桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

初めてDA PUMPを観たのが2018.6.7という日だった意味

2018.6.7のことをただつらつらと書く日記。

 

このブログを読んで下さっているジャニオタの皆様の中には、まだ10代や20代前半の方も多いだろう。最近、そのような若いフォロワーさん方にDA PUMPの話をしたら通じなくて驚愕した。でもよく考えてみたら、彼らがデビューした1997年には、いま二十歳の子は生まれてもいないので知らないのも当然なのだ。

90年代後半、安室奈美恵さんのヒットもあり、沖縄アクターズスクールという養成所出身のアーティストが一気に脚光を浴びた。SPEED、MAXなど女性グループが活躍するのと同時期に誕生した、男性4人のグループ。それがDA PUMPだった。

 

DA PUMPのデビュー当時高校生だった私は、キャッチーな楽曲とISSAの歌唱力には元から惹かれており、普通に好意をもっていた。

その好意が大きくなったのは大学1年の時。当時好きだった男がDA PUMPのあるメンバーに少し似ている、という世にもくだらない理由で録画した音楽番組の映像をひたすら見ていたら、どんどんDA PUMPのことを好きになってしまったのである。

とはいえ、当時の私は「好きなものをライブで見に行く」という発想がなかった。音楽番組に出た際に録画して何度も見るくらいしか術のない茶の間のファンだった。そうこうしているうちにグループは人数が減ったり増えたりしていき、テレビでの露出もあまりなくなり、こちらも就職、転職、結婚と人生の激動期だったのもあいまって彼らがいったいどんな活動をしているのかを知らぬまま日々は過ぎていった。

 

数年前、ふと思い立って彼らがどうしているか調べたら、なんやかんやあってメンバーは7名となり、オリジナルのメンバーはボーカルのISSAだけとなったが、1からのスタートとして全国のイオンなどのショッピングモールでライブを行っていたことを知った。動画サイトに載せられていたのは、かつて5年連続紅白に出ていたほどのグループがイオンのフリースペースで歌い踊る姿。その落差に衝撃をうけたものの、なにより衝撃だったのはそのパフォーマンスの素晴らしさだった。ボーカルISSAの声は全く衰えておらず、むしろ進化している。それを彩る超一流のダンサーたちのキレキレの踊り。オリジナルの4人を好きで、ブランクのあった私でも、この7人を見に行きたいと思わされる圧倒的な魅力があった。

DA PUMPから離れていた間に私は「ライブに行く」というスキルを身に付けた。なんなら必要以上に身に付けてなんでもかんでも軽率に見に行く尻軽さである。

いつか今のDA PUMPを見てみたいな。そう思って、しかし新曲が出ないまま、また数年が経った。

 

 

DA PUMPが3年半ぶりに新曲を出すけどジャケットがダサい。

この数年の間に「ジャニオタ」という属性まで身に付けてしまった私のTwitterに、そんな情報が入ってきたのが先月のことだった。ほどなくしてMVの映像が流れてくる。絶妙にダサいのに、尋常じゃなく上手いボーカルと印象的なダンスのその曲は、瞬く間に話題となっていった。

実はジャニオタにはハロプロのオタクを兼任している女の子が多い。ジャニオタとして仲良くしているフォロワーさんたち、しかもDA PUMPを見ていた世代ではない若い子たちが、毎日DA PUMPの新曲「U.S.A.」の話をするようになったのを見て、私の20年間の気持ちがぶわーーっと甦ってきた。

え!? リリースイベントがあるの? うわっ千葉でもやるじゃん! 仕事帰りに行けちゃうじゃん!? 行ける、行こう! やっとDA PUMPを生で見られる!!

 

そして昨日、私は初めてDA PUMPを見るべく、船橋ららぽーとへ向かったのである。

 

当初は、仕事帰りにフラッと立ち寄ろう……と思ってたのだが、私がDA PUMPを好きだったことを知っている同世代のフォロワーさんに「せっかくだから梓さんにはISSAと握手してきてほしい、20年前の梓さんのためにも」と背中を押されたことで、半休をとって優先観覧席のために並ぶことにした。

CD販売と優先席の整理券配付は16時から。イベントは18時から。

12時半過ぎに待機列に行ってみると、私の前には20~30人ほどのDA PUMPファンの方が既に並んでいた。最後尾の方に「これはDA PUMPのイベントの列ですか?」と伺うと、そうだと教えてくれて、そのまま色々と話をしてくれた。

ママ友達と来ていたその方は私と同世代で、4人時代からずっとDA PUMPを好きで、現体制のメンバーも好きで、何度かライブにも行っているという。この方が本当に本当に良い方で、そのまま4時間の長い待ち時間をずっとお話して過ごすことになったのだった。

色々と話をしている流れで「私、普段はジャニーズをメインに追いかけてるんです」とお伝えしたら、当然ではあるが「へー! どのグループですか?」と聞かれた。

 

ーーー瞬間、DA PUMPのイベントに集中しようと思って頭の隅っこの方へ追いやっていた感情を思い出して喉がヒュッとなった。

「……ちょっと昨日から世間をお騒がせしてるんですけど……NEWSです」と苦笑いしながら答えると「あぁ……今たいへんそうですね…」と返された。ああ、やはり、一般の方にも伝わっているのだ。と、また喉の奥の方が締め付けられたようになった。

 

リリイベの前日、つまりおととい、私の自担とそのシンメが文春砲をくらったことが判明した。単なる熱愛スキャンダルならいつも通りなんのダメージも食らわず無視するのみだったが、「未成年」「飲酒」「強要」とこのご時世に一番やったらまずい単語が並んでいて、情報を知った瞬間一気に血の気が引いて駅のホームで座り込んでしまった。今までのスキャンダルとはわけが違う。NEWSが、なくなってしまうかもしれない。という恐怖が全身を襲う。不安で不安で不安でどうにかなりそうな中、なんとか仕事をして、帰って倒れるように寝てしまった。

 

そんな精神状態で迎えたリリイベ当日だった。午前中仕事をしている間にポツポツと、文春ほか女性週刊紙の情報が入ってきた。蓋を開けてみれば文春はネットで流れていた情報をそのまままとめた程度の薄い記事だったし、女性週刊紙は「女性側が二十歳と偽っていたのは確か」として、同情的ですらあった。

この件についての私の考えは今ここでは詳しく述べないが、到底彼らのことを擁護できないと思う点もあるし、めちゃめちゃに擁護したい点もあるし、根本的な部分で寂しくて悲しくてむなしくてたまらなく思う点もある。ただひとつはっきり言っておきたいのは、私は4人が大好きで、4人全員が大好きで、それだけはブレることがないということだけだ。

ともあれ、本人たちが未成年と知らなかった、という事実は大きい。であれば、昨日想像してしまった最悪のシナリオは逃れられるかもしれない……と、イベントに行ったこの時点ではわずかに落ち着きを取り戻していた。

 

DA PUMPファンの方々にそんなことをポツリポツリと吐露したところ、彼女らは優しく聞いてくれて、全く責めないで、暖かい言葉をかけてくれた。そしてこう言った。

「もう私達くらいの歳になると、熱愛もどうぞどうぞって感じだし、彼らが毎日幸せで生きててくれたらそれでいいよ~ でもたまに曲だして私達の前に出てきてくれたらうれしいな! くらいの気持ちなんですよね~」

「究極、グループさえ残してくれたらいいんですよ。なにがあっても、グループさえ存在してれば、またきっと会えるから」

 

相次ぐメンバー脱退。活動休止。ISSAのスキャンダル。何年も出ない新曲。ショッピングモールでの営業回り。どことなくギクシャクしていたメンバー間。かつて一世を風靡したDA PUMPは、ここ10年以上を傷だらけの状態で歩んできた。だけどずっと「DA PUMP」という名前は残してきた。オリジナルメンバーがISSAひとりになったとき、もうこのまま看板を外した方がいいのではという声もあった中、「ISSAがいるうちはDA PUMPでいいんじゃない」と社長に言われて吹っ切れたというISSA。ISSAと新しいメンバーが残してくれたDA PUMPは、今年、ついに再ブレイクした。

 

「最近のDA PUMPは、メンバーみんなが嬉しそうで楽しそうで、長年好きだった人たちのそんな姿が見られるこの毎日が本当に幸せなんですよ。本当に、続けていてくれたからこそ見せてもらえた景色です。ありがたいです」

 

そう笑うDA PUMPファンの方の穏やかな声を聞いて、ああ、そうだ。私の願いは結局これなのだ。と思った。4人がただひたすら大好きだというだけの私の願いは、4人が幸せでいてほしいということ。4人がNEWSとして、NEWSのまま、幸せで居続けてほしいということ。それだけだ。

 

 

DA PUMPファンの方のお話で少しばかり穏やかな気持ちになったところで、いよいよ整理券配付の時間が近づいてきた。そんなタイミングで友人から「大丈夫ですか」と一言LINEが来た。文春のことかと思った私が「だいぶ落ち着いてきたよ」と返すと「え。報道今ですよね」と返事。

ざわっ。と背筋が凍り、鳥肌をたてながら震える指でTwitterを開いた。

物凄い勢いで流れていくTLと「活動自粛」の文字。

 

 

なんで今。私はいま、ようやく切り替えて、DA PUMPを見ようとしていて。

なんでこんなタイミングで。

 

一緒にいてくれたDA PUMPファンの方々がいたから、なんとか立っていられた。ひとりだったらもう帰ってしまってたかもしれない。初対面の、親切な方が目の前にいる、という状況が、なんとか私のなかの社会性を引き出して思いとどまる。

わたし、どんなテンションでイベント見たらいいんでしょう……と言ったら、大丈夫ですよ、きっと楽しめるから! 整理券うけとったら、また集合時間に会いましょうね! DA PUMP絶対かっこいいですから、きっと一瞬でも気が晴れますから! と親身になって励ましてくれた。そうだ、帰るわけにいかない。私はいま目の前のイベントを楽しむのだ。いつだってそうしてやりすごしてきたんだ。

 

 

整理券をもらって、集合時間までの一時間半の間、Twitterを追う。

処分の内容、事務所のコメント、小山さんの謝罪。ほぼ完璧な対応だったと思う。現時点での最適解だと思えたし、おかげでむしろ、前日より安心すらした。

まだ金曜日のビビットと月曜日のPONが残っており、自粛する小山さんよりある意味厳しい立場のメンバーへの心配はあるものの、最速でひとつの区切りがついたことは幸いだった。おかげでイベントが始まる頃にはだいぶ冷静さを取り戻していた。本当にevery.があって、藤井さんがいてくれてよかった。暗に復帰を信じてくれているかのような藤井さんの叱咤激励、本当にありがたかった。

 

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 DA PUMPが出てきてからは、ただひたすらに最高で、自分が想像していたものの100倍最高で、もはや最高だった以外にほとんど言葉がでない。

 

U-YEAHくんのインベーダーダンス、KIMIくんのラップ、TOMOくんのステップ、YORIくんの汗、DAICHIくんの笑顔、KENZOくんの瞳、ISSAの歌声。

 

終わって、全員と握手をした。終了時間が決まっていたからか、わりと巻きで行われていて、物凄いスピードで剥がされてしまうのでひとりひとりに合わせた声をかける余裕はなかったけど、全員に「ありがとうございました」と言って手を握ると、皆じっと目を見てにっこり笑って、両手で握手をしてくれた。

一番最後がISSAで、ありがとうの前にどうしても伝えたかったから「初めて来ました!!」と言った。ISSAは手を握ったまま目を見開いて「そうなんですか!」と言ってくれた。

「また来ます!!」

「はい!ありがとうございます!」

剥がされながらも、笑って答えてくれたISSAを目の端にしっかりととらえ、そして流れていった。

 

私よ、19歳の私よ。信じらんないかもしれないけど、あんた19年後に、ISSAと握手するんだよ。

VHSのビデオテープに録画した「We can't stop the music」を繰り返し見ながら、振り付けを覚えようとしていたかつての自分の後ろ姿を思い出して語りかける。バイトから帰った深夜2時、ルームシェアしていた同居人を起こさないよう気を付けながら、真っ暗なリビングで、最小限のボリームで何度も何度も録画を見ていたあの日の自分を抱き締めたくなる。ISSAがね、DA PUMPを続けてくれるからね、ずっとずっと後に会えるよ! って。

 

そしてその時の記憶を軽く超えてくるほど、ISSAの歌はとてつもなかった。あれだけ踊っていてあの声量でまったく揺らがぬ音程。もしかしたら過去最高に今が歌うまいんじゃないか。40歳で更に声に伸びが出てきてるってどういうことだ。

わかっている、それだけのトレーニングをしているからだ。プライベートとか平成の火野正平とかどうでもいいと思わされる、すべての邪念をねじふせる圧倒的なパフォーマンス。DA PUMPを続けてきて、これからもDA PUMPとして歌い踊り続けるために、どれだけの努力を重ねているか、見たらすぐにわかる。

 

ああ、画面越しにしか見たことのなかった人が、一歩前に出て手を伸ばせば触れる距離で歌っている。有無を言わさぬ輝きで。そうだよ、なにがあったって、パフォーマンスで魅せてくれれば、アーティストは死なない。輝くんだよ。

慶ちゃん、慶ちゃんは今年、そのフェーズに立ちつつあったよね。

誰が見てもパフォーマンスが向上していたEPCOTIAの慶ちゃん。色んな声をはねのけるほどに、輝き始めてた慶ちゃん。生まれ変わったからと言ってくれた慶ちゃん。

知ってるよ、慶ちゃんが生まれ変わったのを知ってるよ。あの姿が嘘じゃなかったこと、見たからわかってるよ。それなのに、せっかく変わっていこうとしていたのにその矢先にまた突き落とされて、今あなたの心がどれだけ折れているかを思うとこわい。

だけどパフォーマンスは嘘をつかないから。慶ちゃんがこれからまた、更なる向上と飛躍を魅せてくれれば、おのずとまたみんながついてくるから。

 

正直いまは私も、自粛明けの味スタの想像ができない。もしevery.に戻れるとして、その復帰姿は想像できる。NEWSな2人や、少プレなんかも想像できる。

だけど味スタだけは、4人で予定通り決行できたと仮定してみても全然想像ができないのだ。お前ら声出せんのかァ~って慶ちゃんはいつものように叫べるのだろうか。その時ファンは純粋にイエーイって言えるのだろうか。大好きだったABOのウリャホイを聞いて、私は今回のことがよぎって胸が痛んだりしないだろうか。まさか謝罪して泣いたりしないだろうかそれは絶対やめてほしいでもどうしたらいいかもわからない。

きっと、慶ちゃんが戻ってきてまたNEWSが歩き出せる唯一の方法は、こんな不安なんか殴り飛ばす勢いで慶ちゃんが輝くことなんだと思う。どんなに複雑な思いで味スタに向かっても、慶ちゃんの姿を見るだけでなにもかも吹っ飛ぶくらい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることなんだと思う。

 

だからそのためには、どんなに折れてしまっても立ち上がってほしい。NEWSでいることを諦めないでほしい。NEWS全員に、まずはNEWSを残してほしいし、あらゆる過去も蔑みも怒りも悲しみも吹き飛ばすほど輝いてほしい。

 

 

慶ちゃん、シゲ、テゴマス。翔ぼうとするたび翼を折られて、もうほとほと疲れてしまっているかもしれない。特に慶ちゃん、なにもかも嫌になって自暴自棄になってもおかしくないと思う。もしかしたら諦めた方が楽になるのかもしれない。

だけどどうか諦めないでほしい。私は諦めないから。諦めないで、粛々と、毎日健やかに生活しながら、待っているから。CDを買って、葉書を出して、NEWSがNEWSとして残っていられるように、できることをとにかくしていくから。

 

 

そうして残ってさえいければ、いつか絶対あなたたちはまた輝く。

私はその景色を見るまでずっと、あなたたちを好きなまま、あきらめないよ。

 

 

 

2018.6.7

一番しんどい日に、DA PUMPが教えてくれた強い気持ち。

私の初DA PUMPがこの日だったのも、なにもかも、きっと意味のあることだったんだ。

DA PUMP、ありがとう。

 

 

NEWS、頑張ろう!!!!