NEWS担が、夕闇に誘いし漆黒の天使達というバンドのライブに魅了された理由
いつだってどこでだってひとりで行動できる人間だけれど、ひとりでいることを心細く感じたのは久しぶりかもしれない、と、開演を待つ会場のざわめきの中で考えた。
40年生きてきて、ライブハウスに足を踏み入れた経験は片手で数えるほどしかない。今回はライブハウスの中ではかなり規模が大きい会場で、またコロナ対策により着席仕様になっているため初心者へのハードルは格段に下がっているのだが、それでも普段よく行くジャニーズやお笑いのライブとは違った空気感に飲み込まれていた。
ノリ方とか全然わからないけど大丈夫かな。なんとなくリズムに乗って手拍子するだけじゃバンギャに怒られるかな。てかバンギャ怖い。何が怖いかわかんないけどなんとなく怖い。
ふつふつと不安な気持ちがわきおこってきたあたりで、ステージが暗転した。
オープニングの曲が流れる中、薄暗い舞台上にメンバーがひとりずつ登場し、それぞれの持ち場についていく。
ああ、ずっと映像の中で見ていた人たちがそこにいる。どの界隈の趣味も、はじめて足を運んだライブで、はじめて「生」の彼らを見るこの瞬間は一度きりしかなく、その時の高揚感は他の何にも代えがたいものだ。
やっぱり来てよかった。と、緊張がほぐれたその時、一番最後にゆっくりとした足取りでボーカルがやってきた。
まだ舞台は暗くシルエットしか見えない。中央の1段高いお立ち台に上がった彼は両手を広げ会場に向って何度か頷き、マイクを手にする。
――――シャウト
会場中を引き裂くような咆哮と同時に彼にスポットライトがあたり、その姿が照らし出された。
瞬間、鮮やかな色彩と光と圧倒的な存在感が私に向って飛び込んできて、目の奥から脳の中心を抜けて心臓まで、爆発的な何かが体の中を駆け抜けたような感覚に陥った。
息がうまくできない。彼から目を離すことができない。
後方の座席だったから彼の姿は小さくしか見えていなくて、表情まではとらえることができない―――はずなのに、叫びを終えた彼が会場を眺めて満足そうに微笑んだのが、なぜかわかった。もうそれですべてが決まってしまった。
突然フラッシュを焚かれた時みたいな眩しさに目がくらんでいたら、彼に強引に攫われて、不安な気持ちもなにもかも吹き飛ばされて、ただひたすら楽しい世界に連れて行かれてしまった。
それからずっと私は彼に攫われたまま、目がくらんだままでいる。
*
何かブログを更新したいなあとずっと思ってはいたのだが、NEWSへの愛情は凪いだ海のように穏やかに安定している。私は感情があふれてどうしようもなくなると文章として吐き出すタイプなので、NEWSの3人に絶大な安心と信頼を寄せている今は、長文を必要としていないのだった。
NEWSに対する気持ちがひとつの到達点のようなところにある一方で、心をめちゃくちゃにされるコンテンツも登場した。つまり簡単に言うと、沼が増えた。
Twitterを見てくださってる方はご存知のとおり、2年ほど前から東大卒の某クイズ王にメロメロになっているが、まあそのことについて書くことはないと思う。というかシンプルにガチ恋なので書けるようなことがない。
今日書くのは、その伊沢拓司率いるQuizKnockという組織のYouTubeチャンネルを見る過程で出会ってしまった沼の話である。
もともとYouTuberにはかなり疎く、QuizKnockを見る前はヒカキンもはじめしゃちょーも東海オンエアも見たことがなかった。そんなわけで当然「夕闇に誘いし漆黒の天使達」なんて人たちのことは見たことも聞いたこともなかったが、QuizKnockの動画を見まくっているうちに、そのわけのわからない名前の集団とのコラボ動画へたどり着いた。
QuizKnockからしたら夕闇はYouTuberとして大先輩、そしてQuizKnockの面々は夕闇の大ファンなのだと言うので「この人たちが好きと言うのだからきっと賢くて面白い人たちなんだろう」と、肯定的なバイアスがかかったのは確かだ。そのせいもあるだろうが、QuizKnockと夕闇とのコラボ動画は本当に面白くて、一気に好印象を持った。
チャンネル登録者数は60万人ほどだが、YouTuberとしてはけっこうな古株で、東海オンエアの後輩分という形で有名になったらしい。そして本職はバンドマンらしい。時々夕闇の動画を見るようになり、ある程度夕闇の情報を把握した頃、そういえば本職の音楽ってどんな感じなんだろうな〜と思い検索してみたら、めちゃくちゃ面白くてテンション上がる楽曲で驚いた。へぇ、好きだな! 良いじゃん! と思ったが、この時点ではまだ彼らの音楽活動についてまではさほど興味がなかった。
動画の方は日に日にハマっていき、メンバー4人のキャラクターに魅力を感じてからは過去動画まで遡るようになり、毎日毎日夕闇ばかり見ている状態になった。
ある日、ジャニオタとしてつながって親しくしているフォロワーが「ついに来てしまった」と、どこかのライブ会場に行っている写真をTwitterにあげていた。その写真に写っていたのが夕闇のグッズだったので、思わず反応してしまった。
「夕闇のライブ!? てか夕闇好きだったの!?」
「そうです〜! はじめて行ってきます!」
楽しんできてね〜。とリプを返しつつ、思いがけず近い存在の人が夕闇のライブに行っているのを見て「そうか、バンドだもんな、ライブがあるんだよな」と目から鱗が落ちるような気持ちだった。お笑いでも演劇でもスポーツでもジャニーズでも、私はとにかく「ライブ」が何よりも好きなのだ。
なぜか全然思い至らなかったけど、こんなに大好きで、毎日動画を見てる人たちを生で見られる場所があるんじゃないか。バンドのライブはほぼ経験がないからちょっとビビるけど、次ライブあったら行ってみよっかな!
そう思った数週間後、ワンマンツアーの知らせが届いた。
軽いノリで関東の会場をいくつか申し込んだら、大きい会場の日程だけ当選した。
そして。
本記事の冒頭に戻る。
*
はじめて行ったライブで魅了されたあの日から、私はバンドマンとしての夕闇に心底惚れ込んでしまい、もう夕闇のライブ無しではいられない体になってしまった。
今年2022年はバンド活動を精力的にしていきたい。そんな豊富を語っていたとおり、夕闇は月に2、3のペースでライブを行っている。1月なんてツーマンライブを主宰していたので6回(3週連続土日)もライブがあった。小さい箱で開催されるのでチケットは毎回激戦で、全滅して絶望することも多々あるが、なんとか月に2回くらいは彼らの音楽を浴びに行くことができている。
そうやってライブに行き続けて、毎回脳汁がジャバジャバになって帰宅するうちに、ふと「なんか夕闇のライブ行ったあとの満足感って、ちょっとNEWSのコンサート後の気持ちにも似てるな……?」と気づいてしまった。
NEWSを好きな感情と夕闇を好きな感情は全く別物である。ただ「ライブの楽しさ」という点においてのみ、「そりゃ私は好きだよ!!!だってNEWS担だもん!!!」と思ってしまう共通点がチラホラあり、今日はそれを少し書きたくてブログ編集画面を開いたのだ。
YouTuberとしての魅力、メンバーそれぞれの魅力、そして私がここまでズブズブになった大きな理由である推しーーー小柳氏の魅力などなど、夕闇について語りたいことは山ほどあるのだが、今日は
「NEWS担が『夕闇に誘いし漆黒の天使達』というバンドのライブを好きになるべくして好きになったわけ」を伝えたいと思う。
そう、ここからが本題です。数億年ぶりにブログ書いたけど相変わらず私の文章は前置きがクソ長いな!!
*
一応大前提として、夕闇がどういうバンドなのかだけ簡単に。
バンド名『夕闇に誘いし漆黒の天使達』
そもそもなんやねんこの名前、って感じですよねわかる。バンド名変えたい(I want to change the band name)って曲があるくらい本人たちもネタにしている。
「ゆうやみに いざないし しっこくの エンジェル」と読みます。さそいし、じゃないし、てんしたちでもエンジェルズ、でもなくてエンジェルな!
ボーカル(小柳)、ベース(ともやん)、ギター(ミスター千葉)、ドラム(にっち)という4人編成のバンド。ギターの千葉以外の3人は高校の同級生で、高校の軽音楽部でバンドを組んだのがはじまり。
ジャンルとしては「コミック系ラウドバンド」ということで、ラウドロックとはなんぞや、コミックバンドとはなんぞやということについては説明できるほどの知識を持ち合わせてないので、ご興味があれば調べてください……丸投げですまない……。
つまりデスボイス(スクリームとかグロウルとか色々あるらしいけどいわゆるシャウトみたいなもの)で歌うようなゴリゴリの楽曲だけど、歌詞とかふざけてて面白いことする人たち、って感じです。
どんな音楽かは聴いてもらうのがいちばん手っ取り早いと思うのでまずはこちらをご覧ください。
えっ……いい曲……めっちゃいい……めっちゃ好き……。
なんとなく、ラウドロックと聞くと激しくて怖いイメージだったけれど、こんな感じでクリーン(普通に歌う部分)とシャウトが混ざっていて曲調もわりとキャッチーなので、私はすんなり馴染むことができたが皆様はいかがだろうか。
上記の曲は歌詞が表示されなくてコミック要素が伝わりにくいのでこちらも。
と、まあこんな感じでふざけた曲をやる人たちである。
以上の前提をふまえて、NEWS担の私がなぜ夕闇のライブにどハマリしたかという理由をいくつか挙げていく。
【NEWS担好きポイント① シンガロングがめっちゃ多い】
シンガロングというのはジャニオタでいうところのコール&レスポンスみたいなもの。合いの手の掛け声だったり、一緒に歌うパートだったり。
色々なジャニーズのコンサートへ行ったが、NEWSは中でもオタクの仕事が多い。めちゃくちゃ歌わされるし、合いの手を入れされられる。コンサートでいきなり「新曲です!一緒に歌ってね!」と言われ、初聴きなのに歌わされるという無茶振りすらあった。なんとかなったけど。NEWSの新曲が出ると何も言われなくてもオタクは「なるほどここは我々のパートだね」と勝手に把握する習性がある。
で、夕闇である。ま〜〜とにかくオタクのパートが多いのだ。
こちらは夕闇の代表曲である猫サンキューという曲。ほぼ全メロがシャウトでありながら、ひたすら猫がかわいいってことしか言っていない歌詞のおかげでポップに仕上がっている名曲である。
この猫サンキューの歌詞を途中まで引用してみよう。
最近大体みんな飼ってる 5人に1人が猫飼ってる
(可愛い可愛い超可愛い)(可愛い可愛い超可愛い)
老若男女問わず飼ってる 世界各国でみんな飼ってる
(可愛い可愛い超可愛い)(可愛い可愛い超可愛い)
ガチ早起き ガチ夜更かし チョコ ネギ類 ガチダメ
(マジそれ マジそれ)
水分補給めっちゃ下手 舌めちゃくちゃザラザラ
あーよっしゃ 猫サンキュー
感謝感謝マジで感謝 可愛い姿に癒された
猫猫猫猫サンキュー!猫猫猫猫サンキュー!
感謝感謝 マジで感謝 寂しさ忘れさせてくれた
猫猫猫猫サンキュー!猫猫猫猫サンキュー!
NEKO (エヌイーケーオー)ねこ!
太字の部分全てオタクも歌うパートである。いや、改めて書き起こすと多いな!?
これだけシンガロングが多いと、ただ受け身なだけでなく自分も参加しているという一体感を強く感じる。
もちろん、今はコロナ禍のため声出しはできない。私が夕闇のライブに行くようになったのは去年からなので、実際のところ私はまだこの声を喉から発したことがないのだ。
それでも心の中で叫ぶだけで、楽しくて楽しくて快楽物質がドッパドッパ出る。何も余計なことなど考えず、頭がからっぽになって、ただひたすら「最高に楽しい!!!」という感情しかなくなる。いつかまた声が出せるようになったら、更に更に楽しい世界が待っているかと思うと、その日まで絶対に健康で生きるぞという気持ちを新たにするのである。
【NEWS担好きポイント② 振り付けもめっちゃある】
NEWS担は歌わされるのと同時に手のフリやクラップも本気でやる。チャンカパーナのサビの振り付けは必修科目。ドームで5万人のペンライトが綺麗に同じ弧を描く星をめざして。ダンスレッスンまであったLove story。
踊りや振り付けとまでいかなくとも、同じ方向にペンライトを降ったり、同じタイミングでクラップをしたり、私はコンサートでのそういう一体感が大好きだ。
夕闇はバンドなので、私のイメージでは拳を突き上げるとか、ヘドバンとか、とりあえず各自バラバラに楽しむのかなと思っていた。実際小柳はMCでよく「楽しみ方は自由だ」と言ってくれる。
ただ小柳は客席を巻き込んで盛り上げる能力が異常に優れている。結果「小柳のマネして動いてると客席と舞台上との物凄い一体感を味わえる」という現象が起こるのだ。
いちばん最初に貼った「Super Ultimate Happy Happy Song」という楽曲では、サビで両手を右、左と順番にあげていく動きが定番だし、「Q.O.L」という楽曲では腕でアルファベットの「Q」「O」「L」という形を作ったり、1億円が欲しいと歌う歌詞で指で1を作って左右に振ったりする。配信などで引きの映像を見ると会場が綺麗に同じ動きをしていて壮観だ。
なんなら普通にダンスを踊る曲もある。
こちらは夕闇の中でもいちばんの代表曲だが、前半はタオルを回すアゲアゲのメロディ、そして後半は「ダンスパート」と呼ばれ、ドラムもベースもギターも楽器を置いて前に出てきて全員踊るのである。
上記のMVよりライブ映像のほうが雰囲気がわかりやすいので、ベースのともやんサイドからのカメラだがお時間ある方は是非こちらをご覧いただきたい。まだコロナ前、声が出せていた頃のライブ映像なので、オタクがどれだけ声をだしているか、どれだけ踊っているかが伝わると思う。
もう完全に酒飲みながら踊るクラブのテンション。終わる頃には汗だくになり、日常の嫌なこととかどうでもよくなるくらいスッキリする。
また、つい最近出た新曲ではついにプロの振付師によるそこそこ複雑な振り付けが付いてしまった。
この曲を初披露するライブの前日にYouTubeを再生しまくり死ぬ気で練習して覚えて行ったが、なんと演奏前に小柳先生による丁寧なダンスレッスンがあった。
あれ……デジャヴュ……? なんか私、NEWSに同じことをされたことがあるような気がする……。
ラウドロックバンドのライブ行くのに「振り付け覚えなきゃ」って言ってた時点で意味がわからなかったのに、手厚く振り付けの練習までさせられて、私今日NEWSのコンサート来たんだっけ? って気持ちになった。
しかも!! しかもだよ、これは本当に声を大にして言いたいのだけど、シンガロングや振り付けをすると、めっっっちゃ褒めてくれるんですよ!!!
前述の新曲初披露の時は、練習の成果か初めてとは思えないほどオタクたちの振り付けが綺麗に決まり、間奏のタイミングで「満点!!」と言ってくれた。
いつもいつも、小柳は間奏のたびに「いいね!」「最高!」「ナイス!」って叫んでくれる。この感じもNEWSで得られる幸せと同じだ、といつも思う。「みんなも歌って!」と言われ会場が返すと「じょうず♡」と甘やかしてくれるあの感じと。
小柳は見ためも言動もオラついているし、MCでファンに対しての感謝とかアツいことを語るタイプではない。けれど、ライブに行くと確かに、あ〜、愛されてんなぁ。って感じてしまうのだ。
【NEWS担好きポイント③ 楽曲の幅が広い】
私は音楽に明るくなく細かな技法の違いはわからないので、バンドによっては「同じような曲ばっかりで飽きてしまう」ということが時々あった。特にデスボイスが使われるような激しい系の曲は、大変失礼ながら「結局どの曲もずっと叫んでるんでしょ?」という先入観がぬぐえなかった。
ところが夕闇の曲を聞いてみると、デスボイス多用でゴリゴリにかっこいい曲もあれば、ほとんどクリーンな歌声でポップス寄りの楽曲もある。
前出の、ダンス振り付けのある新曲「時給アップアップソング」もそうだが、企業のタイアップ案件で楽曲を依頼されることがあり、そのような時は万人に好まれそうな爽やかで明るい曲調の曲を作ったりする。
↑こちらはinゼリーのタイアップ曲。WANIMAとかが歌っていてもおかしくないと個人的には思っている。
また、3年前からは毎年の恒例行事として、エイプリルフールに「ラウドバンドとしての活動を終了して、新しいジャンルのバンドとして生まれ変わる」というネタを発信している。ネタとしての解散→再結成動画を出すだけでなく、本当にジャンルの違う新曲をガチでリリースする。3年前はボーカルユニットに転向すると言ってただ4人が歌うだけの曲を作り、去年はピアノバンドになると言って弾き語り風の曲を出し、今年は1996年にタイムスリップしたといって(?)懐メロ風バンドサウンドの曲を出した。しかも、どれもが一発限りの企画ではなく、その後もきちんとライブで歌い継いでいくのだ。それゆえライブでは、激しいラウドロックサウンドの後に急なピアノ曲が始まるなど情緒がおかしいことになることも多く、その自由自在なセトリも魅力のひとつである。
↑おととしのエイプリルフールのネタで出した新曲。ギターもベースもドラムも楽器を捨てて4人横並びになって大真面目に歌う。何も知らずに曲だけ聞くと「GReeeeNの新曲かな?」って思うし、この曲をライブで歌っているところを見たジャニオタの友人は「えっ急にNEWS出てきたんだけど何!?」って爆笑していた。そう、この曲はほぼGReeeeNに楽曲提供をしてもらったNEWSみたいなものなんです。本当なんです。
NEWSが、UR not aloneのような王道の応援歌も、チュムチュムのようなトンチキ曲も、夜よ踊れのようなスタイリッシュな曲も変幻自在に提供してくれるように、夕闇の曲もバラエティに富んでいて全く飽きることがない。それが夕闇というバンドに魅了された重要な要素なのである。
【NEWS担好きポイント④ 個性豊かな4人組】
ここまで、ライブや楽曲について夕闇の好きなところを語ってきたが、最後に少しだけ、4人のパーソナリティな点についても触れたい。
私は、どんなに楽曲やパフォーマンスが好きでも、それを表現している人自体に猛烈な興味と愛情を持たなければ、ただ「好きだなあ」となるだけで、ここまで全身全霊で追いかけるまでには至らない。つまり「沼」の深みにまで嵌るには、まずなによりもその人たちのことをーーーグループだったら全員のことをーーー大好きになるのが絶対条件なのだ。
そもそも私は4人組にめっぽう弱い。NEWSを好きになったのも4人の時だったし、それ以前も「4人組」というバランスに無性に惹かれてしまう傾向があった。ファミコン世代だからだろうか。ドラクエもファイナルファンタジーも、物語の主人公はいつだって役割の違う4人パーティーだったから、そういう存在を求めているのかもしれない。
夕闇の好きなところのひとつに、4人が4人とも違う血液型、というのがある。しかもそれぞれがとてもわかりやすく、血液型占いで分類されそうな性質をもっている。几帳面で真面目なにっち、リーダー格ですべての中心となる小柳、おおらかなともやん、天才肌の千葉ちゃん。そういえば家族構成も全員違う。妹のいる兄、弟のいる兄、兄のいる弟、ひとりっこ。
血液型で性格をはかるのがナンセンスであることは承知だし、当然それが全てとは思っていないが、本当に4人とも綺麗に異なった役割と長所を持っていて、それでいて共通する性質や志のようなものも垣間見える。
見れば見るほど、その奇跡的なバランスで構成されている4人全員のことが、大好きで大好きでたまらなくなる。見た目はいかついバンドマンで、若さゆえの暴走で炎上とかしそう……という雰囲気なのに、実はコンプラ意識がしっかりしていて、根本的に賢い人たちなのだなぁと思う。
本職はあくまでバンドでYouTubeはバイト、などと言ったりもするが、YouTubeについても必ず週6で更新するところに真摯な姿勢が伺えてしまう。バンド活動でライブをやって、曲も作って、MVなんかも撮って、本職だけでもかなり多忙なはずなのにどちらも両立させているところも、考え方に筋が通っているところも、本当に心から尊敬しているのだ。
*
それぞれのメンバーの性格とか関係性の好きな所を語りだしたらあと10000字はかかるので今日は触れないが、本当に本当に、何度も繰り返すけれど、全員が大好きで愛しくて、その大好きな人たちの曲が、パフォーマンスがこれまた大好きなものだったから、私はここまでズブズブに夕闇という沼にハマってしまった。
今回、こんなブログを書いたのは、別に夕闇のファンを増やしたいとか、ましてやチャンネル登録してほしいとか、そんなおこがましい気持ちではない。
私はさ、Twitter12年、その前のブログやテキストサイト時代を含めるともう20年インターネットやっててさ。20年自分の好きなものや考え方を垂れ流してて。それでたくさんの人と知り合って、私がたくさんの人を好きになったのと同時に、私のことを好きになってくれた人もありがたいことにたくさんいて。
— 梓 (@tounoin) 2022年4月7日
私は、そうやって出会った好きな人たちのこと、共通の趣味がなくなってもずっと人として大好きだから、ずっと縁は切れないし、その人が今好きなコンテンツのことを全然知らなくても「この人が好きなんだからきっと魅力的なんだな」って、心の中の「知らないけど多分良い」に分類しておくんだよ。
— 梓 (@tounoin) 2022年4月7日
私と出会って私を好きになってくれた人が何人いて、その中の何%かはわからないけど、同じように「こいつが好きなんだからきっとこれは素敵なコンテンツなんだなあ」って思ってもらえたら、それが一番うれしくて、だから私は好きなものを好きってこの1つのアカウントで全部言うんだ。
— 梓 (@tounoin) 2022年4月7日
NEWSについてのことをいくつか書いて、何人かには読んでもらっているこのブログで。このブログをきっかけにTwitterをフォローしてくれているNEWSファンの人がそれなりにいる中で。
NEWSを大好きな私が、またひとつ大好きなものが増えたよ、ちょっとNEWSを好きな理由と似ている部分もあるんだよって話すことで、そっかそれはよかった、自分は興味ないけどなんだか楽しそうだね。って思ってくれる人がいたらいいなぁ、と、そういう気持ちで書きました。
夕闇のことを布教するつもりもないし好きになってもらえるとも思ってない(なんなら無理な理由もめちゃくちゃわかる)けど、おまえがそんな好きなら、良いんだろうね、おれにはわからないけど(笑)ってみんなが思ってくれたらそれだけでいいなあ。
— 梓 (@tounoin) 2022年4月7日
つまりはこのツイートの通りです。たくさんYouTubeの曲を貼ったけれど、全然再生しなくていいです(笑)
でも最後にひとつだけ。
冒頭に記した、私がはじめて夕闇を見に行った日のライブ映像が、ダイジェストとしてYouTubeに上がっている。
イントロでメンバーが舞台上に入ってくるところがちょうどおさめられているので、私の心の中に、小柳翔汰という人間の強烈な光が入り込んできた瞬間がバッチリ入っているのだ。
またまた、そんなピンポイントで恋に落ちる瞬間なんてあるの? いっちょ見てやろうじゃねえの! という奇特な方がいらっしゃったら、どうそ。
0:30からがイントロ。
そして1:13。ようこそ!の後に、フッと笑った瞬間。これが、私が恋に落ちた瞬間です。
好きな理由を長々と書いてきたけれど、ほんとうは、ライブに通う最大の理由は、この人のこの表情が見たいからなのかもしれない。
そのうち気持ちがどうしようもなくなったら、小柳のことが好きだ!ってだけの記事書くかもね。まあでも多分自分の中でなんとか処理するとは思う。