ジャニーズ全然関係ない個人的な恋愛話
askに頂いた質問の回答が長くなったのでこちらで。
質問:「10代の頃の恋愛について語って頂きたいです」
よかった! 10代の頃のエピソードならまだ書ける!
(それ以降はクズすぎて書けないことが8割だ!)
はっきり言って私はとてつもなく男好きである。
男の人が好きで好きでたまらない。
これはもう根っからの性質らしく、幼稚園児の時点で○○
そんな性格なので、今までの人生常に常に「好きな人」がいた。
誰が興味あんねん(ヤナギブソン)
【13歳】
私の育った町には山側に1つ、市街地に1つ、
まさひろくんは学校で一番駆け足が早く、
まあ、その「仲のいい友達」
完全に親友ポジでずっとじゃれていたのだが、彼から「隣のクラスのMちゃんって可愛いよな~!
が、2年の終わりにいきなりまさひろくんから「
【15歳】
加藤先生(仮)を好きになる。前回ブログに書いたので割愛。
ちなみにこの時期にまさひろくんと共に地区代表としてヨーロッパ視察旅行へ行くというイベントがおこり、久々にゆっくり話してみたら「あの頃好きだったんだぜ」って言われた。もうその頃には完全に先生のことが好きだったから、そっかー私もだったよハハハいい思い出だね!で終われたけど、多分先生の存在がなかったらまたまんまとハマってたんだろうなあ。
まさひろくんは今どこかのお嬢さんの婿養子になって雪国で暮らしているらしい。田舎なのでカーチャン同士がスーパーで会ったりして情報が入ってくるんだわ……
【16歳】
受験に大勝利してしまったため、九十九里の田舎町から片道2時間半かけて青学高等部へ通うことに
青学で出会った人たちは、田舎の同級生とは何もかも違いすぎて、
人生初の挫折だったが縁あって仲良くしてくれる人々が表れ、一緒に部活(バイオリンなど弦楽器の演奏をする同好会)にも入った。そうして増えていった友人たちは皆、付属の中等部からの内部進学(つまりシゲちゃんと同じ)で、とても頭の回転が速くて色々なカルチャーに詳しかった。
友人たちの影響で、私は初めてフリッパーズ・ギターやアルチュール・ランボーやニューシネマパラダイスなどに触れた。初めて知るサブカルチャーと、それに詳しい友人たちはとてもかっこよく見えて、私も追いつきたくて後を追いかけた。遅れてきた厨2病期である。
その過程で知り合ったのが滝沢くん(仮)と翼くん(仮)だった。中学からの付き合いだという彼らは感動するほどのオタクであり、クラスも違うのにいつでも一緒のシンメだった。誕生日も1日違いという、奇跡のシンメ。色々あって同じバイオリン部に所属することになってすぐ、私は滝沢くんに完全に惚れ込んでしまった。
滝沢くんは社交性のあるオタクなのですぐに仲良く話をしてくれるようになったけど、どこか壁がある人だった。シンメである翼くんとは心から楽しそうに盛り上がって話をしている。翼くんほどではなくても、他のオタク仲間と話しているときは私の時と違ってノリがよく見える。それは私がまだサブカル1年生だからなのかなと思った。だからエヴァやアニメのことも必死に勉強し、好きそうな話題を探した。そんな劣等感の塊である人間が、憧れている人との距離を縮められるわけもなく「彼はアマデウスで私はサリエリだから……」なんて痛さ満点の日記をしたためる日々が過ぎていく。
ところで先ほど、彼ら2人が誕生日1日違いの奇跡のシンメと書いたが、私は翼くんと誕生日が全く一緒だった。だからかはわからないが、翼くんとは比較的心の底までうちとけることができ、滝沢くんのことを相談したり翼くんの恋愛相談に乗ったりと、卒業のころには親友といっていい仲になった。
まあ色々すっとばすけども、ずっとうじうじ好き好き言ってたら卒業間近に「結局俺にどうしてほしいんだ」と言われ「そりゃ付き合ってほしい、でも私のことを好きじゃないのはわかっているから振ってほしい」と返したらきっぱりと「付き合うのはできない」と振ってくれた。それで3年分の気持ちがスッキリして思い残すことなく卒業することとなる。しかし滝沢くんと翼くんとの話は実はここからが本番だ。
【18歳】
大学1年。そのまま青学へ内部進学。
1、2年はキャンパスが渋谷から厚木へ移るため、私の実家から通うと片道4時間半かかることにw
さすがに通えないため高等部の同級生(あ、結局3年になる頃にはすっかり馴染んでたくさん友達ができたよ)と大学の近くでルームシェアを始めた。そしてその近くで滝沢くんと翼くんもルームシェアを始めたのである。
元々同じ部活の仲間。私の同居人は部活は違うが中等部出身なので彼らとも面識がある。ということで、私たちはしょっちゅう遊ぶようになった。ちょうどその頃滝沢くんに彼女ができた(これまた私の仲良かった友達)ため、私の滝沢くんへのうじうじした気持ちはすっかり成仏し、ここにきて完全に仲良くなれたのである。あんなにも「追い付けない。仲間にいれてほしい、視界にいれてほしい」と憧れ、師匠や教祖のように崇めていた滝沢くんは、彼女が可愛いとノロける普通の青年だったし、私のこともちゃんと対等に見てくれていた。公園でチャリを二人乗りしながら、滝沢くんて実は普通の18歳だったんだね。私は3年間なにを見てたのかなと笑ったら「そうだよ。実際ひどく普通の人間ですよ。俺」とボソリと言った。
さて。
駅の近くでルームシェアをしている我が家には、来客が多かった。
大学が駅からバスで30分もかかる立地だったため、大学寄りに住んでいる人は、駅の近くで遊んで終バスを逃すと帰れなくなる。駅近の2LDKである我が家が絶好のたまり場となるのはすぐだった。
最初のうちは高等部からの友人が入れ替わり立ち替わり来ていたが、1ヶ月もすると大学から新しく知り合った人も来るようになった。
ある日、私と同じ学部クラスの高木くん(仮)から「泊めてほしい」と連絡が入る。
私と同居人の中では不思議なルールが出来上がっていて、それは「誰かが泊まる時は、呼んだ方が一緒に寝ること」というものだった。
来客用の布団など無いため、泊まりに来た人は私か同居人かどちらかのベッドで一緒に寝る。それは泊まりに来た人が男でも女でも同じで、なぜか「同居人と私が一緒に寝て、余ったベッドで来客が寝る」という選択肢はなかった。世間的にはあり得ないかもしれないが、男女とはいえ高校から一緒の友達同士で一緒に寝たところで何事も起こらないよ~という感覚だったし、実際何事もなかったのである。高木くんがくるまでは。
この日は高木くんの他にもうひとり、高校からのクラスメイトゆうこ(仮)が来ていた。慣例に従うと、高木くんは私の友達(同居人とゆうこは会ったことがない)なので私と一緒に寝て、ゆうこと同居人が一緒に寝るはずだった。が、やってきた高木くんをゆうこが気に入ってしまったのである。そして高木くんも。
ゆ「ゆうちゃん、高木くんと一緒に寝る~(*´∀`)」
私「いやいや、高木くんは私の来客だからさ、ゆうこは同居人と寝なよ」
ゆ「え~やだもん」
高「じゃあゆうちゃんと一緒に寝るしかないかなあ(*´∀`)」
おいこら待て、と。そのフォーメーションになったらお前ら絶対セックスするだろ、と。私のベッドで。なんで神聖なる私のオタク部屋(高校の時滝沢&翼から誕生日に貰ったマックスコーヒーエヴァンゲリオン缶が大事に飾ってあった)をラブホテルにされなきゃならんのだ。阻止したい。それだけはなんとしてでも阻止してみせる、ジッチャンの名にかけて!
すったもんだのあげく「……わかった、じゃあ私のベッドで3人で寝よう……」と言うしかなかった。で、ひとりでも窮屈なシングルベッドで、高木くんを真ん中に挟んで川の字になって寝ることに。よく考えなくてもこの配置は失敗だったが確か押しきられたんだったと思う。全員仰向けになるスペースはなかったし、ほとほと嫌になってきてたので高木くんに背を向けて私は寝る体勢に入った。
うーーーーーん
うーーーーーーーーーーん
…………キスしてるなあ、多分、こいつら…………
背後からの圧倒的な気配。している、こいつらは絶対いま接吻をしている。
盛大に寝返りをうって起きていることをアピール。しばらくその攻防を繰り返していると、ゆうこの気配が消えた。どうやら毛布ごとベッドの下の床に移動したようだった。さすがに狭かったのか、眠気が限界だったのか、そのうち寝息が聞こえてきた。
た、助かった……広くなったし……。とため息をついて寝ようとした時だった。
高木「ごめんね寂しかった? 次は君の番ね」
はああああああ!!????
なんだこいつなんだこいつなんだこいつムグググ……
前述の通り私のそれまでの恋愛は片思いに次ぐ片思いである。当然殿方と一次的接触をしたことなどない。中3の時加藤先生の肩もみをしたり、手の大きさ比べをしたくらいだ。
更に私はなぜか変なポリシーというか、自分ルールがいくつかある人間だった。たとえば、ピアスを一生あけない。ルーズソックスをはかない。大学に入るまで化粧をしない(眉も整えない)、年末は必ず自宅で過ごす、など、など。そのうちのひとつが「結婚する相手と以外はセックスしない」だった。
そんな頑なに、自分ルールの鎖で自分を縛っていた私が、いとも簡単にくだらないシチュエーションでキスされてしまった。
あまりのことに相当固まっていたのだろう、高木くんが「もしかして、キスしたことない?」と聞いてきた。頷くと、そっか、悪いことしたね。じゃあここまで。おやすみ。と言われて高木くんは眠った。
不思議と怒りはわかなかった。そもそも、なんというか漠然とした敗北感があったのだ。ああやって男の子に甘えるゆうこに。ああなりたいわけじゃないけど、忘れていた高校からの劣等感が久々に顔をだしたのだ。そしてある種の感動さえ覚えていた。私はこんなにブスでモテないのに、女であるというだけで、明らかに私に興味のない高木くんも、キスをしてくれるのだ! と。
次の日、高木くんを家まで送っていった。
偶然なことに、高木くんの家の裏に滝沢くんと翼くんの住む家があった。
そのままふたりの家に行くと翼くんが出てきてくれて、私の様子がおかしいのを悟って近くの公園まで行こうと促される。そこで私は昨晩の出来事を全部話した。翼くんは特に何も言うわけでなく、優しく相槌をうちながら話を聞いてくれて、そのままうちまで着いてきた。そしていつものように一緒に眠った。ただいつもと違うのは、手を握っていてくれたことだった。
そこから私は誰とでもキスをするようになる。
友人いわく「今までガチガチに錆びて噛みついてた歯車が、1本ネジが外れてカラカラカラカラって回転してる状態なんだね」とのことだった。
ちょっといいな、と思った男の子がいたら、手を握って、顔を近付ければキスができることがわかった。そうすると時々、私のことを好きになったと言ってくれる子が現れることもわかった。デートなるものもできるようになった。ただ自分ルールの「結婚するまでセックスはしない」はどうしても乗り越えることができず、それを伝えるとたいてい男子は引いていく。処女は重い。私は処女というのを免罪符にするのが気に入っていた。たまに乗り越えようとしてくる奴がいたら全力でドン引きする。そうしていれば、みんな優しいし、保守的だし、そこまで私を好きなわけではないから、無理矢理どうこうされることはなかった。
そんな私を翼くんは心配してくれたし、怒ってもいた。以前よりもふたりでいることが増え、世間一般的には付き合っていると認定されてもいいくらい一緒にいるようになり、ずっと親友だった翼くんとこのまま恋人になってずっと一緒にいたいな、翼くんとなら結婚もセックスもできるなあと思うようになった。
だけど、付き合う付き合わないでもめたりしつつ、結局私たちはどうにもならなかった。結局翼くんにとって私は恋人にはなれなかったのだ。
このあとやはり高校からの同級生たつやくん(仮)と付き合いかけたり、そうこうしてたらたつやくんが前述のゆうこと付き合うことになったり(笑)の一悶着があるが長くなるので割愛。
そして私たちは大学2年生になった。
相変わらずちょいちょいキスをしていたら、お前は冗談のつもりかも知れないけど俺は真剣に考えてる、と犬みたいな目で訴えてくる人が現れた。生まれて初めて男の人から真剣に告白されて、私はあっという間に恋に落ちる。
19歳、初めて「彼氏」ができた。以後、社会人1年目まで彼とは付き合うことになる。バイト先の2つ年上、明治大学の人だった。わあ!慶ちゃんと一緒!
というわけできりがないのでこの辺で。いったい何を読まされてるんだ……?って感じですよねすみません。
ちなみに、ここに出てきた登場人物いまだにほとんど連絡とってます。
滝沢くんと翼くんはその後もずっと親友として付き合い、翼くんの結婚式(なんと高校時代の彼女と復縁して結婚した)にもでたし勿論私の結婚式にもでてもらった。毎年誕生日にはメールを送り合い、おめでとうを言い合うのも今年で19回目だった。
私の歯車を回転させた(笑)高木くんの結婚式にも昨年出席した。つい先日第一子が生まれて幸せそうだ。
たつやくんとゆうこはその後何年も付き合い結婚した(それも出席した)が、残念なことに別れてしまった。でもふたりともそれぞれ幸せになっている。
こうして振り返った時に名前が出てくるくらいの人は、いつまでたっても大切な人だ。
唯一、初めての彼氏だけ、完全に連絡がとれない。
ここから先の私の人生は本当にクズofクズなので彼には申し訳なさしかない。
死ぬまでに1度だけでも会って謝りたいけど、おそらくかなうことはないだろう。
その話は永遠にネットには書かないと思っているけれど、書くこともあるのかもしれない。先のことはなにもわからないが、いつまでも思い出だけは私のなかでくすぶり続ける。