで、子供の頃は親や兄弟がお皿を取ってくれたりご飯をよそってくれても、当たり前すぎて何も言ってなかったような気がする。シゲちゃんはメンバーに心を許しているから、家族のようだから、時々無意識に子供時代に戻っちゃう感じなのかな? と想像すると、なんて人間味のあってかわいい人なんだろう! と思う。
そしてそれを指摘するてごちゃんは、年のそう変わらない兄弟(なんなら双子)に「こういうときはありがとうしなきゃいけないんだよ!ママも言ってたでしょ!」ってメッ!するお姉ちゃんみたいで、これまた超超超かわいい。
で、ここからが昨日のラジオの萌えポイントなのだけど、シゲはてごちゃんの指摘を受けて1度はすんなり受け止めて「以後気を付けます、善処しますよ」と言うわけである。無意識だったのを責められてもイマイチ納得できないけどまあ気を抜いてたんでしょうねもうちょっと気を付けますよ、というような心境だろう。
でもね、身内にダメだしされるのってちょっと悔しいんだよね。なんかわけもなく言い返したくならない? 私はなる。30越えて結婚してる今でも、母親になにか言われると、私悪くないもんって感じで屁理屈をまくしたてて反論してしまう。外ではすぐに謝れるのに。
1度は善処します、と言ったのにやっぱり素直になれなくて「醤油くらいで見返り求める?」とか「そういうあいつのありがとうには心がこもってない」とかぶちぶち言い始めるシゲちゃんは、ママに「姉ちゃんああ言うけど僕そんなに悪くないもん!」って訴える子供みたいで!!
見返りとか心が、とかそういう話をしてるんじゃないんだ、ってことは勿論頭ではわかっているだろう。でも、それこそ兄弟からダメだしされてしまったことへの照れ隠しのように、モノマネ(しかも3回も)までしながらまくしたてるシゲちゃんが、とても末っ子で人間味あふれまくってて最高にかわいかったのだ。普段は一番落ち着いていて、知的で、もの作りの才能もあって、メンバー内のバランスをとっているシゲちゃんが、まるで子供のように拗ねる姿が本当に本当にかわいくてたまらなかった。
そして慶ちゃん。実は昨日のラジオで倒れそうなほどときめいたのは慶ちゃんに対してなんだけど、それは私が小山担だからなんだろうけどまあ聞いてくれ。
慶ちゃんはどちらかというとてごちゃんの意見に共感しているのだと思われるが、決して「俺もそう思う!直すべき!」などとは言わない。そんな中シゲちゃんが前述の通り駄々をこね始めたら、手越のありがとうの言い方は照れ隠しもあるよとフォローしつつ、絶妙のタイミングで自分のバナナジュースの話に持っていった。直接的に「君は間違ってる!」などとは言わないが、自分もシゲに対してそう思ったことがある(から、手越の言うことは素直に受け止めてみては?)という誘導をしたように見えた。が、それに対してまさかの「わざとやってるんだもん」的発言! シゲちゃん、めっちゃ慶ちゃんに甘えてるじゃないですか……! 手越ねえちゃんのは無意識だったけどママにはわざとやってるんだもん! 悪いのは気づいてくれなかったママだもん! みたいな…… なにそれかわいい……(めまい)
本当にシゲちゃんがそういう「プレイ」のつもりだったのか、それとも咄嗟の冗談なのかはわからないけど、どっちにしてもめちゃくちゃなその言い分に慶ちゃんは即座に乗っかって、そっかそっか悪いのは俺だなぁ、って笑い飛ばした。本当に本当に優しくて甘くてラジオの流れのオチとしても完璧だった。わざとだったの? だったら楽しい!悪いの俺だなごめんごめん!って慶ちゃんが返したときのシゲちゃんの嬉しそうな笑い声といったら……! 私がシゲちゃんだったら本当にときめくと思う……この人と出会えてよかったなぁってしみじみ噛み締めるくらい素敵な対応。
てごちゃんのこともシゲちゃんのことも否定せず、自分をオチにもってきて笑い話にして流して。それはシゲちゃんを信頼してるからできることだろうし、シゲちゃんもそれを理解しているから「そうだよお前のせいだよ~」ってかぶせてくる。この笑い合ってるときのふたりの声がね……本当にいいんだ……甘くてあたたかくてThis is "Omoiyari "って感じなんだ……
私がいちばん最初に慶ちゃんに心をもっていかれたリーダー会で「自分は皆の意見を聞いても決められない」って打ち明けて、城島さんに君はそれでいいんだよと言われていた姿を思い出した。そうだった、慶ちゃんがこうしてメンバーのことを愛して、おだやかにまるく包んでいるから、私はこんなにもNEWSのことが好きになったんだった。正直好きになればなるほど、慶ちゃんという人間がどんどんわからなくなってきていて、優しいのかなんなのかもわからなくなって考えるのをやめていたのだけど、やっぱり凄く勘がよくて賢くてそして優しい人だったんだな……って改めて惚れ直してしまった。
でもきっと慶ちゃんだって決して強くなくて、子供のようにメンバーに甘える時もあるかもしれない。今回いなかったまっすーはみんなのお兄ちゃんみたいに頼れるけれど、でもやっぱりメンバーに甘えるときもあるんだと思う。そうやって4人が家族のように、場面ごとにバランスをとりながら支え合っているのだろう。
メンバーを愛する慶ちゃんを、シゲを、まっすーを、てごちゃんを私はとてもとても愛しく思う。その運命共同体の4人がいるNEWSを愛しく思う。
この優しく愛しい人たちの姿を今年はたくさん見られる。見れば見るほどきっとまたどんどん好きになる。ファンってなんて幸せなんだろうね。
男子大学駅伝がみせてくれる夢の輝き #おたく楽しいAdvent Calendar 2015
このブログは@shikishaa様主催の「おたく楽しいAdvent Calendar 2015」参加エントリです。素敵な企画をありがとうございます!
浦和レッズのサポーター、お笑い芸人(主にロザン)、綾野剛、と、数々の沼に継続して生息しながらジャニオタ沼にも飛び込んで1年になる。私はあらゆるものを軽率に好きになり、かつその熱が冷めない(趣味が単純に増えていく)タイプのおたくだが、その中でも一番古くから追っているものが今回テーマとした「男子大学駅伝」だ。
ジャニオタになってからTwitterでやりとりさせていただくようになった方々は世代もバラバラで、上記のカレンダーの通り実に様々なジャンルの趣味を持っておられるが、わりと共通して漫画や小説を好きな方が多いように思う。
そんな皆様に全力で、大学駅伝もきっと好きだよ!とお伝えしたい。
だってさ、10代後半から20代前半の、若くてピチピチな男子がさ、努力とか、友情とか、絆とかを背負ってひたむきになってるんだよ? 漫画好きなジャニオタが、そういうの嫌いなわけなくない?
黒バスとかハイキューとか弱ペダとかおお振りとか皆好きでしょ? という思い込みを前提に、駅伝は皆が大好き青春スポーツ漫画の実写版みたいなもんだからよろしく、ということを以下に書いていってみます。
【ただ走っているだけではないんです】
駅伝が好きというと必ず言われる言葉。
「人がただ走っているのをずっと見てるだけで何が面白いの?」
もうね、必ず聞かれる。ひゃくぱー聞かれる。わかる、わかります、そう思うよね。
確かにマラソンはひとりが42.195キロを黙々と走る姿を見ていくので、駆け引きやスパートのタイミングなど戦略の細かい見所はあるものの、退屈に思ってしまう方もいるかもしれない。しかし駅伝は己との戦いでありながら、チーム戦でもあるのだ。サッカーや野球のように、チーム皆がそれぞれの役割を持って同時に戦う競技ではない。走っている時は誰にも頼れない、ひとりきりの孤独な戦いである。しかし彼らが走る理由は「チームの勝利のため」に他ならない。そしてチームの勝利のために何をするかって、ただ、ただただ、1本の襷をゴールまで走って持っていくだけなのだ。
……わけわかんなくない?
あんな布切れ1本をリレーするためだけに、すべてをかけて走り抜く競技。私は子供の頃から駅伝が好きだけれど、この世の中のあらゆるスポーツは体に悪いと思っているので、駅伝に関しても「この人たちなんでこんなに無茶なことしてるんだろう……わけがわからない……」とずっと一貫して思っている。わけがわからないからこそ、胸をうたれる。わけがわからないくらい苦しそうなことに全身全霊で若者たちが挑んでいる姿そのものが、どんな理由を並べるより強烈な説得力があるからだ。
綾野剛さんは有名な駅伝オタクで、ありとあらゆる場所で駅伝の話をしている。自身も県内トップレベルの陸上選手であった綾野さんが私の気持ちを言語化してくれている。
おぎやはぎのメガネびいきというラジオに出た時の発言を以下に引用しよう。
矢作:俺、よくわかんない。俺はあんまさ、何度かみたことあるけど、いまだにあんまりその魅力?駅伝ってみだしたら、本当におもしろいって言うじゃない、みんな。俺を含め。みる気にさせてほしい。ポイントというか何がすごいのそんなに。
綾野剛:まず、すごく冷静に考えて下さい。まだ体もできあがっていない若人たちが。
小木:そっから考えるの(笑)
矢作:入り口みたいの(笑)
綾野剛:ただただタスキをつなぐためだけに走っている、しかもありとあらゆるプレッシャーを抱え、選手生命さえ失うかもしれないのに、ただタスキをつなぐために。それってすごく単純な行為なんですけど、それを2日かけて約200キロ…わかりませんか?
矢作:ははははは(笑)
小木:わかるわかる。俺ね、そうだ、そういう気持ちわった。みている時、襷1個。
矢作:ただタスキを渡すだけのことなんだよね。
綾野剛:ただただ渡すだけ。
小木:ただ渡すだけなんだけどすごい体調悪くなっているのに、やっぱそこのね、連帯責任っていうかもあるからさ。
綾野剛:そう。
小木:もう死にそうな人もいるじゃん。
(引用元:
綾野剛が語る、駅伝の魅力「タスキを繋ぐという単純な行為の中にあるドラマ」 | 世界は数字で出来ている)
この「体のできあがっていない若人が」というのが、駅伝の中でも特に大学駅伝、とりわけ箱根駅伝に魅了される理由のひとつである。まだアスリートとしての肉体が発展途上の段階で、20キロ、それも整備されたトラックではなくその辺の道路を走るというのはとてつもないことだ。しかし彼らは、責任やプレッシャー、あらゆるものを背負って全力で、最後の力を振り絞るまで走る。
走るのが速い、という理由で全国から集められた若者たちが、駅伝で戦うという使命のためにひたむきに努力し走る姿は、アイドルの輝きと同じようにまぶしい。
容姿が麗しい、という理由で集められた少年たちが「アイドル」という宿命を背負って生きる様に胸をうたれるのと同じように、私は駅伝選手たちが走る姿に夢と美しさを感じるのである。
【箱根駅伝の見所】
そうは言っても何から見たらいいかわからないよ、と仰る方も多いだろう。大会は色々ありそれぞれの面白さがあるのだが、とりあえずはやはり一番人気である箱根駅伝を見て頂くのが良いのかなと思う。
箱根駅伝は10区間。1月2日に1~5区、3日に6~10区と2日に分けて行われる。大々的に全国放送されているが主催は「関東学生陸上競技連盟」で、関東の大学しか出場していない大会である。前年度に10位までに入った「シード校」10校と、予選会を勝ち上がった10校に加えて、出場できなかった大学の選抜メンバーを集めた「関東学生連合チーム」の21校が出場する。細かいことはググって下さいw
勿論本当は全ての区間を見て欲しいのだが、いかんせん長い。正月の貴重な時間のほとんどがつぶれてしまう。そこで初めて見るときに興味をもって頂きやすいかな~という区間をピックアップしてみた。
《2区》
「花の2区」と言われ、エースが集まる区間。1区終了時ではまださほどタイム差がないので、順位がめまぐるしく変動する。初めて見る方も飽きにくいかと思う。
2日の午前9時頃からチャンネルを合わせて頂ければ、1区からの襷渡しも見られてより楽しめるはずなので、是非9時~10時半の間だけでもご覧いただきたい。
《5区》
正月にそんな朝っぱらから起きてらんないよ!という方。わかりますわかります。そんなあなたには5区を。箱根駅伝の象徴ともいえる「山登り」区間である。900メートル近い勾配を20キロ登っていくという、冒頭に記した「わけのわからなさ」が一番味わえる鬼コース。適性によってタイムに大きく差が出るので、やはり順位変動がおこりやすい。飛び抜けて速く走れる「山の神」と呼ばれる選手が時々現れ、近年はこの5区の成績に最終順位が左右されることが多い。
2日の12時頃から。山登り区間なので少し時間が長いのだが、往路最後の区間なので是非ゴールまで見届けていただければ。
《10区》
アンカー。手っ取り早く結果だけ知りたいという方に。これまでの9区間で優勝争いにはだいたい勝負がついてしまっていることも多いが、それは蓋をあけてみないとわからない。見所はシード権争い。10位に入るかどうかで翌年の負担が大きく変わるため、10位前後のチームの死闘が繰り広げられる。
3日の12時15分頃からご覧頂ければ、9区→10区の襷渡しが見られる。交通規制の関係から、トップの大学が通過してから20分以上の差がついてしまった場合、前の走者が到着していなくても出発させる「繰り上げスタート」となってしまう。繋いできた自分の大学の襷ではなく大会本部が用意した襷をつけなくてはならないため、ただただ襷を繋ぐために走ってきた選手たちにとっては非常に無念なものである。9区のラストは直線のため、繰り上げにならないよう必死に走ってくる選手が見えているのにあと1歩届かず襷が途切れてしまうようなシーンが度々見られる。そんなときは胸が張り裂けそうになるが、間一髪で間に合う喜びのシーンとなる可能性もあるので目が離せない中継所である。
百聞は一見にしかず。ここに挙げた区間ではなくても、常にドラマがある。少しでもいいので見てみて頂ければ幸いだ。
【名シーンの数々】
山の神降臨、留学生のごぼう抜き、途中棄権……などなどなど。箱根駅伝には毎年たくさんのドラマが生まれる。漫画でもこんな展開なかなかないよ! 狙いすぎって言われて編集にボツくらうやつだよ!みたいなことがおこる。近年の名シーンで特に印象的だったものをいくつか紹介したい。
《前年度19位からの優勝 2013年度日体大》
前年度は創部史上最低順位だった日体大。バラバラな部内にカツを入れるため、3年生エースを主将にしたことで4年生も奮起。大本命と言われた駒澤大、東洋大などがちょっとした誤算で本来の力を出せぬ中、予選会から勝ち上がった日体大が優勝をもぎとったことで話題になった。
《コース間違いで「あぶねー」》
2011年箱根駅伝10区。8位~11位の選手が団子状態となり、熾烈なシード権争いを繰り広げていた。8位を走っていたのは國學院大学の1年生寺田選手。このままいけば同大学初めてのシード権確保、という状況だった。ところがゴール直前、中継車が曲がったのにつられてコースを間違えてしまう寺田選手! 数十メートルロスし、あっという間に11位に転落してしまう。間違いに気付いた寺田選手は猛然とダッシュ。ゴールまでわずか120メートルしか残っていなかったがギリギリで11位の城西大学をかわし3秒差(史上最も短い)でシードを手にした。
無事ゴールした寺田選手が発した言葉が「あぶねー!」
テレビの前の我々は「あぶねー!じゃねーよ!wwww」と突っ込まざるを得なかった。この一件と、明るく誠実なキャラクターで寺田選手は駅伝ファンからとても愛された。
《ちょっとオマケの繰り上げ回避》
2012年。前述の9区→10区の中継所にて、神奈川大学の選手がギリギリで到着。なんとか襷が繋がりそうだ……と思ったら、直前で転倒。脱水症状を起こしており、意識はほぼ無い状態で、立ち上がっても転んでしまう。それでもなんとか自校の襷を渡した、その瞬間に繰り上げスタートの号砲が。正確にはちょっとオマケされていたように見えたが誰も文句をつけることのできない判断だった。その後ろで間に合わなかった上武大の姿も辛いところ。
(版権のあれで動画は控えたいところですが、これは文章では伝わりにくいので貼っちゃいます……)
《3校が途中棄権 2008年》
箱根駅伝の報道の中でも最もドラマチックに語られるのが途中棄権だ。長く過酷なレースの中で、走りたいという選手の思いと裏腹に、アクシデントにより完走できないということもある。名シーンの項目で書いているが、これは名シーンなどではなく、そのようなことは無い方が良いに決まっている。肉離れ、低血糖、脱水などで途中棄権を余儀なくされた選手は、襷を途絶えさせてしまったことで自分を責め、陸上競技を辞めようと思うまで精神的に追い込まれるという。そんな辛いことがおこらないように、全ての選手が無事に走り終えてほしい、これがファンとしての一番の願いでもある。
ところがこの年はなんと3校も途中棄権となってしまった。とても辛く忘れられない年である。昔は無かった給水が設けられるなど改善されてきている面もあるが、リタイアがでないような仕組み作りが今後も模索されることを期待している。
体の不調が表れたとき、もし走り続ければ選手生命が絶たれる事態にもなりかねない。選手の今後のためにも止めてやらなくてはならないが、監督が棄権を促しても選手たちは首をふる。襷を途絶えさせてはならないという使命感で、なんとか走りたい、走らせてくれと。監督が選手の体に触れたらその瞬間に棄権が決まってしまうので、首をふりながら、監督の手から逃げようとする。それでもどうしても走れなくて監督に抱き締められて、泣きながら崩れ落ちる様子は本当に辛いものだ。
棄権こそ回避しても体調不良などで大幅に他選手のタイムから遅れてしまう選手もたくさんいる。だからこそ最後まで何がおこるかわからないのが箱根駅伝なのだが、本当に、全ての選手がベストな力を出せるよう祈らずにはいられない。
【おたく大好きライバル関係】
さて、重い話になってしまったので、最後は軽い感じで萌え話を。
漫画の世界でも「他校のライバルとの対決」は欠かせない要素であるが、 20校も大学が集まる箱根駅伝には漫画のような人間関係がゴロゴロ転がっている。
たとえば駒澤大学3年生の西山雄介選手と
東洋大学3年生の服部弾馬選手。
選手紹介 | 東洋大学 (公式サイトが去年のものなのでリンク先学年違います)
この2人は高校駅伝でも同区間で対決しており、3年時は西山選手が1位、服部選手が2位であった。それぞれ強豪校である駒澤と東洋に進学した2014年、ふたりは箱根駅伝7区で再び対決。この年は服部選手に軍配があがる。翌2015年もなんとまた7区で対決し、今度は西山選手が勝利……と、一進一退のデッドヒートを繰り広げている関係なのだ。テニスの王子様でいったら手塚と跡部みたいなものだ。おたくが大好きなやつだ!
今年も同じ区間にエントリーされるかはなんともいえないが、ファン注目の組合せである。
また箱根駅伝に出るような大学は全国の強豪高校から選手をスカウトしているため、高校の時チームメイトだった者同士が、別の大学へ進学しライバルとして戦うような構図も多く見られる。
そういうふたりが並走して競り合ったりしてると、Jr.時代同期だった手越くんと八乙女くんが、日テレ人気番組対抗戦で挑発しあってるのを見た時みたいな気分になるよ! まっすーとゆっちがカウコンで隣り合ってるみたいなさ!
「○○選手と××選手は高校時代の先輩後輩の間柄」みたいなエピソードは、別に知識が無くても解説で紹介されたりするので、ただ見ているだけで大丈夫。テレビから流れてくる情報だけでも、わりと萌えの宝庫だったりする。
【おたく大好き双子や兄弟】
学生スポーツ界はそういうものなのかもしれないが、大学駅伝界隈には双子が多い。2014年なんて箱根駅伝に出場した中に4組も双子がいた。同じ大学に在籍しているパターンが多いが、違う大学に進学するケースもあって、同区間での双子対決なんていう興奮するシチュエーションになったりもする。
また兄弟も多い。前述の服部弾馬選手には同じ東洋大に兄がいて、この兄弟がエースとしてチームを支えている。
お兄ちゃんの服部勇馬選手。ちなみにもうひとり高校生の弟がいて、やはり陸上をやっている。
幼い頃から誰よりも近くにいた、一番のライバルであり戦友。そんなふたりが襷リレーをおこなったりする。いいよね、うん、間違いないよね。
【おたく大好き寮生活】
選手たちは普段から集団生活をしており、どこのチームも深い絆で結ばれている。もうその一言だけで細かい説明はいらないだろう。おたく大歓喜案件だ。
たとえば皆様ご存じ「山の神」柏原選手。彼は2011年、5区を走って往路優勝を果たした時のインタビューで「やったぞ田中!」と、そこにはいないチームメイトの名前を叫んだ。柏原選手はこの年ずっとスランプだったのだが、その間ずっと支えてくれたのがチームメイトの親友、田中選手だったそうで、感極まって真っ先に田中選手の名前が口からでてしまったのだとか。
我々、男子の友情って大好きじゃないですか~~~
先輩と後輩で相部屋だったりするんですよ~~~
そんで「俺しか知らない先輩のエピソード」とか暴露してきたり、みんなで風呂に入ったり、みんなでTwitterやって身内でキャッキャキャッキャしてたりするんですよ~~~ そんなのかわいいに決まってるじゃないですか~~~
いやなんかキャラが迷走してきたけども、とにかく彼らは過酷な練習を、日々の生活から支え合って乗り越えてきているわけである。自分の区間を走っているときは個人の孤独な戦いだけど、その心には仲間たちへの思いがたくさんつまっていて、何人もの魂と共に走っているのだ。
そして大学駅伝が尊いのは、その生活がわかりやすく期間限定であるということだ。先輩は先に卒業していき、同級生だとしても一緒にいられるのは4年間だけである。もちろん培ってきた絆はずっと続いていくだろうが、共同生活は限りある日々のみ。その儚さのようなものがいっそう彼らを魅力的にみせてくれるのかもしれない。
【イケメンもいるよ!】
若い男の子が集まっているので、しばらく見ているとお気に入りの選手が見つかったりする。俳優の和田正人さんもかつては箱根駅伝を走っていたランナーだった。
走りに惚れるのはもちろんだけど、顔ファンだっていいんじゃないかと思うよ!
というわけで私のオススメ選手をご紹介。
青山学院4年。久保田和真選手。
この写真は笑顔なのでスザンヌちゃんみたいだけど、本当に端整なお顔をしていて、走っていても美しい。解説の瀬古さんに「彼はいい顔をしてる」とべた褒めされていたことも。
かっこいいだけではなく、高校時代から全国No.1とも言われる実力があり、4年前まだ今ほど強くなかった青学への進学が決まった時は凄く驚いた。久保田くん筆頭に青学の現4年生は高校時代に名をはせたエリート集団だったので、当時は「青学のスカウト一人勝ち」などと言われたりしていた。この4年生たちが入学した時「俺たちが4年になる年に3冠(箱根駅伝、出雲駅伝、全日本大学駅伝で優勝すること)をとろうぜ」と誓い合ったのは有名な話。そして実際彼らのおかげで今青学は黄金期を迎えており、ジャンプの漫画でいったら20巻くらいの一番盛り上がっている場面、みたいな感じである。
Twitterで私が和真和真と騒いでいたら彼。ちなみに性格はごくごくチャラい。かわいい。
【出雲駅伝 2区】 区間6位 江頭 賢太郎(明治大学)16分10秒 - scoopnest.com
明治大学3年、江頭賢太郎選手。
小柄な選手が多い中、181cm 60kgのスラッとしたスタイルで颯爽と走る。上記の写真は@EKIDEN_NEWSさんという有名な駅伝情報アカウントの方が、今年の出雲駅伝の時に紹介されていたもの。「あまりにイケメンで沿道からどよめきが」おきたとか。
早稲田大学4年、柳利幸選手。
おそらく「綾野剛に似てる」とよく言われるのか、選手名鑑などの自己紹介で毎年必ず好きな芸能人に綾野さんの名前を挙げている。それだけでえこひいきしてるので紹介するのだ。中学まではサッカーで活躍しており、早大本庄高校時代も2年生まではサッカー部だったが伸び悩んで退部。高3で陸上に転向したのに大学1年から箱根駅伝を走るという才能の持ち主。駅伝ではなかなか結果が残せない時期が続いたが、最後の箱根、頑張って欲しい。
ごめんなさい選手じゃなくて監督です。
酒井監督は!!かわいいしかっこいいんです!!!
姫のような佇まいなのに、めちゃくちゃ厳しい。冷徹な姫。時々凄くドSなこと言ってる。選手に混ざってても違和感がない外見。監督自ら給水を渡したりするのだけど、選手と並走して走る姿が速すぎてかっこよすぎて(あれ?この人まだ現役だっけ?)って錯覚したりする。たまにスーツで爆走しながら給水してたりしてその身体的ポテンシャルにメロメロになるぞ!
とてもとても載せきれないが、まだまだ選手はたくさんいる。「あらこの子可愛いわね」と思う選手がいたら、とりあえずその大学を応援してみるところから初めてもいい。沼の入口はあちらこちらに転がっており、そのどの扉から入っても良いのだ。
【最後に】
もう本当に書きたいことがありすぎて全然まとまらない。区間配置の戦略だとか、スポーツとしての魅力ももっと伝えられたら良かったのだが、ひとまずここでやめておく。最後に皆様に1冊だけ本をオススメしたい。
あまりにも有名なので、もうとっくに読んでるよ~!という方も多いかもしれない。
そういう方でも、もしここまで私の拙い文章を読んでくださった方がいたら是非もう一度読んでみて頂ければと思う。私がクドクドと語ってきた要素がこの小説には全て詰まっている。襷を繋ぐということ、留学生、双子、絆、ライバル……。フィクションではあるがこれを読めば箱根駅伝を走る人たちの美しさときらめきを、そして箱根駅伝に魅了される人々の気持ちを知ることができるはずである。正直このブログ「風が強く吹いているを読んでください! 以上!」で終わりにしてもよかったんだ……。
そしてこれを読んだら、今年の年末年始は少しだけ日テレのニュースを気にしてみて欲しい。箱根駅伝関連の特集が増えてくるので、そういうものを見るだけでもだいぶ駅伝に対する興味がでるのではないかと思う。ほらジャニオタならevery.とGoingは必須だよねそのついでにね!
で、1区間でもいいから本番を見てみてもらえたら嬉しいなぁ、と思っている。
そこにはアイドルと同じように、使命を背負って、夢を背負って輝く若者たちの姿があるはずだ。
ジャニーズ全然関係ない個人的な恋愛話
askに頂いた質問の回答が長くなったのでこちらで。
質問:「10代の頃の恋愛について語って頂きたいです」
よかった! 10代の頃のエピソードならまだ書ける!
(それ以降はクズすぎて書けないことが8割だ!)
はっきり言って私はとてつもなく男好きである。
男の人が好きで好きでたまらない。
これはもう根っからの性質らしく、幼稚園児の時点で○○
そんな性格なので、今までの人生常に常に「好きな人」がいた。
誰が興味あんねん(ヤナギブソン)
【13歳】
私の育った町には山側に1つ、市街地に1つ、
まさひろくんは学校で一番駆け足が早く、
まあ、その「仲のいい友達」
完全に親友ポジでずっとじゃれていたのだが、彼から「隣のクラスのMちゃんって可愛いよな~!
が、2年の終わりにいきなりまさひろくんから「
【15歳】
加藤先生(仮)を好きになる。前回ブログに書いたので割愛。
ちなみにこの時期にまさひろくんと共に地区代表としてヨーロッパ視察旅行へ行くというイベントがおこり、久々にゆっくり話してみたら「あの頃好きだったんだぜ」って言われた。もうその頃には完全に先生のことが好きだったから、そっかー私もだったよハハハいい思い出だね!で終われたけど、多分先生の存在がなかったらまたまんまとハマってたんだろうなあ。
まさひろくんは今どこかのお嬢さんの婿養子になって雪国で暮らしているらしい。田舎なのでカーチャン同士がスーパーで会ったりして情報が入ってくるんだわ……
【16歳】
受験に大勝利してしまったため、九十九里の田舎町から片道2時間半かけて青学高等部へ通うことに
青学で出会った人たちは、田舎の同級生とは何もかも違いすぎて、
人生初の挫折だったが縁あって仲良くしてくれる人々が表れ、一緒に部活(バイオリンなど弦楽器の演奏をする同好会)にも入った。そうして増えていった友人たちは皆、付属の中等部からの内部進学(つまりシゲちゃんと同じ)で、とても頭の回転が速くて色々なカルチャーに詳しかった。
友人たちの影響で、私は初めてフリッパーズ・ギターやアルチュール・ランボーやニューシネマパラダイスなどに触れた。初めて知るサブカルチャーと、それに詳しい友人たちはとてもかっこよく見えて、私も追いつきたくて後を追いかけた。遅れてきた厨2病期である。
その過程で知り合ったのが滝沢くん(仮)と翼くん(仮)だった。中学からの付き合いだという彼らは感動するほどのオタクであり、クラスも違うのにいつでも一緒のシンメだった。誕生日も1日違いという、奇跡のシンメ。色々あって同じバイオリン部に所属することになってすぐ、私は滝沢くんに完全に惚れ込んでしまった。
滝沢くんは社交性のあるオタクなのですぐに仲良く話をしてくれるようになったけど、どこか壁がある人だった。シンメである翼くんとは心から楽しそうに盛り上がって話をしている。翼くんほどではなくても、他のオタク仲間と話しているときは私の時と違ってノリがよく見える。それは私がまだサブカル1年生だからなのかなと思った。だからエヴァやアニメのことも必死に勉強し、好きそうな話題を探した。そんな劣等感の塊である人間が、憧れている人との距離を縮められるわけもなく「彼はアマデウスで私はサリエリだから……」なんて痛さ満点の日記をしたためる日々が過ぎていく。
ところで先ほど、彼ら2人が誕生日1日違いの奇跡のシンメと書いたが、私は翼くんと誕生日が全く一緒だった。だからかはわからないが、翼くんとは比較的心の底までうちとけることができ、滝沢くんのことを相談したり翼くんの恋愛相談に乗ったりと、卒業のころには親友といっていい仲になった。
まあ色々すっとばすけども、ずっとうじうじ好き好き言ってたら卒業間近に「結局俺にどうしてほしいんだ」と言われ「そりゃ付き合ってほしい、でも私のことを好きじゃないのはわかっているから振ってほしい」と返したらきっぱりと「付き合うのはできない」と振ってくれた。それで3年分の気持ちがスッキリして思い残すことなく卒業することとなる。しかし滝沢くんと翼くんとの話は実はここからが本番だ。
【18歳】
大学1年。そのまま青学へ内部進学。
1、2年はキャンパスが渋谷から厚木へ移るため、私の実家から通うと片道4時間半かかることにw
さすがに通えないため高等部の同級生(あ、結局3年になる頃にはすっかり馴染んでたくさん友達ができたよ)と大学の近くでルームシェアを始めた。そしてその近くで滝沢くんと翼くんもルームシェアを始めたのである。
元々同じ部活の仲間。私の同居人は部活は違うが中等部出身なので彼らとも面識がある。ということで、私たちはしょっちゅう遊ぶようになった。ちょうどその頃滝沢くんに彼女ができた(これまた私の仲良かった友達)ため、私の滝沢くんへのうじうじした気持ちはすっかり成仏し、ここにきて完全に仲良くなれたのである。あんなにも「追い付けない。仲間にいれてほしい、視界にいれてほしい」と憧れ、師匠や教祖のように崇めていた滝沢くんは、彼女が可愛いとノロける普通の青年だったし、私のこともちゃんと対等に見てくれていた。公園でチャリを二人乗りしながら、滝沢くんて実は普通の18歳だったんだね。私は3年間なにを見てたのかなと笑ったら「そうだよ。実際ひどく普通の人間ですよ。俺」とボソリと言った。
さて。
駅の近くでルームシェアをしている我が家には、来客が多かった。
大学が駅からバスで30分もかかる立地だったため、大学寄りに住んでいる人は、駅の近くで遊んで終バスを逃すと帰れなくなる。駅近の2LDKである我が家が絶好のたまり場となるのはすぐだった。
最初のうちは高等部からの友人が入れ替わり立ち替わり来ていたが、1ヶ月もすると大学から新しく知り合った人も来るようになった。
ある日、私と同じ学部クラスの高木くん(仮)から「泊めてほしい」と連絡が入る。
私と同居人の中では不思議なルールが出来上がっていて、それは「誰かが泊まる時は、呼んだ方が一緒に寝ること」というものだった。
来客用の布団など無いため、泊まりに来た人は私か同居人かどちらかのベッドで一緒に寝る。それは泊まりに来た人が男でも女でも同じで、なぜか「同居人と私が一緒に寝て、余ったベッドで来客が寝る」という選択肢はなかった。世間的にはあり得ないかもしれないが、男女とはいえ高校から一緒の友達同士で一緒に寝たところで何事も起こらないよ~という感覚だったし、実際何事もなかったのである。高木くんがくるまでは。
この日は高木くんの他にもうひとり、高校からのクラスメイトゆうこ(仮)が来ていた。慣例に従うと、高木くんは私の友達(同居人とゆうこは会ったことがない)なので私と一緒に寝て、ゆうこと同居人が一緒に寝るはずだった。が、やってきた高木くんをゆうこが気に入ってしまったのである。そして高木くんも。
ゆ「ゆうちゃん、高木くんと一緒に寝る~(*´∀`)」
私「いやいや、高木くんは私の来客だからさ、ゆうこは同居人と寝なよ」
ゆ「え~やだもん」
高「じゃあゆうちゃんと一緒に寝るしかないかなあ(*´∀`)」
おいこら待て、と。そのフォーメーションになったらお前ら絶対セックスするだろ、と。私のベッドで。なんで神聖なる私のオタク部屋(高校の時滝沢&翼から誕生日に貰ったマックスコーヒーエヴァンゲリオン缶が大事に飾ってあった)をラブホテルにされなきゃならんのだ。阻止したい。それだけはなんとしてでも阻止してみせる、ジッチャンの名にかけて!
すったもんだのあげく「……わかった、じゃあ私のベッドで3人で寝よう……」と言うしかなかった。で、ひとりでも窮屈なシングルベッドで、高木くんを真ん中に挟んで川の字になって寝ることに。よく考えなくてもこの配置は失敗だったが確か押しきられたんだったと思う。全員仰向けになるスペースはなかったし、ほとほと嫌になってきてたので高木くんに背を向けて私は寝る体勢に入った。
うーーーーーん
うーーーーーーーーーーん
…………キスしてるなあ、多分、こいつら…………
背後からの圧倒的な気配。している、こいつらは絶対いま接吻をしている。
盛大に寝返りをうって起きていることをアピール。しばらくその攻防を繰り返していると、ゆうこの気配が消えた。どうやら毛布ごとベッドの下の床に移動したようだった。さすがに狭かったのか、眠気が限界だったのか、そのうち寝息が聞こえてきた。
た、助かった……広くなったし……。とため息をついて寝ようとした時だった。
高木「ごめんね寂しかった? 次は君の番ね」
はああああああ!!????
なんだこいつなんだこいつなんだこいつムグググ……
前述の通り私のそれまでの恋愛は片思いに次ぐ片思いである。当然殿方と一次的接触をしたことなどない。中3の時加藤先生の肩もみをしたり、手の大きさ比べをしたくらいだ。
更に私はなぜか変なポリシーというか、自分ルールがいくつかある人間だった。たとえば、ピアスを一生あけない。ルーズソックスをはかない。大学に入るまで化粧をしない(眉も整えない)、年末は必ず自宅で過ごす、など、など。そのうちのひとつが「結婚する相手と以外はセックスしない」だった。
そんな頑なに、自分ルールの鎖で自分を縛っていた私が、いとも簡単にくだらないシチュエーションでキスされてしまった。
あまりのことに相当固まっていたのだろう、高木くんが「もしかして、キスしたことない?」と聞いてきた。頷くと、そっか、悪いことしたね。じゃあここまで。おやすみ。と言われて高木くんは眠った。
不思議と怒りはわかなかった。そもそも、なんというか漠然とした敗北感があったのだ。ああやって男の子に甘えるゆうこに。ああなりたいわけじゃないけど、忘れていた高校からの劣等感が久々に顔をだしたのだ。そしてある種の感動さえ覚えていた。私はこんなにブスでモテないのに、女であるというだけで、明らかに私に興味のない高木くんも、キスをしてくれるのだ! と。
次の日、高木くんを家まで送っていった。
偶然なことに、高木くんの家の裏に滝沢くんと翼くんの住む家があった。
そのままふたりの家に行くと翼くんが出てきてくれて、私の様子がおかしいのを悟って近くの公園まで行こうと促される。そこで私は昨晩の出来事を全部話した。翼くんは特に何も言うわけでなく、優しく相槌をうちながら話を聞いてくれて、そのままうちまで着いてきた。そしていつものように一緒に眠った。ただいつもと違うのは、手を握っていてくれたことだった。
そこから私は誰とでもキスをするようになる。
友人いわく「今までガチガチに錆びて噛みついてた歯車が、1本ネジが外れてカラカラカラカラって回転してる状態なんだね」とのことだった。
ちょっといいな、と思った男の子がいたら、手を握って、顔を近付ければキスができることがわかった。そうすると時々、私のことを好きになったと言ってくれる子が現れることもわかった。デートなるものもできるようになった。ただ自分ルールの「結婚するまでセックスはしない」はどうしても乗り越えることができず、それを伝えるとたいてい男子は引いていく。処女は重い。私は処女というのを免罪符にするのが気に入っていた。たまに乗り越えようとしてくる奴がいたら全力でドン引きする。そうしていれば、みんな優しいし、保守的だし、そこまで私を好きなわけではないから、無理矢理どうこうされることはなかった。
そんな私を翼くんは心配してくれたし、怒ってもいた。以前よりもふたりでいることが増え、世間一般的には付き合っていると認定されてもいいくらい一緒にいるようになり、ずっと親友だった翼くんとこのまま恋人になってずっと一緒にいたいな、翼くんとなら結婚もセックスもできるなあと思うようになった。
だけど、付き合う付き合わないでもめたりしつつ、結局私たちはどうにもならなかった。結局翼くんにとって私は恋人にはなれなかったのだ。
このあとやはり高校からの同級生たつやくん(仮)と付き合いかけたり、そうこうしてたらたつやくんが前述のゆうこと付き合うことになったり(笑)の一悶着があるが長くなるので割愛。
そして私たちは大学2年生になった。
相変わらずちょいちょいキスをしていたら、お前は冗談のつもりかも知れないけど俺は真剣に考えてる、と犬みたいな目で訴えてくる人が現れた。生まれて初めて男の人から真剣に告白されて、私はあっという間に恋に落ちる。
19歳、初めて「彼氏」ができた。以後、社会人1年目まで彼とは付き合うことになる。バイト先の2つ年上、明治大学の人だった。わあ!慶ちゃんと一緒!
というわけできりがないのでこの辺で。いったい何を読まされてるんだ……?って感じですよねすみません。
ちなみに、ここに出てきた登場人物いまだにほとんど連絡とってます。
滝沢くんと翼くんはその後もずっと親友として付き合い、翼くんの結婚式(なんと高校時代の彼女と復縁して結婚した)にもでたし勿論私の結婚式にもでてもらった。毎年誕生日にはメールを送り合い、おめでとうを言い合うのも今年で19回目だった。
私の歯車を回転させた(笑)高木くんの結婚式にも昨年出席した。つい先日第一子が生まれて幸せそうだ。
たつやくんとゆうこはその後何年も付き合い結婚した(それも出席した)が、残念なことに別れてしまった。でもふたりともそれぞれ幸せになっている。
こうして振り返った時に名前が出てくるくらいの人は、いつまでたっても大切な人だ。
唯一、初めての彼氏だけ、完全に連絡がとれない。
ここから先の私の人生は本当にクズofクズなので彼には申し訳なさしかない。
死ぬまでに1度だけでも会って謝りたいけど、おそらくかなうことはないだろう。
その話は永遠にネットには書かないと思っているけれど、書くこともあるのかもしれない。先のことはなにもわからないが、いつまでも思い出だけは私のなかでくすぶり続ける。
中学3年生になって加藤先生に恋をしたい
今日、Twitterのフォロワーさんの間で「もしNEWSが先生だったら」というテーマで盛り上がった。手越先生はサッカー部の顧問がいいねとか、まっすー先生は結婚指輪してるけどプライベートの話はしてくれない。とか、いつものようにわちゃわちゃと妄想してとても楽しかったのだけど、その大喜利のようなものをブログに書こうぜ!という話になっていざ新規記事作成画面を目にすると、私の書こうとしているものは少し重いというか、気持ち悪いものであることに思い至った。
いつものTwitterのノリで「小山先生は現社の先生で、手越先生は英語で」と4人それぞれについてポップでハッピーな創作をしたい気持ちもあるのだが、今回はとても乙女でむずがゆい「先生を好きになってしまったアタシ」という観点の妄想を書く。そして、私は小山担ではあるけれど、この妄想の相手はシゲちゃん以外に当てはまらなかったので、表記のタイトルの通りになった。
もしかしたら夢小説とか妄想垢とかいわれるもの(私はそういうものがすごく苦手なのだが)に近いのかもしれない。なのでそういうの苦手だよーって方は気を付けてください。たぶん読まないほうがいい。便宜上、生徒役を「少女」としたのでより一層夢小説感がでてしまっているので、あの、ほんと、すみません。
あと舞台は中学校です。なぜなら高校生だと恋愛の話題がそれなりにリアルになってしまうから。中学生というお子様が、子供過ぎて思いがかなうはずもないお子様が、本気で先生にあこがれる、その姿を描きたかった。
そういう形式になった理由は最後に書きます。では、ご了承いただけた方だけ、以下。
加藤先生は新卒採用で「少女」の通う中学校に赴任してくる。大学を卒業したばかりなのでまだ22歳。現国の先生である。
少女は中3にあがったばかりの14歳。生徒会役員の優等生で友達も多く、校内カーストでいえば最上位にいるような子。本人もそれをどこかで自負していてプライドも高い。
若くて見た目もかっこいい加藤先生を見て、女生徒たちは色めきだった。すぐに皆がとりまき質問攻めにするが、緊張しているのかほとんど笑顔もなく質問の回答もぶっきらぼうである。少女はそれを「人見知りなのか? 初々しいな~」と少し冷めた上から目線で眺めていた。
季節は梅雨へと移り変わる。いつまでたってもさほど心を開かない加藤先生。男子生徒とはそれなりに楽し気に話していたりするが女子生徒と話すときはガチガチの敬語で、「苗字+さん」呼びをかたくなに守り、笑顔もあまりない。現社の小山先生とはなぜかとても気が合うらしくいつもつるんでいる(どうやら休日にも一緒に出掛けたりしているらしい)ので、次第に「男性のほうが好きなのでは?」という噂が出て、最初のうちキャーキャー言っていた女子生徒たちも興味を失っていった。
大多数が興味を失っていくのと反比例して、少女はだんだん加藤先生のことが気になっていく。あの人はなんであまり女子と話してくれないんだろう? どんな話をしたら笑うんだろう?
少女はプライドが高かった。先生が望むなら知的な話もついていけるし対等に話すことができるという根拠のない自信があった。その他大勢でなく「加藤先生が認めてくれる生徒」に、自分ならなれる。なりたい、と思った。
廊下ですれ違うたび、用事があって職員室へ行くたび、少女は加藤先生に話しかける。加藤先生が好きだといった本をすぐに読み、次の日感想を伝える。
「もう読んだの? すごいじゃん」
ずっと敬語だった先生が、いつの間にかくだけた話し方をしてくれるようになっていた。ずっとクールな表情だった先生が、くしゃっと笑ってほめてくれた。
今度は好きな曲を聞いてみた。加藤先生は少女が知らない海外バンドの名前を口にする。うーん、知らないです。こんど探してみますね、と返した翌日、廊下で呼び止められる。
「これ、きのう言ってたCD。よかったら聞いてみ」
夜中、自室にこもってCDを聞きながら、ケースを抱きしめてみる。当初の目的であった「先生に認められる生徒」にもしかしたらなれたのかもしれない。オーディオから流れてくる音楽の良さは正直わからない。だけど少女はもうどうしようもなく先生に惹かれている自分を感じていた。と、同時に、そんなわけはない、これはただのあこがれだ、と自分に言い聞かせてもいた。
夏休みに入ると当然、学校の先生とは会わない日々が続く。高校受験のための予備校と自宅を往復する毎日の中で、少女は毎日加藤先生のことばかり考えていた。ある日、予備校へ向かう道中、部活でランニング中の同級生たちが横を走り抜けて行った。その最後尾に、自転車で伴走している加藤先生。
「あ」
「あ」
一瞬で遠ざかる加藤先生の背中。から、右腕があがり、ちょっとだけひらひらと手を振ってくれるのが見える。
ああ、好きだ。これはもう認めざるを得ない。加藤先生のことが好きなんだ、わたしは。
気づいてしまってもどうにもならない気持ちに絶望しながら少女はずっとその背中を見つめるしかなかった。
新学期。
「お久しぶりです」
「夏休み中、いっかい会ったな」
「夏期講習へいくところだったんです」
「そっかー。塾かー。大変だなあ、中学生は」
「そんな大変じゃないですよ。先生のほうが毎日忙しくて大変そうです」
「中学生ってさー。3年生って何歳だっけ?」
「今年15歳になる歳です」
「そっか、若いなーいいなあ、俺も15に戻りてえなあ。あーでも、君がハタチになっても俺28か。まだ若いな! そう考えるとそんな変わんねーな、はははっ」
わたしがハタチになるまで待っててくれますか?なんてセリフが喉まで出かかるが、少女はそんなことは言わない。自分は中学生であり、生徒であり、好きだなどと伝えることは許されないと思っているからだ。そもそも待っててほしいとも思っていない。相手にも自分を好きになってほしいなんてそんなおこがましいことは考えられない。そんな変わんない、なんて先生は軽く言うけれど、中学生と社会人は子供と大人だ。同じ8歳違いでも、せめて私が高校3年生だったらこの恋はもう少し現実味を帯びたのかな。と少女はぼんやりと思う。
卒業まではあと、秋と冬の季節を残すのみ。少女は、いち生徒として、少しでも加藤先生との思い出を多く作ることだけを考えようと決めた。
加藤先生は少女の気持ちに早い段階で気づく。その上できっと、何食わぬ顔をして、さりげなく思いやってくれる。加藤先生はそういう優しさをもっている。
「その辞書いいな。俺もポケットサイズのが欲しいんだよな」と少女が持っている辞書を指さして呟く加藤先生。同じようなのもうひとつ持ってますから、よかったらこれ使ってください。と少女はそれを加藤先生にプレゼントする。
次の日から加藤先生は、授業の度に、プリントと一緒にその辞書を持ってくるようになった。授業に辞書なんて使うことないのに、毎日、大事そうに抱えて持ってくる。あれは加藤先生の、大人としての気遣いだ。くやしい、でもうれしい。と、少女は思う。
「今度の期末テスト、はじめて俺が問題作ることになったから覚悟しとけよ?
難しいぞ」
「じゃあ先生、もし100点とったらご褒美くれますか?」
「おーいいよ。とらせねえよ?w」
「先生って、あんまり女の子の生徒と話しませんよね。小山先生とばっかり遊んでるから一時期ゲイなんじゃないかって噂すらでてましたよ」
「ほんとかよーw うーん、女性はやっぱり、それなりに気を遣う。誤解させちゃったり、噂になったりすると困るからなー」
「私は安パイってことなんですね(笑)まあ大丈夫ですよ、私なら」
この私が誰よりもガチだけどな!と心の中で毒づきつつ、それでもこんな話してくれるだけでも嬉しいことなんだよな、と切なくなる少女。
「期末95点でした。くやしいです」
「とらせねえって言っただろー?w で、何がいいの?」
「え」
「ごほうび」
「いや100点とれなかったし無効でしょう」
「まー、ケアレスミスで1問落としただけだし、それにほら、辞書のお礼もあるから、いいよ。なんかあげるよ」
「いやほんとにいいですから」
「あのなー、中学生が遠慮するんじゃないの。辞書のお礼だから! 早くしないと、時期も過ぎちゃうからね」
「時期?」
「12月でしょ。だから」
「もしかして、クリスマスプレゼントってことですか」
ま、そんなとこかな? って少し笑って、考えとけよーって言って加藤先生はどこかへ行ってしまう。
生徒の中では、少しは特別なのだろうか。
しつこく話しかけているからもうとっくに気持ちがバレてて、それで優しくしてくれてるだけなんだろうか。きっとそうなんだろう。それなら甘えよう。
加藤先生はシンプルで上質なマフラーをくれた。
放課後、卒業アルバムの制作委員で集まっていると、加藤先生が見回りにきた。
「やってるかー。あー、寒っ!寒いなこの部屋!」
マフラーをまいた状態で資料作りをしている私をちらっと見て
「……あったかそうなマフラーしてんな」なんて言うから、少女は顔が赤くならないよう冷静を保つのに必死だった。
「せんせー、甘いもの好きですか」
「……それあれでしょ、バレンタインでしょ」
「そんなこと一言もいってません。甘いものは好きですかって聞いてみただけです」
「あのな、この学校一応バレンタイン禁止だからな。俺は禁止してる立場だからな。それをふまえて質問には答えるけど、まあ疲れたときとか、甘いもの食べたい時あるな、うん」
「好きなんですね?」
「うん、好き、だよ」
好きだよ、の声を脳内のレコーダーに最高音質で保存する。いやわかってる自分に言われた言葉じゃないけども、あまりにも甘くて素敵な声だった。バレンタイン当日、少女は下駄箱にチョコレートをしのばせた。ほかの先生に万が一見られても怪しまれないように、ラッピングの上から簡素な茶封筒に入れて。
卒業式。
式が終わって皆が帰った頃、名残惜しくてひとりで教室に戻った。
そしたら加藤先生がひょって現れた。
「あ、よかった。いた」
少女はなんといっていいかわからない。先生の顔を見ただけで泣いてしまいそうだ。こうして会えるのはもう最後なのだ。
少し周囲をうかがってから、先生はスーツの胸ポケットから封筒をとりだした。
「手紙書いてきたんだ。あとで読んでな。卒業おめでとう。これからも頑張って」
家に帰るまで待てず、校舎裏でひとりで手紙を読んだ。手紙には丁寧な文字で、新卒で初めての生徒をうけもって毎日不安だったこと、至らない点があったら申し訳ないと思っていること、少女やほかの生徒と過ごした日々がとても楽しかったこと、その生徒たちのこれからの幸せを心から願っていることが書かれていた。
手紙をありがとうございました。卒業したので最後に伝えます。先生のことが好きでした。1年間、私のような子供にたくさんの思い出をくれてありがとうございました。
少女は返信の手紙で、初めて恋をしていたことを伝える。
しばらくして先生から返事がきた。
君の気持ちはずっと前から気づいていました。僕はまだ未熟な教師だから、もっと君に対して何かしてあげられたのではないか、と自信がなかったりもするけれど、手紙をもらって、こんな僕でも何かの役にたてたのかなと少し安心しました。ありがとう。素敵な大人になってください。
そして少女と加藤先生は、しばらく文通をする。
そのうち少女には高校で好きな人ができ、加藤先生は恋人と結婚し、自然に手紙のやりとりもなくなる。そして思い出だけが残っていく…
みたいなさ…
長々となんだよこれ!ってのを書いてきたけど!! まあここ読んでる人は半分くらいお気づきかと思いますがこれ全部実体験なんですよ私の!!!!
なのでこれを書いている私は、シゲちゃんじゃなくて好きだった先生で脳内再生されているんだけども。もしこの先生との話を実写映画にするならシゲちゃんに演じてほしいなと思ったので!!!ついカッとなったんですごめんなさい!!! そういう映画っていうか少女漫画だと思ってくださいごめんなさい!!
「先生」って単語聞くともうどうしても私はこの思い出があふれてきちゃって、ポップでハッピーな面白ブログを書きたかったんだけど、こんなエピソードが実体験でゴロゴロあるんだからそれ書かなきゃだめかなって思って!
どうもー私生活切り売り芸人で~す!!!
ここに書いた胸キュンエピソードは本当にごく1部で、まだまだいくらでもあるんだぜ! 本当に紳士で、優しい先生でした…。今思い出しても好きになるわ…
で、ここからは余談なんですけども。
うちの実家では母がピアノ教室をやってるんですが、最近そこに新しい生徒さんが入ってきまして。
この先生の娘さんでした。
アパーー(てごちゃん)
「父からお話はよく伺ってました」ってうちのカーチャンにあいさつに来たらしいよ娘さん…しっかりしてるね娘さん…お父さんから何を伺ってるのかな娘さん…
事実は妄想よりすごいことが時にして起きる。という話でした。
ってか名前だけ加藤先生にしたけど今回の記事マジでジャニーズ関係なかった!! 終わり!!