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桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

君の名は

午前中座ってるだけの仕事中でめちゃんこ眠いので、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくる。

 

名前が呼べなくなってしまった。

いや、正確には呼べる、というか無意識に口から「こやまさん……」って漏れてしまう程度には呼んでいる。真夏日に「あつい」と呟くような感じで。

Twitterでも小山さん小山さんと書いている、が、口にしたり書いたりするだけでみぞおちのあたりがキュウっとなるようになってしまった。

 

小山慶一郎、なんて美しい名前だろう。小山 一郎というシンプルすぎる字画の中に挟まれた「慶」が全体のバランスを整え品格を生み出している。敬でも啓でもだめなんだ、小山と一郎のあいだは慶でしかない。以前からこの名前の文字列については本当に愛していて度々話題にしていたのだけど、今は「こやまけいいちろう」という音を頭の中で再生するだけでしんどくなる。

どういう風に呼んでもしっくりこない。自分などがその音を発声しているのが申し訳ないような気持ちになる。君をあらわす単語が尊くて愛しくて息が震える。喉から息を吐き出して「こ」、ささやくように「や」、上唇と下唇が出逢って「ま」。上の口蓋に舌が触れて「けい」、前歯の裏をタップして「いち」、そっと舌をおろして「ろう」。

 

だめだ、分割して書いているのにもかかわらず、この胸の痛みはどうだ。私は中学生に戻ってしまったようだ。先生に恋をしていて、黒板に文字を書く後ろ姿を授業中見つめていたときの気持ちに似ている。そういえばあのときも名前が呼べなかった。先生のことを愛称で呼ぶ生徒もいたけれど、私は先生、としか呼べなかった。

女子生徒が先生の下の名前をふざけて呼ぶと、先生も乗って「なんだよ、○○」とその子の下の名前で呼び返す、という遊びが一時期流行ったことがあって、私は何日も何日も「やってみたい……でも恥ずかしい……でも先生に下の名前で呼んでもらいたい……」と悶々としたのを思い出す。結局勇気を出して数回実行した。ちなみに録音した。今でも実家のどこかに「ねえ、○○」と私が先生の名前を呼び捨てにし「なんだよ、梓」と返してくれている声の入ったカセットテープがどこかにあるはずだ。ええドン引きしてくれてかまいませんよ……性根がキモオタなんだ……罵ってくれ……

 

24時間テレビ以降私の中の15歳文系軟派純情少女が地獄から甦ってしまったので、小山さんの名を呼ぶともじもじしてしまう。慣れるしかないのだがなんと呼ぶのがまだダメージが少ないのか、ここのところずっと模索中だ。

 

『小山さん』

シゲちゃんやてごちゃんの発する語尾上がりの『こやまさん↑』はなんだかよっぽど親しくないと発音できない気がするので、一般的な『こやまさん↓』で。これが一番無難なのだろうが少し寂しい気がする。年下である小山さんに「さん」を付けるのは物凄く他人行儀というか……いや人生が交わることはほぼ100パー無い正真正銘の他人なんだけども……心はもう少し近いところにいたいというか……小山さんを好きという私の気持ちをもっと込めたいんだ! 自分の気持ちに寄り添いたいんだ!……おそれ多いって言ったりもっと寄り添いたいって言ったり支離滅裂だけど……私にも意味がわからないのです……

 

『慶ちゃん』

一番スタンダード。ずっとこれで呼んでた。多分リアルな友達でもこう呼ぶ人が多いと思われる。

これはね……完全に私の問題なんですけど……わたし歴代彼氏も夫も「名前一文字+ちゃん」で呼んでるんですよね…… だからなんか……彼女面しんどいみたいな……気分に……なってきちゃって……

でもこうやって改めて考えると、こやまさんのかわいらしさ愛らしさも詰まった良い呼び方だな。さすが本人が「みんなのダーリン慶ちゃんだよ」とか言うだけある。そうか、ダーリンなんだから彼女面してもいいのか。でも!! 今の私にはしんどい!! 慣れるしかないのかぐぎぎ~~~

 

『小山くん』

あっだめ。一見ふつうだけどこれだめ。私の中の15歳が「ちわっすー」って出てきちゃう。

小山くんはねー、隣のクラスにいる生徒会長なんだよ。同じクラスになったことないから他の女の子みたいに「小山ぁ~」とか呼べないの。廊下ですれ違うと、あ、小山くんだ。今日もかっこいいなぁ、って惚れ惚れするの。んである日委員会の用事とかで生徒会長に話しかけなきゃいけなくなって、隣のクラスに行って「小山くんいる?」って聞く。彼の名前を人に伝えるだけでドキドキしながら。目も合わせず用件だけ伝えてそれでおしまい。修学旅行で恋バナはじまって友達に「誰が好きなの?」って聞かれても恥ずかしくて「小山くん」って言えなくて「え~特にいないよ~  まあシゲは気が合うからよく遊んでるけど、好きとかじゃないしなぁ」とか返しちゃうんだよね。実はシゲにだけは小山くんのことが好きって打ち明けてるから、私が発声する「小山くん」という名前を一番聞いているのはシゲ。

急に何言ってんだ????? 架空のキャラクターみたいにしてちゃかしてないと「小山くん」という文字のもつ甘酸っぱさ切なさに私の中の15歳がMAJIでKOIしちゃうからだよ!!!!!

 

『慶くん』

あっもっと無理。ちゃかせないくらい無理。名前だけで恋しちゃうからやめとく。

 

『慶一郎さん』

あーーーーーーーーー

 

私の場合、名前+さんで呼んでる人って、義理のお兄さんか友達のご主人くらいしかいないかもしれない。既婚じゃん。知り合いにあんなかっこいい既婚者いたら頭おかしくなっちゃうわ。不倫だわ。不倫はよくないから解散解散!

 

 

がんばっていっぱい名前を書いた結果、一周回って元に戻って「慶ちゃん」と呼ぶのがなんだかんだ一番精神がおだやかなのではという結論がでた。慣れるまで慶ちゃんと連呼して自分を痛め付けていこうと思う。

 

 

ところで昨日9月15日はNEWSの結成13周年記念ということで、たまにしか描かないイラストを描いたのだけど、慶ちゃん描きながらめちゃくちゃしんどくなったのは予定外だった……  えっ! たいして似てもいない自分の絵で!? しかもチビキャラ風にデフォルメした絵で!? 嘘でしょ!? って愕然としながらブルブル震えて描いた……。誕生日に画像見ながら描いたときはなんともなかったのに! 今回なんか時間なくて脳内イメージの顔思い出すだけで描いたのに!  えーっと目が切れ長で…… 右目がやや二重で……って脳内の画像引き出すだけでうわっかっこいい無理しんどい、ってなった……。

 

まずは名前の克服。そして次に画像の克服。慣れるまでの道は険しく長い。

 

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