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桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

想いよ届け君の元に

 

重すぎる記事がずっとトップにあるのが嫌で、全然ジャニーズに関係ないゆるい文章を書こう、『ぼくのかんがえる最強のサイゼリヤ飲み』とか書こう。と思いつつもなかなか取りかかれなくて放置してしまっていた。そうこうしているうちに今年のNEWSツアーが始まり、えらいことがおこったので、結局NEWSのことを書くためにブログ編集画面を開くことになった次第である。私はいつもこうだな……苦笑

 

 

2017年4月30日、NEWSライブツアー『NEVERLAND』静岡公演第2部終了直後の、同行した友人によるツイートである。人様のツイートを貼っているのはなぜかというと、私本人は終演後もしばらく手がブルブル震えていてTwitterもろくに弄れず、何も呟けなかったからだ。

書けたのこれだけw

 

友人のツイートを見たたくさんの方がおめでとう!とリプを下さった。本当にたくさんの方から祝福の言葉を頂いたので、お一人ずつに返信できなかったのが心苦しい。当日何が起こったのか、どんな気持ちだったかをここに書くことでお返事に代えさせて頂こうと思う。勿論、書く目的の大半は自分のための記録でもあるのだけれど。

 

人生で初めてファンサをもらった。

人生で初めてファンサをくれたのは自担だった。

 

私が初めて入ったジャニーズのコンサートは2015年のNEWSツアー『White』東京ドーム初日だった。

それから2年。ド新規ジャニオタにしては結構な数の現場に行ったと思う。ABC-Z、関ジャニ∞、キスマイ、KAT-TUN、JUMP、などなど。うちわ文化はジャニオタの美徳だと思っているので、舞台を除けばどの現場も座席に関わらず推しているメンバーの名前うちわを作り持っていった。

えびなんかはスタンド最前で、目の前でずっととっつーが踊っていたときもあるし、1メートルくらいの距離で五関さんがファンサしていたときもある。キスマイはアリーナでトロッコが目の前に来た。しかしどんなにいい座席で、うちわを持っていても、今まで1度もファンサを受けたことはなかったのである。それはNEWSの現場でも同じで、去年の札幌ではセンターステージ真横という、肉眼で愛のエレジーをBlu-ray画質で見られる神席だったにも関わらず慶ちゃんと目が合うことはなかった。

でもそれに対して不満に思ったことは一度もない。どんな座席でも、アイドルと同じ空間で同じ時間を共有できて、しかも歌って踊ってくれるなんてそれだけで実質タダだと思っている。もうひとつの趣味であるサッカー観戦は旗や人の頭でピッチが見えないこともままあるのだが、サポーターになった当初それを夫に言ったら「サッカーは見るんじゃない、感じるものなのだ」と無茶なことを教えられた。それに慣れている身からしたらモニター映像を流してくれているジャニーズのコンサートはめちゃくちゃ親切設計である。

そもそも、私は自分の容姿が好きではないため、あんなに美しい人たちの網膜にこんな顔を映してしまうのかと思うとそれだけで死にたくなった。どちらかというとファンサはいらないです、見ないで下さい!見ないで下さい!私はあなた方が生きてくれているだけでじゅうぶんなんですゴメンなさい!!という気持ちですらあった。うちわを必ず持つことに「あなたを応援してる人がいるよ」という激励以外の意味はなかった。

とはいえ、ファンサをもらってみたいな、という気持ちが全くなかったかと言ったら嘘になる。アイドルがファンサをしている姿を見るのが本当に大好きなのだが、いつかああやって誰かに、笑顔で手を振ってもらえたら自分はどんな風になっちゃうのかな、という興味のような、憧れのようなものは当然あった。

 

本当は毎年うちわを新調したいのだが、自担である慶ちゃんのうちわは心を込めて丁寧に作りたいので構想を練るだけでけっこうな時間が過ぎていってしまい、なんだかんだ最初のコンサートで作ったものを2年間使い続けていた。見よう見まねで初めて作ったうちわ。それが、NEVERLAND福岡公演に遠征した際、柄がポッキリ折れてしまった。

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 役目を終えたように折れたうちわ。接着剤で修復を試みるも再度折れ、まあもうボロボロだし静岡公演までに新しいものを作るか……と思うも間に合わなかった。静岡に持っていくのも躊躇われたが、まあ下の方(猫の尻あたり)を持てばなんとかなるし持たないよりはいいか、ととりあえず鞄に突っ込んだ。この判断が結果的に奇跡を生む。

 

静岡公演は友人から譲ってもらったチケットだった。行けると思っていなかったので、30日の夜公演というのが、慶ちゃんのお誕生日直前であることにも当初気づいていなかった。見切れだけどごめんね、と言われて譲り受けたチケットの座席を調べると、なるほど確かにメインステージ真横である。しかし前述の通り本気で座席にはこだわらないタイプの人間なので、とにかく行けることがありがてえ、しかも誕生日直前なんてありがてえありがてえ、とひたすら拝みながら会場へ入った。

 

「……なにこの階段」

座席に着いて友人と顔を見合わせた。

メインステージから私の座席の横に階段が伸びていた。

「……これどう考えてもここから上がってきてスタトロ乗るやつでは……?」

「えっやばくない」

「やばい、ヤバいよね? えっ!?やばい」

一瞬でヤバい以外の語彙を失う。狭い通路なのでエスカレーターで隣に並ぶくらいの距離だ。ここを? 通る?? メンバーが???

 

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(スタンプが私の位置。一番端の席だった。ステージから上ってくると赤い部分が踊り場のようになっており、そこからはスタンドの階段を使う形)

※ちなみにたまたま今年のエコパがこういうステージ構成だっただけで、他会場や他の年でも同様の作りになるわけではないと思うのでご了承下さい。

 

この時点で思ったことは「匂いかげるかも……」だった。こんなに近くに来るというのに目線をもらう程度の想像すらできない自分が悲しいが、「近くで見られる」という事実だけで倒れそうだったので「自分のことも見られる可能性」まで思考がたどり着かなかったのである。

 

公演は最高だった。福岡公演に入っていたので最高なのはわかってたんだけども、2度目でも新鮮に最高だった。見切れでも一応メインモニターは見えたし、MCをしている4人の姿を横から見るのもなかなか趣があった。

誕生日直前公演だったからだろうか。この日の会場は小山担のファンがたくさん慶ちゃんの名前を呼んでいた。けーちゃん、けーちゃんという愛たっぷりの声を聞いて、なんだかここ数ヶ月の苦しさが浄化されていくような気持ちになった。

私はevery.もチカラウタも録画していないような徳の低い小山担で、熱心にこまめに追いかけている方々と比べたら申し訳なくなってしまうのだけど、それでも、今回のツアーはいつになく「私は慶ちゃんの担当だ」という強い自覚をもって入っていた。ずっとずっと慶ちゃんのことがよくわからなくて、少し怖くて、でも24時間テレビで、わからなくてもなんでもとにかく慶ちゃんが私の心を揺さぶるのは確かなんだなぁってなんとなく消化して。それまでよりも素直に慶ちゃんのことを好きと言えるようになったのが去年のことだった。そんな折りに例のことがあって、去年以上にたくさん慶ちゃんのことを考えていたら、心の色々な場所から慶ちゃんを愛しく思う気持ちが次々に飛び出してきて、今はもうとめどなくあふれている。

慶ちゃんのことが大好きな人がたくさんいるよ、ここにもひとりいるよって伝えたくてたまらない。そういう気持ちで今年は入っていた。

アリーナトロッコに乗る慶ちゃんを呼ぶたくさんの声には、私のそんな気持ちと同じ成分が含まれていたように思えた。皆同じなんだな、私と同じように慶ちゃんのことが大好きで大切なんだな、と思って、嬉しくて涙が出た。

 

そんな幸せに包まれていたら、MCが始まり、ケーキが出てきて、慶ちゃんのお誕生日を皆で祝うことに。もう皆様レポ等でご存知かと思うが、ケーキが出てくるのを客席にお尻向けて正座して待ってみたり、ロウソクを先に消されてみたり、シゲちゃんが鷲掴みした固まりを食べさせられたり(笑) 本当に皆が楽しそうで、慶ちゃんが嬉しそうで、メンバーもJr.も嬉しそうで、会場中で慶ちゃんおめでとー!!って拍手しながら幸福感がマックスに高まった。

 

おかげでその頃にはすっかり忘れていたのである。私の横にある階段の存在を。

 

コンサートも終盤になってからその時間は訪れた。センターステージにいた4人が二手に分かれ、増田さんとシゲちゃんがこちらに向かって歩いてきたのだ。

あ……来る……you are coming……

 

と思ったら即座に横からニョキニョキ伸びてくるガードマンの手。お前ら絶対触ったりすんじゃねぇぞコラァ という圧を感じる。大丈夫、触らない、そんな勇気ない。に、におい、においかぐだけだからっ!

 階段の踊り場に、ヌッ……と増田さんの顔が現れた。

!?!?!?!?!?!?!?かっっっっっっっこいい!!!!!!!!

か、顔が、ちいさい、肌が白い、綺麗、意味わかんないくらい綺麗、そして「触ったらころす」みたいな表情!!!

ただの移動中なのでファンサという感じもなく、乗るべきトロッコに向かってズンズン進んでいく。ガードマンの腕越し、私の鼻先数センチを通りすぎる増田さん。気高い、美しい、ただただかっこいい。

続いてシゲちゃん。踊り場でちょっと立ち止まってスタンド上方のファンに手を振ってから階段を上っていった。手を降るシゲちゃんを下から見上げてたのだけど、少し首のあたりが荒れていたものの、おっそろしく目鼻立ちが整っている。うわっすげえ美しい……とまたまた呆然と見送る。

シゲちゃんが通りすぎたところで、自分がほとんど息を止めていたことに気付いた。においどころじゃなかった。

 

トロッコに乗ったふたりは笑顔でファンサしながら遠ざかっていく。このあと入れ替わりでてごちゃんが、そして慶ちゃんが来るだろう。おそらく通りすぎるだけだけどこの距離で自担が拝める、と思うとそれだけで手のひらから緊張の汗が吹き出した。

 

慶ちゃんを乗せたトロッコがゆっくりと近づいてきた。ケーキの形の帽子をかぶっている。笑顔で上方のファンへ指を指し手を振りながら、左手では下の方にいるファンの手を触っていく。私の大好きな慶ちゃんのファンサ。こんなに近いんだからあわよくばお手振りくらいもらえないかな、と見つめていたがいつものように全く目が合う気配すらなく、ですよね~笑と思っていたらトロッコが階段の上に到着した。

先程と同じように、慶ちゃんが降りてくるのに備えてガードマンが手を伸ばす。すると慶ちゃんはそれを制止するような仕草を見せて、歩いて一番奥の見切れ席の方まで行ってたくさんの人とタッチした。その姿を見て、ああ、私の好きな慶ちゃんだ、そういう優しいところが大好きなんだ、と泣きたくなった。(行きより帰りの方が余裕があるので、勿論逆サイドでは増田さんもシゲちゃんもそのあたりでたっぷりファンサしてたことと思う。念のため)

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慶ちゃん自ら触りに行くので、ガードマンの動きが少し緩む。

そして奥まで行った慶ちゃんが戻ってきて、ゆっくりと階段を降りてきた。客席から伸びる手。それに触れていく慶ちゃん。私は一番下の一番端の席でその様子を見上げながら、完全に混乱していた。

触って、いいの?

触る?

慶ちゃんに?

いや無理でしょ なにもかも無理 逃げ出したい でも一歩も動けない

いや、声を出さなければ。あのアリーナのファンたちのように、けーちゃん!って、呼びかけなければ。慶ちゃんのこと応援してるよって、大好きなんだよって気持ちを込めて、名前を呼ばなくては。

でも声が出ない。喉が何かで塞がれたように、頭のなかに浮かぶあらゆる感情が発語できずに喉の奥で消えていく。

 

パニックになっていたら、慶ちゃんが、私のうちわを見た。

そしてゆっくりと目線をあげ、黙って私の目を見つめた。

 

ーーーここから先のことは、隣にいた友人に後で確認をとったところ、私の記憶がかなりズレている……というか、記憶の流れはだいたい正しいようなのだが体感時間にかなりのギャップがあったのだ。実際はトータルで5秒ほどだったというその時間が、私には数十秒もあったように思えていた。以下、私の見た世界がどんなものであったかを残しておくーーー

 

「ゾーンに入る」という言葉がある。ざっくり言うとアスリートの集中力が極限まで高まったときに、ボールの動きなどがスローモーションのように見えるという現象だ。

おそらくあの時の私はゾーンに入っていたのだと思う。

階段を降りてきた慶ちゃんが、私のうちわを見て、目線を私の顔へ移して、私が立っているのより一段上で立ち止まった。そこから数秒、お互い真顔でただただ見つめ合った。

私の想像していた、トロッコからのニコニコ笑顔のファンサじゃない。

目の前に立っていて、真顔で、無言で、見つめられている。

私は何も動けない。声はもちろん出ないし、かといって目をそらすことも出来ない。泣くこともできず、笑顔にもなれず、

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↑ただただこの顔で慶ちゃんを凝視していた。

 

ああ、ケーキの帽子似合うなあ、かわいいなあ、顔が綺麗だなあ、色が白くて肌がつるっつるで顔が小さくて汗がキラキラしてて、ていうかなんだこれ、めちゃくちゃキラキラしてる、なにこのひと、ああ、顔が、顔が、綺麗だ、ていうかなに、この表情、なんの顔なのこれ、真顔すぎない? でも怖い真顔じゃない、なんか、子供のような……でも無垢ってわけでもなく何か考えているような……なんか……なんだ?なんだろう?意味がわからない、ああ、そんなことはともかく、目の前にいるんだ、伝えなければ、伝えたい、応援してることを、あなたが笑顔でいられる世界を本気で望んでることを、何か、言葉で……ああ、でもなんて?なんていえば伝わる?

 

思考回路が物凄い回転力でブン回る音がする。

固まったまま、あまりにも長い時間が過ぎたように思えて、ヤバいヤバいと焦り始めた頃、フッと手が動くようになった。

左手をそっと差し出した。

慶ちゃんがそこに柔らかく、ふんわりと、左手を重ねてくれた。

 

あ。あったかい。

 

手はすぐ離れたように思えた。体温だけがいつまでもそこに残っているような不思議な感覚。

私の記憶ではそこからまた無言でしばらく見つめられたことになっている。

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脳内の記憶に一番近い顔を探したらこれだったのだが、こんなに見据えている感じではなくて、もう少し柔らかくて。でも、とにかく目が離せない。

あ、いやもう無理、これ以上どうしていいかわからない、無理無理、と口元に手を持っていったところでプツン、と記憶が飛んでいる。

 

気がついたら、ブルブル震えている自分の左手を見つめていた。

友人の方を見て「なにがおこった……?わたし、触った、よね?」とかろうじて絞り出したら「手を触れてたよ!慶ちゃんが、ありがとうって言ってくれてたよ」と返された。

「は?????ありがとうなんて言われた?????」

「声には出てなかったけど、口パクで言ってたよ!」

全然覚えてなかった。手があったかい、ってことに意識の全てを持っていかれていた。左手の震えが両ひざにも来て、生まれたての小鹿のようにガクガクしながら、思わず椅子に寄りかかる。

あっ、てごちゃん来たよという声で少し我にかえり立ち上がる。てごちゃんがキラッキラの笑顔を振り撒いて、手越担にまんべんなくファンサしながらニッコニコで去っていった。

 

再びステージで歌う4人を、慶ちゃんをぼんやりと眺めながら、まだ震えている左手をまた見つめる。ありがとう、って。私の方こそありがとうって言わなきゃいけなかった。いろんな大変な思いを抱えながらも、物凄く忙しいながらも、何も言わずステージに立ち続けていること。その誠実さ、アイドルとして生きてくれていることへの心からの感謝を伝えたかったのに。

「……何も言えなかった。ありがとうとか、がんばれとか、一言だってよかったのに。慶ちゃんの味方だよっていうことを、言えればよかったのに」

そう呟きながら自分のダメさ加減に激しく落ち込んで泣いてしまったら、友人が明るい声で「いいんだよぉ」と言ってくれた。

 「慶ちゃんわかってるよ。ありがとうって言ってたもん。いいんだよ」

 

 

終演後、とりあえず酒を飲んで心を落ち着けていたら5月1日を迎えていた。

夜、一緒に泊まっていた皆が寝静まった後、布団の中であの時のことを振りかえる。あの、全てがスローモーションに見えて数十秒にも思えた時間の間、私はなにも言葉にできなかったけれど、でもずっと目を見ていた。それだけできっと伝わったんだ、と思えた。♪僕らはいつも以心伝心~♪という一昔前の曲が頭をよぎった。

♪離れてたって以心伝心 黙ってたってわかる気持ち 想いよ届け君の元に 未来に繋いでく信号は愛のメッセージ……

 

今までファンサを受けたことがないのは、今日この日のためだったんだなと思える。

今年、こういう気持ちで入った公演だからこそ、何かが届いてそれが形になったんだ。なんて運命論めいたことを考えてしまう。

 

 

ところで今まで私の体感したファンサについて記録してきたが、後日、実際のところはどんなものだったのか友人に聞いた結果がこちらである。

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多分気付かれてから離れるまで実質5秒位だった様子w

でもこれを読んで「あ、やっぱりテレパシー通じたのかな」と思ったりもする。

 

 

今回はきっとこれでよかった。

ももし今度、また目線を交わせる時が来たら。きっとまた声は出せないかもしれないけれど、次は必ず笑顔で「ありがとう、嬉しい、大好き」という気持ちを表したい。呆然とした顔で固まるのではなくて、笑いたい。

 

もうファンサいらないなんて言わないよ。今まで通りどんな席でも最高に楽しむけれど、もし想いを伝えられる機会ができたら、笑えるように頑張る。

 

ジャニオタ3年生、またひとつ、目標ができました。

 

NEWSを、慶ちゃんを愛する旅は続く!