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桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

誰かを好きになる気持ちも苦しむ気持ちも

30も半ばにして、2015年から唐突にジャニオタになった。

 

追いかけているのはNEWSだけだが、TwitterでNEWSのことを呟きまくっているうちにあれよあれよと増えていったジャニオタのフォロワーさんのおかげで、他の様々なグループのことも全て愛しく思っている。

さて、そんな風に毎日アイドルを可愛い可愛いと愛でているのだが、まだジャニオタになって1年も経っていないのにスキャンダルを見る機会が多々あった。

 

私が今まで属していたファンコミュニティは芸人(ロザン)と俳優(綾野剛)。芸人……というかロザンはふたりとも恋人の存在を隠さずテレビやライブでも話しており、宇治原さんはそのまま結婚した。ショックを受けていたファンも勿論いたが、おおむね祝福ムードだったし、その結婚の直後うっかりフライデーに載った時も大多数が「あらあらまあまあ……苦笑」といった反応だったように思う。

綾野さんは、私がファンになった2014年以降は目立った報道は無いが、そりゃもう浮いた話題に事欠かない方である。とはいえ関わった人を男女の別なく片っ端からメロメロにしていく「人たらし」ぶりにファンもメロメロになっているためか、あまり彼の恋愛事情にとやかくいう意見を目にしない気がする。

 

そんなわけで、ジャニオタになって一番「これがアイドルファンの世界か~」と興味深く感じたのは、熱愛報道が出た時のファンの阿鼻叫喚ぶりであった。

 

先に私自身のスタンスを述べておくと、アイドルもどんどん恋愛や結婚をすればいい、と思っている。というかそのことにファンが文句をいう筋合いはどこにもない。

前述の宇治原さんフライデー事件(要するに結婚前のワンナイトラブ暴露)の際、ファンの方から「宇治原さんが報道について何も触れぬままTVに出ているのが許せない。彼は公の場で謝罪すべきではないか」と相談をうけたことがある。

「そもそもその報道が事実かどうかもわからない上、もし事実だったとしても彼に謝罪を求める権利があるのは奥さんだけである。事務所やマネージャーに業務上の迷惑がかかったならそこにも謝らなければならないかもしれないが、我々ファンにはなんら関係のないこと。このことで好きな気持ちがなくなってしまうのは人間の感情だから仕方ない。が、彼にその責任を求めるのは違うのではないか。我々は彼の恋人でも家族でも友人でも仕事仲間でもなく、他人なのだから」と私は答えた。

 

アイドルファンになってからも、基本的にこのスタンスは変わっていない。

 

だから今回、嵐の大野くんの件で、大野くんが「謝罪」して「友達だけどもう2度と会わない」と言ったとのNEWSを見て、私は鈴木雅之みたいな顔になった。

https://youtu.be/iAccGIsG4Sg

謝ったりしなくていいんだよ、大野くん。

友達なら会えばいいじゃないか。

本当に好きで、作品のインスピレーションを受けたりするほど大切な人なら認めたっていいんじゃないか。

 

「事務所にそう言わされている」という意見も見たけれどそれだって推測でしかないし、個人的にはジャニーズ事務所ってこちらが思うよりずっと風通しがいいんじゃないかなと思っているので、もっと違う言葉を選べる可能性は十分にあったのではないかという気がしてならない。だから凄く残念に思った。

 

今回の大野くんの件で、「アイドルと恋愛」についてよく見かける以下の2点について考えさせられたので、ここに残しておこうと思いブログを書くに至った。あくまで個人の考えでありこれが正しいと言いたいわけではないことを予めご了承頂きたい。

 

【①アイドルは夢を見せる商売だから恋愛禁止である】

 

一部女子アイドル事務所は恋愛禁止なのだそうだ。彼女らはそもそも「恋愛禁止」という契約のもとその事務所に足を踏み入れている。なのでその就業規則を破ったならば解雇されても仕方がないし、株主ともいえるファンが「恋愛禁止の事務所所属だから貴女を応援できたけどそうでないなら応援できません」というのも理にかなっている気がする。

余談であるが私の勤める会社は、入社時に「入社したら会社でもプライベートでも一切たばこを吸わないことを誓います」という誓約書にサインさせられる。もし違反したら退社させられても文句いいませんという書類にもサインしている。まあ実際は全社集まる会議なんかでも喫煙所がちゃんと設けられていて普通に吸えるので形だけの規定ではあるのだが、書類にサインしてる以上、たばこを吸う人は辞めさせられても仕方ないわけである。

喫煙も恋愛もいけないことではない(たばこの害うんぬんは置いといて、少なくとも法律で認められている)  が、自らその条件に納得して選んだ会社の規定なのだから、少なくともその会社に所属している間は、社内のコンプライアンスを意識するべきであろう。先日女性アイドルが恋愛禁止を破ったとして事務所から損害賠償を請求され、認められたという裁判があったが、法的には妥当な判決と言うしかない。

「そもそも恋愛禁止という規定自体が人権侵害なのでは」という意見は最もだが、それはまた別に争われる話であり、その争いの結果こんなくだらない規約の事務所が無くなればいいなとは思っている。

 

さて。シゲちゃんも言っていた通りジャニーズは恋愛禁止ではない。

ジャニーズにはそんな人権侵害のくだらない規約はないのである。

太一くんはaikoと付き合っていたし、長瀬くんはあゆと手をつないで歩いていた。長瀬くんがあゆと交際宣言したのなんて2001年だよ。長瀬くんはまだ20代前半だったし若いファンも多かった。でも堂々としていた。

34歳の大野くんがそうしてはいけない理由はどこにあるのだろう。相手が一般人だから? 嵐が日本経済を動かすほどの人気だから?

 

繰り返すが確かなのは、事務所(会社)の契約事項に恋愛禁止という文字はない、ということだ。その会社の社員は恋愛しても良いし、その会社の株を買っている立場の我々はその方針を支持していることになる。裁判にも当然ならない。

 

【②恋愛は自由だからしてていいよ!でもプロなんだから隠すべきでしょ!】

一番よく見る意見であり、一番書きたかったのはこれについてだ。

 

「アイドル」の「仕事」はどこまでの範囲なのだろうか。

辞書で「アイドル」をひくと、本来の意味の「偶像」以外に「憧れのまと」「熱狂的なファンをもつ人」などが出てくる。

見た目を磨いて、歌やダンスなどのパフォーマンスを磨いて、見るものを熱狂させる。だけでなく「憧れ、崇拝」されるためには人間的な魅力も問われてくる。この「憧れ」というのが曲者だ。

我々ファンは、パフォーマンスを見るだけでは飽き足らず、好きになればなるほどもっと彼らのことを知りたくなる。雑誌やインタビューなどで彼らの内面を知ろうとする。そして彼らの語る言葉から人柄を汲み取って、人間的にも尊敬し憧れ更に好きになる。アイドルとしての表面的な言葉ではなく、彼らのプライベートが垣間見られるような情報ーーたとえば休日の過ごし方だとか、お気に入りの家具だとかーーを得られると妙なトキメキを覚える。

にもかかわらず、その「プライベート」における「恋人」の存在だけは「隠せよ」と要求するのだ。

その情報だけは「憧れ」のアイドル像を崩してしまうものだという。いわゆる「リア恋」としてアイドルを追いかけていない立場のファンの方たちも、そんなプライベートは見たくないし隠してくれと言う方が多いように思う。

 

これはもう理屈や言葉で表せるものではなくて、ただ単に嫌なのだろう。ジャニオタではない人から「それって結局相手を恋愛対象にしてるってことでしょ。自分が付き合えるわけでもないのにウケる(笑) 」なんて言われたりもするが、違う、違うんだ、恋愛とかそういう言葉で表せるものじゃないんだ。大事に育ててきた憧れの感情が、なぜだかわからないけど揺さぶられるんだ。だからアイドルをアイドルとして好きでい続けるために、アイドルにはその部分は隠してほしい。

 

理屈ではなくそう感じてしまうのは物凄くわかる。わかるが、それを「アイドルの仕事」として要求し「隠せよ」と命令してしまうのはいささか乱暴だと私は思う。

 

そもそもほとんどの場合彼らは隠そうとしているのだ。それを週刊誌が勝手に撮ったり、あるいは彼らが心を許していた人が裏切って情報を売ったりしているだけで、それについての憤りを撮られた側の彼らにぶつけるのは何か違う。

手越くんと某アイドルのスクープが出た時「コンサートツアーオーラス前に何やってんだ」「新曲発表になったばかりなのに、このせいでTVに出られなくなったりしたら許さない」などという意見をチラチラ目にしたが、あのスクープ写真はずっと昔のものであり、それを、一緒に旅行にいくような仲間だったはずの人がたまたま(もしくは意図的に)あのタイミングで裏切っただけだ。手越くんは被害者でこそあれ、落ち度はないのではないか。本人の落ち度でもないもので憎まれるのは見ていていたたまれない。

 

また、「スキャンダルが出るとファンが減る、その結果グループの人気がなくなるのが怖いから嫌」という意見も見たことがある。確かに多少ファンの入れ替わりはあるだろう。だけど、デビューできているような人々はもはやそんなことではビクともしない力があると思うのだ。そのスキャンダルが、たとえば素人を次々レイプして孕ませて堕胎させてるとか、マジで人間としてどうかしてる内容ならそりゃおしまいだけども。恋人がいました!半同棲です!みたいな普通の話なら、世間の評価なんてファンが思うほど変わらないし彼らの力はそんなことで揺らぐほど弱くない。もっと自分の好きなグループの能力信じようぜと思う。

 

繰り返しになるけれど。ジャニーズという職場では、恋愛は禁止ではない。恋愛を隠すことはもしかしたらプロとしての仕事の一部かもしれない。だけど不可抗力で隠し通せなかった場合、潔く交際を公にした場合も「プロとして失格」なのだろうか? 

全盛期に結婚したキムタクも、まだまだ若かった頃にあゆと手をつないでた長瀬くんも、当時のファンに衝撃を与えたかもしれないがどちらも活躍し続け、今でも国民的アイドルだ。「隠すのがアイドルとしてのプロ意識だ」という理論だと彼らはプロではないことになってしまうが、そうではないだろう。

 

 

色々な場所で見かけた意見について、自分の考えをばらばらと書いていっただけなのでまったく文章してのまとまりがないが、じゃあ何が言いたいのよ? ということを最後に。

 

 

とても好きな洋服を扱うショップがあったとしよう。

そこの服はどれもこれも好みのもので、その服を完璧に着こなす美しい店員さんがいる。接客も素晴らしく人柄も素敵で、服を買うならそこのショップと決めている。

ところがある日、ノーメイクでボサボサの髪で、ジャージみたいなダサい服を着て、歩きタバコをしながらチューハイやビールの缶だらけのゴミを捨てに行く店員を見てしまった。

プライベートの店員は全くオシャレなんかじゃなかったけど、お店に行けば店員さんはいつでも完璧で素敵で、お店の服が可愛いのも変わらない。

時代の移り変わりで増減はあるだろうが、ショップのクオリティが変わらなければ、店員が裏でどんなにダサくたってそのショップのファンは減らないだろう。

 

でも、店員さんのダサい姿を見てしまったその日から、あんなに好きだったそのショップの服が、なぜか欲しいと思えなくなってしまった。デザインは相変わらず好きだなと思えるのに、輝いてみえなくなってしまった。

 

そういうことって、誰にでもあると思うのだ。あなたにもあるかもしれないし、私にも訪れる日がくるかもしれない。理屈じゃなく抗うこともできない感情の動きは、誰にだってあり得るし、それは決して悪ではない。

好きだったものを嫌いになってしまったり、今まで興味のなかったものを好きになったり、何かに対して心が動かされるということは誰にでも平等に訪れ、どの感情も、悪などではない。

 

だからアイドルが恋をするのも、それが公になるのも、そのことで誰かが心を痛めてファンではなくなってしまうのも、全部等しく、悪いことではない。全てが自然なことだ。自然にまかせて、流れていけばいい。

 

あなたたちのその感情は悪なんかじゃないよ。

 

ただそのことだけが言いたかった。