桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

わたしを束ねないで/僕らはどうしたって湿っぽい男たちだ

だいぶ前にこんなaskを頂いた。

 

ask.fm

 

ちゃんと答えなくてはな、と思うとなかなか片手間では書けなくて、結局数ヵ月も放置してしまっていたのだが、NEVERLANDの感想を書こうとしたらこの質問に対しての私のスタンス抜きには語れないような気がしたので、ここで触れることにする。なおブログ記事として書く都合上、通常のaskのような言葉遣いではなくなることをご容赦ください。そしてお気付きの通り私はこの記事でNEVERLANDの感想を書こうとしている。オーラスから2ヶ月経っているというのに!

 

「この感覚はおかしいのでしょうか」という質問に対する私の解答は「おかしくない」ただ一言である。私がフォローしている中でも「なんでもかんでも褒めててこわい」「ちょっとでも批判めいたことを言ったら叩かれそう」などと呟いている方はわりといた。特にQUARTETTOのコンサート後が顕著で、QUARTETTOの内容にあまり満足できなかった方々が「悪いことを言ってはいけないという同調圧力を感じる」と言っていた。質問者の方をはじめ、少なくない人数のファンにそう思わせてしまう何かがあるのは確かなのだろう。

とはいえ私の感覚では「そんな絶賛意見ばかりでもないよなぁ」と思っている。先のQUARTETTOの時も「あの演出は自分には合わなかった」「セトリが不満だった」等と意見を述べている人はたくさんいたし、そういう方が叩かれていた記憶も(少なくとも私が見た範囲では)ない。Touch初披露時には大半の人がダンスについてわりと辛辣なことを言っていたし、直近ではツアーのグッズがダサいという嘆きも多かった。私の回りはまあポジティブなことしか言わない人の方が多いけど、鍵垢では本音を言っている人もいるし、ちょっと検索してみるとなんでもかんでも褒めるアカウントと同じくらい、なんでもかんでもダメ出しするアカウントも見かける。つまりは「NEWS担は批判をしない」わけではなく、自分がフォローしたいと思った人があまり批判をしないタイプの方だったということなのではと思う。

 

そういう私も、日頃NEWSを褒めたおしている方ばかりをフォローしているタイプだ。私自信の考え方として「餅は餅屋」という感覚なのも大きい。「悪いところを指摘してあげるのが本当のファン」という言説には私はあまり共感できなくて、彼らはプロなんだから我々が指摘することなんてとっくにわかっているか回りのプロが指摘していると思っている。だってわたし自分のやってる仕事(営業)に、全然この仕事を知らない人から「そんなんだから契約がとれないんだ!もっとこうすれば売り上げがあがる!あなたのために言ってるのよ!」とか言われてもうるせーーーそれができたらとっくにやってるわ!じゃあお前が売ってきてくれ!って思うもの(笑) もちろん他業種から見た客観的な意見というのがとても大事なのも確かだし、例えば消費者としての要望(DVDにしてほしい!この前のCDはこれが不満だったからもっと得点つけて欲しい!ドキュメントつけてくれたらうれしい!)などはしかるべき場所に伝えるのが良いと思うけれど。

 

恋を知らない君へを歌番組で歌った時だったかな。慶ちゃんの歌の調子が良くない日があって、Twitterで「どうしたらもっと音程が安定するかな?」「合唱やってたけどこういう練習が効果あったよ」「てごちゃんの声をガイドにすると歌いやすいって言ってたからユニゾン曲で慣れていくと良さそうだね」なんて話を複数人でしていたことがある。するとその様子を見た私のフォロワーさん(ジャニオタではなくNEWSのことも知らない)が、「小山くんという人のことは良く知らないけど、ファンの人達が『下手でも頑張っててかわいいからOK』とか言うのではなく、彼の頑張りをわかっているからこそ、どうしたらもっと良くなるかな?ということを真剣に考えているのが凄いなと思った。愛を感じる」と言ってくれたことがある。慶ちゃんが実はボイトレしてることは最近明らかになってきていて、実際過去の歌声と比較すると本当に変わっている。我々が指摘するまでもなく本人たちは欠点とされることは克服しようとしている、それがプロのタレントだ。だけど私たちは時にどうしても心配してしまうし、どうしてもおせっかいをやいて、ファンが話し合ったってどうにもならないとわかっていても話をしてしまう。いつもいつも褒めてばかりに見える人でも実は時々不安にもなっている。そんな風に、ただ称賛するだけではない風景もけっこう見てきたように思うのだ。

ただ、感情の問題としての「とにかく嫌い!あれは嫌!」という気持ちを表すのは確かにためらわれることもある。誰かが何かを『良い。好きだ』と思っていることに対して『良くない、嫌いだ』と言うことは、誰かの『好き』という気持ちを傷付けてしまうかもしれない。それでいざこざが起きたり、離れていく人もいるだろう。そういうことを恐れて、負の方向の意見は言いにくくなってしまうものだ。しかし勇気を出して発言することで、それに共感してくれる人も現れたりする。全ての人が自分と同じスタンスなんてことはあり得ないのだから、結局は、同調圧力なんてものは無くて、自分の気持ちを表すかどうかは自分の問題だ。どうしても言いたいことがあれば言えばいいし、言わない方がいいかなと思えば言わなければいい。

 

 

今回NEVERLANDのことを書くにあたってなぜ最初にこんなことを書いたかと言うと、今から私はNEVERLANDを絶賛するからだ。

同じものを見ていても、受け止め方は人によって全然違う。普段親しくしているNEWS担の中だけでも、例えばMCであやめをメンバーがやったことがどうしてもどうしても嫌で怒りがおさまらない、という人がいる。Wアンコールでメンバーが出てきたのは嫌だったという人もいる。彼女らの意見は私とは違うし、その感情は推測することはできるけれど理解はできない。理解しようとも思わない。だけど理解ができないからといって私が彼女らに抱く好意は変わらない。「誰がなんと言おうと、私は嫌だったんだよ」という彼女らの主張は私の好きを否定するものではないし、そう感じた彼女らの感性をひとりの人間の感情として大切に思うからだ。ある人には幸福に思えることが、ある人にとっては不幸だったりする。ただそれだけのこと。

 

だから私も「誰がなんと言おうと、私にとってはNEVERLANDは全てが最高で完璧だった」と表明しておく。私のこの感情は、そうではなかった人を否定するためのものではなく、当然傷付ける意図もない。その事だけはどうかおわかり頂ければと思う。

 

NEVERLAND公演はありがたいことに4回入ることができた。友人の同行で福岡初日、静岡2日目の2部、ドームの初日。そして自分の名義でオーラス。White、QUARTETTOに続いて3度目のNEWSコン。去年も一昨年も最高NEWS大好きありがとう生きてて良かった!!っていう気持ちだったけど、ちょっと来年以降のツアーが怖くなってしまうくらい、私にとって今回のNEVERLANDは特別なものになりすぎてしまった。

セトリも、セットも、衣装も、演出も、照明も、ダンスも、レーザーも、何もかもがあまりにも好きで、どこにも文句をつけようがなかった。あ、嘘だひとつだけある。制御ペンラが制御されてる時間がちょっと多すぎたかな。でもほんとそこだけ。

特にドームのオーラスはあやめのMC、そしてアンコールも含めた全てが震えるほど特別で、これがDVDに残るであろうことを思って天を仰いで「神様…!」と呟いてしまったくらいに、一生忘れたくない、忘れたくない公演だった。

 

さて、ここから、QUARTETTOの時(愛するということは互いに見つめ合うことでなく ~QUARTETTO感想~ - 桐ノ院整体院)と同じように、全曲セトリ順の感想と統括を書くつもりだった。実際4曲目くらいまでは書いてあった。しかし続々と更新されるファンの方それぞれの感想ブログを読んで「そうそう、あ~~ほんとそれ、あ~~それもよかった、それなそれな」と頷きまくっているうちに、もう今更私が書くことも無いな、という気持ちになってしまって今に至る。なのであのオーラスを見てからぼんやりと考えていることを、ただつらつら書くことにしよう。全くまとまりもないし、結論もないことなのだけど。

 

 

 

私は浦和レッズのサポーターでもあるのだが、ずっと忘れられない試合がある。2007年のアジアチャンピオンズリーグACL)の準決勝だ。アジアNo.1をかけたトーナメント戦で、それまで日本のチームが優勝したことはないという大舞台だった。その準決勝、レッズは先制するも後半に逆転され、しかし執念で追い付き、2-2で延長戦まで戦ってなお決着がつかず、PK戦へもつれこんだ。通常のJリーグの試合も行っている中での過密日程に加え、120分を越える激闘で選手はもう立っているのもやっとの状態だった。水曜の夜19時半、というド平日にも関わらずスタジアムは50000人を越えるサポーターで満員である。私も仲間も、スーツのまま仕事先から駆け付け、ワイシャツの上からユニフォームを羽織り声を枯らして応援していた。

PKはレッズのホーム側のゴールで行われた。すると誰が呼び掛けた訳でもないのに、スタジアム中の大旗がそのゴールの裏に終結し始めた。そして試合開始前に応援メッセージとして掲げたコレオグラフィ(人文字)を、また誰かが掲げはじめ、自然発生的にみるみる文字が復活していった。スタジアムがビリビリと震えるほどの、We are Reds!のコール。

(↓この動画の冒頭1分ほどの出来事)

 

 

youtu.be

 

レッズの選手が蹴るときは選手が集中できるよう息をひそめ、スタジアムは完全な静寂に包まれる。相手チームが蹴るときは、集中力を削ぐため全力でブーイング、ゴール裏の旗をうねらせ威嚇した。いつのまにか、隣にいた全然知らない人と自然に肩を組んで、祈っていた。隣の人のじっとりと汗ばんだ背中を今でも覚えている。

 

youtu.be

 

興味ある方いらっしゃればPK戦の全貌がこちら↑

1:20頃の、ゴール裏でうねる旗がまるで魔物のようである。あと私の最愛の選手、阿部勇樹が脚引きずりながらPK蹴るところで何度でも泣きます(これ書きながらまた泣いてる)

 

結果、この試合に勝利し、決勝戦にすすんだレッズは日本チーム初のアジアチャンピオンとなった。

私がこの試合を忘れられないのは、この日このスタジアムにいた我々サポーターは、間違いなく「共に闘っている」という感覚になったからである。あの日のスタジアムは本当に一種異様な空気感に包まれいて、あの場に居たもの全員が何か同じ夢を見てトリップしているというか、異世界にいたような、強烈な一体感があった。

 

 

なぜ長々とサッカーの話をしたかというと、この試合から10年経った今年、私はあのNEVERLANDオーラス公演の東京ドームで同じような感覚におちいったからである。

 

 今回の公演はNEVERLANDという世界観を非常に重視していたので、アンコールがなかった。アンコールという扱いでいちど世界観を区切って歌われるUR not aloneが終わればもう、何をどう考えてもそれ以上歌うべき曲は見当たらないし、求める気持ちにもならなかった。だから今回のツアーは、ネタバレを見ているいないにかかわらず、アンコールを求めるNEWSコールは(様式美としていくらかは発生するものの)ほぼ無かったといってもいいかもしれない。

しかしオーラスは違っていた。圧倒的なボリュームのNEWSコールがいつまでも鳴り止まなかった。私もなんだかもう感情がめちゃくちゃになりながらNEWS、NEWSと繰り返し叫んでいた。コンサートの内容が私にとっては本当に本当に完璧に最高だったこと、URを歌った彼らの表情、上半期たくさん負の感情を浴びたこと。色々なことが頭の中をめちゃくちゃに通りすぎていった。もう歌って欲しい曲はない。出てきて欲しいとも思わない。ただ伝えたかった。凄く凄く好きだということ。せめて声が届いて4人がそれを嬉しく思ってくれたらいい、いやもう届かなくてもいいから愛してると言わせてくれ。

 

彼らが出てきた瞬間、でてきた…と呟いて泣き崩れてしまった。てごちゃんと慶ちゃんが泣いていること、シゲちゃんがその肩を抱いてニコニコしていること、増田さんがまっすぐ客席を見渡して歩いていることがわかったら完全に涙腺がバカになって、ほとんど声をあげて泣いてしまった。

 

NEWSがバクステまで来ると、スッ……と静かになる会場。4人の生声。自然発生して広がるUR not alone。

あの日の埼玉スタジアムと似た、強烈な一体感。

とはいえ5万人が「勝ちたい」という大きな1つの気持ちを共有していた試合と違って、この東京ドームは個々の気持ちはもっとバラバラだったはずだ。現に一緒に入った友人は、メンバーが出てきたことに白けていたらしいし、あやめのMCを許せない気持ちを抱えたままだった人もいる。自分のしたことで騒動を起こして自業自得なのになに感動っぽくしてるの?という声もあった。それでもあの会場の大多数の空気はどこか特別で、なぜかひとつにまとまっていて、なんてことだ、歴史に残る公演に立ち会ってしまった……という思いで涙が止まらなかった。

 

彼らが泣いた理由はわからないし、観客それぞれ思ってたこともバラバラだろうけれど、少なくとも私の中では、あのエモーショナルでウェッティな会場の雰囲気は、上半期ずっと不穏な空気を流していたコヤテゴのあれこれと無関係ではないように思えてしまった。

終演後「美恋の時とはわけが違う、今回のことは自業自得なんだから泣くのはお門違い」という意見を目にした。確かに美恋の時とは全然違う。美恋の涙は、抗えない運命に巻き込まれながらも待ち続けたファンたちと、乗り越え再生したメンバーが共に分かち合う嬉し涙だったんだろうと解釈している。戦友のような。ただ私は美恋の時は現場にいないので、あくまで映像を見た追体験でしかない。実際は言葉になんてできないような大切な感情がそれぞれの人の中にあっただろう。

今回の涙は、私はただ悲しかった。なんで彼らが泣かなきゃいけないんだ、ちくしょう、と思いながら私もひたすら泣いていた。何度も書く通り私個人は、彼らが責められたり謝罪しなければいけないようなことをほとんどしていないと思っているので(これに関しては生き方と価値観の違いなので意義を申し立てられても私の気持ちが変わることはないです。多分1回死んで別人として生まれ変わらない限りゆるがない)、あれだけの悪意に彼らが晒されている間ずっとずっと辛かった。だから悲しくて、もっともっと愛してるって伝えたい、少なくともここにいる人の大多数があなたちを愛してるということが伝わって欲しい、と思って泣いて、彼らの涙を見て伝わった気がしてまた泣いた。

これは単なるいち小山担の私の個人的な感情で、きっとあの場にいた50000人の中には50000通りの感情があった。少なからずコヤテゴのどちらかまたは両方を物凄く憎んでいる人もいただろう。それでもそれを越えるくらい好きな自担がいるとか、最後のつもりで渋々足を運んだとか、何らかの理由であそこに立ち会った人たち。なぜかそのバラバラな感情を集めた空間が、異様な一体感をまとっていた。

 

 

私は他担の友人も多くいて、わりと頻繁に「NEWS担が嫌い」という話を耳にする。なんならNEWS担本人も言ったりする。NEWS担が「NEWS担サイコー!マナーもいいよね♥」なんて言えば言うほど、「NEWS担キモい」と言われる。その度に私は、冒頭のaskへの回答のように「それはあなたが嫌いなタイプの人が、たまたま観測範囲内のNEWS担にいただけで、20万人いるNEWS担のほとんど数人の話でしょう。どこの世界にもこいつ嫌いだなって人はいるから、それで一概にNEWS担を嫌うのは違うんじゃないの」と反論していた。学級会も、ネタにマジレスも、法的にアウトレベルの叩きアカも、なにもNEWS担に限ったことではないのに「でもNEWS担ってそういう性質の人多いよ」と言われる。それはそう感じた友人個人の確かな感覚なので尊重しているし、その事自体は気にならなくてその人たちのことも好きなままだけど、傷ついていないかというとそんなことはなくて、なんでかなぁ、だってみんな同じなのになぁ、なんでNEWSという冠がついたら嫌われるんだろう?とずっと考えていた。

しかしオーラスに入って、なんだかもはや言葉にできないけども、

「ああ、これがNEWSとNEWS担だ。これが私やNEWS担がNEWSを大好きで特別な理由であり、そしてNEWSとNEWS担が嫌われる理由でもあるんだ」という感覚が、スッと体に降りてきた。

 

わたしを束ねないで、と、思う反面、ああ私たちは束ねられてしまうなあ、これは。と思った。その感覚をどうにか言語化しようとして、できなくて、2ヶ月ブログを書けないままでいたけど、結局無理そうなので「とにかくそんな雰囲気」というざっくりしたことだけ書きにここへ来た。

そんなおりにシゲちゃんが書いたNEVERLANDについての言葉。

 

「僕らはどうしたって湿っぽい男たちだ」

 

これにひとつの答えが含まれているのかなと思った。

結局NEWS本人たちが、すこぶるウエットでエモーショナルな人たちなのだ。

そしてそれを信仰するーーー「信仰する」という言葉をあえて使うけどもーーー人たちの大多数が湿っぽくてドラマチックなものを好む人たちなのだ、おそらく本人たちがそうだから、そういう性質の人を呼んでしまう。それがNEWSとNEWS担なのかもしれない。

 

その様は宗教に似ている。

 

私は新興宗教とその行く末に興味があって、主にオウムを中心に関連書籍を読みまくるという趣味があるのだけれど、あのレッズの試合も、NEWSのドームオーラスも、「なにかを信じる者が集まり、共に祈った」という点ではほとんど宗教だなという気がする。そして、なにかを熱心に信仰する様は、人によっては「気持ち悪い、なんかこわい」と距離を置く案件になるのだ。私の母なんかはまさにそのタイプで、なにかを熱狂的に追いかけること自体にうすら気持ち悪さを感じるらしく、その気持ちがわからないと度々言っている。

 

NEWSについて「テッペンをとりたい」「テッペンをとらせてあげたい」という言葉を見るたびに、テッペンてなんだろうと考えていた。テッペン、というのが嵐やSMAPのようにレギュラー番組をたくさんもって国民皆に知られて愛されることだと思うと、どうしても私にはNEWSがそこの位置にいることが想像できなかった。彼らの持つ湿っぽい部分。好きな人は物凄く熱狂的に好きになってしまうけれどそのぶんちょっと引く人もいるかもしれない部分。私がなにより大好きなその部分が「テッペン」ということを考えるたび気になっていた。嫌われてしまうのではないかと。でも反面、こういうものが好きな人はもっともっともっといるはずで、信者はもっともっと増えるはずで、更に彼らはきちんと茶の間受けのスキルも持っているのだから、レギュラーの1個や2個もつくらいの未来は容易に想像できたりもする。嫌い嫌い言われすぎたからかもしれないけど(笑)、私はずっと「売れて欲しいなあ」「もっと売れるはず」「でも嫌いって人ももっと増えるだろうから無理なのかな……」という狭間で揺らいでいるのが現状だ。

ただ、その「テッペン」というのが、「彼らが自分たちだけの道として表現したいものを自由に披露できる環境になること」というのだったら、きっといつかそこに行けるのではないかと信じている。そしてそれを「3大ドームで披露する」くらいなら、わりと遠くない将来にたどり着けるのではないかと。そのくらい盲目的に思ったりもしていて、私もやっぱりどうしようもなく信者なのだ。

 

そう思えた大きな理由がNEVERLANDで、ああNEWSはこういう道を突き詰めていくのがひとつのテッペンなのかなと思った。あれだけのものが作れるNEWSのこの先を、私はずっと見ていきたいし、もっとたくさんの人に愛されて欲しい。宗教のような雰囲気をどうしても作り出してしまうなら、もっともっと信者が増えればいい。

 

 

大好きで、大好きで、私の大好きな人たちがもっともっと愛されて欲しい。

もっともっともっと愛されていい人たちだ。

あの、愛に溢れたオーラスの空間で、ただそれだけを思ってずっと泣いていた。

 

私はあの日を忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

※これを書いていたらえびコンとか、Jr.コンとかサマパラとかJUMPコンのレポが流れてきて、それぞれのファンが泣いたりそのコンサートを特別と言っていたりこんなエモいライブみたことない、自担サイコーって言ってて、別にNEWSだけが湿っぽいわけでも宗教ぽいわけでもないな!ってまたふりだしに戻るなどしていますが書いたのでアップします。笑

想いよ届け君の元に

 

重すぎる記事がずっとトップにあるのが嫌で、全然ジャニーズに関係ないゆるい文章を書こう、『ぼくのかんがえる最強のサイゼリヤ飲み』とか書こう。と思いつつもなかなか取りかかれなくて放置してしまっていた。そうこうしているうちに今年のNEWSツアーが始まり、えらいことがおこったので、結局NEWSのことを書くためにブログ編集画面を開くことになった次第である。私はいつもこうだな……苦笑

 

 

2017年4月30日、NEWSライブツアー『NEVERLAND』静岡公演第2部終了直後の、同行した友人によるツイートである。人様のツイートを貼っているのはなぜかというと、私本人は終演後もしばらく手がブルブル震えていてTwitterもろくに弄れず、何も呟けなかったからだ。

書けたのこれだけw

 

友人のツイートを見たたくさんの方がおめでとう!とリプを下さった。本当にたくさんの方から祝福の言葉を頂いたので、お一人ずつに返信できなかったのが心苦しい。当日何が起こったのか、どんな気持ちだったかをここに書くことでお返事に代えさせて頂こうと思う。勿論、書く目的の大半は自分のための記録でもあるのだけれど。

 

人生で初めてファンサをもらった。

人生で初めてファンサをくれたのは自担だった。

 

私が初めて入ったジャニーズのコンサートは2015年のNEWSツアー『White』東京ドーム初日だった。

それから2年。ド新規ジャニオタにしては結構な数の現場に行ったと思う。ABC-Z、関ジャニ∞、キスマイ、KAT-TUN、JUMP、などなど。うちわ文化はジャニオタの美徳だと思っているので、舞台を除けばどの現場も座席に関わらず推しているメンバーの名前うちわを作り持っていった。

えびなんかはスタンド最前で、目の前でずっととっつーが踊っていたときもあるし、1メートルくらいの距離で五関さんがファンサしていたときもある。キスマイはアリーナでトロッコが目の前に来た。しかしどんなにいい座席で、うちわを持っていても、今まで1度もファンサを受けたことはなかったのである。それはNEWSの現場でも同じで、去年の札幌ではセンターステージ真横という、肉眼で愛のエレジーをBlu-ray画質で見られる神席だったにも関わらず慶ちゃんと目が合うことはなかった。

でもそれに対して不満に思ったことは一度もない。どんな座席でも、アイドルと同じ空間で同じ時間を共有できて、しかも歌って踊ってくれるなんてそれだけで実質タダだと思っている。もうひとつの趣味であるサッカー観戦は旗や人の頭でピッチが見えないこともままあるのだが、サポーターになった当初それを夫に言ったら「サッカーは見るんじゃない、感じるものなのだ」と無茶なことを教えられた。それに慣れている身からしたらモニター映像を流してくれているジャニーズのコンサートはめちゃくちゃ親切設計である。

そもそも、私は自分の容姿が好きではないため、あんなに美しい人たちの網膜にこんな顔を映してしまうのかと思うとそれだけで死にたくなった。どちらかというとファンサはいらないです、見ないで下さい!見ないで下さい!私はあなた方が生きてくれているだけでじゅうぶんなんですゴメンなさい!!という気持ちですらあった。うちわを必ず持つことに「あなたを応援してる人がいるよ」という激励以外の意味はなかった。

とはいえ、ファンサをもらってみたいな、という気持ちが全くなかったかと言ったら嘘になる。アイドルがファンサをしている姿を見るのが本当に大好きなのだが、いつかああやって誰かに、笑顔で手を振ってもらえたら自分はどんな風になっちゃうのかな、という興味のような、憧れのようなものは当然あった。

 

本当は毎年うちわを新調したいのだが、自担である慶ちゃんのうちわは心を込めて丁寧に作りたいので構想を練るだけでけっこうな時間が過ぎていってしまい、なんだかんだ最初のコンサートで作ったものを2年間使い続けていた。見よう見まねで初めて作ったうちわ。それが、NEVERLAND福岡公演に遠征した際、柄がポッキリ折れてしまった。

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 役目を終えたように折れたうちわ。接着剤で修復を試みるも再度折れ、まあもうボロボロだし静岡公演までに新しいものを作るか……と思うも間に合わなかった。静岡に持っていくのも躊躇われたが、まあ下の方(猫の尻あたり)を持てばなんとかなるし持たないよりはいいか、ととりあえず鞄に突っ込んだ。この判断が結果的に奇跡を生む。

 

静岡公演は友人から譲ってもらったチケットだった。行けると思っていなかったので、30日の夜公演というのが、慶ちゃんのお誕生日直前であることにも当初気づいていなかった。見切れだけどごめんね、と言われて譲り受けたチケットの座席を調べると、なるほど確かにメインステージ真横である。しかし前述の通り本気で座席にはこだわらないタイプの人間なので、とにかく行けることがありがてえ、しかも誕生日直前なんてありがてえありがてえ、とひたすら拝みながら会場へ入った。

 

「……なにこの階段」

座席に着いて友人と顔を見合わせた。

メインステージから私の座席の横に階段が伸びていた。

「……これどう考えてもここから上がってきてスタトロ乗るやつでは……?」

「えっやばくない」

「やばい、ヤバいよね? えっ!?やばい」

一瞬でヤバい以外の語彙を失う。狭い通路なのでエスカレーターで隣に並ぶくらいの距離だ。ここを? 通る?? メンバーが???

 

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(スタンプが私の位置。一番端の席だった。ステージから上ってくると赤い部分が踊り場のようになっており、そこからはスタンドの階段を使う形)

※ちなみにたまたま今年のエコパがこういうステージ構成だっただけで、他会場や他の年でも同様の作りになるわけではないと思うのでご了承下さい。

 

この時点で思ったことは「匂いかげるかも……」だった。こんなに近くに来るというのに目線をもらう程度の想像すらできない自分が悲しいが、「近くで見られる」という事実だけで倒れそうだったので「自分のことも見られる可能性」まで思考がたどり着かなかったのである。

 

公演は最高だった。福岡公演に入っていたので最高なのはわかってたんだけども、2度目でも新鮮に最高だった。見切れでも一応メインモニターは見えたし、MCをしている4人の姿を横から見るのもなかなか趣があった。

誕生日直前公演だったからだろうか。この日の会場は小山担のファンがたくさん慶ちゃんの名前を呼んでいた。けーちゃん、けーちゃんという愛たっぷりの声を聞いて、なんだかここ数ヶ月の苦しさが浄化されていくような気持ちになった。

私はevery.もチカラウタも録画していないような徳の低い小山担で、熱心にこまめに追いかけている方々と比べたら申し訳なくなってしまうのだけど、それでも、今回のツアーはいつになく「私は慶ちゃんの担当だ」という強い自覚をもって入っていた。ずっとずっと慶ちゃんのことがよくわからなくて、少し怖くて、でも24時間テレビで、わからなくてもなんでもとにかく慶ちゃんが私の心を揺さぶるのは確かなんだなぁってなんとなく消化して。それまでよりも素直に慶ちゃんのことを好きと言えるようになったのが去年のことだった。そんな折りに例のことがあって、去年以上にたくさん慶ちゃんのことを考えていたら、心の色々な場所から慶ちゃんを愛しく思う気持ちが次々に飛び出してきて、今はもうとめどなくあふれている。

慶ちゃんのことが大好きな人がたくさんいるよ、ここにもひとりいるよって伝えたくてたまらない。そういう気持ちで今年は入っていた。

アリーナトロッコに乗る慶ちゃんを呼ぶたくさんの声には、私のそんな気持ちと同じ成分が含まれていたように思えた。皆同じなんだな、私と同じように慶ちゃんのことが大好きで大切なんだな、と思って、嬉しくて涙が出た。

 

そんな幸せに包まれていたら、MCが始まり、ケーキが出てきて、慶ちゃんのお誕生日を皆で祝うことに。もう皆様レポ等でご存知かと思うが、ケーキが出てくるのを客席にお尻向けて正座して待ってみたり、ロウソクを先に消されてみたり、シゲちゃんが鷲掴みした固まりを食べさせられたり(笑) 本当に皆が楽しそうで、慶ちゃんが嬉しそうで、メンバーもJr.も嬉しそうで、会場中で慶ちゃんおめでとー!!って拍手しながら幸福感がマックスに高まった。

 

おかげでその頃にはすっかり忘れていたのである。私の横にある階段の存在を。

 

コンサートも終盤になってからその時間は訪れた。センターステージにいた4人が二手に分かれ、増田さんとシゲちゃんがこちらに向かって歩いてきたのだ。

あ……来る……you are coming……

 

と思ったら即座に横からニョキニョキ伸びてくるガードマンの手。お前ら絶対触ったりすんじゃねぇぞコラァ という圧を感じる。大丈夫、触らない、そんな勇気ない。に、におい、においかぐだけだからっ!

 階段の踊り場に、ヌッ……と増田さんの顔が現れた。

!?!?!?!?!?!?!?かっっっっっっっこいい!!!!!!!!

か、顔が、ちいさい、肌が白い、綺麗、意味わかんないくらい綺麗、そして「触ったらころす」みたいな表情!!!

ただの移動中なのでファンサという感じもなく、乗るべきトロッコに向かってズンズン進んでいく。ガードマンの腕越し、私の鼻先数センチを通りすぎる増田さん。気高い、美しい、ただただかっこいい。

続いてシゲちゃん。踊り場でちょっと立ち止まってスタンド上方のファンに手を振ってから階段を上っていった。手を降るシゲちゃんを下から見上げてたのだけど、少し首のあたりが荒れていたものの、おっそろしく目鼻立ちが整っている。うわっすげえ美しい……とまたまた呆然と見送る。

シゲちゃんが通りすぎたところで、自分がほとんど息を止めていたことに気付いた。においどころじゃなかった。

 

トロッコに乗ったふたりは笑顔でファンサしながら遠ざかっていく。このあと入れ替わりでてごちゃんが、そして慶ちゃんが来るだろう。おそらく通りすぎるだけだけどこの距離で自担が拝める、と思うとそれだけで手のひらから緊張の汗が吹き出した。

 

慶ちゃんを乗せたトロッコがゆっくりと近づいてきた。ケーキの形の帽子をかぶっている。笑顔で上方のファンへ指を指し手を振りながら、左手では下の方にいるファンの手を触っていく。私の大好きな慶ちゃんのファンサ。こんなに近いんだからあわよくばお手振りくらいもらえないかな、と見つめていたがいつものように全く目が合う気配すらなく、ですよね~笑と思っていたらトロッコが階段の上に到着した。

先程と同じように、慶ちゃんが降りてくるのに備えてガードマンが手を伸ばす。すると慶ちゃんはそれを制止するような仕草を見せて、歩いて一番奥の見切れ席の方まで行ってたくさんの人とタッチした。その姿を見て、ああ、私の好きな慶ちゃんだ、そういう優しいところが大好きなんだ、と泣きたくなった。(行きより帰りの方が余裕があるので、勿論逆サイドでは増田さんもシゲちゃんもそのあたりでたっぷりファンサしてたことと思う。念のため)

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慶ちゃん自ら触りに行くので、ガードマンの動きが少し緩む。

そして奥まで行った慶ちゃんが戻ってきて、ゆっくりと階段を降りてきた。客席から伸びる手。それに触れていく慶ちゃん。私は一番下の一番端の席でその様子を見上げながら、完全に混乱していた。

触って、いいの?

触る?

慶ちゃんに?

いや無理でしょ なにもかも無理 逃げ出したい でも一歩も動けない

いや、声を出さなければ。あのアリーナのファンたちのように、けーちゃん!って、呼びかけなければ。慶ちゃんのこと応援してるよって、大好きなんだよって気持ちを込めて、名前を呼ばなくては。

でも声が出ない。喉が何かで塞がれたように、頭のなかに浮かぶあらゆる感情が発語できずに喉の奥で消えていく。

 

パニックになっていたら、慶ちゃんが、私のうちわを見た。

そしてゆっくりと目線をあげ、黙って私の目を見つめた。

 

ーーーここから先のことは、隣にいた友人に後で確認をとったところ、私の記憶がかなりズレている……というか、記憶の流れはだいたい正しいようなのだが体感時間にかなりのギャップがあったのだ。実際はトータルで5秒ほどだったというその時間が、私には数十秒もあったように思えていた。以下、私の見た世界がどんなものであったかを残しておくーーー

 

「ゾーンに入る」という言葉がある。ざっくり言うとアスリートの集中力が極限まで高まったときに、ボールの動きなどがスローモーションのように見えるという現象だ。

おそらくあの時の私はゾーンに入っていたのだと思う。

階段を降りてきた慶ちゃんが、私のうちわを見て、目線を私の顔へ移して、私が立っているのより一段上で立ち止まった。そこから数秒、お互い真顔でただただ見つめ合った。

私の想像していた、トロッコからのニコニコ笑顔のファンサじゃない。

目の前に立っていて、真顔で、無言で、見つめられている。

私は何も動けない。声はもちろん出ないし、かといって目をそらすことも出来ない。泣くこともできず、笑顔にもなれず、

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↑ただただこの顔で慶ちゃんを凝視していた。

 

ああ、ケーキの帽子似合うなあ、かわいいなあ、顔が綺麗だなあ、色が白くて肌がつるっつるで顔が小さくて汗がキラキラしてて、ていうかなんだこれ、めちゃくちゃキラキラしてる、なにこのひと、ああ、顔が、顔が、綺麗だ、ていうかなに、この表情、なんの顔なのこれ、真顔すぎない? でも怖い真顔じゃない、なんか、子供のような……でも無垢ってわけでもなく何か考えているような……なんか……なんだ?なんだろう?意味がわからない、ああ、そんなことはともかく、目の前にいるんだ、伝えなければ、伝えたい、応援してることを、あなたが笑顔でいられる世界を本気で望んでることを、何か、言葉で……ああ、でもなんて?なんていえば伝わる?

 

思考回路が物凄い回転力でブン回る音がする。

固まったまま、あまりにも長い時間が過ぎたように思えて、ヤバいヤバいと焦り始めた頃、フッと手が動くようになった。

左手をそっと差し出した。

慶ちゃんがそこに柔らかく、ふんわりと、左手を重ねてくれた。

 

あ。あったかい。

 

手はすぐ離れたように思えた。体温だけがいつまでもそこに残っているような不思議な感覚。

私の記憶ではそこからまた無言でしばらく見つめられたことになっている。

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脳内の記憶に一番近い顔を探したらこれだったのだが、こんなに見据えている感じではなくて、もう少し柔らかくて。でも、とにかく目が離せない。

あ、いやもう無理、これ以上どうしていいかわからない、無理無理、と口元に手を持っていったところでプツン、と記憶が飛んでいる。

 

気がついたら、ブルブル震えている自分の左手を見つめていた。

友人の方を見て「なにがおこった……?わたし、触った、よね?」とかろうじて絞り出したら「手を触れてたよ!慶ちゃんが、ありがとうって言ってくれてたよ」と返された。

「は?????ありがとうなんて言われた?????」

「声には出てなかったけど、口パクで言ってたよ!」

全然覚えてなかった。手があったかい、ってことに意識の全てを持っていかれていた。左手の震えが両ひざにも来て、生まれたての小鹿のようにガクガクしながら、思わず椅子に寄りかかる。

あっ、てごちゃん来たよという声で少し我にかえり立ち上がる。てごちゃんがキラッキラの笑顔を振り撒いて、手越担にまんべんなくファンサしながらニッコニコで去っていった。

 

再びステージで歌う4人を、慶ちゃんをぼんやりと眺めながら、まだ震えている左手をまた見つめる。ありがとう、って。私の方こそありがとうって言わなきゃいけなかった。いろんな大変な思いを抱えながらも、物凄く忙しいながらも、何も言わずステージに立ち続けていること。その誠実さ、アイドルとして生きてくれていることへの心からの感謝を伝えたかったのに。

「……何も言えなかった。ありがとうとか、がんばれとか、一言だってよかったのに。慶ちゃんの味方だよっていうことを、言えればよかったのに」

そう呟きながら自分のダメさ加減に激しく落ち込んで泣いてしまったら、友人が明るい声で「いいんだよぉ」と言ってくれた。

 「慶ちゃんわかってるよ。ありがとうって言ってたもん。いいんだよ」

 

 

終演後、とりあえず酒を飲んで心を落ち着けていたら5月1日を迎えていた。

夜、一緒に泊まっていた皆が寝静まった後、布団の中であの時のことを振りかえる。あの、全てがスローモーションに見えて数十秒にも思えた時間の間、私はなにも言葉にできなかったけれど、でもずっと目を見ていた。それだけできっと伝わったんだ、と思えた。♪僕らはいつも以心伝心~♪という一昔前の曲が頭をよぎった。

♪離れてたって以心伝心 黙ってたってわかる気持ち 想いよ届け君の元に 未来に繋いでく信号は愛のメッセージ……

 

今までファンサを受けたことがないのは、今日この日のためだったんだなと思える。

今年、こういう気持ちで入った公演だからこそ、何かが届いてそれが形になったんだ。なんて運命論めいたことを考えてしまう。

 

 

ところで今まで私の体感したファンサについて記録してきたが、後日、実際のところはどんなものだったのか友人に聞いた結果がこちらである。

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多分気付かれてから離れるまで実質5秒位だった様子w

でもこれを読んで「あ、やっぱりテレパシー通じたのかな」と思ったりもする。

 

 

今回はきっとこれでよかった。

ももし今度、また目線を交わせる時が来たら。きっとまた声は出せないかもしれないけれど、次は必ず笑顔で「ありがとう、嬉しい、大好き」という気持ちを表したい。呆然とした顔で固まるのではなくて、笑いたい。

 

もうファンサいらないなんて言わないよ。今まで通りどんな席でも最高に楽しむけれど、もし想いを伝えられる機会ができたら、笑えるように頑張る。

 

ジャニオタ3年生、またひとつ、目標ができました。

 

NEWSを、慶ちゃんを愛する旅は続く!

 

根本宗子作・演出 「皆、シンデレラがやりたい」感想、と、付随するなにか

ロザンはじめお笑い芸人、浦和レッズ、男子大学駅伝、綾野剛、などなどジャニーズ以外にも好きな人やものが多過ぎて見はなされてしまいそう(by椎名林檎)な私であるが、好きなもののひとつに「演劇」がある。

小学校では演劇クラブだったし、5年生の時は「6年生を送る会」で披露する学年演劇の脚本を書いた。大学4年の文化祭でもなんちゃって劇団を立ち上げて脚本を書き役者もやった。とはいえレッズに出会うまで「現場に行くという発想がない」タイプの人間だったので、幼少期に母によく連れていって貰ったミュージカル系の舞台以外は、知り合いの劇団を見に行く程度だった。

ところが9年ほど前、インターネットである男性と知り合ったことで変化が訪れる。その方はレッズについてのブログを書いているサポーターだったが、同時に他のスポーツや演劇や音楽にも精通していて、1年のうちの大半を何かしらの現場で過ごしている猛者であった。その方が観劇の同行者を募集していて手をあげたのが出会いのきっかけだ。(ちなみに長塚圭史演出で松たか子主演の舞台だった。松たか子がマジで凄すぎたのも、完全に観劇の虜になった原因のひとつかもしれない)

とにかくこの方(以下、オジサマ)が異常に気の合う人だった。というか性別が違っていて15歳年をとっただけの、ただの私自身だった。出会ったその日に呆れるほど意気投合し、以降「私が好きそうな」芝居があれば誘ってくれるようになった。私にそっくりなオジサマが好きなものはすなわち私が好きなものなので、150%間違いは無い。今は私の収入が減ってしまい、そうたくさんは観劇できなくなったのだが、それゆえ厳選して誘ってくれている。

 

さて、数年前そんなオジサマから「絶対に君が好きな劇団がある」と言われ連れていって貰ったのが根本宗子だった。

先日、KAT-TUN上田くんが彼女の作品に出るといって話題になっていた、あの根本宗子である。

私より遥かに若い女性が作るその演劇を初めて見たとき、衝撃で震えた。あまりにも面白かった。観劇後酒を飲みながらオジサマに、いやほんとビビった、20代前半であんなもの作れるなんてどんな才能だよ、この人の舞台は絶対見たいからこれからも全部連れてって!とくだを巻き続けるくらい面白かった。それ以降、小さなバー公演以外は全て見てきてどれもこれも最高に面白かったので、上田くん出演という報が流れてきた時は「大好きな上田くんが大好きな劇団の舞台に!!! 」とめちゃくちゃびっくりしたし嬉しすぎて正直ちょっと泣いた。

 

がーーー詳細はここでは省くけれどもーーー彼女は一部の界隈からは毛虫のように嫌われているのでーーーうえだくんの舞台はうれしいしみたいけどあのおんなはだいきらいだからつらい、という苦悩に満ちたツイートをたくさん見て、単純にうかれてた自分が申し訳なくなった。そうだよなあ、そういう気持ちだったらつらいよなぁ……。

彼女が嫌われている発端となった舞台も私は見にいっていて、それはアイドル(クズ男)とそれを取り巻く「嫌な女たち」の話だったのだけれど(というか彼女の作品はたいてい「いやな人間」が出てくるのだけど)、あの、人間の嫌な部分をそのままストレートにくらってしまって傷付く人もたくさんいるのだとわかった。

個人的には、彼女が描くそういう「嫌な人」の姿を見ることで、結果的により人間が愛しく思えて大好きな気持ちになるのだけど、そういう作風に加え、後に起きた騒動(このへんわかる人だけわかってください)もあいまって、もう今彼女を苦手としている人は、彼女の作品のどの部分を見ても「嫌い」としか思えないんじゃないかなという気がしている。「面白いと思うかもしれないからとりあえず見てみては」って言いたい気持ちもあるのだけど、正直、無理しなくてもいいのでは……と。上田くんのことが好きで、上田くんに会いたくて行くのに、嫌な気持ちになって帰るの悲しいじゃないですか……。

 

そんなおりに見に行ったのが表題の「皆、シンデレラがやりたい」という舞台である。

mo-plays.com

タイミングというかなんというか、本作もアイドル(クズ男)とそのオタクの話であった。そして上田くんが演じるのも、何股もかけているクズなバンドマンの役である。

演劇のレビューは苦手なのだけど、善良なKAT-TUN担の方に辛い思いをしてほしくないので、行くのか行かないのかの判断材料の一端になれればと思い「こういった感じの芝居ですよ~」というものを書くことにした。ちなみに私が書かずとも、BSスカパー!で4月5日に放映されるhttps://www.bs-sptv.com/stagelegend/ので、百聞は一見にしかずであります。見られる環境の方は是非。

以下、完全にネタバレするのでBSでこれから見ようと思っている方はお戻りください。根本さんの舞台は後半で畳み掛けるような展開が面白いので、ネタバレを見ないで挑んだ方が断然楽しめるかと思います。

 

 

 

 

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 珍しく公式サイトに載っているストーリーからかなりの変更があったので、順を追ってつらつらと。

物語の中心はアイドル「一ノ瀬陸(りっくん)」の追っかけをしている40代女性3人。(しかしこの名前の付け方、色々もめた某ゲームと某ゲームから組み合わせているようで、このへんの嫌らしさも嫌いな人は大嫌いらしい 苦笑)

・夫のお金でお店(スナックバー)を持たせてもらい、バブルの頃はもっと羽振りよかったけどね~と言いながらそこそこ裕福な生活をしている女・神保(猫背椿)。

・金の出所は不明なものの大金持ち。シナモンのぬいぐるみを常に抱え、ロリータファッションに身を包むぶりっこおばさん・角川(新谷真弓)。

・独身、パート務め。生活が苦しいようで異常なまでの倹約家。趣味で市民劇団の活動をする女・榎本(高田聖子)。

 

舞台は終始、神保の経営するスナックバーで展開されていく。神保の店には夫の前妻の娘・ユイ(根本宗子)が出入りしている。店に来た榎本に対して、ビキニキャバクラという「割りの良いバイト」について語るユイ。母親譲りの貢ぎ体質で、自分で稼いだお金を男に使うのが最高に好き、という。好きなことするのに人のお金使うの、なんかカッコ悪いじゃん、私は自分が稼いだお金で好きなことしたいんだよねー、と無邪気に話す。そうよね、かっこいいね、と褒める貧乏人榎本。

続いてのシーンは角川と神保のふたり。裕福なふたりは、貧乏な榎本の度の過ぎた節約っぷりについて陰口を叩き、笑い者にしている。「あ~榎本さんの悪口言うの楽しい」「りっくんファンっていう繋がりがなかったら絶対仲良くしないタイプw」などといないところで言いまくる。ウッ……こういうのあるよね……オタク同士つるんでるんだけど裏では嫌ってたりするやつ……

とはいえ3人は「路上で歌ってた頃からのファン」であり、アイドルの追っかけをやるのは仲間がいた方が断然楽しいから、という理由でそれなりに仲良くやっている。

ある日りっくんのライブに行ってテンション高く帰ってくる3人。ペンラをふり、躍り狂い、MCのよかった点を再現し、ファンサを再現し「あれぜったい私たちにやってた!」とはしゃぎ、他のオタクを押し退けて掴んだ戦利品のタオルをハサミで切って分けて臭いをかぐ。あ~~~~~~自分達を見ているようで~~す。

 

ずっとガラケーだった機械オンチの神保がついにスマホへ機種変したので、Twitterをすすめる角川と榎本。「りっくんはね、毎日このくらいの時間にエゴサして、自分についていいこと書いてるツイートはいいね!するから」「エゴサされやすいように呟くのが大事」「わたしたちいつもりっくんにいいね!もらってるもんねー」などと教えてもらったもののどういうことだか全然わからない神保だったが、なんとか登録する。

しかし、それぞれTwitterを楽しんでいたところに事件が起こった。

三村まりあというアイドルの卵が、自らのTwitterでりっくんとのニャンニャン写真を流出させたのだ。恋人発覚にたちまちりっくんのTwitterも大炎上。

ただちに相手の女のことを調べあげる3人。まりあはメジャーデビュー間近のアイドルらしい。どうしよう!? りっくんだって今が一番大事な時期なのに! こんな女のせいでりっくんの将来が潰されるなんて許さない! 

『私たちがりっくんを守るのよ!!』

そう決意した3人は、不眠不休で三村まりあの誹謗中傷をインターネットに書きまくる。あらゆる粗を探して口汚く罵る。この女さえいなくなればりっくんは救われる、そう信じて、身を削って、三村まりあを叩き続けるのだ。

『正直、とても楽しかった。1つの目的のために結束して何かをすることに夢中になった。生きているって実感した』

ここは榎本の独白のシーンで、ニュアンスでしかセリフを覚えていないのが悔しいのだけれど、聞いていてウワーーーとなった場所である。こんな、こんなタイミングでこういう舞台見ちゃうの凄いな!?って。

 

というのも、私がこの舞台を観に行ったちょうど2日ほど前に、インターネットの片隅で自担の熱愛が発覚し、炎上し始めていたからである。

 

私のTLには全然そのような話は流れていなくて(というか今の今まで、私のタイムラインにその話題が直接的に現れたことは1度もない)、全然別のことを調べている時に本当に偶然その情報に行き着いたのだが、その時はまだ「いや、そんな程度で付き合ってるとか匂わせとかいうのはさすがに無理があるのでは…?」というものしか出ていなかった。しかし一部の人たちは既に批判用アカウントを取得し、躍起になってお相手の過去ブログをひっぱり、悪い評判を見つけ、叩いていた。よくやるなあ、と半目で軽く追ってみたのだがその中に少なからず「楽しい」「いま叩いてるうちらが本当のファン」「ついでに調子乗ってるファンのアカウントも潰そう」「正直もう小山のことはどうでもよくて、叩いてるこのアカウントの皆が面白すぎて最高」というような書き込みがあった。

 

寝る間も惜しみながら生き生きと三村まりあを叩き続ける3人の姿。榎本の独白を聞き、ああ、私が見たあの人たちは、こういう気持ちなんだろうなあと思った。目的意識があって、共に歩む仲間がいて、拡散という形で成果が出て。ドーパミンがドバドバ出ている状態なのだ。彼女らはそうやって、傷ついて抑鬱状態になってしまいそうなところを、薬に頼らず脳内物質を出すことで無意識に回避しているのかもしれない。全く意味がわからなかった彼女らの行動が「傷ついてどうしようもなくなった結果、炎上行為でドーパミンを出すことで元気であろうとしているのだ、本能的に」という解釈をすることで少しだけ理解できた気がした。だからといって肯定はできないけれど。これはまた後ほど。

 

脱線したので話を劇のあらすじに戻そう。

 

散々誹謗中傷を繰り返した結果、Twitterの位置情報を元に3人は特定され、三村まりあのマネージャーが乗り込んでくることになる。

僕もアイドルのファンだったからお気持ちはわかりますよ、しかし書き込みは削除して頂きたい、どうかこれでひとつ。と3人それぞれにお金を渡す。

 

今まであなた方がりっくんに費やしてきた金額をお支払いします、それで手を引いてください。と渡されたお金は3人バラバラ。一番金持ちでCDも1000枚単位で買ってきていた角川には数百万。貧乏でほとんど貢げてなかった榎本にはたったの2万円。

「私たちを馬鹿にしないで下さい!! お金の問題じゃありません!!」と怒る3人。

「正直あなたたち、訴えられたら負けますよ? そうしないで、しかもお金まで渡すというこちらの譲歩がどれほどのものかわからないのですか?」と正論で返すマネージャー。

(そうそう、訴えられたらあなたたち負けるよ? と心の中で同担に語りかける私)

 

そこに三村まりあ本人(新垣里沙)も登場する。

 

あれだけ叩いていた人間を目の前にして、黙り込む3人。

「どうしたんですか、あなたたちが散々、ブスだの死ねだの言ってた本人が目の前にいるんですよ。なんで何も言わないんですか。直接言えるチャンスですよ」

まりあが煽ってもただ無言で、気まずそうに目をそらす3人。

面と向かっては何にも言えないんですね。あなたたちがインターネットで散々あることないこと書いて攻撃してた相手が、実際に生身の人間なんですよ、生身の人間だって知らなかったんですか? というようなことを冷たく言い続けるまりあ。これはなかなか辛辣なシーンだった。脚本の根本さん自信が炎上した経験があるものだから、まりあのセリフがグサグサ刺さる! これ根本さんの実体験じゃねーか!

3人は「私たちは、あなたが流した写真のせいで傷ついて心が不安定になった。その不安定さを紛らわすためにああいうことをした」とようやく反論するが、

「自分の心が不安定だからって、あることないことで他人を攻撃していいと思っているのか。私はそのせいで不安定になった」などと返されぐうの音もでない。(この辺セリフあやふやなのが悔やまれる。ニュアンスです)

 

まりあは「あなたたちに話があって来たんです」と言い、なにやら大きな荷物を抱えている。

そしてまりあの口から、実はりっくんはアイドルの仕事の他にホストもしていること、それは角川のすすめであったこと、しかしりっくんは客やファンのことを財布としか思っていないクズ男であること、だからりっくんにこれ以上貢ぐのは金も時間も無駄ですよ。あの男の本性を何も知らないあなた方はかわいそう。貢いだものを私から返します。ということが告げられた。

角川が今までりっくんに渡していた大量のプレゼントを差し出すまりあ。

りっくんはアイドルゆえ接触は禁止で、直接プレゼントを渡せなかった。それを逆手にとり、抜け駆けするためにりっくんをホストクラブで働かせ太客として君臨していた角川。残る神保と榎本はたいそう怒り、抜け駆けした角川を敵として、三村まりあを味方につけようとするなど人間関係が二転三転する。結局神保と榎本もりっくんがホストをやっていることを知っており他のメンバーに内緒で通っていたことが判明。さっきまで「裏切り者!」などと散々お互いを罵っていたのに、全員同じ立場とわかった途端「なーんだぁ!私ずーっとこの話したかったのよホントは!」「ねえねえシャンパンタワーやった!?」「あのシャンパンタワーの時の歌が最高なんだよねー!」と、序盤にライブから帰ってきて盛り上がっていた時のように仲良く喋りだす3人にゾっとするけれど、こういうことあるよね…見たことある…と思う。

 

再び3人vsまりあになったところで、まりあの独白が始まる。

 

「みなさん、なんで私が彼との写真を自分で流出させたかわかりますか?」

「わかるわけないでしょ、どうせ捨てられたかなんかで復讐のためにやったんでしょ」

「違います。そんな、リベンジポルノなんかじゃありません。本当の理由があるんです。皆さんにはそれをお話したくて来たんです」

 

そうして語られた真実とは、一ノ瀬陸、りっくんが、いかに最低な男かという話だった。

 

りっくんはホストとして3人から貢いでもらったお金で風俗に通っていて、一香キララという風俗嬢に熱をあげて貢いでいる。そんな折まりあが妊娠するが、それを告げると冷酷に「堕ろせ」と言われた。そんなもん俺の子かどうかわかんねーだろ、とせせら笑うような、そんな、人間として最低なクズなのだと。

そんな酷い男だけれど、まりあはりっくんに執着していたから。この人はこんなアイドルとしてキャーキャー言われていいような人間じゃない、私の知っているりっくんはクズだ、クズなりっくんは私しか知らない。私だけのものなのだ。それを証明するために、りっくんがベッドで寝ている姿を流出させたのだ、と。

(個人的には、それって結局リベンジポルノと変わらないのでは?と思ったのけどなー)

 

 

まりあの独白が終わりシーンとする舞台に響くLINEの通知音。ピコピコ。

神保LINE『想像以上に重かった』

角川LINE『どうする?』

神保LINE『いやー……無理でしょ』

 

壮絶な話を聞いて、まりあへの同情の気持ちすら生まれ、完全にドン引きしてしまう神保と角川。すっかり幻滅し、追っかけをする気持ちは消えうせてしまう。

 

ここでただひとり、ずっと黙っていた榎本が、まりあを見つめて静かに口を開く。

 

「それであなたは、なにしに来たんですか?」

 

「?」という顔をするまりあ。

 

「私たちに、何を言いたくて来たんですか」

「だから、目を覚ましてほしくて。あなたたちの好きな『りっくん』は、追いかける価値もない人間だって忠告しに……」

 

「私たちのために、親切心で、そういうこと伝えにきたって言いたいんですか? はっきり言って、おせっかいです」

 

「さっきあなた、私たちが傷ついて不安定になった心を安定させるためにあなたを炎上させたことを責めましたよね。あなたがやってることも同じです。自分がりっくんとうまくいかなくて不安定になったからって、それを私たちに吐き出して安定させようとしてますよね。私はそれを聞いてただ不快になっただけです。おせっかいです」

「私はりっくんが、裏でどんな人間だろうが、どんなことをしてようが、そんなことはどうでもいいんです。りっくんに出会ってからが、今までの人生で一番充実してて楽しいんです。今まで何の楽しみも無かったしただ生きているだけだったけど、りっくんに出会って、質素に地道に暮らしてきたのはこのためだったんだ、このために生きてきたんだって思えたんです」

「心だけが繋がっている『ただの恋人』のあなたは、心が離れてしまえばりっくんとはなんの繋がりもなくなってしまう。お金で繋がっている私とりっくんの繋がりは、どんなことがあっても揺るがない。心しかないあなたよりずっと頑丈です」

 

榎本は、りっくんが本当はどんな人間だろうと自分にとってのアイドルである以上、キラキラした姿を見せてくれている以上、好きな気持ちは揺るがないと語る。

角川と神保に同意を求めるが、すっかり気持ちの萎えた2人はそんな榎本にもドン引きする。

 

「あなたたちのりっくんへの気持ちはそんな程度だったんですか!?」と怒る榎本。

あなたたちは、たくさんりっくんにお金を使って支えていたつもりかもしれないけど、やっぱり自分で稼いだお金じゃないからそんな程度なんですよ。私はあなたたちのようにはりっくんに貢げなかったけど、必死に必死に稼いで貯めたお金を費やしてきた。だから重みが違うんです。あなたたちが湯水のように使っている、人が稼いだ1万円と、私が11時間働いて稼いだ1万円は価値が違うんです。その1万円を使う気持ちの重みも違うんです」

 

 ホストクラブではシャンパンタワーを頼むと『僕たちのシンデレラ』と褒め称えられて皆で歌(コール)を歌ってくれる。ずっとそれが憧れだった。高額なシャンパンタワーをどうしてもやってみたくて、シンデレラがやりたくて、ずっとしまむらや貰いものの服を身につけ、皆に笑われながら貯金してきた。もうすぐその資金が貯まる。私の夢が叶う。その夢を壊そうとしないで下さい。おせっかいです。

 

 

 ここで、ずっと舞台上にはいたものの寝ていた神保の娘、ユイが起き上がる。

舞台冒頭、好きな男のためにキャバやって自分で稼いで貢いでるんだ~!と語り、榎本から「かっこいいね」と褒められていたユイは、榎本に対して満面の笑顔で「かっこいいよ!」と声をかける。そして榎本に、ホストクラブはツケで後払いができるから、シャンパンタワー、やりたかったら今すぐにだって出来るんだよ! と教えてあげる。

ものすごく嬉しそうな顔をしてホストクラブに向かおうとする榎本。ふと立ち止まり、目の前に脱ぎ捨ててあった神保のブランド物の靴を指差して言う。「あの、これ、お借りしていいですか? 角川さんから頂いたワンピース(一張羅にしている)に合う靴が無くて」

呆然と「…ああ、いいわよ、あげる。もうそれあげるわ」と応える神保。

「本当ですか! ありがとうございます!!」

自分の履いていたボロボロの、質素な靴を脱ぎ、ブランド物のヒール靴にそっと足を入れる榎本。

それはまるで、舞踏会へ向かうシンデレラが、ガラスの靴を初めて履いた時のように初々しく、幸福に満ち溢れていた。

 

それでは。と去っていく榎本。

 

残された神保と角川は、なにか憑き物が落ちたかのような空気になり、焼肉でも食べに行くかぁと言い出す。あんたも来る? とマネージャーを誘うと、行きます!とわんこのように着いてくる。現実の男にもかわいいのがいるのよね、などと言いながら和やかなムードで去っていく3人。

 

 残されたのは、まりあと、ユイ。

 

根本さんの舞台はラスト10分が毎回怒涛の展開なのだが今回もその本領発揮。

 

あくまでモブだと思われていたユイが、まりあに話しかけ始める。実は神保さんのTwitter位置情報をオンにしたのは私なの。すごい重い女だって聞いていたから、こういうことしたら絶対直接くるだろうなって思って! その顔見てみたいなーって思ってね。

そして、まりあが先ほど語っていた「一ノ瀬陸が通っている風俗店」の店名をあげ、自己紹介する。

「はじめまして~、一香キララです」

 

そう、りっくんが入れ込んでいた風俗嬢は、実はユイだった。

(そしておそらく、ユイが貢いでいるのはりっくんではないのだろう。神保角川榎本がりっくんに貢いだお金で、りっくんはユイに貢ぎ、ユイは別の男に貢ぐのだ)

 

自分が愛していた男は風俗嬢に夢中で、風俗嬢にとってその男は金を稼ぐ手段でしかない。しかもアイドルの自分がかなわないほどの美女でもない。

もっと圧倒的な相手ならまだよかったものの、なんでこんな女に。

我を失ったまりあは、ユイを撲殺する……

 

 まりあに殴られて血を噴き出しながら床を這い蹲るユイ。それを追いかけるまりあ。

2人が舞台の端と端に辿り着いたころ、突如舞台中央を照らすスポットライト。

 

そのライトの下にシャンパンタワーが現れ、華やかなホスト集団が20人ほど、ウェーイ!となだれ込む。

「シンデレラからシャンパンタワー頂きました~!」

ホストにエスコートされて登場する榎本。

角川から貰った高級ワンピースを纏い、神保から貰ったブランド靴を履き、綺麗に化粧をした姿で現れる。ずっとひっつめ髪で化粧っ気がなく、地味なチノパンを履いていかにも貧相だった榎本が、見違えるように綺麗になっている。

 『♪六本木で恋した~ シンデレラがいました~♪』

ホストたちが歌う中、笑顔でシャンパンを注ぐ榎本。タワーに注がれているシャンパンがキラキラしていて、まばゆいスポットライトの中央で綺麗におめかしした榎本の笑顔が壮絶に美しくて、私は涙を抑えることができなかった。

お金を払ってシンデレラを演じる榎本。その幸せそうな顔が本当にまぶしく光っていた。

 

 

 

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終演後、オジサマに「今回クズ男が出てこなくてちょっと寂しかったねw」と言われ、アッと思った。そういえばいつもは今回のりっくんのようなクズ男を「舞台上で」演じる役者さんが必ずいる。しかし本作はあくまでりっくんはそれぞれの女の話の中でしか登場しなかった(特大の写真は飾られていたけど)。いつもの根本さんの舞台なら、まりあとマネージャーと3人の修羅場の中にりっくんを放り込んでもおかしくない。

しかし後から考えると、実体としてのりっくんが登場しなかったことで、りっくんは最後まで「アイドル」であったような気がする。どんなにまりあがりっくんのクズぶりを語ろうとも、私たちが目にできたのは特大パネルのアイドル姿であり、それさえあれば榎本さんは美しく笑顔でいられたのだ。

 

 

 

 

    

 

 

さて。

ここまでおよそ1万字弱である。

私は基本的に人を否定しないし、嫌いと思うこともない。自分以外の人間は全て他者であり、他者の気持ちや正義は完全にはわからないからである。だから自分の考えと違う人間がいたとしても「それは間違っている」などと自己の正義を振りかざすことをしないように気を付けているし、自己の正義を押し付けてくるような人間のことは「この人はそういう人なんだな」と距離を置いている。

しかし今から私は、ある種類の方々を否定しようと思う。そんなことをするのは初めてなのだけれど。おそらく、その種類の方々はこんなブログにはたどり着かないし、もしたどり着いたとして、ここまでの1万字を読むこともないだろう。ここから先は、ここまで読んでくれた方のためだけに書く、私個人の考えである。

 

 

 

小山さんのあれこれの件である。

偶然こんなタイミングでこんな舞台を見たのも何かの縁だろう、ということで、小山さんの件について思うことは全部書いておくことにする。

最初こそよくある熱愛疑惑の炎上だった。相手の女性が匂わせてた!と騒ぎ、お揃いのものを持っているか探し、検証し、やはりクロだよ! というようなことをひたすらツイートする「愚痴アカウント」とやらが乱立して、恋人の存在を嘆きモヤモヤを吐き出している様は、まだジャニオタ歴2年の私でも幾度となく見た流れだった。

私はいちどだけ、大野くんのあれこれがあったときに、胸を痛めているTLの人を見かねて、アイドルと恋愛について感じたことをブログに書いた。

誰かを好きになる気持ちも苦しむ気持ちも - 桐ノ院整体院

 

その時書いた記事で一番伝えたかった部分を、少し長いけれど以下に引用する。

 

とても好きな洋服を扱うショップがあったとしよう。

そこの服はどれもこれも好みのもので、その服を完璧に着こなす美しい店員さんがいる。接客は素晴らしく人柄も素敵で、服を買うならそこのショップと決めている。

ところがある日、ノーメイクでボサボサの髪で、ジャージみたいなダサい服を着て、歩きタバコをしながらチューハイやビールの缶だらけのゴミを捨てに行く店員を見てしまった。

プライベートの店員は全くオシャレなんかじゃなかったけど、お店に行けば店員さんはいつでも完璧で素敵で、お店の服が可愛いのも変わらない。

時代の移り変わりで増減はあるだろうが、ショップのクオリティが変わらなければ、店員が裏でどんなにダサくたってそのショップのファンは減らないだろう。

 

でも、店員さんのダサい姿を見てしまったその日から、あんなに好きだったそのショップの服が、なぜか欲しいと思えなくなってしまった。デザインは相変わらず好きだなと思えるのに、輝いてみえなくなってしまった。

 

そういうことって、誰にでもあると思うのだ。あなたにもあるかもしれないし、私にも訪れる日がくるかもしれない。理屈じゃなく抗うこともできない感情の動きは、誰にだってあり得るし、それは決して悪ではない。

好きだったものを嫌いになってしまったり、今まで興味のなかったものを好きになったり、何かに対して心が動かされるということは誰にでも平等に訪れ、どの感情も、悪などではない。

 

だからアイドルが恋をするのも、それが公になるのも、そのことで誰かが心を痛めてファンではなくなってしまうのも、全部等しく、悪いことではない。全てが自然なことだ。自然にまかせて、流れていけばいい。

 

あなたたちのその感情は悪なんかじゃないよ。

 

ただそのことだけが言いたかった。

 

ここで例えた「ショップ」は自担グループ、憧れの店員が自担である。

私自身は、自担に恋人が発覚しようが結婚しようが何のダメージも受けない人間である。またアイドルにはどんどん恋愛も結婚もしてもらいたいと思っているし、恋人がいたらそれを公表してくれてもいいというスタンスだ。しかし世の中にはアイドルに恋人がいたときに立ち直れないくらい傷ついてしまう人がたくさんいるということも知っている。そこまでではなくても「恋人がいてもいいけど隠し通して欲しい」と考える人がかなり一般的であることも知っている。

あの時、胸を痛めている大野担について「自分が付き合えるわけじゃないのにショック受ける意味がわからないw」などと揶揄する言葉を幾度となく目にし、また大野担自身も「こんなにモヤモヤする私は心が狭いのかな……」という感じで悩んでいたように見えたので、ジャニオタ新参者ながら「そんなことないよ、感情なんだから仕方ない、悪いことじゃないんだよ、大人だとか子供だとか、心が広いとか狭いとか、そんなことではないんだよ」ということを伝えたくてこの記事を書いた。小山さんの件に関しても、マトモにショックくらって悲しんでいる方々が、しばらく騒がしくなるのは致し方ないな、と思っていた、最初は。

 

しかし、しばらくして様子が変わってきた。お相手の方の誹謗中傷が増え、審議不明の自称関係者の証言を元に人格攻撃が激化し、そのうち小山さんへの批判がメインになってきたのだ。小山さんが何かを語れば、書けば、その都度ネガティブな意味に解釈し「小山ってほんとにクズ」と嘲笑う。過去の発言も何もかも、悪意を持って受け止める。

私は芸能人がスキャンダルで炎上すると、騒いでる人達をリストで追いかけてそれをツマミに酒を飲むような性格の悪い人間なのだが、その私のゲスさをもってしても今回の件を燃やしている人達については「あ、だめだこの人達、触っちゃいけないレベルだ」と感じて、しばらくして追うのをやめてしまった。これは自担だから見ていられない、のではなく、にのちゃんの時も同じ気持ちに陥った。とにかく異常だった。異常なまでの個人攻撃は同じだが、にのちゃんと違うのは、小山さんの場合お相手の女性ではなく小山さん自身が激しく罵られていることだろう。

私のタイムラインでは誰もこの件に触れていなかった。NEWS担はさすがに把握はしているようだが、他担などは未だにそんな話があったことすら知らない人もたくさんいる。本当に一部の、せまーい世界で「炎上」しているだけなのだ。

こういう時に我々が選択できる最良の手段は「触れないこと」である。

週刊誌に撮られたわけでもなく、世間の人のほとんどが知らない。公になったとて、不倫などでもない、世間からしたら何の問題もないどうでもいい出来事だ。しかし触れば触るほど、彼女らは面白がって炎上作業に没頭し、うっかり反論してしまったいたいけなファンのことを「パッパラパーナ」「お花畑」「現実を見てない」と晒し者にして笑う。こんなところに触れたらだめだ、と、悪意を浴びすぎて胸焼けしたのでしばらく見ないでいたが、アルバムが発売になった折に再びリストを開いてみた。その種類の人達がアルバムについてどうとらえているか知りたかったからだ。

 

フォロワーさんの中には当然今回の騒動で心を痛めている方がたくさんいたし「しばらく慶ちゃんの顔が見られないし曲も聴けない」と言っている方も少なからずいた。だがアルバムが発売になり、NEWSが魂をこめて完成させた作品に触れたことで、あるフォロワーさんがこう呟いていた。

 

『私を含めたオタクや、はたまたオタクじゃなくなった人達がグダグダグダグダいってる間に、NEWSはこんなに素敵なプレゼントを作ってたんやで。ちょっと反省しちゃうな。これはNEWSを大好きなNEWS担と、これからNEWSを好きになってくれる人のために作られたアルバムやもん』

 

こんな素敵なプレゼントをくれるなら、もうなんでもいい。嘘かほんとかわからないことも、心ない言葉も、私はNEWSを好きなんだからどうでもいい、って思った。と、その方は呟いていた。私はそれを見て少しの間泣いた。ほんとにそう、ほんとうにそうだ。少数の、アンチと化した人達がたとえ誹謗中傷を休まず続けても、NEWSがNEWSらしく歌い踊るその圧倒的なボリュームの前ではノイズにすらならない。

 

それでも。それでもやっぱり、元々はファンだった人達なのだから。彼女らの負の気持ちが少しでも消えるに越したことはないのではないか。こんなにも人の心を動かすアルバムを聞いたことで、攻撃している人達も、人としての心を取り戻したかもしれない。そんなわずかな期待をもって再び爆心地を覗いてみた。

 

……彼女らは、慶ちゃんのソロの歌詞にお相手の名前が含まれていると騒いでいた。歌が下手だ、5分で書いたみたいな歌詞だ、飼い猫すら自分をよく見せるツールに使うクズだ、etc,etcと盛り上がっていた。

 

失望した。

 

そういうものを目の当たりにした直後、こんなaskを頂いた。

 

ask.fm

質問をした方の想定している「批判しているアカウント」がどういうものなのかはわからない。ただ仰っているように「小山さんのことが好きだから、モヤモヤする気持ちを吐き出して、気持ちに整理をつける」という行動はとても理解できる。(私自身、辛いことがあったら文章という形で外部出力することで心を整えるタイプだ)

多かれ少なかれ「愚痴アカウント」なるものは、自分の心を安定させるために始めるものだろう。 それについて否定する気は全くない。今でも、そういうアカウントもあるのだろう。

しかし、私が目にしたいくつかのアカウントに関しては、その存在を『明確に否定する』。

先に書いたように、私は自分の価値観や倫理観で他人のすることを「間違っている」などということはしないように生きてきた。しかしこれは「間違っている」と断言する。

このブログを書くにあたって、再度その類いのツイートを見てみた。

 

小山さんとお相手とされる女性のツーショット(自撮りではなく、他にも参加者がいると思われる飲み会で、きちんとテーブルに座って普通にピースしているだけの写真)が貼られ、『死ねよwwwwww』と書かれていた。

自称セフレとやらの情報をソースに、小山さんの性器についてや、性交についての侮辱が執拗に書かれていた。

貸し切りでパーティをしている最中の音声、とされるものを流して「絶対こいつら乱交してる」「薬とかやってるんじゃない」と憶測で罵倒していた。

その音声を文春などに送りつけていた(当然相手にされなかったようだが)

他の3人の邪魔だから早く辞めろ、と書いていた

そういった、アイドル活動と全く関係ないプライベートの部分を切り貼りして「現実見ようキャンペーン」などとタグをつけていた。

 

これは、普通に間違っていないか?  こんなことが「小山さんにまだ期待をしている、信じたいと思ってる」から書くことなのか?  アカウントを作って呟き始めた当初はそうだったかもしれない。しかしこれはもう、その目的を失っていると言わざるを得ない。

以前のブログに書いたように、ショックを受けたり怒りを覚えたりする「感情」は何も間違いではない。だがその感情を処理するために、他者を傷つけるような方法をとるのは、間違いだ、悪だ。と私は思う。

例えばどうしても幼女にしか恋愛感情を抱けない男性がいたとして、その感情自体はどうしようもないから悪ではない。ロリエロ漫画を読んで自分を慰めるのは悪ではない。しかし感情を抑えられず本物の幼女に手を出したらそれは悪だ。凄く好きな人に他の恋人ができて嫉妬する、その感情は悪ではない。しかし嫉妬のあまりストーカーをしたり中傷ビラを撒いたりするのは悪だ。これは私の価値観の問題ではなく、そういうことをするのは犯罪だと司法で決められている。「辛かったから、自分の心を守るために、やってしまった」では済まされない。犯罪者にならないためには、自分ではどうしようもならない感情を抱えたときに「他者を傷付けないような」解決方法を探さなくてはならないのだ。我々人間は。

というか一部の書き込みは普通に犯罪だからな。 ネットだから麻痺してるのかもしれないけど、やっていることは道端で中傷ビラを巻いているのと同じ。これがまだ、小山さんが重大な犯罪を隠蔽していて、それを公表する目的とかなら特例になるが、彼女らが躍起になって流布しているのは、ひとりの32歳男性が、恋人と海に行ったり、仲間と飲み会で盛り上がったりしている、ごくごく普通の姿なのだ。飲み会で異性と隣の席に座って、一緒に写真に収まることなんて誰にでもあることだろう。たとえそれが付き合っている相手だったとして、「死ね」と言われるようなことなのか?  アイドルとはそんなことすら許されない職業なのか?

 

そもそも、そもそもだ。頂いたaskにもあるように「信じたい」という言葉をたくさんの人が使っているが、私には「何を信じていて、何を裏切られたと思っているのか」がわからない。これは煽っているわけではなくて本当に検討がつかないので誰か教えて欲しいくらいなのだが、今回の一連の何が「裏切り」なのだろうか?

ひとつひとつ項目をあげて、今回の件について私の捉え方を述べてみるので、「その項目のこういう点が裏切りです!」ということがわかる方がいたら解説頂けないだろうか……

 

・発端は、彼女とされる方の存在が判明したこと。純粋に「慶ちゃんはアイドルなんだから彼女なんているはずがない!」と信じていた人が「アイドルのくせに彼女がいたなんて!信じらんない!裏切りだ!」となるのはわかる。しかし小山さんの場合「まあ彼女いるんだろうな……」と大多数が考えていたように思う。だからお相手の存在が判明しても「ああやっぱりいたんだな」としか思わなかった。

・「彼女がいるのはわかってたけど、アイドルなんだから隠し通すべき。隠せなかったことがアイドルとして失格だし裏切り」という意見について。それはもっともなように感じられるが、こういう事件がある度私はどうしても「いや、隠してたじゃん。隠してたけど、無理矢理暴かれたんじゃん……  本人の責任じゃなくない?」と思ってしまう。私が追った限り、最初はお相手とされるアイドルのグループの、2ちゃんねるの書き込みだったと認識している。「ジャニーズのKと付き合ってるらしいよ」というところから、彼女が小山さんの話をしているのを聞いたという自称関係者が続々現れ、ジャニオタの知るところとなり、お相手の方のブログを隅から隅まで探った。それで見つかったのがお揃いの量産型のグラスであったり、旅行のスケジュールが一緒(片方は仕事で行っていた)などの、証拠ともいえないようなものだった。ただそれで騒ぎが大きくなったことでふたりと近い人物からのリークが始まり、写真などがどんどん出てきた。この一連の流れに、当事者の落ち度があるとはどうしても思えないのだ。

お相手の方が言いふらしていた、という話も出ていたが本当かどうかわからないと思っている。アイドルの卵、というお仕事をされていたのだからそれは熾烈な競争社会だろう。たとえ本人がどんなに性格が良くても蹴落とそうとする人は必ずいるだろうし、そういう人が彼女のことを「性格悪くて有名だよ」などと書いて、さも真実のように出回ることもあるだろう。(彼女のことをかばっているわけでなく、ネットで見る他人の評判なんてどれも話し半分で聞くようなものだと思っているだけである)

・いやいやお相手の女、ブログで匂わせてましたよという意見。

わたし本当になんでも匂わせ匂わせっていう最近の風潮、くだらねーなぁと思ってるので……。2ちゃんの書き込みがあるまで誰も気付いてなかったものを、躍起になって掘り起こして、自ら匂い嗅ぎにいってるだけじゃないか、と思う。彼女がブログで匂わせてるんじゃなくて、わざわざトイレの扉を開けて必死に匂う場所を探しているみたいな行為をしているだけではないのかと。

・リークするような人を「仲間」としてつるんでた、人を見る目のなさに失望という意見。

まあ、これはわかるけどな……。特に今回お相手側関連からのリークが多いようだけど(小山さんのいつもの男友達はこういうことはしないタイプと思われる。だから気を許しているのだろうけど)、さっきも書いたようにお仕事的に恨みをかったりしやすいだろうしね……。でも我々だって、いつ何がどうなるかわからない。小山さんを叩きまくっている人がいつか結婚する時とかに、今回叩きまくっているアカウントのスクショが相手に送られて「あなたの婚約者、こんなことをする人間なので考え直した方が良いですよ」なんてやられちゃう可能性だって、無くはないのだ。一概に「見る目がない」とバカにするのは気の毒に思える。

・旅館貸し切りでパーティしてたのに失望、という意見

実はこれが叩かれてるのが今回一番理解できてない部分で……。なにがだめなの???  (出回ってる音声が本物だと仮定して)ちょっとエロい王様ゲームしてたのがダメなの??  だって皆、Kらじで王様ゲームしてるの聞いてたでしょ? あれと同じノリで、友達と飲んでるだけでしょう。

しかも一般人の目に触れないように、貸し切りにするなんてアイドルの鑑じゃないか。クローズドで行われるウェーイ系の飲み会に嫌悪感がある人もいるだろうけど、小山さんがパリピなことなんてみーんなわかってたことじゃん。いつもいつも一緒に遊んでて、ついに同じマンションに住むようになったという男友達も、医者や弁護士でお金持ってるパリピなんだろうなとしか思ってなかったよ。(ちなみにそういうお金持ってる層のパリピ飲みってウェーイって騒ぐときは騒ぐけど、意外にマジメだからな!?  女の子とエロいことになったりはなくて、仕事の熱い話とかかなりするから。貸し切りパーティってだけで乱交とかセフレとかいう単語を出すの、ひどい話だよなぁと思う)

・メンバーの悪口とか超言ってるらしいよ!人格がクズ!メンバー愛とか言って私たちを騙してたんだ! という意見。

今何を受信しても悪意を持って解釈する人達が、勝手に翻訳した「悪口」を広めているだけだと感じている。そもそも言葉も文章も、悪くとらえようとしたらいくらでも出来るものだ。だから家族や親しい友人間だって「そんな風にいったつもりじゃないのに」という「誤解」が生まれる。

例えば私が、夫のことを「B型で自己中なんだよね~ でも私もB型で自己中だからいいかげんな者同士気が合うんだよ(笑)」と誰かに話したとする。その話を聞いた別の誰かが言葉の表面だけとりあげて「梓さん普段旦那さんのこと好きとか言ってるけど、裏では自己中でいいかげん、って悪口言ってたよ」と広めるようなものである。人の発言などというのはかくもたやすく他の意図に翻訳できるのだ。増田さんとの不仲説の時もそうだったが、わざわざ悪い方悪い方に解釈する人達というのは必ず一定数存在する。そういう人達の目と耳には、もうそういう風にしか見えないし聞こえないのだから仕方ない。人間関係の本当のところなんて本人にしかわからないのだから、私たちは自分の目に映る、自分がとらえている彼らの姿を受け止めるしかないのだ。これを読んでいるあなた方の目には、彼らはどう映っているだろうか。裏では悪口を言っていて、表面は仲良しのフリをしているだけに見えるだろうか。私は、たいていのことは「見たまんま」だと思っている。何かのファンになるとどうしても「あの発言にはこんな意味が」とか「あの行動の裏にはこんな思いが」などと邪推してしまうが、わりと真実は「みたまま、言葉のまま」で単純なことが多い。私は自分の目に映るNEWSが、単純で、単純に、大好きだ。

 

長々と項目をあげたが、やはりこれらが「ファンへの裏切り」に繋がる因果関係がわからないのだ。全ての項目を最大限に悪くとらえて、小山さんが裏では彼女がいてセフレもいて乱交してメンバーの悪口を言いまくっていると仮定しても、表で彼が、NEWSが見せていてくれる姿は変わらず素敵なのだから、なにひとつ裏切られたりしていない、としか思えないのだ。「小山さんを信じたい」という言葉が、小山さんの何を信じたい、のかがわからない。私の信仰している小山さんは、NEWSとしてコンサートをしたりTVにでて、メンバーと一緒に楽しそうに笑ったり、苦手な歌を頑張って歌ったり、踊ったり、NEWSとファンのことが大好きだよって言ってくれる小山さんだ。プライベートで何をしていようが、私に見せてくれるその世界に何一つ変わりはない。何一つ裏切られてないし、迷惑も被っていないし、NEVERLANDという素敵なプレゼントまで与えてくれている。

叩く人は「現実を見ろ」と繰り返すが、私はまぎれもなく現実を見ている。自分の目に映る、確かな、実体としての、NEWSを見て、それを愛しいと思っている。彼らが見せないように努力して隠しているものを噂や憶測だけで膨らませて「これが現実」と言っている人達のほうが、虚構ばかりを信じて目の前の、現実にいるNEWSを見ていないような気がする。

 

先に引用したように、好きなアイドルグループを好きな服のショップに例えたとき、ショップの裏側を見たのがきっかけで急にそのお店が魅力ないものに思えてしまうことはあるだろう。そのこと自体は仕方ない。だからといって、変わらずそのショップを好きな人に「このショップはクズの店員が働いてるんですよ!そんな人が売ってる服を有り難がって着るなんて、現実を見てないってことですよ!目をさましてください!」などと言うのはお門違いだ。いや私ここの服好きだし店員のプライベートとか興味ないんでほっといてください。おせっかいですよ。としか言えない。

「そんな店員のいるショップ、行く価値ないですよ。ほら良く見たら数年前から同じような服ばっかり! 作りが荒いところもあるし、向上心もないし、客をバカにしてるに決まってますよ」というようなことを言われても「このお店は確かに完璧ではないですが、ちゃんと毎年顧客のこと考えて業務を改善する努力をしているように私には見えます、実際今年の新作もとても素敵で気に入ってます。これを良いと思えなくなったのはあなたの心の問題であって、お店側の落ち度ではないので、他のお店で買い物をすればよいだけなのでは?  という気持ちである。

 

 

私はNEWSが好きだ。

だからNEWSを好きな人が好きだ。

 

とはいえ、たとえば今回みたいに、NEWSを悪く言う人が現れたときに、ギャンギャンと否定する人は苦手だ。NEWSを好きなあまり、自分の価値観にそぐわない人のことを批判したりバカにしたりする人のことが苦手だ。アンチも信者も、いきすぎるとどちらも気持ち悪い。

 

 

 

わたしは現実を見ていたい。というかわたしの目に映るのは現実しかない。

わたしの目に映る現実のNEWSは、普通の男の子が、アイドルとして生きるのを決めて、どたばたとして、努力して、努力して、その結果5万人にほほえむ覚悟を身につけた、そんな愛しい人達だ。

 

 

その愛しさが目に見えなくなったのなら、なにもかも悪くしかとらえられなくなったのなら。

それはもう。むり、なんだ。きっと。

寂しいけれど。

いつかまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の件で余計あなたたちへの信頼が増したよ。

アイドルでいようとするあなたたちの優しさと不憫さのために、わたしはお金を払いたい。ありがとう。ごめんね。ありがとう。

どうか。アイドルとしてだけじゃなくて、人として、幸せでいてほしい。

 

 

喜びを他の誰かとわかりあう! それだけがこの世の中を熱くする!

お題「○○担になったらこんないいことがありました!」

 

書かなきゃいけないものが山盛りあるのだけど、フォロワーさんが作ってくださったこのお題を盛り上げたいし、ちょうどあと30分くらい電車に乗ってるのでペロッと書きます。

 

NEWS担、小山担になって変わったこと、なにかあるかなぁ、と考えてみたけど特になんもなかった。例えばevery.を見るようになって政治や経済に興味が出た……とか、シゲの影響で映画を見るようになった……とか言ってみたかったが、さすがに30代も折り返しの年齢になるともう苦手なもんは永遠に苦手なのである。いくら好きな人が携わってるものでも、わたしは政治にいっさい興味がないし映画(洋画)は絶対的に苦手だし音楽も聴けない人間だ。ゆえにevery.も録画していない、そんな程度の徳の低いNEWS担小山担である。

 

変わったことは特にない。

でも、NEWS担になったことで間違いなく「こんないいことがありました!」と言えるものがひとつだけある。それは「Twitterのフォロワーが増えたこと」だ。

 

いや、誤解しないで頂きたいのだが、私はフォロワーをむやみに増やしたいわけではない。NEWS担になってしばらくは、私にNEWSを教えてくれた師匠以外ジャニオタの友達などいなかった。ジャニオタ1年生にしては年齢が高いという負い目もあって、特に誰かと関わるつもりもなくひとりでワーキャー呟いているだけだったし、それでよかった。

でもそのうちひとり、ふたりと仲良くしてくださる方が出てきて。リアルで会うようになって。次第にその輪が広がっていって。今ではたくさんの大好きなNEWS担(そこから更に広がってあらゆるグループ担)がフォロワーに存在するようになった。

もともと、ひとりで飲みに行ってその場で知り合った人と仲良くなるのが好きだったので、年下からおじいちゃんまで様々な世代、職業の友人がいるほうではある。とはいえ結婚してからは外で飲む機会も減り、普通に暮らしていたら新しい人間関係はそう多くは見つからない、もはやそんな年齢に差し掛かっていた。

 

なのに、NEWS担になったことで、高校生から年上のお姉様まで、ありとあらゆる年齢層の、ありとあらゆる性格の方々とたくさん出会えたのである。普通だったら出会わないくらい年齢の離れた若い人、価値観の違う人、遠くに住んでる人、ありとあらゆる人と、ただ「NEWSが好き」ということだけで知り合えた、その事実だけが私にとっては一番の財産だ。

 

なんの特技ももたない私は、今までの人生で唯一誇れることが「大好きな人間にたくさん出会えた」という、ただその1点なのだけど、NEWS担になったことでその誇れるものがもっともっと濃いものになった。

 

そのひとりひとりの方たちが、私の知らないものをたくさん教えてくれて、私の世界を広げてくれる。ジャニーズは勿論、ハロプロや、Perfumeや、乙女ゲームや、若手俳優や、コスメや、洋服などなど、私のTLは大好きな人たちの「好き!」で溢れていて、大好きな人が「好き!」って言ってるものはどうしたって嫌いにはなれなくて。世の中の嫌いなものがどんどん減っていく。世界がどんどん自分に最適化されていく。

それが私にとって一番の、NEWS担になってよかったこと。

 

アルバムのジャケットが発表になって、凄い!好き!おしゃれ!大好き!って皆でめちゃくちゃ喜んで、感動して、その気持ちを分かち合って。ほんとに幸せだなと思った。これからもずっとみんなで楽しくおたくやっていきたいし、きっとまた楽しく一緒におたくをやる人が増えていく。私の人生の宝物が、NEWS担をやっていたら、どんどん増えていくんだなー  楽しいなあ  

 

NEWSに、ジャニーズに、出会えた皆に、これから出会うみんなに、感謝。

ヒモにしたいジャニーズで打線組んだやで~

昨晩0時過ぎにトマトとかぶのマリネを食べながら酒を飲んでいたら、フォロワーさんからあるaskがRTされてきた。面識のない方の回答だったのでリンクは控えるが「NEWS4人の中で誰かをヒモにするなら誰がいいですか?」という質問に、慶ちゃんと答えているものだった。そのaskを拝読した瞬間とんでもなく興奮し、うめきながら即呟いたのがこちら。

 

深夜にも関わらず何人かで盛り上がっていると、あるフォロワーさんが「ヒモにしたいジャニーズで打線組みたい」と言い出したのでヨッシャやろう! と久々にブログ作成画面を開いた次第である。一部の読者の方には「おまえクリスマス締め切りの#にゅすほめ Advent Calendar 2016 - Adventarでコヤマスについて書くって言ってなかった? 1ヶ月遅刻してるけどアレどうなってんの?」と突っ込まれている気がするが、ちょっとだけ! ちょっと遊びで書くだけだから! ね!

あと打線てなに? って方はまあランキングとか10選みたいなもんだと思ってください。それからくれぐれも、以下に名前出す方のことを本当にヒモ体質のクズだと思ってるわけじゃなくて「こういうヒモ役やってるところが見てみたいな~」くらいのふんわりした空想遊びだよ!ってことだけご了承下さいませ。嫌な人はブラウザをそっと閉じてくれよな!

 

では今回の打線です。

 

1  (遊) 亀梨和也

2  (一) 錦戸亮

3  (中) 三宅健

4  (三) 伊野尾慧

5  (右) 菊池風磨

6  (左) 坂本昌行

7  (二) 岡本圭人

8  (捕) 大倉忠義

9  (投) 小山慶一郎

 

監督 二宮和也

 

【1番ショート 亀ちゃん】

 1番はやはり確実にヒットを打てる、誰からも共感してもらえそうな安定感、かつ華のあるこの方を。あの猫のようなしなやかさの四肢をソファにだらーっと投げ出して、襟の大きく開いたよれよれの部屋着で首筋を露にしながら気だるそうに「おかえりー」って言うところを想像してみて頂きたい。 まさにsample of ヒモ。夜なのに電気も付けず家主の帰宅を待っていて、おかえり~遅かったね、おなかすいちゃったよ。今日のごはんなーに? とか言ってくる。本当は料理がうまいのに作らない。ヒモだから。でもたまに家主の休日に気まぐれで何か作ってくれたりする。作れるなら私が疲れて帰ってくる平日に作ってほしい……と若干イラッとしつつ、「おいしい? よかった。いつも頑張って働いてるからお礼ね」と亀ちゃんに流し目で微笑まれると嬉しくてなにも言えない家主であった……

 

【2番ファースト  錦戸くん】

錦戸くんはオラオラ系ヒモ。亀ちゃんとはまた違ったパターンのヒモofヒモ。基本的に日中はフラフラ外を出歩いてパチンコへ行ってる。勿論資金は家主の金である。帰って来るなり、夕飯を作る家主をゆっさゆっさしながら「あかんわぁ、今日めっちゃ負けてもうて今月の小遣い足りひん。2万でええから財布に足しといてぇな」と甘えてくる。ため息をつきながら今回だけだからね、と返すとニコ~~~~っとして「ありがとう~やっぱ○○優しいわぁ」って喜ぶのである。その笑顔が可愛すぎるのでATMと化してしまうのも仕方ない。

ある日昔の彼氏に貰ったピアスをまだ持ってるのがバレて、なんで他の男から貰ったもん捨てへんねん!って朝からめちゃくちゃ怒られて喧嘩になったまま仕事へ。そんなこと言ったってアンタは私に何もくれないじゃん……と思いながら帰宅すると、机の上に露店で買ったようなやっすい500円くらいのピアスが置いてあるの……しかも家主が好きな色のピアスなの……。缶ビール転がしてぐうぐう寝てる錦戸くんの寝顔を見ながら、やっぱ好きだなぁ……と思ってしまう家主であった……

 

【3番 センター 三宅くん】

オールマイティーヒモ。ヒモとしての特性を全て兼ね備える万能タイプ。たまに友人の仕事を手伝ったり単発バイトなどで小遣い程度のお金は自分で稼いでくるが、基本的に衣食住は家主任せ。甘えた声と甘えた顔で寄りかかってくるときもあれば、定期的にスイーツを買ってきてくれたりマッサージをしてくれるなどフォローも忘れず、優しいしまあいいか……みたいな感じでいつまでも関係が続く。本来物凄く能力が高いため、仕事の愚痴などこぼすと驚くほど的確なアドバイスが返ってきたりする。そういうことがある度、実はこの人頼りになるんだよなぁ……一緒に住むには心強いから離れたくないな……と思う家主であった……

 

【4番  サード  伊野尾くん】

いやもう誰が選んでも4番でしょう。

顔、目線、体型、雰囲気、話し方、全てがキングオブヒモ。

私はほんとに伊野尾くんにはジルベールが似合うと思ってるので……  「欲しいものも買わないなら金なんてクソ食らえさ!」って伊野尾くんに言ってほしいじゃん……? 
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【5番  ライト  菊池風磨

風磨くんは束縛野郎のヒモがいい。忘年会シーズンで会社の飲み会が増える家主に「また飲み会~~?」ってめちゃくちゃ不機嫌になって舌打ちする風磨くん。なんとか説得して飲み会に出席するものの、ガンガンくるLINE。『まだ?』『腹へったんだけど』『カップラーメンどこにあるかわかんねーし』『てかそこ男いるんでしょむかつく』『二次会とか行ったらマジ切れっから』 もーいい加減めんどくさい、勘弁してよ~と思うんだけどなんだかんだ気になっちゃって飲み会も全然楽しくないので、体調が悪いと言って早めに抜けて帰路を急ぐ。すると最寄り駅でフードかぶって鼻を赤くして待っている風磨。寒いのにわざわざ迎えにきてくれたの? ごめんねでもちょっと早く帰って来たよ、と言うとギュ~っと抱き寄せられてボソリと「……ありがと」って呟く声が聞こえて、あぁちょっと息苦しいときもあるけどやっぱりこんなに愛してくれるこの人とは離れられないな……と思う家主であった……

 

【6番 レフト  坂本くん】

ひとりくらいオジサマのヒモを入れたくて打順に組み込んだダンディー担当ヒモ。ヒモというと、若い男の子がそこそこ年齢のいったお姉さんに寄生する、というイメージがあるけど、超色気のある40代のオジサマがいつでも家にいる、って凄いドリームじゃない……? 

坂本くんは小説家目指してみたり作曲家目指してみたりコロコロ夢が変わるタイプで、若いときから女の子の家に転がり込んでは転々として……を繰り返している。今は発明家になるといってなんらかの特許を狙おうとしているが発明品が完成する気配はない。家事は全て完璧にやってくれ、料理も毎日作ってくれる。時々ふらっと出掛けては、どこからか高級食材やワイン、ブランドものの服などを貰ってきて、それを家主にふるまってくれたりもする。結婚制度に縛られたくない、と言って結婚はしてくれないが、定職についてないだけで主夫としては完璧なので、別に結婚できなくてもこのままでいいか……と思ってしまう家主であった…… 

 

【7番  セカンド  けいとりん】

けいとりんはヒモというより、記憶を無くしているところを保護したい。ある日困った顔をして座り込んでいる圭人に声をかけると、自分が誰なのか、どこから来たのかもわからないらしい。英語と日本語が混ざる話し方を聞いて「外国から来たのかな」と思ったりする。警察に届けようとするが嫌がられ、行くところがない、としょんぼりしているのをほっとけなくて、つい家に連れて帰ってしまう。住所が無いと仕事見つけるのも大変だから、しばらくここにいていいよということになり、「Sorry」「ありがとう」を繰り返し言う圭人。素直で優しい青年との穏やかな生活が始まる。ある日家主が聞いていた古いロックアイドルグループの曲に反応し、「僕、ギターが弾けた気がする……誰かに教わってた……」と呟くが、最後までは思い出せない。「でも僕、このまま記憶が戻らなくてもいいかな、ってちょっと思ってるんだ。ここにいると楽しいし幸せだし……僕、家主さん好きだよ」

そう言って照れたようにはにかむ圭人の頭をそっと撫でながら、いつか記憶が戻ってこの子がいなくなったら私はその喪失感に耐えられるだろうか、と泣きそうになる家主であった……

 

【8番  キャッチャー 大倉くん】

バイト先の居酒屋で知り合って仲良くなり、付き合うように。次第に家主の家に入り浸るようになり、彼はバイトをやめ、立派なヒモに。私もフリーターの身で生活がいっぱいいっぱいなんだから、あなたも働いてよ! 家賃半分だして!せめて自分のごはんは自分で確保して! と怒ってみても、え~~家主ちゃんのごはんが食べたいんやもん~~と可愛く言うだけでのらりくらりかわしてくる。売れないバンドでドラムを叩いており、いつか売れてオマエのこと養ったるからな、というのが口癖。

数年後、家主が何気なく手にした雑誌に「今注目のインディーズバンドの父はあの実業家!」という記事が。そこで大倉くんが大手飲食チェーンの御曹司で、本人も株やら土地やらたくさん持っているという事実を初めて知る。

私なんかに集らなくてもお金持ちだったんじゃない…… なんでよ……と脱力しながら問い詰めると、「なんでって、家主ちゃんと一緒におりたかったんやもん。それに親父の金やなくて、俺がちゃんと自分の実力でつかんだ地位と財産持って家主ちゃんにプロポーズしよ、て決めてたから」と答える大倉くん。そんなこと言われたらもう何も言えないじゃんずるい……と、結局メロメロな家主であった……

 

【9番 ピッチャー 慶ちゃん】

今回ブログを書いたきっかけである。慶ちゃんは顔もヒモっぽくないし、なんたって皆ご存じ平日キャスターであるから、我々の目に映る姿はヒモっぽさから最も遠い印象だ。だからこそ、もしも働かないクズのヒモだったら……? という想像は無限の可能性がある。ギャップの玉手箱やで~~~~

慶ちゃんは普通に大学の友達とかで、全然付き合ったりしてないんだけど飲み会終わりにたまたまふたりになって、もー終電ないなーどうしよーって言うので、家近いけどソファでよければ寝ていく? って何の下心もなく誘うのよ。そしたらわーいって着いてきて、そのまま何事もなく朝になって、おれ二日酔いだから大学休む~~ってぐずぐずしてるから、あっそうじゃあ出ていくときは鍵ポストに入れて帰ってね、って伝えて大学行って帰宅したらまだいるわけ。ねー家主ちゃん今日もごはん食べに行こうよ、その前にシャワー借りていい?  とか言い出して、結局その日も帰らなくてそのまま居付いてしまう。

1週間めくらいでさすがに、ねえねえ慶一郎くんいい加減帰んなくていいの? と聞くと「なんで?」という答え。「なんでって……だいたい、付き合ってもない女の家にずっと住んでたらおかしいでしょ」「んー、もう付き合ってるってことでいいんじゃないの」「えっ」「だって家主ちゃん、もう俺のこと好きでしょ?」「えっえっ」「俺も家主ちゃん好きだよ、このまま一緒にいようよ」

居着いたものの大学にもほとんど行かず、家主の家を拠点にフラフラ遊びに行く慶ちゃん。部屋の掃除だけは積極的にやってくれるけど、一晩帰らないと思ったら明らかに女物の香水の匂いをぷんぷんさせながら戻ってきたりする。まあそういう……クズです……。そんでもう今日こそ追い出そうと思い、酔っぱらって帰って来た慶ちゃんを怒鳴ろうとしたら「ただいま~ねえこれ家主ちゃんにおみやげ~えへへ可愛いでしょ? あとね、エクレアも買ったの!」ってポワンとした顔でニコニコされるの……。おみやげってこれどうみてもUFOキャッチャーでとったぬいぐるみだろ……どうせ連れの女にいらないっていわれて持って帰ってきたんだろ……あとエクレア好きなの私じゃなくてアンタだし……と思いながらも、慶ちゃんの笑顔が可愛すぎて、くそ~~~~好きだ~~~~顔が好きだからどうしようもないわ~~~と悶える家主であった……

 

 

以上です。色々許してください。ヒモはファンタジー。

あ、監督は個人的にヒモが似合うと思うジャニーズ殿堂入りの二宮さんでした。

にゅすほめ予定地

www.adventar.org

 

相変わらず遅刻です……!!  

年内には更新します……  

人生に行き詰まったアラサーがロザンというお笑い芸人に出会って救われた話

この記事はしきさん(@shikishaa)主催の「おたく楽しいAdvent Calender 2016」参加エントリです。

www.adventar.org

 

ちなみに去年も参加していて、男子大学駅伝のことを薄っぺらい感じで書きました。

tounoin.hatenablog.com

 

今年も参加できて嬉しいです!! 僭越ながらトップバッターをつとめさせて頂きます。今回のテーマは、疲れたアラサーがお笑い芸人「ロザン」に出会ったお話と、ジャニオタにおすすめしたい、その魅力について。

 

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その頃の私はなにもかもに行き詰っていた。

 

新卒で入った会社を4年目で辞めて転職した会社は超絶ホワイトで、オフィスには常に産休育休の人がいるくらい女性が働きやすく、かつ業績も右肩上がりの上場企業だった。人間関係にも恵まれ、こんなに良い会社はない、この会社にずっと勤めて結婚出産を経て定年まで安定した生活を送りたい、と心から思っていた。しかしどうにもこうにも仕事内容が自分には全く向いておらず、常に常に薄い氷の上を歩いているような気持ちだった。自分のミスで会社に大きな損害を与えてしまう…という夢を見て汗びっしょりで目覚め、定時ギリギリで会社へ行く日々。

もうすぐ20代が終わってしまう。目の前が真っ暗になるほど仕事が出来ないのに30代になってしまう。せめて誰かに必要とされたい、という焦りから、数年来の恋人――今の夫であるが――に鬱々と仕事の愚痴をぶつけ、「結婚して欲しいオーラ」を出すことで彼からも完璧に嫌われ、別れを告げられ、それでもすがりついていた、そんなある日のことだった。

 

いつものように足の踏み場も無い汚部屋へ22時頃帰宅し、床に散乱するマンガや服を足で蹴散らしてまずパソコンの前へ行き、電源を付ける。ファーン、というMacの立ち上がる音を聞きながら着ていたものをそのへんに脱ぎ捨て、テレビを付け、音量をごくごく小さくし、コンビニで買ってきたサラダとビールをごそごそと取り出す。立ち上がったPCからニコニコ動画に接続。酒を飲みつつ、深夜までかけてランキング上位50個くらいの動画をくまなくチェックするのが日課だった。私は音楽を聴かないかわりにBGMとしてTVのバラエティを流す習慣があって(人がいっぱいざわざわしている音がすると安心するのだ、居酒屋のように)、その日も同じようにTVをBGMとして流しニコニコ動画に集中していた。

 

なぜTV画面を見たのかわからない。とにかくふと目をやると、アメトークが始まるところだった。

「愛方大好き芸人」というテーマで何人かの芸人さんが出てきた。キャイーンのウドちゃん、おぎやはぎ矢作さん。オードリー春日さん…は、M1でブレイクした人だよね。Qちゃん…はエンタ?最近流行らしい1発ネタで有名になった人だっけ…。ん、ひとりだけ知らない人がいるな。でも見たことあるな、誰だっけ。

ぼーっと見ていたらその名前のわからない人は「すがちゃん」と呼ばれていた。相方は「宇治原」だという。

ああそうだ、ロザンだ。あの、京都大学出身の。クイズ番組でちょっとありえない賢さを見せていた記憶がある。へー、相方あまり東京で見たこと無いけど、仲良しなんだな。

 

 菅「うーちゃん、めっちゃ賢いでしょ? クイズ出てる時のあいつ、めっちゃ賢くないですか? あと、みんな注目してないんですけど、間違えた時がぁ… めっちゃ可愛い♥」

 

 うわ、かわいい。この人かわいいな!

はにかみながら相方をかわいいと褒めている人がめちゃくちゃかわいかった。ちょっと溜めてから肩をすくめて「…めっちゃ可愛い」と言ったその声色と表情が完璧にかわいかった。

 

これは今日面白そうだな、とボリュームを上げる。

先に出ていた面々は2人がけのラブソファーにひとりで座っていて、相方を呼ぶと出てきてくれて隣に座るという。まずハイキングウォーキングのQちゃんが、相方の松田さんを呼ぶ。愛情を全面に出して喜ぶQちゃんに、戸惑いながら出てくる松田さん。次がロザンの番だった。菅さんが「うーちゃん!」と呼ぶと、満面の笑み(ものすごいドヤ顔にも見える)で登場し、菅さんに手を振る宇治原さん。

 

宇治原「我々けっこう相思相愛なんで。実際どっちが先に(スタジオに)出て、どっちが呼んでもよかったんですよ」

 

開口一番なんだそれ。なに言ってんだ。いやネタなんだろうけど(次に出てきたオードリーやおぎやはぎは完全に仲良し仲良しコントのていで演技っぽくキャーキャーしていたし)それにしてもなんか…なんか違う…この人たちの空気感、なんでこんなに優しいんだろう???

その後もそれぞれのコンビのトークが続いていく。ロザンが喋る度にときめきが止まらない。お互いを褒めあうふたり、目線を合わせて笑う姿。優しい。画面が優しい。高校時代のエピソードを語りだすロザン。同級生だった高校時代いつもふたりでお昼ご飯を食べていた。ある日菅さんが風邪で休んだので、次の日「お前、お昼ご飯どうしたん?」と聞いたら宇治原さんは「クラブのメンバーと食べたよ」と。

 

菅「内心ちょっと嫉妬してたんですよ。ああ、クラブのメンバーと食べんねや、と。食べるんかい、と。でも、あとあと噂で聞いたらぁ、宇治原がぁ…ひとりで食べてた、って(笑顔)」

 

この瞬間会場が「ヒェー!?」って言ったのだけど私もテレビの前で「ひええ」って声に出した。生ハムサラダを食べていた箸が完全に止まった。

 

菅「あー、って。キュン!って! ああそうなんや、やっぱりそうなんやな、って」

宮迫「ごめんやけど、お前らってどう思われたいの?w」

宮迫さんに突っ込まれてもふんわり笑うだけのロザン。

 

菅「そんでまあまあ、進路決めるときに、僕がずっと一緒にいたいんで、一緒に居れる仕事ってなんや、ってなったら漫才師で。んで、(宇治原は)賢かったから、漫才師になったときにウリになるから京大入れや、って(僕が)言ったら、京大に入ったんですよ」

蛍原「そうなの!? 漫才やろうってのが(京大入るより)先なんや!?」

宇治原「高3の時に、菅が漫才やろうって言い出して、んで京大入ったらって言われたんで、じゃあお前が言うんやったら勉強するわ、って」

菅「で、誘った僕が一浪したんですよw」

 

菅「でも1年間待たすのあれじゃないですか。芸人っていうのもあれかな(無理かな)って思ってたら、『1年待つよ』って」

宮迫「…ただの恋愛やん、なんなんそれ」

菅「いや、ただの恋愛ですよだから」

 

 

 ニコニコしているふたりがあまりにもかわいくて、なんだか胸があたたかくなった。

いいコンビだなあ、いいものを見たなあ、という気持ちでその日は寝た。

翌日、相変わらず苦手な仕事をしながらふと昨夜の2人の姿を思い出す。「ロザン」「仲良し」で検索。それが沼への大きな落とし穴だった。

まだその頃はTwitterがあまり普及しておらずブログが全盛期だったのだが、ロザンについて書いているブログはそれほど多くはなかった。それでも、熱心なファンの方が何人かいて、関西の番組や昔のライブのレポを見つけることができた。そこに書かれていたのはアメトークの比ではない仲良しエピソードの数々だった。ファンの方は皆一様に「アメトークはちょっとキャラ作ってたね(笑)」「普段の素の姿の方がよっぽど仲良し(笑)」と落ち着いている。マジかよ、私が衝撃をうけたあの姿より仲良しってどういうことだよ!

その「普段の姿」とやらを見てみたくて、動画検索してみた。すると「ロザン仲良し動画集」というものが出てきた。

今はもう消えていて見ることができないのだが、それはロザンが関西の番組で見せている色々な場面を編集したものだった。そこには本当にほほえましい2人の姿があった。いつも目を合わせて楽しそうに笑い、ボケては笑い、突っ込んでは笑い、共演者から「あんたらホンマ仲ええな!」と苦笑いされている。

なんという幸福感。なんだこれは。しかもかわいいだけじゃない、面白い。ロケが本当に面白い。ネタも面白い。

一心不乱に動画やファンブログを見続けること3日。当時の自分のブログにアメトークが面白かったこと、特にロザンに惹かれてたまらないことを書いたら、リアルの友人しか見ていなかったブログにコメントがいくつかついた。「はじめまして! 私もアメトークでロザンを見て、それ以来気になって検索したらここにたどり着きました」と見知らぬ方々が口を揃えて言うのだ。

 

そこからはもうあっという間だった。DVDを買い集め、そして現場に行った。知れば知るほど好きになっていった。リア友しか見ていないただの日記だった私のブログは、気がついたらロザンファンブログとして毎日毎日長文を更新し、私と同じようにロザンに落ちた人たちがたくさん見てくれる場所になった。

 

これをご覧頂いているジャニオタの皆様は、こうした「何かにハマる時」のことをよくご存知だろう。しかし私はこれまで、芸能人にここまで熱を上げたことがなかったのだ。もともとお笑い芸人が好きで、雑誌を買ったりしていた時代はあったがいわゆる「茶の間のファン」であり、ライブに行こうなどという発想自体がまずなかったし、ジャニーズや俳優の「おっかけ」をしている人をどこか馬鹿にしてすらいた。

それなのに、今までの価値観が全てひっくり返るくらい好きになってしまった。

ロザンはいつ見ても笑顔で、お互いを信頼しているように見えて、見ているだけでこちらも幸せな気持ちになる。彼らを見ているときだけは、うまくいかない仕事や恋愛を忘れて没頭することができた。癒された。私にとってそこだけが逃げ場所だった。

ロザンが出演する、となればどこへでも観に行く生活が始まった。もちろん仕事はしているので全てというわけにいかないが、軽率に新幹線や夜行バスに乗って現場へ向かう。恋人の影響でサッカーのサポーターをしていたため、遠征をする素地はできていたが、TVの中の人を追いかけてこんなことをしている自分が信じられなくて不思議な気持ちだった。

結局この経験がのちにジャニオタとなる土台を作ったので、本当にロザンが私の人生に及ぼした影響ははかりしれない。というより、ロザンを追いかけたことで、最終的に転職や結婚が決まるところまで繋がっていったので、人生が変わったといっても過言ではないのだがそれについてはまた後半で語ろうと思う。

 

なぜそこまで彼らにのめりこんだのか?

ここからは、私の愛するロザンのジャニオタ向けおススメポイントを記していきたい。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

【おすすめポイント1.スペック】

まずまったくロザンをご存じない方に、おふたりの簡単な紹介を。

 

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■向かって右側   宇治原史規(うじはら・ふみのり)さん(1976年4月20日生まれ)

ツッコミ担当。めちゃくちゃ頭が良くてクイズが出来る人、ということで関東の方でもご存知の方は多いだろう。京都大学法学部卒。賢さイメージが先行しているが実は運動神経も抜群で、よしもと陸上(ジャニーズ運動会のよしもと版みたいなもの)では走り高跳びで3連覇していたり、跳び箱18段を軽々跳んだりしている。スタイルおばけ、でもなで肩。関西では目がくぼんでいるとかブサイクとかでいじられることが多かったが、実はすごくかっこよくて何をしていてもセクシーなため、私を含め熱狂的なビジュアルファンもたくさんいるよ! あと手が非常に美しい。すごーく落ち着いていてクールな印象だけど、ネタではけっこう激しめにキレてまくしたてるような役を演じることが多く、頭の回転が速く知識量が膨大なためツッコミの反応と言葉選びが秀逸。ふとした表情やしぐさがめちゃくちゃかわいい。既婚。

 

■向かって左側  菅広文(すが・ひろふみ)さん(1976年10月29日生まれ)

ボケ担当。ネタは菅さんが作っている。背が小さく(162cm)とにかく顔がカワイイのでいつまでたっても老けない「奇跡の40歳」。関西ではずっと単独で大阪ガスのCMに出演しており、すがちゃん、すがちゃんと可愛がられている、ロザンの「カワイイ」担当だが性格はものすごく合理的で、理屈に合わないことにはズバズバ切り込んでいくため、後輩からは「吉本で一番怖い」と恐れられている。関東の民はあまり菅さんに馴染みが無いため、私のように最初「うわっかわいい!」と思ってファンになり、のちのちその怖さと賢さと頼もしい性格を知り余計はまって抜けられなくなる人が多い。その反面とても天然で、バスの中で寝ぼけて宇治原さんの靴を履こうとしたり(宇治原さんが既に履いている上からぎゅうぎゅう足を突っ込んでこようとする)するなど、やっぱり可愛さの塊。左利き。相方のことを書いた小説を出版している作家先生でもある。(後述)

 

 芸人なので見た目は関係ないのだが、それでもロザンの2人はビジュアルのバランスが非常にいいことが、ジャニオタの皆様にも自信をもっておススメできるポイントだ。マイクを挟んで立った時にこの上なく美しい比率となる、15センチという身長差も素晴らしい。

ロザンのトークライブにゲストで来た後輩芸人が2人のことを「清潔感のかたまり」と評していたことがある。まさにその通り、おふたりともスタイルを維持されていて、スーツでもカジュアルな服装でも体系にフィットしたものをピシっと着こなしている。そのスマートで好感度の高い見た目は朝やお昼の情報番組にぴったりで、関西では数々のレギュラーでお茶の間に親しまれている。

ジャニーズが情報番組に出るのと同じで、やっぱり「さわやかで好青年」って大事な要素かと。

 

 【おすすめポイント2.賢い】

これはもう全国の皆様ご存知だろう。勉強の知識が多いことが前面に出がちな宇治原さんであるが、立ち振る舞いや発言を見ていると「本当に地頭から賢いのだろうな…」と感服する。例えばずっと出演していた朝の情報番組(NEWS担おなじみ羽鳥アナの番組)では政治的なニュースも毎日のように扱われていたが、いつでも偏りの無い中立的なコメントをされていた。鋭く切り込むところと一歩離れるところのバランス感覚が非常に優れている点も大好きなところだ。

菅さんも同じように賢いが、菅さんはとりわけ発想力に優れている。定期的に開催しているトークライブでゲストの後輩芸人から悩み相談をされることも多いのだが、菅さんはいつも理論的、かつ大胆なアドバイスを送って共演者を驚かせている。
菅さんが以前「自分は0から1を作るのが得意なタイプで、宇治原は1を100にするのが得意」というようなことを仰っていたが、まさにそれぞれ得意な分野で賢さを発揮し、そしてお互いを補っているコンビなのである。

これは完全に私の偏見なのだけど、はてなブログを読んでるようなタイプのジャニオタって色々な意味で「賢い」人のことを好きな気がするので、そういう意味でもとてもおススメできるかと。

 

 【おすすめポイント3.面白い】

声を!!大にして言いますけど!! ロザンは面白いんですよ!!

 ロザンのネタは品がある。そして芸暦的にももはやベテランの域なので落ち着きと安定感がある。漫才は知的でやわらかく、しかしながら菅さんの持つブラックな風刺が織り交ざっていて、老若男女誰にでも通じる笑いだ。コントは作家業もこなす菅さんの真骨頂という感じで、ストーリー性があるので見ていてわくわくさせられる。また菅さんの組み立てたストーリーを演じる宇治原さんの、表情豊かで縦横無尽な立ち振る舞いは「クイズの宇治原さん」しか見たことが無い人が見たら驚くことだろう。

関西の人にはピンとこないかも知れないが、日常でのロザンの露出がない関東でロザンを見る機会は、宇治原さんがクイズに出演する時くらいである。たまにYahooニュースなんかに載ったりすると、クソコメの温床Yahooコメントには必ず「ネタを見たことが無い」「賢いかもしれないけど面白くないから芸人失格」みたいな書き込みが現れる。

おまえが!! 見たことないだけだろ!!! だいたいネタ番組が無いこのご時世でじゃあどんだけの芸人の「ネタをみたことがある」のか教えてくで!

…と、ね。言いたくもなるけどまあ仕方ない。

せめてジャニオタさんがひとりでもネタを見てくれたらいいなーと思いながらこれを書いている。

 

ロザンのネタを見る方法は大きく分けて3つある

 

①劇場へ行く

関東の方なら新宿ルミネにある「ルミネtheよしもと」、関西なら「なんばグランド花月」などで毎月漫才を披露している。関西の番組レギュラーの都合で、新宿ではたいてい木曜日が出番となっている。詳細は各劇場のスケジュールをご確認いただきたいが、直近では12月8日(木)に14時の部、16時の部、夜公演の3回出演予定である。その日の公演はロザンの他、ダンソン♪で有名になったバンビーノや、あたりまえ体操COWCOW次長課長など皆様が良くご存知の芸人も多数出演される。

そんな豪華なメンバーのネタが見られるのに、昼の2回は前売りならなんと2000円なのだ。

 ジャニオタの皆様には「お笑いオタは現場がいっぱいあって楽しいよ! しかもチケットが安いよ!」と全力でお伝えしたい。

私はロザンにハマるまでお笑いの現場に行ったことがなかったので知らなかったのだが、劇場で披露されるネタは、実は基本的に数種類の鉄板ネタの繰り返しである。(それまでは、新ネタをどんどんやるのかと思っていた)

なので何度も通っているうちに全部のネタを覚えてしまい、冒頭からストーリーとオチがわかった状態で見ることになる。それでも全盛期は、1日3回公演あったら全て入っていた。「同じネタを見るのに3回も行くの…?」と友人に言われたりしたこともあったが、ジャニオタの皆様ならわかって頂けるだろう。できるなら全ステしたいじゃないですか…?

 

確かに、ジャニーズのコンサートと違って、ルミネなどで行われている通常のネタ公演は10分ほどの持ち時間でネタをするのみなので「MCが違う」という旨みがあるわけではないのだが、同じネタでも毎回毎回、間合いだったりテンションだったりが違うものなのだ。特にロザンは他の芸人と比べても比較的アドリブが多く、ツカミでその日のお客さんをいじってみたりと必ず毎回変化がある。個人的に大好きなのが、ネタ途中で2人のうちどちらかがアドリブで何か発言し、それをお互い面白がってどんどんやり合って最終的に本気で笑っちゃう2人…という図だ。文章では伝わらないのでとにかく見て欲しいと言うしかないのだが、ロザンの漫才はそういうちょっとした場面でも仲のよさが伝わるシーンが多くてほっこりする。

 

また、ネタではないが新宿では2ヶ月に1回トークライブを行っており、そこでは2人のフリートークをたっぷり見ることができる。前述の、後輩の悩み相談に答える姿がみられるのもトークライブ。

ちなみに次回は12月17日(土)19時から、チケットもまだございます。2500円で1時間半もロザンが見られるよ!

 

その他関西で定期的に開催している「ロザンの日本向上委員会」(こんな法律があったらいいな、というオモシロ案をゲストの方々と出し合う)というライブなど、本当に色々な舞台に立たれている。ジャニーズも現場が一番楽しいように、お笑いもナマモノである現場が一番。ぜひ1度観に行って頂ければ幸いだ。

 

 ②DVD

そうは言ってもいきなり現場に行くのはハードル高いよ…とお思いだろう。わかる。

そんな皆様にはまずDVD。買ってくださいと言いたい所だがそれもハードルが高いので、とりあえずレンタルしてみてほしい。

そう!! ジャニーズと違って!!! お笑いのライブDVDはレンタルがあります!!!!


(私はNEWSにハマった時、ジャニーズのライブDVDを探して毎日TSUTAYAに寄っていた…レンタルが無いなんて知らなかったんや…)

 

・ロザンの08ベスト

 

ロザンの08ベスト+ [DVD]

ロザンの08ベスト+ [DVD]

 

 

私がファンになった2009年には、ロザンのネタが見られるDVDはこれ1作しかなかったのでほとんどのセリフを覚えるほど繰り返し見た。デビューから毎年新ネタを披露する単独ライブを行っており、これが初めての映像化となる。まずはこのDVDから見るのがおススメ。

ネタはコントのみ。コントとコントの合間にブリッジVTRが入っており、ロザン2人が宇治原さんの運転で思い出の地を巡るドライブが収められている。この映像がファンの間では「ドライブデート」と呼ばれているほど仲のよさが伝わってくるものなので、絶対に見て頂きたい…ほら…NEWSもさ…ドライブしてるところ可愛かったじゃん…コヤシゲとか…あんな感じです…。ていうかロザンは基本コヤシゲだと思ってくれたらいい。

 

 ・ロザンの14ベスト

 

 

 デビュー以来毎年行われていた単独ライブが、例のアメトークがあった2009年頃から東京での活動が増えたからか、はたまた菅さんの執筆活動が忙しかったのもあるのか、理由は不明だが2008年以降はなかなか開催されなかった。2011年に待望の単独があったのだがなぜかDVD化されず、実に6年ぶりの映像化となったのがこちら。

08ベストと同じキャラクターが出てきたりもするので、できれば是非合わせてご覧頂きたい。

個人的には特典映像で入っている「どどん波(東京Ver)」というコントが一押し。

東京、大阪と2回行われた公演の中で大幅な変更を加えられたコントなのだが、DVD収録日ではなかった東京バージョンがあまりにも素晴らしく、是非DVDにして欲しいというファンの要望が届き、記録用の映像ではあるが特典として収められた。菅さんならではの伏線の張り方が秀逸。

こちらにもブリッジとしてドライブする映像がついてくる。

今回も普通にデートしている。2人で水族館に行ってはしゃぎまくります。(そしてはしゃぎすぎて宇治原さんがあるものを無くす)

 

・ロザンのトーク(1~4)

 

 

 

 

 

 

 

 

前述した、新宿ルミネで2ヶ月に1度行われているトークライブのダイジェストを収めたもの。

菅さんが宅配業者にキレたり、宇治原さんがタクシー運転手にキレたり、選挙の予想をしたりする。笑えてためになるトークの数々を是非。仲のよさがめちゃくちゃ伝わってくる。もしトークライブ行ってみたいな~という方がいらしたら、予習としてどれか1本見ておくと雰囲気がつかみやすいかも! 

 

・WEST SIDE「STORY」

・WEST SIDE「LIVE at Zepp Osaka E・Y・E」

 

WEST SIDE: story [DVD]

WEST SIDE: story [DVD]

 

 

 

これは既に正規では購入できない上、おそらくレンタルにもないため中古で購入するしかないのだが、ジャニオタの皆様にこそ是非ご覧頂きたいものなので載せることにした。

 

2001年、島田紳助氏の関西ローカル番組で、吉本の若手芸人で男前を集めて、歌って踊れるユニットを組ませようという企画があった。のちに同氏司会のヘキサゴンから生まれた「羞恥心」などの先駆けである。この企画で選ばれたのがランディーズ、まだデビュー間もないロザン、キングコングであった。

「WEST SIDE」と彼らは名付けられ、元シブガキ隊のフックンが初代プロデューサーとなり、デビュー作は関西オリコンで2位となるなどまたたく間に関西圏ではジャニーズに勝るとも劣らない人気となる。写真集発売、ライブ開催など完全にアイドルとして活動していた当時は、芸人なのに容姿で評価されていることに積極的でなかった部分もあったという。実際キングコングなどは、本職であるお笑いのライブでキャーキャーの声援が酷すぎてなかなかネタが始められないという状況に陥ったりもして、複雑な思いを抱えていたそうだ。またお笑い芸人がアイドル化することに批判的な層もたくさんいて、何をかくそう当時東京芸人が好きだった私も(なんかよしもとでアイドルまがいのことをしてる芸人がいるらしいけど、いけすかない)と思っていたひとりだった。

しかし時を経てロザンに出会い、かつて馬鹿にしていたWEST SIDEのDVDを見て、若い頃の自分を恥じた。どんな仕事だろうと真剣に取り組む人たちの姿がそこにはあり、それはとても美しかった。そしてまだあまり売れていない若手芸人だった人たちが形はともあれ知名度を上げるチャンスを得たことは本当に素晴らしいことだなと感じた。

「Story」は彼らがWEST SIDEとして選ばれデビューし、ライブをするまでのドキュメンタリー。今まで経験の無かったダンスや歌に苦戦しながらも取り組む姿はまぎれもなくアイドルである。

「EYE」はそのライブの模様。セットも簡素だし、ダンスもできていないし、ジャニーズで目が肥えている方々にはとても拙く見えるかもしれないが、それでもスポットライトを浴びて歌う彼らは美しいのだ。

このあたりのことは1年程前にaskにも書いたのでこのへんで。

ask.fm

ちなみにこの「Story」、リンクを貼ったAmazon中古のお値段はご覧の通りだが、私が2009年に購入した金額は18000円である。ちょうどアメトークで私のようなファンが爆発的に増えて一時的に値段が高騰していたタイミングだった。でもどうしても見たかったんだ…わかるだろ…ジャニオタよ…

 

以上、最後「面白い」というおススメポイントからはだいぶずれてしまったが、ロザンのネタを見る方法その②である、DVDのご紹介であった。

 

 

ググる

まああまり大きな声じゃ言えないけど、ググると動画が出てくるので、とりあえず1、2本でもネタを見てもらえるといいなって…。ちなみにおすすめは「奇跡の草」というコント。
あと関西ロー…ごにょごにょ…番組も…ごにょごにょ…ロケとか面白いよ…ごにょ…

いやほんとネタも勿論だけど、関西で出ている番組が最高に素敵なんだ…。
ちちんぷいぷい」という番組で、道に迷っている人を案内するコーナーは長年の人気コーナー。菅ちゃんが適当な英語で外国の方と強引にコミュニケーションをとるのが人気。

「よ~いドン」という番組の金曜コーナー「関西ワーカー」では、いろんな仕事をしている人をロザンが紹介する。職業体験みたいなことをする姿も見られて楽しい。

大阪ほんわかテレビ」の「ロザンのあんたはコーデねーと!」というコーナーは、視聴者からの依頼で、素人さんをメイクやコーディネートで変身させる。宇治原さんが変なダジャレ言ったりしてかわいい。

ロザンファンをやるにあたって一番の難点は露出の地域格差…強く生きる…。関ジュ担ってこんな気持ちなのだろうか…。
あ、あと関西といえば関ジャニさんのジャニ勉にロザンが出たときのもめちゃくちゃおススメです……探せば…でてくるので…ごにょりごにょり

 

ごにょごにょしか言えないので以上。

 

 

【おすすめポイント4.仲良し】

冒頭から散々言った、私がロザンに落ちた最大の理由。

単に「仲良し」という言葉では言い尽くせない。そう、この2人は運命のシンメと言った方がジャニオタの皆様にはわかりやすいかもしれない。

シンメが嫌いなジャニオタいる? いないよね? って前提で話を進めることにする。

 

そもそも2人が芸人になった理由が「ずっといっしょにいたいから」というのだから、もうしょっぱなから完敗だ。高校の同級生で、親友で、でも卒業して別々の進路に進んだらいつか疎遠になってしまうかもしれないから。じゃあ一緒に出来る仕事ってなんだろう、って考えたら芸人だった、と。ロザンが芸人になった経緯、芸人になってからの経緯は菅さんの著書「京大芸人」「京大少年」に詳しいのでよければ是非読んで頂きたい。

 

・京大芸人

 

京大芸人 (幻冬舎よしもと文庫)

京大芸人 (幻冬舎よしもと文庫)

 

 

 

・京大少年

 

京大少年

京大少年

 

 

 

僕は以前から考えていたことを宇治原にぶつけた。
「芸人なれへん?」
宇治原がグラスを置いて言った。
「は?」
あたりまえの反応だった。
それまで芸人になるという話どころか、芸人の話もしたことがなかった。
二人とも大阪以外で育った環境もあり、お笑いには疎かった。

(中略)

「おまえとしゃべってるの楽しいし、このまましゃべってるのが仕事になったら一番いいやん?」
僕は思った。
(我ながらなんて幼稚な理由やねん!)
しかし宇治原からもっと幼稚な答えが返ってきた。
「そやな。やろか?」
宇治原の目を見てみると、冗談を言っているようには思えなかった。
僕は思った。
(えーーーーーっ、やるんかい!!! おまえ賢いし、いっぱい選択肢あるやん!! 弁護士でも医者でもやることあるやん!!!)

――「京大少年」p43、p44

 

芸人の道へと宇治原さんを誘った時のことを、菅さんはこう記している。 

菅さんは転校を繰り返し、友達と離れる寂しさから「別れるのが辛くなるから、最初からあまり仲良くならないでおこう」と考える幼少時代を過ごしている。そしてようやく親御さんの転勤がなくなり「親友をつくろう」と思えるようになってから出会ったのが宇治原さんだった。

お笑い芸人がその道を志したきっかけは「モテたいから」「テレビに出たいから」「人を笑わせることが好きだから」「お笑いが好きだから」など様々である。

しかしお笑いのことなど全く知らない、言ってしまえばそれまで全く興味がなかったのに、親友と一緒にいたいというだけでその発想は突飛すぎる。ふたりでしゃべっていれば楽しいからいけるだろう、なんて菅さんがセルフ突っ込みしているように幼稚なようにも思えるが、芸人になろうと誘った流れでそのまま「だから宇治原は京大に入ってや」というところまで指示をする。

ジャニーズも高学歴化しているように、今でこそ高学歴の芸人が珍しくない時代であるが、当時は有名大学を出ている芸人は稀であった。現役京大生という肩書きがあれば売りになる、そんなところまでこの時点の菅さんは将来像を描いていたのだ。

先日コヤシゲがラジオで「今はジャニーズも、アイドル以外にアピールポイントがないと生き残るのが難しい」というような話をしていたがそれは芸人も似たようなもので、医師免許を持っている人がいたり、元料理人だったり、編み物がめちゃくちゃうまかったりとバラエティに富んでいる。菅さんはこの時代に先駆けて「学歴」という「芸」を身に付けるという先見の明があったといえるだろう。

 

そして菅さんの思惑通り宇治原さんは京大に合格。

しかし大阪府立大学を受験した菅さんは不合格となってしまう。

 

 

僕は家に帰り、宇治原に電話した。
落ちた報告と芸人にはなれないことを伝えるためだった。自分から1年で受かろうと言っといて、1年待ってくれというのはあまりにも虫がよすぎると思ったからだ。

「もしもし、菅やけど」
「おう」
「あかんかったわ」
「ははは、そうか」
「とりあえず1年予備校に行くわ」
「了解、ほんなら1年待っとくわ」
「…何を?」
「え? 芸人になるんやろ?」
「……おう!!」
「ほんなら1年後な」
「おう、1年後な!!!」

電話を切った。すこしの時間、受話器を見ていた。そして僕は思った。
(えーーーーーーっ、待つんかい!!! あいつ、ほんまにアホちゃう!!! よう京大の法学部受かったで!!!)

 ――「京大芸人」p131,p132

 

 引用して書き起こしていたら泣きそうになってしまった。

超進学校においても宇治原さんの成績はトップクラスで、なろうと思えば医者だって弁護士だってなれる人だった。ご家族も代々優秀で立派な職業に就いている家柄である彼が、ひとりの親友の、成功するかどうかもわからない誘いに屈託なく応えるこの絆はなんなのだ。

菅さんが浪人している1年間、連絡はほとんど取らなかったという。宇治原さんはチャラついたサークルに入って大学生活を謳歌していたそうだが、それでも1年後にまた会うということについて不安はなかったという、確固たる信頼感。

実はこの間に宇治原さんから手紙を送ったことがあり、昔(2000年)ライブで菅さんの宝物ということでその手紙が披露されたという話がある。実際に自分が見たライブではなくファンの間で語り継がれているだけのエピソードなので真偽のわからない都市伝説のようなものだ、ということを念をおしつつ、その手紙の内容を紹介するとこうだ。

「菅へ

勉強頑張ってるか?

大学の勉強より、お前とお笑いの話してるほうがやっぱり楽しいわ。

待ってます」

 

繰り返しになるが、本当にこの手紙が存在したかの真偽は不明(ロザンクラスタの皆様ではっきりしたソースをご存知の方がいたら教えて下さい……)である。

しかし、とにもかくにも、宇治原さんは菅さんを信じて待っていて、菅さんは宇治原さんが待っていてくれていることを信じて勉強した。

そして晴れてふたりとも大学生となり、デビューを目指すことになる…。

 

ここからデビューまでの苦労は是非「京大芸人」を読んで頂ければと思う。

苦労してデビューした翌日から、彼らは「現役京大生と府大生のお笑いコンビがデビュー!」と新聞の紙面を飾ることになる。「学歴が売りになる」という菅さんの目論見は見事的中したわけだ。

 

デビューしてすぐの映像を見たことがある。それは何組かの若手芸人が次々にネタを披露し審査され、優勝者を決めるという番組だった。まだ後藤さんとコンビを組む前の現フットボールアワー岩尾さんや、中岡さんとコンビを組む前の現ロッチコカドさんなども映像の中にいた。ロザンのふたりは今のように笑顔ではなく、緊張した面持ちで、特に切羽詰まったような菅さんの顔が印象的だった。険しい、神経をはりつめて警戒をしている野性動物のような表情。

「京大少年」を読むとその頃の菅さんが必死だったことがわかる。自分が宇治原さんを芸人の道へ誘ったという責任感。芸人をやることを家族から大反対されていた宇治原さんが認められるには、なんとしてでも売れなければならないというプレッシャー。そういうものが表情に現れて鋭利なナイフのようだった。

今、ふたりとも穏やかな表情になって、ふんわりした笑顔でなめらかに漫才をしている姿を見ていると、ほんとうに素敵な関係のコンビだなぁと胸が暖かくなる。ふたりはどんなに年月が経ってもずっとお互いを尊重している。親しき仲にも礼儀あり、を体現しているような方々。

 

ジャニーズの「シンメ」がジャニーさんの采配である日突然組まされるのとは違って、芸人の「相方」は自ら選ぶことができる。ロザンのようにもともと友達からコンビになる者もいれば、事務所内で何度も解散と結成を繰り返す者もいる。仕事以外の話はしないという芸人も多い。関係性は千差万別だが、活躍しているほとんどのコンビはそれぞれの絆と愛情があるように思う。その中でどの芸人さんの絆に惹かれるかもまた人それぞれだろう。私は多分、ここまであげてきたビジュアルや賢さ含めたスペック、面白さ、そしてお互い思いやりあっていることが伝わってくる絆の強さ、どれが欠けてもロザンに落ちることはなかっただろうと思う。

なんだか真面目なことばかり書いたが、もし興味を持って頂いたシンメ萌えの方がいたら是非ロザンの仲良しエピソードを検索してみてほしい。若い頃は特にキャッキャしていた…

・「相方の嫌いなところは?」という質問に宇治原さん「僕のこと好きすぎるところですね~」

・酔っぱらって大阪の繁華街のど真ん中を「うーちゃん好きや~ うーちゃん大好きや~~」といいながら歩く菅さん

・罰ゲームでコンビ同士でキスをすることになり、他の芸人が嫌がる中あっさり「やりましょやりましょ」と言ってすんなりキスする宇治原さん

・相方の首にしがみついてぶら下がるというゲームの最中、宇治原さんにしがみつきながらずっと耳元で「好きやろ? 好きやろ?」とささやく菅さん

・宇治原さんが幽霊にとりつかれた、というドッキリにひっかかり「こういう(芸能の)世界にいるからそういう悪いものを寄せてしまうんちゃう? しんどかったら芸人辞めよ?」とあっさり言う菅さん。宇治原さんと一緒にいたくて芸人になったのに、宇治原さんが辛いならあっさり辞めようってさぁ…

・そしてドッキリでしたー、と明かされても怒ったりせず、だましてた宇治原さんの演技がうまかった、お前すごいなぁーと褒める菅さん

・毎年誕生日プレゼントを贈り合う。ボケには走らず相手が喜びそうなものをお互いガチで選ぶ

・菅さんの誕生日に電子辞書を贈り、俺もイロチのオソロで買っちゃった♥とライブの観客に自慢する宇治原さん

・かわいいと評判の後輩芸人を上から下まで眺めて「ガチで言うたら、菅のほうがかわいい」と言い放つ宇治原さん

・菅さんがキレたエピソードが大好きで、トークライブの度にちょうだいちょうだいとねだる宇治原さん

・DSでドラクエをはじめてキャラの名前を「うじはら」と「すがちゃん」にする菅さん

・「うじはら」の装備が面白いから見て見てといって舞台上でDSをのぞきこみ爆笑するふたり(当然観客からは見えない)(観客はそんなふたりが微笑ましくてニコニコ)

・道案内のロケで菅さんがトイレに行っている間に道に迷ってる人を発見し、「菅ちゃん…菅ちゃん帰ってきて…」と不安げに弱々しく呟きながらひとりで案内する宇治原さん。菅ちゃんが戻ってくるとかけよって腕をとり「菅ちゃん~(´;ω;`)寂しかったよぉ」「ひとりでやったん?」「ひとりでできたよぉ」

・テレビの企画で菅さんがスネアドラムを練習することになり、不器用な菅さんが頑張って上達した姿を見て感激し「もうええ……」と半泣きで抱き止める宇治原さん。「俺の知ってるお前やない…… 俺の菅ちゃんどこやったんや~!(´;ω;`)」

……いくらでも書ける……キリがないのでやめておこう……

とにもかくにも、本当に素敵なふたりなんだよ! という気持ちが少しでも伝わればうれしい。

 

運命じみたエピソードをもうひとつだけ。ロザンというコンビ名について菅さんは以下のように説明している。

コンビ名を決めるときに、ちょうど『聖闘士星矢』という漫画の話をしていて、その漫画にでてくる必殺技の名前から適当につけた。

――「京大芸人」p168

「ロザン」を数字表記すると「63」と表せるので、ファンは勝手に6月3日をロザンの日といって祝っており、菅さんもTwitterで言及したりするので63という数字は半オフィシャルみたいな存在だ。

そんなロザンの誕生日は、宇治原さんが4月20日、菅さんが10月29日。

全部の数字を足すと4+20+10+29=63となる。

偶然なのか、ひょっとしてひょっとしたら意図的だったのか。

私たちには窺い知ることはできないが、こういう運命っぽいお話はどの世界のオタクも大好きなのである。

 

 

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【終わりに】

ロザンに癒しと逃げ場を求めた仕事のできないアラサーだった私は、いくらロザンに癒されようが幸せな気持ちをもらえようが、行き詰まっていることにかわりはなかった。閉塞感がピークに達した頃、ロザンのインタビューがhitoikiという雑誌に載るという情報を得てネットで購入。会社からの帰り道、歩道橋を登りながらTwitterをチェックすると、一足先に雑誌が届いたファンの方が、紙面の一部を少しだけ紹介していた。そこに載っていた画像を見た瞬間、わけがわからないくらい涙がボロボロこぼれた。

せきをきったように自分の中のすべての感情が溢れだして、まだガラケーだった携帯を握りしめながら、歩道橋の上でしばらくわんわん泣いたらスーっと落ち着き、思った。

「ああ、仕事やめよう。やめればいいんだ」

ストン、と何かが胸の辺りに降りてきた気がした。

 

ガラケーの小さな画面には、天空のような場所の眩しい光の中に立って、どこか遠くを見つめているロザンの後ろ姿が写っていた。そしてその横に「僕らは、『芸人になるために』京大を目指した」という見出し。

賢くて、なろうと思えばどんな職業だって選べたふたりが、世間体やリスクなんか気にせずに芸人になった。「芸人ならへん?」「そやな、やろか」という潔さで、ポーンと飛び込んだ。その清々しいふたりが見つめている方向の先は光で溢れていて。

ふたりに比べてなんの能力もない私が、なにを無理して「安定」にしがみつこうとしてたんだろう、と思った。彼らのように、光に溢れる方角を見つけられるかはわからない。だけど少なくとも今いる場所にずっといても、闇しかないことはわかっていた。闇の中の光であったロザンという存在に、なんでわざわざそんなところにいるの? と言われているような気がした。

 

そうして私は会社を辞めて、別の方向に進み出した。正社員ではなくバイトや派遣でフラフラと働くだけなので収入は激減したが、憑き物が落ちたようになった私を見て恋人が「お前もやっと変わったんだな」と言った。なにがなんでも結婚したいという気持ちが消え失せ、前に進む姿勢が戻ってきたことで、私のことを見限っていた恋人と結果的にうまくいくようになり、のちに結婚することとなった。

収入が激減したことでロザンの現場にはあまり行けなくなった。以前のように雑誌をたくさん買ったりもできなくなった。定期的に新宿でやっているトークライブと、時々ネタライブを見に行くだけ。でも、もうそれでじゅうぶんだった。地方まで追いかけなくても、録画を逃しても、私がロザンを好きであることはもうゆるがないという落ち着いた気持ちだった。

 

それから約6年。相変わらず貧乏で不安定でダブルワークをしないと暮らせないけれど、夫とふたり、毎日楽しい日々を過ごしている。ジャニオタになったきっかけを作った友人はもともと私のロザンブログの読者で、ロザンをきっかけに知り合った人だ。「ジャニオタになった梓さんが見てみたいな~」と言って彼女が見せてくれた映像のおかげで私はNEWSを知り、NEWSファンになったのをきっかけに、今こうしてこの企画に参加してブログを書いている。NEWSに関してもゆるいスタンスで、自分に合った距離感で楽しむことができている。

 

熱心になにかを好きになること。その好きなものに夢中になって時間やお金を費やすこと。それを「無駄なこと」と言う人もいるだろう。

だけど自分が凄く凄く好きになったものは、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれたり、自分に良い影響を与えてくれることもたくさんある。

あのとき会社を辞めた選択肢が正しかったのかはわからない。ロザンによって動いた人生が最良のものなのかはわからない。だけどロザンが私を明るい方向にひきずりだしてくれて、また歩き出せたことは、「無駄ではなかった」ことだけは確かだ。

 

誰かが何かを好きなことには理由があって、きっとその誰かにとっては無駄ではない、意味のあること。それは必ずなにかに繋がっていく。

これからクリスマスまで続く「おたく楽しい」を拝読し、たくさんの人の人生に存在する「意味のあるもの」のかけらを発見することを楽しみにしている。

 

 

 

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画像は、私の人生を変えた写真。

 

写真家 阿部了さんという方の作品で、以前はHPに載っていたのですが画像が既に下げられているようでリンクが貼れず。でもどうしても紹介したかったので、保存していたものを貼らせて頂きました。