桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

うたをうたおうきみのために しあわせでありますように

お題「NEWSアルバム『EPCOTIA』レビュー」

 

お題は借りたけど、全然レビューでもなんでもない、個人的に嬉しかったことの記録を、夜のテンションで書き残しておく。

 

 

今まで、かなり仲のいいフォロワーさんにもほとんど語ったことがなかったのだけど。

実は私は、小山さんの歌声がぜんぜん好きじゃなかった。

 

小山さんのことも、小山さんの喋る声も物凄く大好きだけど、歌声に関しては全く心が動かなくて、NEWSの曲を聴くたびに「自担の歌声がさほど好きではない」という感情にぶち当たり、なんだかソワソワするような、居心地が悪いような、申し訳ないような気持ちになっていた。

念のため断っておくと、それは小山さんの音程がどうこうとかとはまた違った話で、たとえばめちゃくちゃ歌のうまい歌手でも「うまいけどこの歌声は好みじゃないなあ」という人はわりといるので、単純に私の生理的な感覚の問題なのだ。

とはいえ音域や音程とは全く関係がないのかと言われるとそれも微妙で、やっぱり音をとれていないとハラハラしていたし、苦しそうに絞り出す声もハラハラしていたし、なんというか小山さんの歌を聴くときは常にハラハラしていたのだけど、スムーズに音程がとれる低い音域(下ハモをしているときなど)は素直に「え!!!!???めっちゃいい!!!めっちゃかっこいい!!!」って偏差値4のテンションで床を転がっていたりもしたので、結局のところ自分でもよくわからない。そんなんだから新しく曲が出る度、音楽番組で歌う度、「慶ちゃんにもっとキーが低いパートちょうだい」「リズム感は抜群だからラップも歓迎」とか、毎回同じようなことをツイートしていた。その部分だけは好みだったから。他の部分は好きになれなかった、から。

 

だけど少なくとも、小山さんが歌をうたうその姿勢については、私はずっと敬意をもって見つめていた。以前、Twitterの質問箱で小山さんの歌について「もっと練習してほしいと思ってしまう」というようなご意見を頂いて、こんな風に答えたことがある。

 

 

 

 

 

 

後日談としてこれについて「努力してるなんてとても思えないのに信者乙ww」みたいなコメントも頂いたのだが、「自分が知らない世界の人は、みんなその世界で怒られたり泣いたりもがいたりして頑張っているだろう」という推測を前提として私は生きている。小山さんは私のような、吹けば飛ぶような末端の会社員からは想像もつかない「プロ」の集団の中で生きてきていて、歌が武器とされるグループに所属していて。そんな環境で、努力しないで過ごしていたら、すぐにそんなところにはいられなくなってしまうんじゃないかと思う。小山さんに限らず、NEWSも、ジャニーズの人達も、他の著名人も、我々には想像もつかない努力をしているからこそ、そのように人の目に触れる立場にいられるのだといつも思う。「その人が何を成そうとしていて、何を努力しているか」は本人と、その近しい人しか知り得ない。遠くでファンをしている一般市民の私はどうしたって「きっと頑張っているんだろうなあ」と思うしかできないのだ。

 

そして確かにNEVERLANDツアーあたりから、小山さんの歌は変わっていた。今まで喉だけで歌っていた発声を変えて、喉を開いてお腹から声を通すようにしたのかなという風に私には見えた。歌い方を変えた過渡期なのか、歌声は今までよりも更に不安定になり、私のハラハラはピークに達していたけれど、それは紛れもなく小山さんの努力の道程であり、証であるような気がして、ハラハラする反面愛しさと畏怖の念が溢れてやまなかった。

 

そして発売された、このEPCOTIA。

 

小山さんの歌声が、確実に進化していた。

 

 

あの苦しそうだった過渡期を越えて、小山さんは昔の歌い方も、新しい歌い方も、それを織り混ぜた歌い方も、色々なものを消化して表せるようになったのかもしれない、と思った。

具体的にどの曲のどのフレーズが、と書けるほどまだ聞き込めていないので細かいことは省略するが、例えば私がずっと聞きたかった「ワンオクターブ下のハモり」は「JUMP AROUND」にてシゲの主旋律を抜群の安定感をもって支える形で実現していたし、「恋する惑星」の歌い出しではポップでかわいらしい、ふわふわした声がびっくりするほど似合っていた。「EROTICA」では今までも強みだった色気を発し、ソロ曲「銀座ラプソディ」では過去より確実に芯の通った発声に変化しつつ、もともと愛称のいい昭和歌謡曲風のメロディにのせて、かつて山Pとふたりで歌った頃の懐かしさもしっかり残した歌を魅せてくれた。

特に心に残ったのは「UFO」の2番サビ前。

「ずっと きみが 欲しいんだよ」の歌声。

 

「ほ」のしゃくり、「よ」の鬼気迫る感情。

CDを聴きながら息を飲んで、ここだけ何度もリピートしてしまった。

切実な、今にも泣きそうな「欲しいんだよ」を聞いてしまって、ああ、小山さんは歌に感情を乗せることを、操れるようになったのかもしれない、と思う。

 

「恋を知らない君へ」「にゃん太」「U R not alone」と、最近の楽曲では感情を込めて歌うことが多くて、だけど歌声が過渡期だったからかほんのわずかだけ出しきれてないような、声と気持ちのバランスが少しだけ整っていないような、そんな印象があった。しかしこの「UFO」をはじめとするEPCOTIAの曲たちを聞いて、時計の秒針と短針がカチッ、と音をたてて揃った時のような感覚になった。あ、小山さんの「歌を歌うこと」という時計の針は、これからまた進むのかもしれない、と。

 

NEWSの歌は、テゴマスという完成された絵画が元々あった。近年その後ろで、シゲは自らの声を武器として、鮮やかな色を描く差し色になった。それと対照的に、小山さんはその都度色の種類と彩度を変えて、絵画を包み込む背景のような存在になったのではないだろうか。

 

EPCOTIAを聞いて、ああ、私が「きっと色々頑張っている」「いつかそれが生きる曲が聞ける」って思ってたのは、まさにその通りだったんだなぁと思った。

 

歌のうまいメンバーに囲まれる中、歌うことが怖かった小山さん。

苦手意識が強すぎて、過呼吸になることもあった小山さん。

怖くて手が震えてしまうから、マイクを両手で持っていた小山さん。

 

それでも歌うことから逃げずに、時にてごちゃんに教わって、ボイトレをして、ちょっとずつ自分の歌を確立しつつある小山さんのことが、私は本当に大好きだ。

 

Every.も見てないし、NEWSな2人の録画も溜まってるし、Kらじも聞いてないし、普段「増田担では?」て聞かれるようなツイートしかしてないけど、それでも私は小山さんが大好きなんだよ。なんて、たまには小山担ぽいブログを書いてみた。

 

 

「EPCOTIA」小山さんの歌声が、とてもとても素晴らしい。

小山さんの歌声が大好き。

 

 

 

自担の歌声が大好きって心から思えることが嬉しくて嬉しくて、これを書きました。

小山さんがこれからもっともっと、歌うことがこわくなくなって、楽しくなってくれたらもっと嬉しい。

 

 

 

初日まであと3日。

真駒内に響けNEWSの歌声。小山さんの歌声。

私たちもうたうよ。しあわせでありますように。