桐ノ院整体院

浮気どころか不倫だぞと罵られ隊

24時間テレビ合宿記録

連休中にHey!Say!JUMPのコンサートへ行ってきた。台風が来ており前夜は激しい暴風雨で、おいおいこれ明日大丈夫かよと不安を覚えたが、当日は台風一過で物凄くよく晴れて、久々に気温も30度以上となった。今年は夏の間ずーーーーーっと雨ばっかりで気温もあまりあがらなかったから、真夏生まれで夏が大好きな私は「やったー!まだまだ夏だ!」とテンションがあがったのだけれど、公演が終わって居酒屋に9時間ほどいて(!)外にでた深夜には風が涼しくなっていて、あぁ、やっぱりもう夏は終わってしまったのだなぁとしんみりしたのだった。

 

それもそのはず、「わたしたちの夏が終わっちゃったね」と言い合っておたく達と別れたあの24時間テレビの日から、もう3週間も経っているのだ。そりゃあ秋の風も吹くはずだ。

 

NEWSがパーソナリティだった昨年、我が家にNEWS担が何人か来てくれて合宿をした。去年はみんなで見られて楽しかったね~~まあ今年は関係ないからパーソナリティ発表も気が楽だねアハハなんて余裕こいて日テレを見ていたら、まさかの自担がパーソナリティとして発表されて軽く意識を失った。昨年までまともに24時間テレビを見たことがなかったのに、2年連続でフル録画で、かつリアタイすることになるとは!

 

というわけで今年も我が家では24時間テレビ合宿が開催された。それがめっちゃ楽しかったので、当日の模様を記録に残しておく。来年以降24時間テレビのパーソナリティになるグループのおたくへ「合宿楽しいからやれる環境があったらYou達もやってみたらハッピーかもよ」とふんわり伝わるかな~伝わらないかな~程度の軽い記事です今日は。番組のレポもほぼ無い、ただの日記。私だってたまにはウェットじゃない記事書くよ!笑

あと個人的にホームパーティで何を料理したか覚書しておきたいので、誰が興味あんねんという感じかもしれないが作ったメニューも記しておく。

 

【事前準備】

24時間テレビ本番は8月末の土日。私の職場(休日はカレンダー通り)は夏休みが好きな日程で取れるため、前後2日間に休みをくっつけて、木金、土日、月火と6連休にした。木金は準備、土日本番、月曜は余韻に浸る&後片付けで、火曜は休息という算段である。ちなみに昨年は金土日月の4日間しか休まなかったので、準備も片付けもわりといっぱいいっぱいだった。金曜の準備が終わらなさすぎてほとんど寝られず、結果的に本番中爆睡。なんだか物凄く疲労困憊の状態で火曜から仕事をしたのを覚えている。その点今年、準備もアフターも2日とったのはかなり正解だった。体力があってテキパキ物事をこなせる人はそんなに休まなくて良いと思うが、私のようにダラダラしていて疲れやすく、しかも日頃部屋を片付けていないタイプは余裕をもった日程にしておくと安心である。

 

木曜日は部屋の掃除。半端ない汚部屋に住んでいるので到底1日で終わるレベルではないが、とりあえず人数分座れる場所と、客間に布団を2組敷くスペース(6畳なので2組が限度)だけは確保。あと風呂とトイレだけ掃除すれば最低限かなと思う。そしてマジでその最低限しかできなかったので参加者には「我が家は汚いのでオシャレしてこないでくれ、部屋着をもってくるように」と伝えた。あ、テレビが主役だからと思ってテレビまわりの棚を整理しようとして収拾つかなくなったのも反省点ですね……しかも金曜の夜になってから突発的に手をつけてしまったの頭沸いてた……。

(私が片付け苦手なこと知ってるフォロワーさんには「できないに決まってるんだから最初からやらなきゃいいのに」と呆れられた。笑)(結局前夜たまたまうちに来た友人に片付けてもらった)

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 収拾がつかなくなった様子。

教訓:自分の力量以上のことをしようとしない

 

金曜はひたすら料理の準備。前日までには人数を確定させ、午後から買い出しに行く。本当は冷蔵庫にあるもので適当に作るような料理の方が得意なのだけど、さすがに人を呼ぶときは予めメニューを決めておいて必要なものを買い出しに行く。4件くらいスーパーをまわって、ゼエゼエ言いながら夕方に帰宅、しばし放心。

 

ところで私が家に人を呼ぶときは、基本的に私が料理を全て作り、参加者には飲みたい酒やソフトドリンクを各自持参してもらう形にしている。これは、たまには思う存分料理したいという私のわがままを皆に聞いてもらっているだけであり、一般的にはこのような会合の時は食べ物も持ち寄りにするのが楽だと思う。私もここまで準備する時間が取れないときはだいたいの予算を決めて持ち寄りパーティにすることが多い。デパ地下やお気に入りのお店でそれぞれが選んで購入したものをシェアするのは楽しいし、少なくとも自分が持っていったものは美味しく食べられるという安心感がある。ひとりの人間が作る料理を振る舞うのはまあまあリスキーで、味付けの好みが合わなかったり嫌いなものが多いなどで満足に食べられない人が出る可能性がゼロではない。その可能性を低くするために品数や食材数を増やしてはいるが。

ちなみに持ち寄りするときは予め参加者内で大雑把に、持っていく料理の種類を共有しておくと良いかと思う。「美味しいパン屋があるからパン持っていくね」「私は何か野菜系にする」「じゃあ私は肉」「スイーツ担当になるわ」など。昔これをしないで持ち寄ったらやたらケーキが集まったことがあってさ……(まあ笑ったし楽しかったけどw)

 

さて前日の夜から準備。煮込み系は一晩寝かせた方がいいので完成させておく。なんだかんだ野菜を洗ったり切ったりするのが地味に時間がかかるので、サラダや前菜の野菜類は全て前日に切ってジップロックの袋に入れておき、ドレッシングやマリネ液も作って小さなタッパーに入れておく。当日は人が来てから皿にあけてドレッシングをかけるだけ。

例によって動き出しが遅すぎた&思ったより寝てしまったので当日は昨年同様バタバタ。辛うじてシャワーを浴びて化粧はしたが、髪を乾かす時間がなく、頭にタオルを巻いたオバサンスタイルで参加者を迎えることになった。

 

 【参加者が来る】

当日の参加者は以下の通り

・Yさん(小山担):NEVERLAND福岡遠征の際、たまたまごはん食べに行ったので「そういや小山担と一緒に24見たいんだけど暇?」と聞いたら二つ返事で「行きます」と返ってきた。こやまの嫁。

・Rさん(小山担):関西在住。パーソナリティ決まった衝撃でお互いテンパっていた流れで、どうしようどうしよううちくる?千葉だけど(笑)と冗談で言ったら「行きます」と即答された。本当に関西から来た。こやまの女。

・Oさん(手越担):関西在住。Rさんと仲が良い。基本的に遠征するようなタイプではないのに、てごちゃんがマラソンランナーになるかもしれないという重圧にひとりでは耐えられないから、という理由で飛行機に乗ってやってきた。ちなみに相互フォロワーではあったが会うのはこの合宿が初めてだった。

・Sさん(手越担):千葉の民。24の日おうちでひとりだ~寂しいなと呟いているのを本番2日前に発見したので、参加者全員面識あるし近いんだからうち来ます?と声をかけたらすぐ来た。フッ軽。

・Tさん(シゲ担):去年もきた。わりと遠いのにいつでも来る。シゲのドラマの時間だけ来ようかな~とか最初は言ってたのに最初から最後まで結局いた(笑)

 

以上のメンバー+私の6人で、2泊3日。全員私よりずーっと年下だけど、仲良くしてくれてありがたいことです。共通点はとくに無い……と思ったけどあれだ、全員はてなブログやってる上全員そこそこバズったことがあるなw そのくらいw 何かあれば遊ぶけど、いつもつるんでたりコンサート一緒に入ったりはさほどしていない面々。大人のさっぱりした付き合いだと個人的には思ってるし、それがとても楽でたのしい。

それからちょっとだけ参加した方も。

・Fさん(シゲ担):近所に住んでいるのでオープニングから2時間ほど顔を出してくれた。あるプレゼントを持ってきてくれた(後述)

・Sさん(シゲ担):けっこう家遠いのに、当日急に時間ができたから、とメンチカツを差し入れしにオープニングからチラッと来てくれた。

 

……たまたま増田担いないけど不仲じゃないから!! 去年は増田担ふたり来たから!!笑

 

関西組が到着する時間に合わせてぼちぼち集合し、最終的に全員集まったのは17時くらいだったかな? それに合わせて一気に料理を並べる。

今回の密かなテーマは「パーソナリティのメンバーカラーを料理に入れること」だった。普段のごはんは盛り付けとかたいして気にしないけど、ジャニオタの若い女の子にお出しするならいま流行りの「インスタ映え」を考えなきゃなというスケベ意識が強く働いた結果である。私は心にオッサンを飼っている。

 

スケベなのでめったに買わない花まで買って飾った(会費外)。「紫の花をベースに、赤とピンクも1輪でいいから入れてください」と花屋にオーダーしたのだが、紫とピンクと赤って組み合わせなんて、私の想像ではどうしても趣味の悪いラブホテルみたいな色合いになってしまってハラハラした。お客様その組み合わせはダサいです、とか何とか突っ込まれたら素直に好きなアイドルのメンバーカラーって言おう……と覚悟していたが、引き取りにいってみたらシックでオシャレなテーブルフラワーが出来上がっていて感動した。さすが花屋さん!高かったけどな!

 

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 お花。全部は見えないけど紫のトルコキキョウ(慶ちゃん)が3輪くらいあって、ピンクのデンファレ(亀ちゃん)、そして中央に櫻井くんの赤いバラが1輪。

 

こんな感じでメンバーカラーを意識した食卓が出来上がった。

 

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箸とコースターは100均。もっと人数が増えたら取り皿やコップも使い捨てにするが、6~8人だったので家の食器を使用した。

 

そしてご近所Fさんが差し入れに来てくれたのがこちら!!

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粘土で作った慶ちゃんとそらジロー♥♥♥

 

製作過程をずっとTwitterで見守ってきたのだが(最初はティッシュの固まりでどうなることかと思った)、まさか完成品を本番当日に持ってきて頂けると思わず、めちゃくちゃ感動してしまった……(´;ω;`)  しかもそのまま我が家へ婿入りしてくれました(´;ω;`) かなり試行錯誤して作っているのを見ていたので、それだけ心のこもったものを頂けるなんて本当に幸せ者です。

 

粘土慶ちゃんの製作過程はこちら↓

blog.livedoor.jp

 

慶ちゃん人形も食卓にのせて撮影会。「メンバーカラーのお花と慶ちゃん、インスタ映え~~Fuu~~~!!」とか騒ぎながら写真とりまくったけどインスタをまともにやってる人はいなかった。ツイ廃集団。

 

あとYさんがパーソナリティの3色カラーのマカロンと、NEWSの4色カラーのゼリーを作ってきてくれた!! スゲ~~~マカロンとか絶対作れねぇ~~~(お菓子作りが壊滅的に苦手な人)

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 ロゼのシャンパンにゼリーを浮かべる。フォトジェニック~~~!!

 

【作ったもの】

予めアレルギーの有無、嫌いな食べ物を参加者には聞いておいた。Rさんから「海鮮系がいい」「鳥貴族の鶏と玉ねぎの冷製塩ダレ仕立てが大好きなので再現してほしい」というリクエストがあったのでそれを反映。

海鮮リクエストといえど、若いお嬢さん方なのでけっこう食べるよね、ということで結局肉もたくさんになった。以下メニュー覚書。一個一個の写真とかありません!料理ブログの人ってどんな段取りで撮ってるんだろう……

 

①かぼちゃのポタージュ

とりあえずお酒を飲む前にお腹に何か入れてもらおうという目論見。他の料理がわりとがっつりめの味なのでかぼちゃ本来の甘さでシンプルに。もうちょっとサラッとさせた方がよかったかな。

 

②えびとマッシュルームのアヒージョ

③タコと夏野菜のオレンジマリネ

④ブルサンのガーリックハーブチーズと生ハム・サーモンのカナッペ

アミューズとして3品。アヒージョとマリネはワンスプーンで。なんかワンスプーンとかお洒落っぽいかな!と思って!!見た目だけそれっぽくしたけど100均のプラスチックのレンゲ使用ですw  エビとタコは櫻井くんの赤、生ハムとサーモンはかめちゃんのピンクを意識。

 

⑤紫キャベツと紫玉ねぎとレタスとトマトのサラダ

言うまでもなく慶ちゃんカラーのために作ったメニュー。オリーブオイル味のメニューが多くなってしまったので、サラダは胡麻油とポン酢ベースの中華風ドレッシングにしてみたら好評でよかった。

 

⑥ホタテと大根のサラダ

ホタテ缶と大根千切り混ぜてマヨなどで和えるだけ。くせがないのでわりとどこに出しても評判がいいメニューだが時間たちすぎてしんなりしてしまった。本当は紅芯大根を使いたかったが売ってなかったので普通の大根で。せめてもの彩りにブロッコリースプラウト(紫のカイワレみたいなやつ)をあしらったがあまり映えなかった。

 

⑦ホタテと鯛のカルパッチョ

ビーリーフと一緒に。すだち、ケッパー、ディルでさっぱりと。

 

⑧鯵のなめろう

海鮮というリクエストで、千葉に来てもらうならこれは必須。関西組が「はじめて食べるー」と言っていてびっくりした。こっちだとわりと居酒屋にはある。さばいた骨を唐揚げにしようと思っていたがそこまで手が回らなかった。笑

 

⑨海老しんじょう

蓋付のお碗を使ってみたかっただけの一品。これもかぼちゃポタージュと同様、お酒を飲む前に胃に何かいれてもらいたいなという気持ちで。あと全体的に洋風なので和風だしがあるとホッとするかなという思いもあった。作るのめんどくさいわりに食べるのは一口。

 

⑩トリキ風鶏の冷製塩だれ

リクエストに答えて作成。そこそこ近いものができたはず。公式によるとネギとにんにくとしょうがの香味油がかかってるらしい(トリキで食べたときあまり感じなかったけど)ので、律儀に香味油をつくるところからやったぜ。

 

アクアパッツァ

本当は魚1匹まるごと使う方が骨からダシが出て美味しいのだけど、以前ホームパーティで作ったら取り分けるのが面倒だったので今回は切り身にした。いい魚がなくて、半額で叩き売られてたワラサかなんか使用。余ってたワインを使いきろうとしたら思いのほか多くて酸っぱくなってしまい、慌ててリカバリーしたけどイマイチな味になってしまった。反省。

 

⑫桃モッツァレラ

数年前にTwitterで流行ってた料理。たまたま冷蔵庫に桃が1個余ってたので作成。桃モッツァレラはアレンジしないで元祖のレシピ(検索すると出てきます)で作るのが一番美味いと思う。国産レモンがなぜかどこにも売ってなくて4件めのスーパーでようやく手に入れた。桃モッツァ初体験のYさんに気に入ってもらえたので作ってよかった。

 

⑬ローストビーフ

炊飯器でのなんちゃって低温調理で作っているのだが、やはり炊飯器の保温機能だと温度が上がりすぎて理想のミディアムレアにならない。

低温調理の世界をAnovaで楽しむ 牛肉や鴨肉、サーモンを使って「おうちでごちそう」 - それどこ

↑こちらの記事で紹介されているAnovaという低温調理器がハチャメチャに欲しい……ってもう1年くらい言ってる……

 

⑭和牛のすね肉と根菜の和風煮込み

当初作る予定ではなかったのだが、3000円以上の和牛が1000円になってたので思わず買ってしまった。赤ワイン煮にしようか迷ったものの、いい肉なのでワインで煮るのは勿体なく思い、和風だしで薄味に。しかし食べた記憶がない……

 

⑮豚ロース塩麹漬けのグリル

テーブルがいっぱいだったので、後で出せばいいか~~と焼き上がったオーブンにそのまま放置していて忘れてしまった。深夜になって存在を思い出した頃には水分が飛んでしまっていて……本当は塩麹効果で柔らかくジューシーだったはずが……涙。でもみんな優しいから「ジャーキーみたいでこれはこれで美味しいですよ」ってムシャムシャ食べてくれた。

 

⑯枝豆

飲みモード突入したらダラダラ食べられるように用意。実際ダラダラ食べた。

 

これで全部かな? 書き出して気づいたけど、ついいつもの癖でツマミばっかりになってしまっていたな。若者が多いからパスタかなんかの炭水化物も用意すればもう少し品数減らして安くできたかも。でも思ってたより皆がモリモリ食べてくれたので嬉しかったです。色々書いたように反省点も多々あるので次回に生かすぞ。

 

 

【オタク24合宿のここが便利!】

①応援上映のように盛り上がれる

オープニングからは総勢8人いたので、そりゃあもう凄い盛り上がり。ちょっと慶ちゃんが映ればキャー! 亀ちゃんがウインクすればヒュー! 櫻井くんが笑えばしょうちゃーん! の歓声。そんで皆言いたいこと好き勝手言う。「サライ!?終わるの終わっちゃうの!?」「私ら24時間気失った?」「やだ終わんないで慶ちゃんー!」(オープニングがサライだった時のガヤの数々)

雛壇で必死な若手芸人かな???ってくらい常にテレビに向かって喋っててもう本当に腹が痛かったんだけどランナー発表が焦らされれば焦らされるほど挙動不審になる手越担ふたり。緊張をどうにかしようと真顔でビールを煽り続けるSさん。

 ランナー発表されて皆脱力、ちえみ~~~(´;ω;`)がんばってねちえみ~~~(´;ω;`)とブルゾンにひとしきり声援を送ったあと急に冷静になって「いやなんでこんな引っ張った!?」とプンプンする面々。日テレの策略にまんまと踊らされている。

いつもたくさんの人が、DVDやラジオやテレビの実況をTwitterでしているけど、それをリアルに共有できるのってめちゃくちゃ楽しいよね。

 

②寝てしまっても大事なところは誰かが起こしてくれる

コヤシゲのスケボー犬、亀ちゃんとシゲのドラマ、増田さんの嵐にしやがれ……とギャーギャー言いながら見て、しゃべくりが終わった後の1時頃皆寝落ち。が、私は深夜のバラエティが好きなのでひとりだけずっと起きて有吉反省会を見る。朝になったから寝よう……と思ったら4時から慶ちゃんが出てきてそのまま視聴。この数時間Twitterのタイムラインも私しかいなくて、この世界でこの番組見てるの私しかいないのでは……?という気持ちに陥った。そうこうしてたら早朝から、慶ちゃんのダーツの旅が始まる。床に転がって寝ている中から小山担ふたりだけの肩をそっと叩き、「慶ちゃんのダーツだよ」と小さく囁いたらふたりとも無言でスッ……と起きてあたりまえのようにテレビの前へ来たので笑った。

 ダーツが終わり、他の皆も起きてきた8時頃になって流石に眠気が限界が訪れ、入れ替わりに私が寝る。13時過ぎに「慶ちゃん出ますよ」と起こされ無事に慶ちゃんのコーナー、NEWSの歌を見ることができた。ひとりだったら絶対見逃してたと思う。感謝感謝。

 

③飽きたら遊べる

私が寝ている間はVTRの企画が多かったので皆時間をもて余したらしく、目覚めたらテーブルの上に狂気の人生ゲームが広がっていた。

 

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6人しかいないのに異常に多いコマと、慶ちゃんのみで構成された自作トランプ(小山トランプ・略してこやトラ)

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画像チョイスがおかしい 左の白いヒトガタは発光するてごちゃん

 住んでるところも年齢も価値観もバラバラで2泊3日も一緒にいられるの?って思うじゃん? でも案外無限に遊べるんですよねこれが。2泊めの夜は24終わってハイになってて、ベロベロに酒飲みながらそれぞれのオタクとしてのスタンスをディスり合いそれでいて褒めたおすなどしていた。みんなちがってみんないい。

 

 

【オタク24合宿のここに注意!】

①初日夜以外の食事は時間をかけない

初日は上記の通り色々料理したが、24時間テレビが始まってしまえばいつ自担の見所が来るかわからないのでそんなに台所に立っていられない。というわけで2日めの昼はそうめん、夜はホットプレートで焼肉、と準備に10分もかからないものにした。(ちなみに去年も全く同じ流れだった)

私は朝食を食べる習慣がないので失念していたが、健康的な若者は朝になったらおなかがすいたと言ってコンビニへ行っていた。パンかおにぎりか何か用意しといたらよかったかなと思うけど、まあ朝くらいそれぞれ好きなもん食べるほうが気楽でいいんじゃないかなという気もする。

ちなみに今回は食材費としてひとりちょうど3000円であった。彩り等気にしなければもうちょっと抑えられたのだけど、まぁ2泊3日シャワー付き3食で3000円なら許してもらえる範囲かな?

 

②騒音には気を付けよう

とにかくオタクの悲鳴はうるさい。我が家が最高潮の盛り上がりを見せたのはオープニングでもUR not aloneでもアンパンマンでもなく、まさかの「ブルゾンちえみがマラソンゴールしてwith Bと共にポーズをとった瞬間」だったのだが(つくづく日テレの思惑通りな人々)、あの瞬間の絶叫と悲鳴はちょっとした工事現場のデシベルくらいは叩き出していた気がする。殺人事件を疑われて通報されてもおかしくないレベル。幸い一軒家で隣近所とも普段トラブルがないおかげか苦情は入らなかったが、そこそこ声は漏れてたんじゃないかな……。とはいえ深夜の時間帯は寝てるかボソボソ喋るかしていたので大丈夫だったのだろう。特にマンションなどで集まる際はボリュームに気を付けよう! もしくは防音のしっかりしたおうちを持っているセレブなNEWS担を探して仲良くなろう!

 

 

あー楽しい夏だったなぁ。

スケボー犬のこと誰ひとり名前覚えてやらないでずっと雑に「犬」「犬がんばれ」って言い続けたこととか(だいちゃんて名前だった)、24終わった勢いのまま美恋見始めて家にあるペンラ全部出したりとか、小さなことが全部楽しかった。

鑑賞会や飲み会で遊ぶのと同じように、おうちでオタクとダラダラ過ごすのも楽しかったよーというただの日記でした。

またNEWSちゃんがパーソナリティやれる日を待ってるよ!!

 

 

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慶ちゃん人形は今、24テレビのくまちゃんと一緒にテレビ台にいます♥

あなたのロザンはどこから? アンケート結果

※当ブログのはてなグループは「ジャニーズ」ですが、この記事はお笑い芸人「ロザン」についての内容です※

 

 

2009年9月、当時品川にあったよしもとの劇場にて「ロザンのトーク」というイベントが初めて開催された。2人のトークだけでたっぷり2時間、というファンにとってはたまらないイベントである。関西が拠点のロザンのライブなのに場所が東京だったのと、まだライブの存在自体があまり知られていなかったのとで初回は普通にチケットが取れたのだが、その内容の面白さに興奮したファンたちがレポを書いたり口コミで広めたからなのか、2回目からはよしもとのプレミアム(有料)会員の先行販売チケットですら抽選となり、しかも落選者が続出するという人気コンテンツとなった。隔月開催のこのライブの日に合わせて、関西のファンの方もたくさん遠征してきていた光景が懐かしく思い出される。品川の劇場がなくなってからは場所を新宿ルミネに移して、2ヶ月に1度コンスタントに開催されている「ロザンのトーク」は今年で8年目を迎えている(途中1度だけ抜けた月があるので、今は偶数月開催だ)。

途中からカメラの収録が入るようになり、ライブの内容をまとめたDVDが販売されている(それに合わせてファンがインターネットでレポをすることは禁止となった)。DVDが4本出る頃には、チケットを取るのが大変だった初期の頃のフィーバーはだいぶ落ち着き、変わらず人気公演ではあるものの空席もチラホラあり当日券でも入れるようになっていた。

ところが2016年の年末頃から、目に見えて観客が増加し、チケットは毎回ほぼ完売して立ち見が出るような状況となっているのである。しかも客層が本当に様々なのだ。今までは回を重ねるごとにファンの顔触れが固定され、平均年齢も年々上がっているような印象を受けていたのだが、昨年あたりからパートナーといらしている年配の男女や若い学生さんなど、老若男女色々な方が来場されている。

チケットが取れなかった時代はロザンが東京のテレビにも進出してきた頃で、関東での露出も多かった。ファンの増加もそのためだろうと思われたが、それでは今こんなに増えているのは何がきっかけなのだろう? 

関西でちちんぷいぷい、よ~いドンなどのレギュラーを持っているのは以前と同じ。全国ネットで宇治原さんがQさまなどのクイズに出ているのも同じ。しかしファンが増えているのならそれ以外のきっかけがあるはずだ、と考えた。最近の変化といえばなんだろう、広島や名古屋でローカル番組のレギュラーが始まったこと? トークライブがひかりTVで配信されるようになったこと?

考えれば考えるほど興味が沸いたので、アンケートを作成しTwitterに投稿してみた。100件くらいの回答が集まればいいかな~くらいのノリでツイートしたところ、なんと菅さん本人にリツイートされるという事件がおこり、500人以上の方にお答え頂くこととなった。

菅さんがリツイートしてくださって母数が増えたおかげでアンケートとしてはかなり面白い結果が得られたと感じている。それでは以下、結果を発表します。

 

【アンケート あなたのロザンはどこから?】

募集期間:2017年8月7日 12時~ 2017年8月9日 12時

回答数: 568

目的:ここ1、2年程の間にロザンを好きになった人の理由を調査する

 

まずは最初の質問にて、回答者がロザンファンになった西暦を尋ねた。

 

【設問① あなたがロザンファンになったのはいつですか?】

 

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やっぱりここ2年で増えている……!! 

今年に関してはまだ半分残っているのに、それでも全体の5番目に多い。やはりトークライブの時に感じていた「最近ファンがまた増えているのでは……?」という印象は間違いではなかったことが判明した。

 

それでは次に、ざっくりとした区分できっかけとなった番組名などを回答して頂いた結果をどうぞ。

 

【設問② あなたがロザンファンになったきっかけを選択してください。複数の要素がある場合でも、一番最初のきっかけとなったものを1つだけ回答してください】

 

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いや~~~~~~ちちんぷいぷい、強い!!

ダブルスコアでぶっちぎりにファンを増やしている。

baseよしもと、WEST SIDEのきっかけもさすがに多い。2000年、2001年頃からのファンと回答くださった方は当然ながらほとんどこのどちらかの回答だった。Qさま、平成などは設問①で2006年~2010年と答えた方々。ロザンが東京に進出した時期にこれらの番組で飛躍的にファンを増やしたことがわかる。

 

さて、肝心の「最近ファンになった人」はどうなのだろうか。この回答を見る限り広島ローカル、東海ローカル、ひかりTVなどここ最近始まったものをきっかけとしている人は少ないようだ。

この設問②の回答を、設問①において「2016年」「2017年」と答えたグループのみ抽出してみると以下の通りになった。

 

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ここ2年でファンになった方々、総勢86名の内訳である。

ちちんぷいぷい、お前だったのか……!

いやー、これは個人的に予想外の結果だった。いやもちろん、ちちんぷいぷいの道案内のコーナーが人気のコーナーなのは知っているが、ロザンがレギュラーになって10年以上経つ番組が、今でも新規のファンを続々生み出しているとは!

あとはやはり強いQさま。そして「その他」とは何なのか。詳しくは次の設問③の回答結果で記すことにしよう。

 

【設問③ 設問②で回答頂いたきっかけについて、具体的な番組名、どうして好きになったのかなどの補足があれば思いのたけを自由にご記入下さい!】

 

自由回答であったものの、大半の方に熱い思いをご記入頂いた。これがまあ本当に面白くて! できるだけたくさんの方の声を紹介したいが、まずはアンケートの目的である「最近ファンになった方」のきっかけについて。書いてくださった方々の熱量を尊重したいので、ほぼ原文そのままとなっております。

 

・昔から好きではあったが、テレビに出てたらみる程度。久しぶりにテレビで漫才をしてる姿がめちゃくちゃ面白くて、意識して色々見るようになり「ロザンのトークDVD」を見て完全にファンになった。

・元々関西圏でしたしロザンは知っていたのですが、エンゲイグランドスラムで見た小学校の問題というネタが面白く、またアドリブと見て取れるような仲の良さに一気に興味を持ちました。よく考えるとロザンの漫才をしている姿を見ることは初めてであり、そこからネタを見て…過去のものを含める道案内やアメトークなどを追いかけロザンの可愛さという魅力にも気づきファンになっていました。当時受験期にハマり、大学生になってから京大芸人を読んだのですが、受験前に読んでおくべきだったなぁとも思わされました

・ENGEIで楽しそうに目を合わせながら漫才をしている2人を見て、心を奪われました。

・漫才が面白かった

・菅ちゃんがタイプだった

・宇治原さんのことはクイズ番組で知っていたがグランドスラムで初めてコンビ揃って見たときにネタより「相方さん可愛いなぁ」となり、とりあえずWikipedia。それから動画を漁るとネタも面白いし何よりめっちゃイチャイチャしてるしナニコレ!?となり、そこからは沼。

 

 

以上全て「ENGEIグランドスラム」がきっかけの方々の回答である。

全国ネットの!ネタ番組の!!重要性よ!!

「クイズばっかでネタを見たことがない」と言う人がいるが、ネタを見られる番組がまず無いんだ……あればこうやって!魅力が伝わるのに!!

3ヶ月に1回の番組改編期……とまでは贅沢言わないので、せめて半期に1回でいいからネタ番組やらないかな~ 頼むよTV局の偉い人。

 

さて、一番最後の方の書かれている「動画を漁る」という言葉。

法律とかアレがアレなので今までロザンのことを記事で書くときはゴニョゴニョとぼかしてきたが、今回は開き直って全部紹介したいと思う。なぜなら「その他」の大半はインターネットきっかけだったからだ。なんなら「その他」を選ばず「ぷいぷい」や「アメトーク」を選んでいる人も、コメントを見ると動画サイトだった……という例が物凄く多かった。さすがに、ファンが増えるきっかけとして無視はできないなと感じたため、以下にほんの一部をご紹介。

 

YouTubeで見た徳川家康ネタ

YouTubeで吉本∞を見て

・アメトークの愛方芸人を動画サイトで見て

・元々Qさまを見ていて宇治原さんは好きでした。詳細は覚えていませんが、ネットで見たネタ動画がものすごく面白くて、そこから「ロザン」というコンビとして応援するようになり、現場に足を運ぶようになりました。コンビの仲のよさ、ビジュアルのよさも好きですが、やっぱりなによりネタもトークも面白い!ということを声を大にして主張したいです!

・仲良し芸人さんとしてぼんやりと認識していましたが、関東在住のためコンビのお仕事を見る機会がほとんどありませんでした。 ネットで芸人さんの情報収集している時に(アメトークもそこで見ました。すみません)たまたま目について興味を持ち、実際に漫才を劇場で見たところ、とても楽しそうに(=面白いだけでなくご本人たちも楽しんでいるように)漫才をしているお姿が印象的で一気にファンになりました。

・コーデねーとの汚い京大生の兄の回のスクショがツイッターで回っていて、ビフォーアフター系の番組が好きなので動画を見た。そのとき「あ、ロザンの相方って初めて見たな。この人なんで脱いだの?かわいいなー」と思い、検索したのがきっかけで沼

youtubeでよく漫才やお笑い番組の動画を見ていて、おすすめ動画でちちんぷいぷいのロザンさんの道案内のコーナーがあり、見てみると凄く面白かったです。そこからよーいどんの関西ワーカー、ほんわかテレビのコーディネートの動画を見て、ロザンさんのイメージが変わりました。面白いし、何より仲が良い漫才師さんたちだ…!と衝撃を受けました。漫才も面白いし、今では祇園花月の日本向上委員会に実際に行ってみたりしています。ロザンのトークも行ってみたいですが、関西在住のしがない大学生ですので…関西での開催を期待しながら、祇園花月通いの日々です。

Twitterで画像を見て。菅さんが前に追いかけてた声優の人に似ていてびっくりして調べ始めたのがきっかけ。その時に菅さんもリツイートしてたブログをみたり動画を見たりして‥。

 

最後の方の「似ている声優さん」て下野紘さんかな、多分。あとブログってやつ、多分私の書いたものですね……ありがとうございます……(実は私のブログきっかけと言ってくださった方、何人かいらっしゃいました。手前味噌ですが本当にうれしかったので後でちょっとだけ紹介させて下さい)

上で紹介しているのは2016、2017年にファンになった方のものなのだが、「インターネットきっかけ」は2005年くらいからけっこういる。()内はファンになった西暦。

 

ちちんぷいぷいの企画でスネアドラムを練習する菅ちゃんに宇治原さんが「俺の菅ちゃんどこやったー」を動画で見て。その瞬間。(2009年)

YouTubeで男性芸人の仲良し動画を探していたら、ロザンの仲良しまとめに出会い、他の芸人とは違う雰囲気に一気にハマりました。それからはYouTube、ニコ動、海外動画サイトでロザンの観られる動画は全部観ました。現在販売しているDVDはうぇっさい時代から現在までのほとんどを購入しています。(2011年)

・人間関係に疲れていた時になかよし動画を見てロザンを知り、愛というものを具現化したらロザンという二人の人間の形になるのではないかと本気で思い、今ほどまだ使われていなかった『尊い』という感情が心のそこから湧き上がったものです。(2009年)

YouTubeで、ファンの方が製作した「2人の仲良しな様子」をまとめた動画があったのですが、そちらが主にちちんぷいぷいの内容だったように記憶しています。 菅ちゃんがドラムに挑戦したり、道案内のコーナーで、菅ちゃんがお手洗い?に行っていたか何かで宇治原さん1人になったタイミングで道案内をして、その後「菅ちゃん!俺1人で道案内できたよ〜〜!」と報告していたり、2人の仲良しさに癒されて次第にハマっていきました。(2008年)

YouTubeにアップされている漫才を見て正統派漫才師面白く、コントもレベルが高く、どんどん好きになっていきました。(2007年)

YouTubeで他の芸人さん見てた時に出てきた『ハッピーバースデー』の言い間違いから。そこから、YouTubeを漁り、DVDを買い、ルミネで生で……ずっぽりハマりました。(2013年)

・たまたまYouTubeのおすすめに出てきたロザンの漫才をみて一瞬でファンになり、 そこから検索するうちに コンビの仲の良さやウエストサイド時代のかっこよさ、菅ちゃんのかわいさや宇治原さんの頭の良さにどんどん惹かれていきました。 あれから約10年たつ今でも ロザン大好きです!!! (2008年)

YouTubeでbase黄金期時代の映像を見て。特に野外での音楽ライブの映像。(2006年)

・WEST SIDEの頃から知っていたのですが、たまたまツイッターで流れてきた『京大芸人式日本史』のインタビューを見て「まだこんなに仲良いんか!」とつっこんでそのままずぶずぶと沼に落ちていった感じです。(2014年)

・THEMANZAI認定漫才師50組のネタ動画を観て。クイズ番組のイメージが強かったけれど、漫才をみて「ロザンって面白いんだ!」と驚きました。(2013年)

YouTubeでお笑いを見ることにはまっていた頃に、最初は菅ちゃんのルックスに惹かれて色々な動画を見はじめて、だんだんと外見とは裏腹なブラックな部分やコンビ仲の良さ、テレビのイメージとは違うシュールなネタも知り、DVDを購入したりライブにいったりしているうちに大ファンになりました。(2011年)

 

 

いやー、21世紀だなぁという感じがする。法的にはアレなのだけれど、結局この時代に何かを調べたり発見したりするツールとして、インターネットが最も手軽かつ広告力があるのだろうなと思わざるをえない。私はいまジャニーズという、そんな世の中の流れから最も遅れているジャンルにハマっているけれど、結局ジャニーズファンの世界も深淵を覗こうとすればするほどインターネットが不可欠になってくるのだ。時代は変わりつつあり、ハロプロなどのアイドルがMVをYouTubeに公式アップするようになったりしている。よしもとは以前からネットでの生配信があるなど比較的柔軟だと感じているが、過去のものを見たいとなるとなかなか難しい。(これから何かのファンになる人にまず必要なのはたいてい過去のものなのだ)

公式のコンテンツでトークライブ1回分無料公開されていたり、ネタライブ1日分無料公開されていたりすれば、そこから興味をもってもっと見たい!となった人は続きを見るために課金するかもしれないし、劇場にいってみようと思うかもしれない。先にファンとなった我々としても、ちょっと興味を持ってくれた人と出会ったときに「まあとにかくこれを見てよ」と、堂々とリンクを貼れる公式の動画があるとかなり助かるなぁと。その点オリラジのRADIO FISHはうまかったなー ……と、この辺の話はめちゃくちゃ長くなるので機会あればまた。

あと多くの方が挙げておられる「ロザンの仲良し動画」、ファンの方が作られたものだったのだが、これで落ちたひと、数百人はいるのでは……?という影響力。なにをかくそう私もハマりたてのとき死ぬほど見た。今はいくつかあったうちのひとつだけ残っているのだけど、今でも定期的に見ているくらい好きな動画である。消えたら嫌なのでリンク貼れないけれど。この動画でぷいぷいや、よ~いドンのことを知り、あの頃ほど関西に引っ越したいと思ったことはなかった。

 

ジャニーズもその傾向が強いと感じているのだが、この仲良し動画のように「ファンの人が作った動画やブログ」が強力なプレゼンとなって更に興味を持ち、ライブへ通うようになるという流れはかなり主流となっている気がする。私自身、初めてロザンが気になったときにインターネットで検索して辿り着いた、先輩ファンの方々のライブレポを見ていなければ、お笑いライブに行ってみようなどと考えることはなかったと断言できる。未知のものへの恐怖感を和らげてくれて、こんなに楽しそうな空間があるなんて!ということを教えてくれたのはネットの海に残る古いライブの記録だった。だから私も現場へ行くようになってからは、できるだけ新しいファンの方が行ってみたい!と思えるように、ライブの雰囲気がわかるような、ライブって楽しくて幸せなんだよということがわかるようなレポを書くようにしていた。(ネタをまるごと書くようなものではなく、ジャニーズで言えばMCレポのようなフリートーク部分である)(まあネタライブでなければほぼ全編フリートークなのだけど)

そんな「ファンのプレゼンきっかけ」の一部が以下。

 

ラーメンズの有名絵師がロザンの絵も描いていたのがきっかけ。ロザンの50音辞典というサイトを見て、仲のいいコンビということを知り、注目するようになっていった(2006年)

・友人にすすめられて。 ネタの完成度、コンビ愛エピソード、ルックス、トーク力、二人の性格…等々全てが完璧でどハマりしました。(2016年)

息子にロザンのトークDVDをすすめられ、それがテレビ番組と違って面白かったから。これまでのテレビでは可愛いキャラやと思っていた菅ちゃんの印象が変わりました(2013年)

Twitterでフォロワーさんが貼ってた画像から(2015年)

・たまたまトークライブのレポブログを見つけて読んだから(2012年)

・きっかけはQさま。pixivで宇治原さんとカズレーザーさんのイラストを見てもっと好きになりました(2017年)

Twitterから。とうのいんさんのはてなブログを投稿したというツイートがジャニヲタ内でまわっているのを目にして、学生時代にお笑いが好きでロザンも存在は知っていたので興味本位で読んでその後YouTubeを回っているうちに気づいたら沼にいました。(2016年)

・もともと若手芸人を追いかけて無限大ホールに足繁く通っていた私はある日とうのいんさんのブログをTLで回って来たので読んでしまいました。 ロザンって賢くて可愛い菅ちゃんとスマートな宇治原さんのコンビと思ってたんですが、色々動画を見た結果2人とも可愛くて2人ともスマート!!という感想に至りました。 画面の中の清潔感や知れば知るほど好きになるロザン沼にいつの間にか全身浸かってました……元々お笑いライブに通っていた身なのでブログを読んで数日後にトークライブのチケットを取り、2週間後に生で2人の姿やトークを見れたのも沼に沈むのを加速させたのではないかと思います。 関東在住ですが、今ではロザンが出ている関西ローカル番組の放送を見るためだけに遠征したりと、なくてはならない存在です。(2015年)

 

最後ふたつ、自分のことですみません……いや、もう本当に本当にうれしかったのです。いつかライブ会場でお会いしましょう……(泣)

 

 

 

【まとめ】

ということで、ここ2年ほどでファンが増えた理由として、特に大きな新しい出来事があったわけではなかったのだった。ロザンがコツコツと日々活動していることが確実に実を結んでおり、ひとつひとつは小さかったり、長年変わらず続けていたりするものではあるけれど、この情報化社会は「ささいな好奇心」をきっかけに、より深い海へ潜ることが容易になっている。そしてロザンは一ヶ所に留まることなく、年を重ねるごとに活動の幅を広げている。あるときはクイズでインテリとして。あるときは情報番組で文化人として。ロケ芸人として。ネタ番組で漫才師として。講演会の講師として。作家として。ラジオパーソナリティとして。バラエティーを見ない人でも、テレビを見ない人でも、芸能に疎い人でも、「ロザン」という芸人に触れる機会がある。そのアクセスポイントの多さが情報化社会とフュージョンして、幅広い世代と性別に渡って新たなファンを生み続けている要因なのかもしれない。

 

 

 

さて。

アンケートの目的としては上記のまとめで終了なのだが、500人を超える人々から千差万別のアクセスポイントを集めたわけであるので、ここからは印象に残った回答をざっくりとジャンル分けしながら可能な限り紹介したい。ロザンファンの方々の熱い思いを、お時間のある方は是非どうぞ。

それぞれの回答のはじめに()で記しているのが、ファンになった西暦ときっかけとなった番組です。

 

【①全国ネットでの共演で初めて「ロザン」として認識したパターン】

・(2011年 タイムショック)クイズ好きの非関西人なので、宇治原さんの事は知ってたし、可愛い相方がいるのも知ってましたが、特別ファンでもありませんでした。2011年秋のタイムショックにコンビで出演した時、解答席にいる宇治原さんをお祈りポーズで見つめている菅ちゃんを見て「可愛い~✨」と雷に打たれたような衝撃がwwそれからロザンの事が気になってネットで調べまくり、坂道を転がり落ち沼にドボン。気になってから沼落ちするまで超早かったですww今でも大好き。知れば知るほどもっともっと好きになります。

・(2010年 Qさま平成教育委員会でよく宇治原さんだけを見てたのですが、Qさまにもよく菅ちゃんが出演してて、お揃いのキャメルブレザーが可愛いなぁーって思ってたらハマってました!『漢字王』で、菅ちゃんが一人勝ちもして大健闘した回で、敗者復活戦で上がってきた宇治原さんと握手して「一緒に旅行行こうな!」と言ったところで完全に落ちました。

 ・(2012年 タイムショックタイムショックに挑戦する宇治原さんを菅ちゃんが大きな声で応援してたのがすごく可愛くて印象的で、YouTubeで漫才やコントを検索して見て面白かったから!

・(2016年 Qさま)もともと芸人が好き(エンタ、レッドカーペット世代です)で、好きになる芸人さんはネタを大切にしてて面白いことととコンビ仲が良さそうなことでした。 前々より宇治原さんはクイズでよく見る人、菅さんは男前で本書いてるらしい程度の認識でいつかネタ見てみたいなーという感じでした。 2016年秋冬ごろに2人で出られたQさまで仲良さそうだし、菅さんの中身と見た目やっぱ好きだな、ネタ見てみよう!で漫才、コント、道案内、ロケ、アメトークなどなどと調べるようになりズブズブとハマってしまいました。

・(2015年 アメトーク)勉強大好き芸人で「京大芸人式日本史」の宣伝をしていたシーンで好きになりました。それ以前は宇治原さんしか知らなくて、宇治原さんのことは好きだったんですけど、菅ちゃんを知りロザン自体を好きになったのはそれがきっかけです。

・(2009年 平成教育委員会平成教育委員会にて、宇治原さんが出演者皆に非難されている中、1人だけ宇治原さんの味方をしている人がいる…!一体誰…?と気になり検索したのがロザンを好きになったきっかけです。

・(2013年 平成教育委員会)菅ちゃんが出てきて初めて宇治原くんが芸人ということを知った。 やりとりが可愛くて漫才調べてハマった。

・(2009年 平成教育学院)最初は平成教育学院Qさまに出る宇治原さんのファンになり、菅さんが一緒にクイズ番組等に出るようになってからコンビだと知ってハマりました。東北住みなので、関西ローカル番組はほとんど見れず、しばらくはネットの動画にお世話になってました(小声)。

・(2008年 平成教育学院平成教育学院でスタンバイ芸人で菅ちゃんが出演してた時に、宇治原さんが駆けつけて二人で同じ椅子に座っている仲良しな姿を見てあまりの可愛さにファンになりました。

・(2016年 特番「格付けニッポン」)それまで宇治原さんが一人でクイズ番組に出演している所しか観たことがなく、菅ちゃんの顔と名前はふわっとしか知らなかったのですが、初めて二人揃っている所を観てハマりました。

・(2009年 平成教育学院)平成で宇治原さんにびびっと来て、その後「旅の香り時の、、、」というようなタイトルの旅番組で、京都で野際陽子さんをロザンが案内する、というコーナーがあり、相方を認識して、二人の間に漂う優しい仲良し感が心地いいなあ、と思った記憶が。この番組、録画しておけばよかった、と今も後悔しています。

・(2014年 タイムショック)宇治原さんを応援する菅ちゃんを見て、仲がいいなと気になって。

・(2008年 平成教育学院)宇治原さんをよくクイズ番組で観ていて、ピンでばかりでてるからコンビ仲悪そうと勝手に思ってたら(九州だったので関西ローカル番組の存在は知らなかった)、たまたま菅さんが応援?で番組に出ていて仲良かったのでびっくり。そこから色々調べてお二人のファンになりました。 お二人で出演している番組を観たいためだけに大学は関西を選びました(笑)

・(2011年 Qさま)それまでもクイズ番組で宇治原さんを見て賢いところが好きだったのですが、珍しく菅ちゃんが出演している回のQさまで仲良しロザンを初めて認識し、「何この2人かわいい・・・!?」と感じてからは急転直下でした。 ロザンが仲良しなのが大好きです。

・(2011年 ジャニ勉)『ジャニ勉』にゲスト出演したロザン。 賢くてカッコいい宇治原さんとカワイイ菅ちゃんに惚れました。

 

非関西勢に多いこのパターン。私もです。大学選びに影響を及ぼしている方まで!

 

【②他の芸人のファンから派生したパターン】

 

・(2007年 DVD)M-1でチュートを見てお笑いにはまったのですが、M-1直後にチュートについて調べているうちにガキンチョ★ROCKの存在を知り、DVDを見てロザンのことを好きになりました!

・(2005年 WEST SIDE)元々キングコングのファンで、そこからウエッサイとロザンを同時に知りました、

・(2000年 WEST SIDE)キングコングのファンで、仲良しだったロザンの存在もすぐに気になりました。今は完全にロザンだけですw

・(2017年 キンコン西野のブログで見てから)菅ちゃんはいつもニコニコしているけれど、実はめっちゃいろいろ考えてることを知ったから。頭いいなぁと思って。

・(2015年 京大芸人)当時オードリーファンでDVDなどを購入していた私にAmazonさんが勧めてきたのです……

・(2009年頃)オードリーが好きで、笑いあってるのを見て多分仲良い芸人に目がいくようになって、なぜかロザンにたどり着き見てたら仲良し具合が半端ないなと思いそこからですかね〜。愛方大好き芸人の時には既にもう好きでしたからその前からですね。

・(2004年 base)東京住まいで、テレビがお笑いブームとなっており、まず麒麟のファンになりました。 その際にbaseよしもとというものも知り、楽しそうだったのでSummerSmileのDVDを購入。菅ちゃんの可愛さと、うぇっさー?って何だ?というところからロザンを調べ始め、現在に至ります! 菅ちゃんから入ったものの、すぐに宇治原さんも大好きになり、ロザンごと大好きな現在です。

・(2003年 WEST SIDE)最初はキングコングから入りました。 キングコングの漫才を見て、他の活動にも目を向けたらWEST SIDEに出会い、ロザンさんに出会い… WEST SIDEでは劣等生な菅さんが、漫才ではとっても生き生きとしていて楽しそうで、ああ漫才師だなぁと感動した覚えがあります。 それでもきちんとWEST SIDEのお仕事もされていて、プロだなぁと。 その後フリートークを見て、なんだこの人たち!!!フリートークバケモンだな!!!ロザンのトーク何時間でも聞いてたい!!!となって、がっつりハマりました(^^)

・(2007年 その他)当時、チュートリアルの徳井さんが好きでネット徳井さんのことを読んでいたら菅ちゃんの名前が出てきて気になりそこからファンになりました。

・(2007年 base)M-1キングコングファンになって、動画漁ってるうちにbase黄金期が好きになって、そこからです! うえっさいやガキロクは遅れてですが死ぬほど見ました!ロザン大好き!

・(2004年  base)キングコング西野っちのファン、ロザンもよく一緒にbaseで見てたり、西野っちと菅ちゃんが仲良しだったから。

・(2016年 トークミキ目当てで行ったロザンのトークで大笑いして

・(2017年 Qさま)元々カズレーザーさんのファンでよくQさま!!を見ていて、ある日「ロザンってどんなコンビなんだろう」と調べてみたことがきっかけです。

・(2009年 その他)元々NONSTYLEさんのファンで、トークで井上さんがお世話になってる先輩として宇治原さんの名前をよく出しており、「ロザンさんってどんなネタやるんだろう?」と興味を持ったのがきっかけだったと思います。 youtubeで漫才やコント、関西ローカルの番組でロケをするお二人の仲良しな空気を見てすっかりファンになり、すぐにDVDを買っていました。初めてロザンのトークを観に行ったのは2011年くらいだったと思います。それ以来、忙しくて行けないこともありますがトークはなるべく通っています。ネットで見て、DVDで見て、劇場で生で見て…。見れば見るほど、お二人の魅力にハマっていくコンビだと思っています!

・(2008 その他関西ローカル)今ちゃんの実はで田畑藤本とクイズ対決したのを見たのがきっかけで、まず田畑藤本のファンになり、ロザンにもハマった。

 

 

 これ個人的に「そういうパターンもあるのか……!」となった項目だった。いや、よく考えたらジャニーズでいう「担降り」だし、ロザンきっかけに他の芸人のファンになっていった人もたくさん見てきているから普通のことではあるのだが、何故かアンケート作成時点でこの可能性がすっぽりと頭から抜け落ちていた。昔はキンコン、少し前はオードリー、最近はメイプル超合金がきっかけという人が多い。そうそう、Amazonさんすすめてくるよね……笑

西野さんのブログきっかけの方はおそらく

キングコング 西野 公式ブログ - 全ての行動理由を説明しろ - Powered by LINE

これのことかな。

 

③デビュー頃からのファンの方】

 

・(1999年 その他関西)クヮンガクッの、企画を最後まで遂行しようとする真面目な姿と宇治原さんと菅ちゃんのお互いを気遣う姿がとても素敵でそこに惹かれました。

・(2001年 base)人間マンダラの菅王子企画でファンにボールぶつけられている不憫な宇治原さんを見て好きになりました。

・(2000年 base)WSもめちゃくちゃ好きでしたけど、シッカリハマったって言うか劇場に頑張って向かうようになったのはbaseの番組が地方でも(当方九州出身)深夜やっててそれをこっそり見ていたのがきっかけですね。(その頃は学生で中々遠征は出来なかったけど) 独特の二人の距離感というか雰囲気と言うか空気感と言うか。 そういうのが他の芸人さんとは違う感じがして気がつけばハマってました。 お互いが居ればうまく行くというか上手な関係性と、なんだかんだいいながら答えをこっちにも示してくれる笑いが好きです。 トークの時の二人の柔らかい感じもネタの時のキレッキレ感も大好きです!! 20年も芸人さん続けているとピンの仕事も多くなりそうだけどちゃんと二人で二人だけでやっていくお仕事をしていらっしゃるのもずっと好きな理由かもしれません。 これからも二人で頑張って欲しいです(*´ω`*)  

・(2003年 その他関西)菅ちゃんがイタダキ娘で下ネタ言っていて「この人こんな可愛らしい感じして下ネタ言うの!?!?」と思って調べたら、高学歴コンビと知って、何このギャップ!!と思ってハマりだしました。

・(1999年 base)当時、高学歴を売りにしたコンビはいなくて、それを堂々と売りにしたのが新鮮でした。 WSの頃は高校生にも大人気でしたが、彼らより年齢が上の私もその中でライブのチケとりに参戦したものです(^^) はっきりいって、WS当時、3組の中では全国区は難しいだろうと言われていたコンビでしたが、高学歴コンビの先駆けとしてオンリーワンの地位を確率した彼ら。地道にコツコツとメディアにもで続けて元気にご活躍されていることをとても嬉しく思います。 ライブも久しく行けてませんが、今でもこれからも私の一番好きなコンビです。

・(2002年 base)当時九州に住みながら、ケーブルテレビでGAORAの『baseTVボカンッ』を観ることができ、base芸人さん達を知りました。その中でじゃれ合うように楽しそうに漫才やコーナーで活躍するお二人を見て、好きな芸能人の一番に挙げるコンビになりました。

 

菅さんがRTして下さったことで古くからのファンの方の声がたくさん届いたことが今回本当に興味深かった。前回のアンケートもそうだったが、2009年からのファンである私のからの発信ではどうしても、ここ10年くらいの方に片寄ってしまっていたと思われる。回答でとても多かったのが「クヮンガクッ」。1999年、ロザン初めてのレギュラー出演だった番組だが、この名前とそれを見たときの気持ちを挙げておられる方が10名はいた。私もファン仲間から録画を頂いて所持しているが、誰に見せてもロザンのことを好きになってもらえる映像である。

あと爆笑OAバトルきっかけという方がけっこういて驚きました。3回しかOAされてないのに!! 私も見ていたはずなのになー

 

【④ちちんぷいぷい落ちの方の抜粋】

 

(2015年)道案内のコーナーを見ていて、ロザンの仲の良さに癒され、ロザンを見てる時は嫌なことも全部忘れられるな〜と思いました。それからYouTubeで昔の道案内の動画を見たり、過去の番組を見ていたら、完全にロザンにハマり、他の関西ローカルの番組も全てチェックするようになりました。大学生になり、お金の余裕もできたので日本向上委員会も行くようになって、生でロザンの仲良しっぷりを見て更に大好きになりました!関西在住で東京は遠いのですが、アルバイトを頑張って貯金して、今年中にロザンのトークに行くことが目標です!

・(2008年)真面目なコメントもボケもしっくりくる素敵なコンビ。なによりお二人の仲良しな様子が見ていてほっこりします。「道案内しよっ」のコーナーでお二人がなれない英語を使いながらも楽しそうに道案内する姿は、自分が大学で外国語を専攻するきっかけになりました。

・(2011年)ぷいぷいの道案内のコーナーの総集編みたいなものが放送されていたときに、ベビーカーに乗ってる幼子が泣きもせず菅ちゃんと指を繋いで微笑みあっている姿に一目惚れ。

・(2017年)菅ちゃんが、番組内で、「僕は(自分の意見なりを)言えるタイプなんで」とサラッと言ったのが、妙に良かった。

・(2011年)小さい頃から毎週ぷいぷいの道案内をなんとなーく見ていて、気がついたらめちゃくちゃロザンのことが好きになっていました。1問目でいつから好きか答えたけど、いつからか好きなのかはっきりわかりません。笑(たまたま友だちが道案内されいて、いいなーーー!って叫んだ年にしました)

・(2014年)街中でロケを見かけて、それがいつ放送されるのかなぁとぷいぷいを見ているうちに、今まで持っていたイメージとは全く違うお二人の姿と関係性にハマりました

・(2016年)ちちんぷいぷいのロザンの道案内しよ!を昔から見ていたがある日急に菅さん見てこの人ほんとになんて可愛い笑顔なんだろうと思ってそこから沼に落ちてしまっていた、、、

・(2016年 よ~いドン)宇治原さんは平成教育学院から大好きで、Qさまもずっと応援していたのですが、菅さんを含めロザンとしてファンになったのはここ最近です。 きっかけはよーいどんのコーナーの関西ワーカーでのお二人の仲の良さを感じてから。2人ともニコニコしていて、宇治原さんもクイズ番組とはまた違った印象で、コンビで仲がいいんだな…ちょっと調べてみようかな…。と思って調べ始めてから気づいたらコンビとしてロザンのファンに(笑) 漫才も初めてちゃんと見ましたが、想像以上に面白い!そしてロザンのトークもDVDを借りて見てさらにファンに。 これからもにこにこ楽しそうなロザンを応援していきたいです!

・(2010年)よ~いドンを見て、仲いいなあ~と思いググったら、大量の仲良しエピソードを発見。沼まっしぐら。

 

 

一部よ~いドンを入れたが、ずーっと当たり前のように出演しているレギュラー番組でも、定期的にファンの沼へ引きずり込んでいることがよくわかる。特にぷいぷいの道案内は本当に人気で、100人以上が名前を挙げていた。それまでなんとなく見ていてもある日突然好きになる、というケースも多いようで、人の心というのは面白いものだなぁとしみじみ。

ところで先日発表になった菅さんの新刊は、この道案内のコーナーを元にしたもの。ロザンファンを生み出すきっかけとして一番強力なコンテンツを、作家というもう1つの武器と組み合わせてしまうのだから、本当に菅さんのビジネスへの嗅覚たるやおそろしいばかりである。

 

【⑤実物を見てハマったパターン】

 

・(2014年 舞台ネタ)ロザンのベスト14を見に行ったら、ネタが面白かった上に、2人が楽しそうにしゃべるのをみて、気がついたら癒されていた。帰宅してから検索して仲が良いのを知り、知れば知るほど沼で、現在に至る。

・(1999年 その他)出待ちしていた劇場で写真をお願いしたときの対応にキュンキュンしてから!(その時まであまり存在を知らなかった)

・(2001年 base)単独ライブのネタが面白かったから。コントはもちろん、幕間VTRネタも面白かった。

・(2001年 WEST SIDE)父がマンダラを必ず見る人で、それを見ててWEST SIDEカッコいいなー、からの、自分の大学の学祭に来てくれて、好きが確定しました!

・(2003年 その他)学園祭の営業漫才を見て。他の芸人より圧倒的にイケメンでしかもネタも面白かったので。頭の良い漫才素敵です。

・(2008年 舞台ネタ)ロザンの08ベストです! もともとお笑いをちょこちょこ追いかけていて、主に無限大に通ってたんですが、MCやってる姿とルミネでひとつかふたつネタを見たことがあるなぁくらいの状態のときに友達がたまたま余らせていたチケットで連れて行ってもらってハマりました。

・(2015年 舞台ネタ)友達に誘われて漫才劇場の公演で初めてロザンさんの漫才を見ました。それまでネタを見た事が無かったのもありますが、自分が思っているよりも遥かに面白かったのと、道案内などでの仲の良い2人の雰囲気のまま繰り広げられる掛け合いがとても印象に残ったことがきっかけでした。

・(2017年 舞台ネタ)ルミネザ吉本でトークとネタをみてハマりました!時事ネタを軽くいれてるところと、2人の息のあった感じが好きです!

 

 

やっぱ現場いいよね~~~!!!(大声)

友達からトークライブへ誘われてそこから……という方が複数いらした。一時期チケットが取りやすくなってたことも無駄ではなかったというか、良い影響もあったのだなぁと。私も友人を積極的に連れていこう。

 

【⑥その他 特に印象に残った回答】

 

・(2005年 その他関西)吉本大運動会で、宇治原さんが棒高跳びで大活躍し、MVPをとった時。 最初はそんなきっかけだけど、そこから宇治原さんに一目惚れしロザンというコンビを知って徐々にのめり込みました。

・(2001年 その他)THE MANZAIヤングライオン杯(2001年5月関東ローカル)を見て。

・(2017年 その他関西)就職で関西に来て10年ほど経ちましたが、ロザンは存在は知っていたものの賢い人と可愛い人のコンビ、程度の認識でした。ちちんぷいぷいや、よ〜いどんなどのレギュラー番組も平日の勤務時間帯だったので全く触れずに過ごしていたのですが、今年初め?たまたま見ていた魔法のレストランにロザンが出ていて、あー菅ちゃんてずっと老けないなあ...とぼんやり見ていたら、ロザン2人の空気感が所謂吉本のコンビと違って暴力的な感じがなくて、やさしくて近い感じがして...そこから興味が出て色々調べてるうちにかわいいしおもしろいし賢いし最高では!?とあれよあれよという間にハマりました!

・(2009年 その他)高校が同じ

・(2001年 base)よく漫才番組を観ていた。中学時代進学校を目指していたので頭の良いロザンを尊敬していた。

・(2008年 その他)楽しく学べる映像教材という、理科の教材。中学生の頃塾でそれを使った授業があり、菅ちゃんが気になって調べたのがきっかけ。

・(2011年 その他)Nakabayashiのロジカルノート。ハマったのは2011年12月です。ノートを買おうと思って、ロジカルノートの「ロザンが開発しました」のようなシールが目に入りました。なんとなく見たことがあったような気がして購入。その日がたまたま月曜日で、たまたまテレビでQさまを観て、宇治原さんを発見しました。キャメルブラウンのジャケットがすごく似合っていて、一瞬で好きになりました。その1ヶ月後くらい、2012年お正月のモーニングバードで、ハワイに旅行に来ている芸能人として菅ちゃんが登場したとき、完全にロザンにはまりました。その前から動画や番組を観ていましたが、この辺りから本格的に好きになりました。

・(2002年 WEST SIDE)マジっすか(トーナメント戦)の三節棍を使う宇治原さんがカッコよく、どんな人なのかと調べたら京大生、おまけにウエストサイドで歌って踊っており衝撃を受けました。

・(2001年 base)baseよしもと黄金期の時にハマり、うめだ花月に行ってからは他の芸人さんのファンになっていたのですが、昨年ひかりtvアプリを落とし、ラジオ代わりにロザンのトークを流していたら面白くて10数年ぶりにロザン愛が最熱しました。 お笑いはずっと好きだったのですが、2015年のM-1メイプル超合金さんにハマり、Qさまをよく見るようになったのもロザンがまた気になり出した要因の一つだと思います。

・(2016 京大芸人)近所に吉本芸人さんが越してきた時にたまたま図書館で『京大芸人を見つけ借りました。ものすごく面白くかつ癒されて、そこから関西住なので、『ちちんぷいぷい』『よーいドン』など 毎週録画で見てます。こんなになにかにハマったの初めてです。東京まではさすがに行けないので先月は初めて祇園花月へ。 昨日のいずみホールのコンサートには『Qさま』好きの母を連れて行き、菅くん面白いね!とコンビの良さを認識してもらいました。賢い宇治原さんの優しさと可愛い菅さんの毒がたまりません。またDVDも出して欲しいな。

・(2017年 京大芸人)京大芸人が本屋に置いてないというツイートに対してブックオフに100円で売ってるよという菅ちゃんの返事を見てブックオフ自ら勧めるなんて凄いなぁ思って気になった

・(2013年 その他)プレバトの俳句査定で宇治原さんが作った俳句があまりにも酷くて、そのギャップが面白かったので逆に興味を持った。

・(2008年 平成教育予備校平成教育予備校で宇治原さんを好きになり、漫才やコントの動画を見るようになった。同時期に京大少年のサイン会があったので、そこに参加して初めて生でお会いした。ロザンが2人揃っている番組が見たいから、関西の大学に進学した。今は2人と共演できることを夢見てテレビ局で働いている。

 

 

【終わりに】

今回集まった568の回答を見ていたら、あ~~~~~ロザンのことが大好きだな~!!!という気持ちで爆発しそうになった。本当に色々なところにロザンの魅力を知る機会は落ちていて、それを拾うことができた私たちってなんて幸せなんだろう!と嬉しくてたまらない。進学や就職などの人生に影響を受けている人も少なからずいて、そのくらいロザンふたりが素敵な人たちなんだよなと感動してしまった。

WEST SIDEで歌って踊っていたことも、クイズも、本も、全部全部ロザンの魅力が伝わるきっかけとなっていて、これからのおふたりの活躍にも期待が膨らむ一方だ。

全ての回答を載せたいくらいだったが、文字数もそろそろ18000字を超えてきたのでこのあたりで締めさせていただきたいと思う。

改めまして、ご解答下さった568名の皆様、ここまで読んでくださった皆様、アンケート案をくれたロザンファンの友人、そしていちファンが勝手に始めたアンケートをRTしてくださったロザン菅広文さんに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 

この記事が、ロザンおふたりの素敵さを少しでも伝えられるものでありますように。

 

ロザンは本当に、面白くて、かしこくて、かっこよくて、かわいくて、仲良しで、素敵な素敵な芸人さんなんです。

これからもおふたりの更なるご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

 

あ!さいごに、回答頂いた方の年齢、性別、都道府県を添付します!

 

【年齢】

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【性別】

f:id:tounoin:20170825012426p:plain

 

都道府県】

f:id:tounoin:20170825012503p:plain

わたしを束ねないで/僕らはどうしたって湿っぽい男たちだ

だいぶ前にこんなaskを頂いた。

 

ask.fm

 

ちゃんと答えなくてはな、と思うとなかなか片手間では書けなくて、結局数ヵ月も放置してしまっていたのだが、NEVERLANDの感想を書こうとしたらこの質問に対しての私のスタンス抜きには語れないような気がしたので、ここで触れることにする。なおブログ記事として書く都合上、通常のaskのような言葉遣いではなくなることをご容赦ください。そしてお気付きの通り私はこの記事でNEVERLANDの感想を書こうとしている。オーラスから2ヶ月経っているというのに!

 

「この感覚はおかしいのでしょうか」という質問に対する私の解答は「おかしくない」ただ一言である。私がフォローしている中でも「なんでもかんでも褒めててこわい」「ちょっとでも批判めいたことを言ったら叩かれそう」などと呟いている方はわりといた。特にQUARTETTOのコンサート後が顕著で、QUARTETTOの内容にあまり満足できなかった方々が「悪いことを言ってはいけないという同調圧力を感じる」と言っていた。質問者の方をはじめ、少なくない人数のファンにそう思わせてしまう何かがあるのは確かなのだろう。

とはいえ私の感覚では「そんな絶賛意見ばかりでもないよなぁ」と思っている。先のQUARTETTOの時も「あの演出は自分には合わなかった」「セトリが不満だった」等と意見を述べている人はたくさんいたし、そういう方が叩かれていた記憶も(少なくとも私が見た範囲では)ない。Touch初披露時には大半の人がダンスについてわりと辛辣なことを言っていたし、直近ではツアーのグッズがダサいという嘆きも多かった。私の回りはまあポジティブなことしか言わない人の方が多いけど、鍵垢では本音を言っている人もいるし、ちょっと検索してみるとなんでもかんでも褒めるアカウントと同じくらい、なんでもかんでもダメ出しするアカウントも見かける。つまりは「NEWS担は批判をしない」わけではなく、自分がフォローしたいと思った人があまり批判をしないタイプの方だったということなのではと思う。

 

そういう私も、日頃NEWSを褒めたおしている方ばかりをフォローしているタイプだ。私自信の考え方として「餅は餅屋」という感覚なのも大きい。「悪いところを指摘してあげるのが本当のファン」という言説には私はあまり共感できなくて、彼らはプロなんだから我々が指摘することなんてとっくにわかっているか回りのプロが指摘していると思っている。だってわたし自分のやってる仕事(営業)に、全然この仕事を知らない人から「そんなんだから契約がとれないんだ!もっとこうすれば売り上げがあがる!あなたのために言ってるのよ!」とか言われてもうるせーーーそれができたらとっくにやってるわ!じゃあお前が売ってきてくれ!って思うもの(笑) もちろん他業種から見た客観的な意見というのがとても大事なのも確かだし、例えば消費者としての要望(DVDにしてほしい!この前のCDはこれが不満だったからもっと得点つけて欲しい!ドキュメントつけてくれたらうれしい!)などはしかるべき場所に伝えるのが良いと思うけれど。

 

恋を知らない君へを歌番組で歌った時だったかな。慶ちゃんの歌の調子が良くない日があって、Twitterで「どうしたらもっと音程が安定するかな?」「合唱やってたけどこういう練習が効果あったよ」「てごちゃんの声をガイドにすると歌いやすいって言ってたからユニゾン曲で慣れていくと良さそうだね」なんて話を複数人でしていたことがある。するとその様子を見た私のフォロワーさん(ジャニオタではなくNEWSのことも知らない)が、「小山くんという人のことは良く知らないけど、ファンの人達が『下手でも頑張っててかわいいからOK』とか言うのではなく、彼の頑張りをわかっているからこそ、どうしたらもっと良くなるかな?ということを真剣に考えているのが凄いなと思った。愛を感じる」と言ってくれたことがある。慶ちゃんが実はボイトレしてることは最近明らかになってきていて、実際過去の歌声と比較すると本当に変わっている。我々が指摘するまでもなく本人たちは欠点とされることは克服しようとしている、それがプロのタレントだ。だけど私たちは時にどうしても心配してしまうし、どうしてもおせっかいをやいて、ファンが話し合ったってどうにもならないとわかっていても話をしてしまう。いつもいつも褒めてばかりに見える人でも実は時々不安にもなっている。そんな風に、ただ称賛するだけではない風景もけっこう見てきたように思うのだ。

ただ、感情の問題としての「とにかく嫌い!あれは嫌!」という気持ちを表すのは確かにためらわれることもある。誰かが何かを『良い。好きだ』と思っていることに対して『良くない、嫌いだ』と言うことは、誰かの『好き』という気持ちを傷付けてしまうかもしれない。それでいざこざが起きたり、離れていく人もいるだろう。そういうことを恐れて、負の方向の意見は言いにくくなってしまうものだ。しかし勇気を出して発言することで、それに共感してくれる人も現れたりする。全ての人が自分と同じスタンスなんてことはあり得ないのだから、結局は、同調圧力なんてものは無くて、自分の気持ちを表すかどうかは自分の問題だ。どうしても言いたいことがあれば言えばいいし、言わない方がいいかなと思えば言わなければいい。

 

 

今回NEVERLANDのことを書くにあたってなぜ最初にこんなことを書いたかと言うと、今から私はNEVERLANDを絶賛するからだ。

同じものを見ていても、受け止め方は人によって全然違う。普段親しくしているNEWS担の中だけでも、例えばMCであやめをメンバーがやったことがどうしてもどうしても嫌で怒りがおさまらない、という人がいる。Wアンコールでメンバーが出てきたのは嫌だったという人もいる。彼女らの意見は私とは違うし、その感情は推測することはできるけれど理解はできない。理解しようとも思わない。だけど理解ができないからといって私が彼女らに抱く好意は変わらない。「誰がなんと言おうと、私は嫌だったんだよ」という彼女らの主張は私の好きを否定するものではないし、そう感じた彼女らの感性をひとりの人間の感情として大切に思うからだ。ある人には幸福に思えることが、ある人にとっては不幸だったりする。ただそれだけのこと。

 

だから私も「誰がなんと言おうと、私にとってはNEVERLANDは全てが最高で完璧だった」と表明しておく。私のこの感情は、そうではなかった人を否定するためのものではなく、当然傷付ける意図もない。その事だけはどうかおわかり頂ければと思う。

 

NEVERLAND公演はありがたいことに4回入ることができた。友人の同行で福岡初日、静岡2日目の2部、ドームの初日。そして自分の名義でオーラス。White、QUARTETTOに続いて3度目のNEWSコン。去年も一昨年も最高NEWS大好きありがとう生きてて良かった!!っていう気持ちだったけど、ちょっと来年以降のツアーが怖くなってしまうくらい、私にとって今回のNEVERLANDは特別なものになりすぎてしまった。

セトリも、セットも、衣装も、演出も、照明も、ダンスも、レーザーも、何もかもがあまりにも好きで、どこにも文句をつけようがなかった。あ、嘘だひとつだけある。制御ペンラが制御されてる時間がちょっと多すぎたかな。でもほんとそこだけ。

特にドームのオーラスはあやめのMC、そしてアンコールも含めた全てが震えるほど特別で、これがDVDに残るであろうことを思って天を仰いで「神様…!」と呟いてしまったくらいに、一生忘れたくない、忘れたくない公演だった。

 

さて、ここから、QUARTETTOの時(愛するということは互いに見つめ合うことでなく ~QUARTETTO感想~ - 桐ノ院整体院)と同じように、全曲セトリ順の感想と統括を書くつもりだった。実際4曲目くらいまでは書いてあった。しかし続々と更新されるファンの方それぞれの感想ブログを読んで「そうそう、あ~~ほんとそれ、あ~~それもよかった、それなそれな」と頷きまくっているうちに、もう今更私が書くことも無いな、という気持ちになってしまって今に至る。なのであのオーラスを見てからぼんやりと考えていることを、ただつらつら書くことにしよう。全くまとまりもないし、結論もないことなのだけど。

 

 

 

私は浦和レッズのサポーターでもあるのだが、ずっと忘れられない試合がある。2007年のアジアチャンピオンズリーグACL)の準決勝だ。アジアNo.1をかけたトーナメント戦で、それまで日本のチームが優勝したことはないという大舞台だった。その準決勝、レッズは先制するも後半に逆転され、しかし執念で追い付き、2-2で延長戦まで戦ってなお決着がつかず、PK戦へもつれこんだ。通常のJリーグの試合も行っている中での過密日程に加え、120分を越える激闘で選手はもう立っているのもやっとの状態だった。水曜の夜19時半、というド平日にも関わらずスタジアムは50000人を越えるサポーターで満員である。私も仲間も、スーツのまま仕事先から駆け付け、ワイシャツの上からユニフォームを羽織り声を枯らして応援していた。

PKはレッズのホーム側のゴールで行われた。すると誰が呼び掛けた訳でもないのに、スタジアム中の大旗がそのゴールの裏に終結し始めた。そして試合開始前に応援メッセージとして掲げたコレオグラフィ(人文字)を、また誰かが掲げはじめ、自然発生的にみるみる文字が復活していった。スタジアムがビリビリと震えるほどの、We are Reds!のコール。

(↓この動画の冒頭1分ほどの出来事)

 

 

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レッズの選手が蹴るときは選手が集中できるよう息をひそめ、スタジアムは完全な静寂に包まれる。相手チームが蹴るときは、集中力を削ぐため全力でブーイング、ゴール裏の旗をうねらせ威嚇した。いつのまにか、隣にいた全然知らない人と自然に肩を組んで、祈っていた。隣の人のじっとりと汗ばんだ背中を今でも覚えている。

 

youtu.be

 

興味ある方いらっしゃればPK戦の全貌がこちら↑

1:20頃の、ゴール裏でうねる旗がまるで魔物のようである。あと私の最愛の選手、阿部勇樹が脚引きずりながらPK蹴るところで何度でも泣きます(これ書きながらまた泣いてる)

 

結果、この試合に勝利し、決勝戦にすすんだレッズは日本チーム初のアジアチャンピオンとなった。

私がこの試合を忘れられないのは、この日このスタジアムにいた我々サポーターは、間違いなく「共に闘っている」という感覚になったからである。あの日のスタジアムは本当に一種異様な空気感に包まれいて、あの場に居たもの全員が何か同じ夢を見てトリップしているというか、異世界にいたような、強烈な一体感があった。

 

 

なぜ長々とサッカーの話をしたかというと、この試合から10年経った今年、私はあのNEVERLANDオーラス公演の東京ドームで同じような感覚におちいったからである。

 

 今回の公演はNEVERLANDという世界観を非常に重視していたので、アンコールがなかった。アンコールという扱いでいちど世界観を区切って歌われるUR not aloneが終わればもう、何をどう考えてもそれ以上歌うべき曲は見当たらないし、求める気持ちにもならなかった。だから今回のツアーは、ネタバレを見ているいないにかかわらず、アンコールを求めるNEWSコールは(様式美としていくらかは発生するものの)ほぼ無かったといってもいいかもしれない。

しかしオーラスは違っていた。圧倒的なボリュームのNEWSコールがいつまでも鳴り止まなかった。私もなんだかもう感情がめちゃくちゃになりながらNEWS、NEWSと繰り返し叫んでいた。コンサートの内容が私にとっては本当に本当に完璧に最高だったこと、URを歌った彼らの表情、上半期たくさん負の感情を浴びたこと。色々なことが頭の中をめちゃくちゃに通りすぎていった。もう歌って欲しい曲はない。出てきて欲しいとも思わない。ただ伝えたかった。凄く凄く好きだということ。せめて声が届いて4人がそれを嬉しく思ってくれたらいい、いやもう届かなくてもいいから愛してると言わせてくれ。

 

彼らが出てきた瞬間、でてきた…と呟いて泣き崩れてしまった。てごちゃんと慶ちゃんが泣いていること、シゲちゃんがその肩を抱いてニコニコしていること、増田さんがまっすぐ客席を見渡して歩いていることがわかったら完全に涙腺がバカになって、ほとんど声をあげて泣いてしまった。

 

NEWSがバクステまで来ると、スッ……と静かになる会場。4人の生声。自然発生して広がるUR not alone。

あの日の埼玉スタジアムと似た、強烈な一体感。

とはいえ5万人が「勝ちたい」という大きな1つの気持ちを共有していた試合と違って、この東京ドームは個々の気持ちはもっとバラバラだったはずだ。現に一緒に入った友人は、メンバーが出てきたことに白けていたらしいし、あやめのMCを許せない気持ちを抱えたままだった人もいる。自分のしたことで騒動を起こして自業自得なのになに感動っぽくしてるの?という声もあった。それでもあの会場の大多数の空気はどこか特別で、なぜかひとつにまとまっていて、なんてことだ、歴史に残る公演に立ち会ってしまった……という思いで涙が止まらなかった。

 

彼らが泣いた理由はわからないし、観客それぞれ思ってたこともバラバラだろうけれど、少なくとも私の中では、あのエモーショナルでウェッティな会場の雰囲気は、上半期ずっと不穏な空気を流していたコヤテゴのあれこれと無関係ではないように思えてしまった。

終演後「美恋の時とはわけが違う、今回のことは自業自得なんだから泣くのはお門違い」という意見を目にした。確かに美恋の時とは全然違う。美恋の涙は、抗えない運命に巻き込まれながらも待ち続けたファンたちと、乗り越え再生したメンバーが共に分かち合う嬉し涙だったんだろうと解釈している。戦友のような。ただ私は美恋の時は現場にいないので、あくまで映像を見た追体験でしかない。実際は言葉になんてできないような大切な感情がそれぞれの人の中にあっただろう。

今回の涙は、私はただ悲しかった。なんで彼らが泣かなきゃいけないんだ、ちくしょう、と思いながら私もひたすら泣いていた。何度も書く通り私個人は、彼らが責められたり謝罪しなければいけないようなことをほとんどしていないと思っているので(これに関しては生き方と価値観の違いなので意義を申し立てられても私の気持ちが変わることはないです。多分1回死んで別人として生まれ変わらない限りゆるがない)、あれだけの悪意に彼らが晒されている間ずっとずっと辛かった。だから悲しくて、もっともっと愛してるって伝えたい、少なくともここにいる人の大多数があなたちを愛してるということが伝わって欲しい、と思って泣いて、彼らの涙を見て伝わった気がしてまた泣いた。

これは単なるいち小山担の私の個人的な感情で、きっとあの場にいた50000人の中には50000通りの感情があった。少なからずコヤテゴのどちらかまたは両方を物凄く憎んでいる人もいただろう。それでもそれを越えるくらい好きな自担がいるとか、最後のつもりで渋々足を運んだとか、何らかの理由であそこに立ち会った人たち。なぜかそのバラバラな感情を集めた空間が、異様な一体感をまとっていた。

 

 

私は他担の友人も多くいて、わりと頻繁に「NEWS担が嫌い」という話を耳にする。なんならNEWS担本人も言ったりする。NEWS担が「NEWS担サイコー!マナーもいいよね♥」なんて言えば言うほど、「NEWS担キモい」と言われる。その度に私は、冒頭のaskへの回答のように「それはあなたが嫌いなタイプの人が、たまたま観測範囲内のNEWS担にいただけで、20万人いるNEWS担のほとんど数人の話でしょう。どこの世界にもこいつ嫌いだなって人はいるから、それで一概にNEWS担を嫌うのは違うんじゃないの」と反論していた。学級会も、ネタにマジレスも、法的にアウトレベルの叩きアカも、なにもNEWS担に限ったことではないのに「でもNEWS担ってそういう性質の人多いよ」と言われる。それはそう感じた友人個人の確かな感覚なので尊重しているし、その事自体は気にならなくてその人たちのことも好きなままだけど、傷ついていないかというとそんなことはなくて、なんでかなぁ、だってみんな同じなのになぁ、なんでNEWSという冠がついたら嫌われるんだろう?とずっと考えていた。

しかしオーラスに入って、なんだかもはや言葉にできないけども、

「ああ、これがNEWSとNEWS担だ。これが私やNEWS担がNEWSを大好きで特別な理由であり、そしてNEWSとNEWS担が嫌われる理由でもあるんだ」という感覚が、スッと体に降りてきた。

 

わたしを束ねないで、と、思う反面、ああ私たちは束ねられてしまうなあ、これは。と思った。その感覚をどうにか言語化しようとして、できなくて、2ヶ月ブログを書けないままでいたけど、結局無理そうなので「とにかくそんな雰囲気」というざっくりしたことだけ書きにここへ来た。

そんなおりにシゲちゃんが書いたNEVERLANDについての言葉。

 

「僕らはどうしたって湿っぽい男たちだ」

 

これにひとつの答えが含まれているのかなと思った。

結局NEWS本人たちが、すこぶるウエットでエモーショナルな人たちなのだ。

そしてそれを信仰するーーー「信仰する」という言葉をあえて使うけどもーーー人たちの大多数が湿っぽくてドラマチックなものを好む人たちなのだ、おそらく本人たちがそうだから、そういう性質の人を呼んでしまう。それがNEWSとNEWS担なのかもしれない。

 

その様は宗教に似ている。

 

私は新興宗教とその行く末に興味があって、主にオウムを中心に関連書籍を読みまくるという趣味があるのだけれど、あのレッズの試合も、NEWSのドームオーラスも、「なにかを信じる者が集まり、共に祈った」という点ではほとんど宗教だなという気がする。そして、なにかを熱心に信仰する様は、人によっては「気持ち悪い、なんかこわい」と距離を置く案件になるのだ。私の母なんかはまさにそのタイプで、なにかを熱狂的に追いかけること自体にうすら気持ち悪さを感じるらしく、その気持ちがわからないと度々言っている。

 

NEWSについて「テッペンをとりたい」「テッペンをとらせてあげたい」という言葉を見るたびに、テッペンてなんだろうと考えていた。テッペン、というのが嵐やSMAPのようにレギュラー番組をたくさんもって国民皆に知られて愛されることだと思うと、どうしても私にはNEWSがそこの位置にいることが想像できなかった。彼らの持つ湿っぽい部分。好きな人は物凄く熱狂的に好きになってしまうけれどそのぶんちょっと引く人もいるかもしれない部分。私がなにより大好きなその部分が「テッペン」ということを考えるたび気になっていた。嫌われてしまうのではないかと。でも反面、こういうものが好きな人はもっともっともっといるはずで、信者はもっともっと増えるはずで、更に彼らはきちんと茶の間受けのスキルも持っているのだから、レギュラーの1個や2個もつくらいの未来は容易に想像できたりもする。嫌い嫌い言われすぎたからかもしれないけど(笑)、私はずっと「売れて欲しいなあ」「もっと売れるはず」「でも嫌いって人ももっと増えるだろうから無理なのかな……」という狭間で揺らいでいるのが現状だ。

ただ、その「テッペン」というのが、「彼らが自分たちだけの道として表現したいものを自由に披露できる環境になること」というのだったら、きっといつかそこに行けるのではないかと信じている。そしてそれを「3大ドームで披露する」くらいなら、わりと遠くない将来にたどり着けるのではないかと。そのくらい盲目的に思ったりもしていて、私もやっぱりどうしようもなく信者なのだ。

 

そう思えた大きな理由がNEVERLANDで、ああNEWSはこういう道を突き詰めていくのがひとつのテッペンなのかなと思った。あれだけのものが作れるNEWSのこの先を、私はずっと見ていきたいし、もっとたくさんの人に愛されて欲しい。宗教のような雰囲気をどうしても作り出してしまうなら、もっともっと信者が増えればいい。

 

 

大好きで、大好きで、私の大好きな人たちがもっともっと愛されて欲しい。

もっともっともっと愛されていい人たちだ。

あの、愛に溢れたオーラスの空間で、ただそれだけを思ってずっと泣いていた。

 

私はあの日を忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

※これを書いていたらえびコンとか、Jr.コンとかサマパラとかJUMPコンのレポが流れてきて、それぞれのファンが泣いたりそのコンサートを特別と言っていたりこんなエモいライブみたことない、自担サイコーって言ってて、別にNEWSだけが湿っぽいわけでも宗教ぽいわけでもないな!ってまたふりだしに戻るなどしていますが書いたのでアップします。笑

想いよ届け君の元に

 

重すぎる記事がずっとトップにあるのが嫌で、全然ジャニーズに関係ないゆるい文章を書こう、『ぼくのかんがえる最強のサイゼリヤ飲み』とか書こう。と思いつつもなかなか取りかかれなくて放置してしまっていた。そうこうしているうちに今年のNEWSツアーが始まり、えらいことがおこったので、結局NEWSのことを書くためにブログ編集画面を開くことになった次第である。私はいつもこうだな……苦笑

 

 

2017年4月30日、NEWSライブツアー『NEVERLAND』静岡公演第2部終了直後の、同行した友人によるツイートである。人様のツイートを貼っているのはなぜかというと、私本人は終演後もしばらく手がブルブル震えていてTwitterもろくに弄れず、何も呟けなかったからだ。

書けたのこれだけw

 

友人のツイートを見たたくさんの方がおめでとう!とリプを下さった。本当にたくさんの方から祝福の言葉を頂いたので、お一人ずつに返信できなかったのが心苦しい。当日何が起こったのか、どんな気持ちだったかをここに書くことでお返事に代えさせて頂こうと思う。勿論、書く目的の大半は自分のための記録でもあるのだけれど。

 

人生で初めてファンサをもらった。

人生で初めてファンサをくれたのは自担だった。

 

私が初めて入ったジャニーズのコンサートは2015年のNEWSツアー『White』東京ドーム初日だった。

それから2年。ド新規ジャニオタにしては結構な数の現場に行ったと思う。ABC-Z、関ジャニ∞、キスマイ、KAT-TUN、JUMP、などなど。うちわ文化はジャニオタの美徳だと思っているので、舞台を除けばどの現場も座席に関わらず推しているメンバーの名前うちわを作り持っていった。

えびなんかはスタンド最前で、目の前でずっととっつーが踊っていたときもあるし、1メートルくらいの距離で五関さんがファンサしていたときもある。キスマイはアリーナでトロッコが目の前に来た。しかしどんなにいい座席で、うちわを持っていても、今まで1度もファンサを受けたことはなかったのである。それはNEWSの現場でも同じで、去年の札幌ではセンターステージ真横という、肉眼で愛のエレジーをBlu-ray画質で見られる神席だったにも関わらず慶ちゃんと目が合うことはなかった。

でもそれに対して不満に思ったことは一度もない。どんな座席でも、アイドルと同じ空間で同じ時間を共有できて、しかも歌って踊ってくれるなんてそれだけで実質タダだと思っている。もうひとつの趣味であるサッカー観戦は旗や人の頭でピッチが見えないこともままあるのだが、サポーターになった当初それを夫に言ったら「サッカーは見るんじゃない、感じるものなのだ」と無茶なことを教えられた。それに慣れている身からしたらモニター映像を流してくれているジャニーズのコンサートはめちゃくちゃ親切設計である。

そもそも、私は自分の容姿が好きではないため、あんなに美しい人たちの網膜にこんな顔を映してしまうのかと思うとそれだけで死にたくなった。どちらかというとファンサはいらないです、見ないで下さい!見ないで下さい!私はあなた方が生きてくれているだけでじゅうぶんなんですゴメンなさい!!という気持ちですらあった。うちわを必ず持つことに「あなたを応援してる人がいるよ」という激励以外の意味はなかった。

とはいえ、ファンサをもらってみたいな、という気持ちが全くなかったかと言ったら嘘になる。アイドルがファンサをしている姿を見るのが本当に大好きなのだが、いつかああやって誰かに、笑顔で手を振ってもらえたら自分はどんな風になっちゃうのかな、という興味のような、憧れのようなものは当然あった。

 

本当は毎年うちわを新調したいのだが、自担である慶ちゃんのうちわは心を込めて丁寧に作りたいので構想を練るだけでけっこうな時間が過ぎていってしまい、なんだかんだ最初のコンサートで作ったものを2年間使い続けていた。見よう見まねで初めて作ったうちわ。それが、NEVERLAND福岡公演に遠征した際、柄がポッキリ折れてしまった。

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 役目を終えたように折れたうちわ。接着剤で修復を試みるも再度折れ、まあもうボロボロだし静岡公演までに新しいものを作るか……と思うも間に合わなかった。静岡に持っていくのも躊躇われたが、まあ下の方(猫の尻あたり)を持てばなんとかなるし持たないよりはいいか、ととりあえず鞄に突っ込んだ。この判断が結果的に奇跡を生む。

 

静岡公演は友人から譲ってもらったチケットだった。行けると思っていなかったので、30日の夜公演というのが、慶ちゃんのお誕生日直前であることにも当初気づいていなかった。見切れだけどごめんね、と言われて譲り受けたチケットの座席を調べると、なるほど確かにメインステージ真横である。しかし前述の通り本気で座席にはこだわらないタイプの人間なので、とにかく行けることがありがてえ、しかも誕生日直前なんてありがてえありがてえ、とひたすら拝みながら会場へ入った。

 

「……なにこの階段」

座席に着いて友人と顔を見合わせた。

メインステージから私の座席の横に階段が伸びていた。

「……これどう考えてもここから上がってきてスタトロ乗るやつでは……?」

「えっやばくない」

「やばい、ヤバいよね? えっ!?やばい」

一瞬でヤバい以外の語彙を失う。狭い通路なのでエスカレーターで隣に並ぶくらいの距離だ。ここを? 通る?? メンバーが???

 

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(スタンプが私の位置。一番端の席だった。ステージから上ってくると赤い部分が踊り場のようになっており、そこからはスタンドの階段を使う形)

※ちなみにたまたま今年のエコパがこういうステージ構成だっただけで、他会場や他の年でも同様の作りになるわけではないと思うのでご了承下さい。

 

この時点で思ったことは「匂いかげるかも……」だった。こんなに近くに来るというのに目線をもらう程度の想像すらできない自分が悲しいが、「近くで見られる」という事実だけで倒れそうだったので「自分のことも見られる可能性」まで思考がたどり着かなかったのである。

 

公演は最高だった。福岡公演に入っていたので最高なのはわかってたんだけども、2度目でも新鮮に最高だった。見切れでも一応メインモニターは見えたし、MCをしている4人の姿を横から見るのもなかなか趣があった。

誕生日直前公演だったからだろうか。この日の会場は小山担のファンがたくさん慶ちゃんの名前を呼んでいた。けーちゃん、けーちゃんという愛たっぷりの声を聞いて、なんだかここ数ヶ月の苦しさが浄化されていくような気持ちになった。

私はevery.もチカラウタも録画していないような徳の低い小山担で、熱心にこまめに追いかけている方々と比べたら申し訳なくなってしまうのだけど、それでも、今回のツアーはいつになく「私は慶ちゃんの担当だ」という強い自覚をもって入っていた。ずっとずっと慶ちゃんのことがよくわからなくて、少し怖くて、でも24時間テレビで、わからなくてもなんでもとにかく慶ちゃんが私の心を揺さぶるのは確かなんだなぁってなんとなく消化して。それまでよりも素直に慶ちゃんのことを好きと言えるようになったのが去年のことだった。そんな折りに例のことがあって、去年以上にたくさん慶ちゃんのことを考えていたら、心の色々な場所から慶ちゃんを愛しく思う気持ちが次々に飛び出してきて、今はもうとめどなくあふれている。

慶ちゃんのことが大好きな人がたくさんいるよ、ここにもひとりいるよって伝えたくてたまらない。そういう気持ちで今年は入っていた。

アリーナトロッコに乗る慶ちゃんを呼ぶたくさんの声には、私のそんな気持ちと同じ成分が含まれていたように思えた。皆同じなんだな、私と同じように慶ちゃんのことが大好きで大切なんだな、と思って、嬉しくて涙が出た。

 

そんな幸せに包まれていたら、MCが始まり、ケーキが出てきて、慶ちゃんのお誕生日を皆で祝うことに。もう皆様レポ等でご存知かと思うが、ケーキが出てくるのを客席にお尻向けて正座して待ってみたり、ロウソクを先に消されてみたり、シゲちゃんが鷲掴みした固まりを食べさせられたり(笑) 本当に皆が楽しそうで、慶ちゃんが嬉しそうで、メンバーもJr.も嬉しそうで、会場中で慶ちゃんおめでとー!!って拍手しながら幸福感がマックスに高まった。

 

おかげでその頃にはすっかり忘れていたのである。私の横にある階段の存在を。

 

コンサートも終盤になってからその時間は訪れた。センターステージにいた4人が二手に分かれ、増田さんとシゲちゃんがこちらに向かって歩いてきたのだ。

あ……来る……you are coming……

 

と思ったら即座に横からニョキニョキ伸びてくるガードマンの手。お前ら絶対触ったりすんじゃねぇぞコラァ という圧を感じる。大丈夫、触らない、そんな勇気ない。に、におい、においかぐだけだからっ!

 階段の踊り場に、ヌッ……と増田さんの顔が現れた。

!?!?!?!?!?!?!?かっっっっっっっこいい!!!!!!!!

か、顔が、ちいさい、肌が白い、綺麗、意味わかんないくらい綺麗、そして「触ったらころす」みたいな表情!!!

ただの移動中なのでファンサという感じもなく、乗るべきトロッコに向かってズンズン進んでいく。ガードマンの腕越し、私の鼻先数センチを通りすぎる増田さん。気高い、美しい、ただただかっこいい。

続いてシゲちゃん。踊り場でちょっと立ち止まってスタンド上方のファンに手を振ってから階段を上っていった。手を降るシゲちゃんを下から見上げてたのだけど、少し首のあたりが荒れていたものの、おっそろしく目鼻立ちが整っている。うわっすげえ美しい……とまたまた呆然と見送る。

シゲちゃんが通りすぎたところで、自分がほとんど息を止めていたことに気付いた。においどころじゃなかった。

 

トロッコに乗ったふたりは笑顔でファンサしながら遠ざかっていく。このあと入れ替わりでてごちゃんが、そして慶ちゃんが来るだろう。おそらく通りすぎるだけだけどこの距離で自担が拝める、と思うとそれだけで手のひらから緊張の汗が吹き出した。

 

慶ちゃんを乗せたトロッコがゆっくりと近づいてきた。ケーキの形の帽子をかぶっている。笑顔で上方のファンへ指を指し手を振りながら、左手では下の方にいるファンの手を触っていく。私の大好きな慶ちゃんのファンサ。こんなに近いんだからあわよくばお手振りくらいもらえないかな、と見つめていたがいつものように全く目が合う気配すらなく、ですよね~笑と思っていたらトロッコが階段の上に到着した。

先程と同じように、慶ちゃんが降りてくるのに備えてガードマンが手を伸ばす。すると慶ちゃんはそれを制止するような仕草を見せて、歩いて一番奥の見切れ席の方まで行ってたくさんの人とタッチした。その姿を見て、ああ、私の好きな慶ちゃんだ、そういう優しいところが大好きなんだ、と泣きたくなった。(行きより帰りの方が余裕があるので、勿論逆サイドでは増田さんもシゲちゃんもそのあたりでたっぷりファンサしてたことと思う。念のため)

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慶ちゃん自ら触りに行くので、ガードマンの動きが少し緩む。

そして奥まで行った慶ちゃんが戻ってきて、ゆっくりと階段を降りてきた。客席から伸びる手。それに触れていく慶ちゃん。私は一番下の一番端の席でその様子を見上げながら、完全に混乱していた。

触って、いいの?

触る?

慶ちゃんに?

いや無理でしょ なにもかも無理 逃げ出したい でも一歩も動けない

いや、声を出さなければ。あのアリーナのファンたちのように、けーちゃん!って、呼びかけなければ。慶ちゃんのこと応援してるよって、大好きなんだよって気持ちを込めて、名前を呼ばなくては。

でも声が出ない。喉が何かで塞がれたように、頭のなかに浮かぶあらゆる感情が発語できずに喉の奥で消えていく。

 

パニックになっていたら、慶ちゃんが、私のうちわを見た。

そしてゆっくりと目線をあげ、黙って私の目を見つめた。

 

ーーーここから先のことは、隣にいた友人に後で確認をとったところ、私の記憶がかなりズレている……というか、記憶の流れはだいたい正しいようなのだが体感時間にかなりのギャップがあったのだ。実際はトータルで5秒ほどだったというその時間が、私には数十秒もあったように思えていた。以下、私の見た世界がどんなものであったかを残しておくーーー

 

「ゾーンに入る」という言葉がある。ざっくり言うとアスリートの集中力が極限まで高まったときに、ボールの動きなどがスローモーションのように見えるという現象だ。

おそらくあの時の私はゾーンに入っていたのだと思う。

階段を降りてきた慶ちゃんが、私のうちわを見て、目線を私の顔へ移して、私が立っているのより一段上で立ち止まった。そこから数秒、お互い真顔でただただ見つめ合った。

私の想像していた、トロッコからのニコニコ笑顔のファンサじゃない。

目の前に立っていて、真顔で、無言で、見つめられている。

私は何も動けない。声はもちろん出ないし、かといって目をそらすことも出来ない。泣くこともできず、笑顔にもなれず、

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↑ただただこの顔で慶ちゃんを凝視していた。

 

ああ、ケーキの帽子似合うなあ、かわいいなあ、顔が綺麗だなあ、色が白くて肌がつるっつるで顔が小さくて汗がキラキラしてて、ていうかなんだこれ、めちゃくちゃキラキラしてる、なにこのひと、ああ、顔が、顔が、綺麗だ、ていうかなに、この表情、なんの顔なのこれ、真顔すぎない? でも怖い真顔じゃない、なんか、子供のような……でも無垢ってわけでもなく何か考えているような……なんか……なんだ?なんだろう?意味がわからない、ああ、そんなことはともかく、目の前にいるんだ、伝えなければ、伝えたい、応援してることを、あなたが笑顔でいられる世界を本気で望んでることを、何か、言葉で……ああ、でもなんて?なんていえば伝わる?

 

思考回路が物凄い回転力でブン回る音がする。

固まったまま、あまりにも長い時間が過ぎたように思えて、ヤバいヤバいと焦り始めた頃、フッと手が動くようになった。

左手をそっと差し出した。

慶ちゃんがそこに柔らかく、ふんわりと、左手を重ねてくれた。

 

あ。あったかい。

 

手はすぐ離れたように思えた。体温だけがいつまでもそこに残っているような不思議な感覚。

私の記憶ではそこからまた無言でしばらく見つめられたことになっている。

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脳内の記憶に一番近い顔を探したらこれだったのだが、こんなに見据えている感じではなくて、もう少し柔らかくて。でも、とにかく目が離せない。

あ、いやもう無理、これ以上どうしていいかわからない、無理無理、と口元に手を持っていったところでプツン、と記憶が飛んでいる。

 

気がついたら、ブルブル震えている自分の左手を見つめていた。

友人の方を見て「なにがおこった……?わたし、触った、よね?」とかろうじて絞り出したら「手を触れてたよ!慶ちゃんが、ありがとうって言ってくれてたよ」と返された。

「は?????ありがとうなんて言われた?????」

「声には出てなかったけど、口パクで言ってたよ!」

全然覚えてなかった。手があったかい、ってことに意識の全てを持っていかれていた。左手の震えが両ひざにも来て、生まれたての小鹿のようにガクガクしながら、思わず椅子に寄りかかる。

あっ、てごちゃん来たよという声で少し我にかえり立ち上がる。てごちゃんがキラッキラの笑顔を振り撒いて、手越担にまんべんなくファンサしながらニッコニコで去っていった。

 

再びステージで歌う4人を、慶ちゃんをぼんやりと眺めながら、まだ震えている左手をまた見つめる。ありがとう、って。私の方こそありがとうって言わなきゃいけなかった。いろんな大変な思いを抱えながらも、物凄く忙しいながらも、何も言わずステージに立ち続けていること。その誠実さ、アイドルとして生きてくれていることへの心からの感謝を伝えたかったのに。

「……何も言えなかった。ありがとうとか、がんばれとか、一言だってよかったのに。慶ちゃんの味方だよっていうことを、言えればよかったのに」

そう呟きながら自分のダメさ加減に激しく落ち込んで泣いてしまったら、友人が明るい声で「いいんだよぉ」と言ってくれた。

 「慶ちゃんわかってるよ。ありがとうって言ってたもん。いいんだよ」

 

 

終演後、とりあえず酒を飲んで心を落ち着けていたら5月1日を迎えていた。

夜、一緒に泊まっていた皆が寝静まった後、布団の中であの時のことを振りかえる。あの、全てがスローモーションに見えて数十秒にも思えた時間の間、私はなにも言葉にできなかったけれど、でもずっと目を見ていた。それだけできっと伝わったんだ、と思えた。♪僕らはいつも以心伝心~♪という一昔前の曲が頭をよぎった。

♪離れてたって以心伝心 黙ってたってわかる気持ち 想いよ届け君の元に 未来に繋いでく信号は愛のメッセージ……

 

今までファンサを受けたことがないのは、今日この日のためだったんだなと思える。

今年、こういう気持ちで入った公演だからこそ、何かが届いてそれが形になったんだ。なんて運命論めいたことを考えてしまう。

 

 

ところで今まで私の体感したファンサについて記録してきたが、後日、実際のところはどんなものだったのか友人に聞いた結果がこちらである。

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多分気付かれてから離れるまで実質5秒位だった様子w

でもこれを読んで「あ、やっぱりテレパシー通じたのかな」と思ったりもする。

 

 

今回はきっとこれでよかった。

ももし今度、また目線を交わせる時が来たら。きっとまた声は出せないかもしれないけれど、次は必ず笑顔で「ありがとう、嬉しい、大好き」という気持ちを表したい。呆然とした顔で固まるのではなくて、笑いたい。

 

もうファンサいらないなんて言わないよ。今まで通りどんな席でも最高に楽しむけれど、もし想いを伝えられる機会ができたら、笑えるように頑張る。

 

ジャニオタ3年生、またひとつ、目標ができました。

 

NEWSを、慶ちゃんを愛する旅は続く!

 

根本宗子作・演出 「皆、シンデレラがやりたい」感想、と、付随するなにか

ロザンはじめお笑い芸人、浦和レッズ、男子大学駅伝、綾野剛、などなどジャニーズ以外にも好きな人やものが多過ぎて見はなされてしまいそう(by椎名林檎)な私であるが、好きなもののひとつに「演劇」がある。

小学校では演劇クラブだったし、5年生の時は「6年生を送る会」で披露する学年演劇の脚本を書いた。大学4年の文化祭でもなんちゃって劇団を立ち上げて脚本を書き役者もやった。とはいえレッズに出会うまで「現場に行くという発想がない」タイプの人間だったので、幼少期に母によく連れていって貰ったミュージカル系の舞台以外は、知り合いの劇団を見に行く程度だった。

ところが9年ほど前、インターネットである男性と知り合ったことで変化が訪れる。その方はレッズについてのブログを書いているサポーターだったが、同時に他のスポーツや演劇や音楽にも精通していて、1年のうちの大半を何かしらの現場で過ごしている猛者であった。その方が観劇の同行者を募集していて手をあげたのが出会いのきっかけだ。(ちなみに長塚圭史演出で松たか子主演の舞台だった。松たか子がマジで凄すぎたのも、完全に観劇の虜になった原因のひとつかもしれない)

とにかくこの方(以下、オジサマ)が異常に気の合う人だった。というか性別が違っていて15歳年をとっただけの、ただの私自身だった。出会ったその日に呆れるほど意気投合し、以降「私が好きそうな」芝居があれば誘ってくれるようになった。私にそっくりなオジサマが好きなものはすなわち私が好きなものなので、150%間違いは無い。今は私の収入が減ってしまい、そうたくさんは観劇できなくなったのだが、それゆえ厳選して誘ってくれている。

 

さて、数年前そんなオジサマから「絶対に君が好きな劇団がある」と言われ連れていって貰ったのが根本宗子だった。

先日、KAT-TUN上田くんが彼女の作品に出るといって話題になっていた、あの根本宗子である。

私より遥かに若い女性が作るその演劇を初めて見たとき、衝撃で震えた。あまりにも面白かった。観劇後酒を飲みながらオジサマに、いやほんとビビった、20代前半であんなもの作れるなんてどんな才能だよ、この人の舞台は絶対見たいからこれからも全部連れてって!とくだを巻き続けるくらい面白かった。それ以降、小さなバー公演以外は全て見てきてどれもこれも最高に面白かったので、上田くん出演という報が流れてきた時は「大好きな上田くんが大好きな劇団の舞台に!!! 」とめちゃくちゃびっくりしたし嬉しすぎて正直ちょっと泣いた。

 

がーーー詳細はここでは省くけれどもーーー彼女は一部の界隈からは毛虫のように嫌われているのでーーーうえだくんの舞台はうれしいしみたいけどあのおんなはだいきらいだからつらい、という苦悩に満ちたツイートをたくさん見て、単純にうかれてた自分が申し訳なくなった。そうだよなあ、そういう気持ちだったらつらいよなぁ……。

彼女が嫌われている発端となった舞台も私は見にいっていて、それはアイドル(クズ男)とそれを取り巻く「嫌な女たち」の話だったのだけれど(というか彼女の作品はたいてい「いやな人間」が出てくるのだけど)、あの、人間の嫌な部分をそのままストレートにくらってしまって傷付く人もたくさんいるのだとわかった。

個人的には、彼女が描くそういう「嫌な人」の姿を見ることで、結果的により人間が愛しく思えて大好きな気持ちになるのだけど、そういう作風に加え、後に起きた騒動(このへんわかる人だけわかってください)もあいまって、もう今彼女を苦手としている人は、彼女の作品のどの部分を見ても「嫌い」としか思えないんじゃないかなという気がしている。「面白いと思うかもしれないからとりあえず見てみては」って言いたい気持ちもあるのだけど、正直、無理しなくてもいいのでは……と。上田くんのことが好きで、上田くんに会いたくて行くのに、嫌な気持ちになって帰るの悲しいじゃないですか……。

 

そんなおりに見に行ったのが表題の「皆、シンデレラがやりたい」という舞台である。

mo-plays.com

タイミングというかなんというか、本作もアイドル(クズ男)とそのオタクの話であった。そして上田くんが演じるのも、何股もかけているクズなバンドマンの役である。

演劇のレビューは苦手なのだけど、善良なKAT-TUN担の方に辛い思いをしてほしくないので、行くのか行かないのかの判断材料の一端になれればと思い「こういった感じの芝居ですよ~」というものを書くことにした。ちなみに私が書かずとも、BSスカパー!で4月5日に放映されるhttps://www.bs-sptv.com/stagelegend/ので、百聞は一見にしかずであります。見られる環境の方は是非。

以下、完全にネタバレするのでBSでこれから見ようと思っている方はお戻りください。根本さんの舞台は後半で畳み掛けるような展開が面白いので、ネタバレを見ないで挑んだ方が断然楽しめるかと思います。

 

 

 

 

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 珍しく公式サイトに載っているストーリーからかなりの変更があったので、順を追ってつらつらと。

物語の中心はアイドル「一ノ瀬陸(りっくん)」の追っかけをしている40代女性3人。(しかしこの名前の付け方、色々もめた某ゲームと某ゲームから組み合わせているようで、このへんの嫌らしさも嫌いな人は大嫌いらしい 苦笑)

・夫のお金でお店(スナックバー)を持たせてもらい、バブルの頃はもっと羽振りよかったけどね~と言いながらそこそこ裕福な生活をしている女・神保(猫背椿)。

・金の出所は不明なものの大金持ち。シナモンのぬいぐるみを常に抱え、ロリータファッションに身を包むぶりっこおばさん・角川(新谷真弓)。

・独身、パート務め。生活が苦しいようで異常なまでの倹約家。趣味で市民劇団の活動をする女・榎本(高田聖子)。

 

舞台は終始、神保の経営するスナックバーで展開されていく。神保の店には夫の前妻の娘・ユイ(根本宗子)が出入りしている。店に来た榎本に対して、ビキニキャバクラという「割りの良いバイト」について語るユイ。母親譲りの貢ぎ体質で、自分で稼いだお金を男に使うのが最高に好き、という。好きなことするのに人のお金使うの、なんかカッコ悪いじゃん、私は自分が稼いだお金で好きなことしたいんだよねー、と無邪気に話す。そうよね、かっこいいね、と褒める貧乏人榎本。

続いてのシーンは角川と神保のふたり。裕福なふたりは、貧乏な榎本の度の過ぎた節約っぷりについて陰口を叩き、笑い者にしている。「あ~榎本さんの悪口言うの楽しい」「りっくんファンっていう繋がりがなかったら絶対仲良くしないタイプw」などといないところで言いまくる。ウッ……こういうのあるよね……オタク同士つるんでるんだけど裏では嫌ってたりするやつ……

とはいえ3人は「路上で歌ってた頃からのファン」であり、アイドルの追っかけをやるのは仲間がいた方が断然楽しいから、という理由でそれなりに仲良くやっている。

ある日りっくんのライブに行ってテンション高く帰ってくる3人。ペンラをふり、躍り狂い、MCのよかった点を再現し、ファンサを再現し「あれぜったい私たちにやってた!」とはしゃぎ、他のオタクを押し退けて掴んだ戦利品のタオルをハサミで切って分けて臭いをかぐ。あ~~~~~~自分達を見ているようで~~す。

 

ずっとガラケーだった機械オンチの神保がついにスマホへ機種変したので、Twitterをすすめる角川と榎本。「りっくんはね、毎日このくらいの時間にエゴサして、自分についていいこと書いてるツイートはいいね!するから」「エゴサされやすいように呟くのが大事」「わたしたちいつもりっくんにいいね!もらってるもんねー」などと教えてもらったもののどういうことだか全然わからない神保だったが、なんとか登録する。

しかし、それぞれTwitterを楽しんでいたところに事件が起こった。

三村まりあというアイドルの卵が、自らのTwitterでりっくんとのニャンニャン写真を流出させたのだ。恋人発覚にたちまちりっくんのTwitterも大炎上。

ただちに相手の女のことを調べあげる3人。まりあはメジャーデビュー間近のアイドルらしい。どうしよう!? りっくんだって今が一番大事な時期なのに! こんな女のせいでりっくんの将来が潰されるなんて許さない! 

『私たちがりっくんを守るのよ!!』

そう決意した3人は、不眠不休で三村まりあの誹謗中傷をインターネットに書きまくる。あらゆる粗を探して口汚く罵る。この女さえいなくなればりっくんは救われる、そう信じて、身を削って、三村まりあを叩き続けるのだ。

『正直、とても楽しかった。1つの目的のために結束して何かをすることに夢中になった。生きているって実感した』

ここは榎本の独白のシーンで、ニュアンスでしかセリフを覚えていないのが悔しいのだけれど、聞いていてウワーーーとなった場所である。こんな、こんなタイミングでこういう舞台見ちゃうの凄いな!?って。

 

というのも、私がこの舞台を観に行ったちょうど2日ほど前に、インターネットの片隅で自担の熱愛が発覚し、炎上し始めていたからである。

 

私のTLには全然そのような話は流れていなくて(というか今の今まで、私のタイムラインにその話題が直接的に現れたことは1度もない)、全然別のことを調べている時に本当に偶然その情報に行き着いたのだが、その時はまだ「いや、そんな程度で付き合ってるとか匂わせとかいうのはさすがに無理があるのでは…?」というものしか出ていなかった。しかし一部の人たちは既に批判用アカウントを取得し、躍起になってお相手の過去ブログをひっぱり、悪い評判を見つけ、叩いていた。よくやるなあ、と半目で軽く追ってみたのだがその中に少なからず「楽しい」「いま叩いてるうちらが本当のファン」「ついでに調子乗ってるファンのアカウントも潰そう」「正直もう小山のことはどうでもよくて、叩いてるこのアカウントの皆が面白すぎて最高」というような書き込みがあった。

 

寝る間も惜しみながら生き生きと三村まりあを叩き続ける3人の姿。榎本の独白を聞き、ああ、私が見たあの人たちは、こういう気持ちなんだろうなあと思った。目的意識があって、共に歩む仲間がいて、拡散という形で成果が出て。ドーパミンがドバドバ出ている状態なのだ。彼女らはそうやって、傷ついて抑鬱状態になってしまいそうなところを、薬に頼らず脳内物質を出すことで無意識に回避しているのかもしれない。全く意味がわからなかった彼女らの行動が「傷ついてどうしようもなくなった結果、炎上行為でドーパミンを出すことで元気であろうとしているのだ、本能的に」という解釈をすることで少しだけ理解できた気がした。だからといって肯定はできないけれど。これはまた後ほど。

 

脱線したので話を劇のあらすじに戻そう。

 

散々誹謗中傷を繰り返した結果、Twitterの位置情報を元に3人は特定され、三村まりあのマネージャーが乗り込んでくることになる。

僕もアイドルのファンだったからお気持ちはわかりますよ、しかし書き込みは削除して頂きたい、どうかこれでひとつ。と3人それぞれにお金を渡す。

 

今まであなた方がりっくんに費やしてきた金額をお支払いします、それで手を引いてください。と渡されたお金は3人バラバラ。一番金持ちでCDも1000枚単位で買ってきていた角川には数百万。貧乏でほとんど貢げてなかった榎本にはたったの2万円。

「私たちを馬鹿にしないで下さい!! お金の問題じゃありません!!」と怒る3人。

「正直あなたたち、訴えられたら負けますよ? そうしないで、しかもお金まで渡すというこちらの譲歩がどれほどのものかわからないのですか?」と正論で返すマネージャー。

(そうそう、訴えられたらあなたたち負けるよ? と心の中で同担に語りかける私)

 

そこに三村まりあ本人(新垣里沙)も登場する。

 

あれだけ叩いていた人間を目の前にして、黙り込む3人。

「どうしたんですか、あなたたちが散々、ブスだの死ねだの言ってた本人が目の前にいるんですよ。なんで何も言わないんですか。直接言えるチャンスですよ」

まりあが煽ってもただ無言で、気まずそうに目をそらす3人。

面と向かっては何にも言えないんですね。あなたたちがインターネットで散々あることないこと書いて攻撃してた相手が、実際に生身の人間なんですよ、生身の人間だって知らなかったんですか? というようなことを冷たく言い続けるまりあ。これはなかなか辛辣なシーンだった。脚本の根本さん自信が炎上した経験があるものだから、まりあのセリフがグサグサ刺さる! これ根本さんの実体験じゃねーか!

3人は「私たちは、あなたが流した写真のせいで傷ついて心が不安定になった。その不安定さを紛らわすためにああいうことをした」とようやく反論するが、

「自分の心が不安定だからって、あることないことで他人を攻撃していいと思っているのか。私はそのせいで不安定になった」などと返されぐうの音もでない。(この辺セリフあやふやなのが悔やまれる。ニュアンスです)

 

まりあは「あなたたちに話があって来たんです」と言い、なにやら大きな荷物を抱えている。

そしてまりあの口から、実はりっくんはアイドルの仕事の他にホストもしていること、それは角川のすすめであったこと、しかしりっくんは客やファンのことを財布としか思っていないクズ男であること、だからりっくんにこれ以上貢ぐのは金も時間も無駄ですよ。あの男の本性を何も知らないあなた方はかわいそう。貢いだものを私から返します。ということが告げられた。

角川が今までりっくんに渡していた大量のプレゼントを差し出すまりあ。

りっくんはアイドルゆえ接触は禁止で、直接プレゼントを渡せなかった。それを逆手にとり、抜け駆けするためにりっくんをホストクラブで働かせ太客として君臨していた角川。残る神保と榎本はたいそう怒り、抜け駆けした角川を敵として、三村まりあを味方につけようとするなど人間関係が二転三転する。結局神保と榎本もりっくんがホストをやっていることを知っており他のメンバーに内緒で通っていたことが判明。さっきまで「裏切り者!」などと散々お互いを罵っていたのに、全員同じ立場とわかった途端「なーんだぁ!私ずーっとこの話したかったのよホントは!」「ねえねえシャンパンタワーやった!?」「あのシャンパンタワーの時の歌が最高なんだよねー!」と、序盤にライブから帰ってきて盛り上がっていた時のように仲良く喋りだす3人にゾっとするけれど、こういうことあるよね…見たことある…と思う。

 

再び3人vsまりあになったところで、まりあの独白が始まる。

 

「みなさん、なんで私が彼との写真を自分で流出させたかわかりますか?」

「わかるわけないでしょ、どうせ捨てられたかなんかで復讐のためにやったんでしょ」

「違います。そんな、リベンジポルノなんかじゃありません。本当の理由があるんです。皆さんにはそれをお話したくて来たんです」

 

そうして語られた真実とは、一ノ瀬陸、りっくんが、いかに最低な男かという話だった。

 

りっくんはホストとして3人から貢いでもらったお金で風俗に通っていて、一香キララという風俗嬢に熱をあげて貢いでいる。そんな折まりあが妊娠するが、それを告げると冷酷に「堕ろせ」と言われた。そんなもん俺の子かどうかわかんねーだろ、とせせら笑うような、そんな、人間として最低なクズなのだと。

そんな酷い男だけれど、まりあはりっくんに執着していたから。この人はこんなアイドルとしてキャーキャー言われていいような人間じゃない、私の知っているりっくんはクズだ、クズなりっくんは私しか知らない。私だけのものなのだ。それを証明するために、りっくんがベッドで寝ている姿を流出させたのだ、と。

(個人的には、それって結局リベンジポルノと変わらないのでは?と思ったのけどなー)

 

 

まりあの独白が終わりシーンとする舞台に響くLINEの通知音。ピコピコ。

神保LINE『想像以上に重かった』

角川LINE『どうする?』

神保LINE『いやー……無理でしょ』

 

壮絶な話を聞いて、まりあへの同情の気持ちすら生まれ、完全にドン引きしてしまう神保と角川。すっかり幻滅し、追っかけをする気持ちは消えうせてしまう。

 

ここでただひとり、ずっと黙っていた榎本が、まりあを見つめて静かに口を開く。

 

「それであなたは、なにしに来たんですか?」

 

「?」という顔をするまりあ。

 

「私たちに、何を言いたくて来たんですか」

「だから、目を覚ましてほしくて。あなたたちの好きな『りっくん』は、追いかける価値もない人間だって忠告しに……」

 

「私たちのために、親切心で、そういうこと伝えにきたって言いたいんですか? はっきり言って、おせっかいです」

 

「さっきあなた、私たちが傷ついて不安定になった心を安定させるためにあなたを炎上させたことを責めましたよね。あなたがやってることも同じです。自分がりっくんとうまくいかなくて不安定になったからって、それを私たちに吐き出して安定させようとしてますよね。私はそれを聞いてただ不快になっただけです。おせっかいです」

「私はりっくんが、裏でどんな人間だろうが、どんなことをしてようが、そんなことはどうでもいいんです。りっくんに出会ってからが、今までの人生で一番充実してて楽しいんです。今まで何の楽しみも無かったしただ生きているだけだったけど、りっくんに出会って、質素に地道に暮らしてきたのはこのためだったんだ、このために生きてきたんだって思えたんです」

「心だけが繋がっている『ただの恋人』のあなたは、心が離れてしまえばりっくんとはなんの繋がりもなくなってしまう。お金で繋がっている私とりっくんの繋がりは、どんなことがあっても揺るがない。心しかないあなたよりずっと頑丈です」

 

榎本は、りっくんが本当はどんな人間だろうと自分にとってのアイドルである以上、キラキラした姿を見せてくれている以上、好きな気持ちは揺るがないと語る。

角川と神保に同意を求めるが、すっかり気持ちの萎えた2人はそんな榎本にもドン引きする。

 

「あなたたちのりっくんへの気持ちはそんな程度だったんですか!?」と怒る榎本。

あなたたちは、たくさんりっくんにお金を使って支えていたつもりかもしれないけど、やっぱり自分で稼いだお金じゃないからそんな程度なんですよ。私はあなたたちのようにはりっくんに貢げなかったけど、必死に必死に稼いで貯めたお金を費やしてきた。だから重みが違うんです。あなたたちが湯水のように使っている、人が稼いだ1万円と、私が11時間働いて稼いだ1万円は価値が違うんです。その1万円を使う気持ちの重みも違うんです」

 

 ホストクラブではシャンパンタワーを頼むと『僕たちのシンデレラ』と褒め称えられて皆で歌(コール)を歌ってくれる。ずっとそれが憧れだった。高額なシャンパンタワーをどうしてもやってみたくて、シンデレラがやりたくて、ずっとしまむらや貰いものの服を身につけ、皆に笑われながら貯金してきた。もうすぐその資金が貯まる。私の夢が叶う。その夢を壊そうとしないで下さい。おせっかいです。

 

 

 ここで、ずっと舞台上にはいたものの寝ていた神保の娘、ユイが起き上がる。

舞台冒頭、好きな男のためにキャバやって自分で稼いで貢いでるんだ~!と語り、榎本から「かっこいいね」と褒められていたユイは、榎本に対して満面の笑顔で「かっこいいよ!」と声をかける。そして榎本に、ホストクラブはツケで後払いができるから、シャンパンタワー、やりたかったら今すぐにだって出来るんだよ! と教えてあげる。

ものすごく嬉しそうな顔をしてホストクラブに向かおうとする榎本。ふと立ち止まり、目の前に脱ぎ捨ててあった神保のブランド物の靴を指差して言う。「あの、これ、お借りしていいですか? 角川さんから頂いたワンピース(一張羅にしている)に合う靴が無くて」

呆然と「…ああ、いいわよ、あげる。もうそれあげるわ」と応える神保。

「本当ですか! ありがとうございます!!」

自分の履いていたボロボロの、質素な靴を脱ぎ、ブランド物のヒール靴にそっと足を入れる榎本。

それはまるで、舞踏会へ向かうシンデレラが、ガラスの靴を初めて履いた時のように初々しく、幸福に満ち溢れていた。

 

それでは。と去っていく榎本。

 

残された神保と角川は、なにか憑き物が落ちたかのような空気になり、焼肉でも食べに行くかぁと言い出す。あんたも来る? とマネージャーを誘うと、行きます!とわんこのように着いてくる。現実の男にもかわいいのがいるのよね、などと言いながら和やかなムードで去っていく3人。

 

 残されたのは、まりあと、ユイ。

 

根本さんの舞台はラスト10分が毎回怒涛の展開なのだが今回もその本領発揮。

 

あくまでモブだと思われていたユイが、まりあに話しかけ始める。実は神保さんのTwitter位置情報をオンにしたのは私なの。すごい重い女だって聞いていたから、こういうことしたら絶対直接くるだろうなって思って! その顔見てみたいなーって思ってね。

そして、まりあが先ほど語っていた「一ノ瀬陸が通っている風俗店」の店名をあげ、自己紹介する。

「はじめまして~、一香キララです」

 

そう、りっくんが入れ込んでいた風俗嬢は、実はユイだった。

(そしておそらく、ユイが貢いでいるのはりっくんではないのだろう。神保角川榎本がりっくんに貢いだお金で、りっくんはユイに貢ぎ、ユイは別の男に貢ぐのだ)

 

自分が愛していた男は風俗嬢に夢中で、風俗嬢にとってその男は金を稼ぐ手段でしかない。しかもアイドルの自分がかなわないほどの美女でもない。

もっと圧倒的な相手ならまだよかったものの、なんでこんな女に。

我を失ったまりあは、ユイを撲殺する……

 

 まりあに殴られて血を噴き出しながら床を這い蹲るユイ。それを追いかけるまりあ。

2人が舞台の端と端に辿り着いたころ、突如舞台中央を照らすスポットライト。

 

そのライトの下にシャンパンタワーが現れ、華やかなホスト集団が20人ほど、ウェーイ!となだれ込む。

「シンデレラからシャンパンタワー頂きました~!」

ホストにエスコートされて登場する榎本。

角川から貰った高級ワンピースを纏い、神保から貰ったブランド靴を履き、綺麗に化粧をした姿で現れる。ずっとひっつめ髪で化粧っ気がなく、地味なチノパンを履いていかにも貧相だった榎本が、見違えるように綺麗になっている。

 『♪六本木で恋した~ シンデレラがいました~♪』

ホストたちが歌う中、笑顔でシャンパンを注ぐ榎本。タワーに注がれているシャンパンがキラキラしていて、まばゆいスポットライトの中央で綺麗におめかしした榎本の笑顔が壮絶に美しくて、私は涙を抑えることができなかった。

お金を払ってシンデレラを演じる榎本。その幸せそうな顔が本当にまぶしく光っていた。

 

 

 

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終演後、オジサマに「今回クズ男が出てこなくてちょっと寂しかったねw」と言われ、アッと思った。そういえばいつもは今回のりっくんのようなクズ男を「舞台上で」演じる役者さんが必ずいる。しかし本作はあくまでりっくんはそれぞれの女の話の中でしか登場しなかった(特大の写真は飾られていたけど)。いつもの根本さんの舞台なら、まりあとマネージャーと3人の修羅場の中にりっくんを放り込んでもおかしくない。

しかし後から考えると、実体としてのりっくんが登場しなかったことで、りっくんは最後まで「アイドル」であったような気がする。どんなにまりあがりっくんのクズぶりを語ろうとも、私たちが目にできたのは特大パネルのアイドル姿であり、それさえあれば榎本さんは美しく笑顔でいられたのだ。

 

 

 

 

    

 

 

さて。

ここまでおよそ1万字弱である。

私は基本的に人を否定しないし、嫌いと思うこともない。自分以外の人間は全て他者であり、他者の気持ちや正義は完全にはわからないからである。だから自分の考えと違う人間がいたとしても「それは間違っている」などと自己の正義を振りかざすことをしないように気を付けているし、自己の正義を押し付けてくるような人間のことは「この人はそういう人なんだな」と距離を置いている。

しかし今から私は、ある種類の方々を否定しようと思う。そんなことをするのは初めてなのだけれど。おそらく、その種類の方々はこんなブログにはたどり着かないし、もしたどり着いたとして、ここまでの1万字を読むこともないだろう。ここから先は、ここまで読んでくれた方のためだけに書く、私個人の考えである。

 

 

 

小山さんのあれこれの件である。

偶然こんなタイミングでこんな舞台を見たのも何かの縁だろう、ということで、小山さんの件について思うことは全部書いておくことにする。

最初こそよくある熱愛疑惑の炎上だった。相手の女性が匂わせてた!と騒ぎ、お揃いのものを持っているか探し、検証し、やはりクロだよ! というようなことをひたすらツイートする「愚痴アカウント」とやらが乱立して、恋人の存在を嘆きモヤモヤを吐き出している様は、まだジャニオタ歴2年の私でも幾度となく見た流れだった。

私はいちどだけ、大野くんのあれこれがあったときに、胸を痛めているTLの人を見かねて、アイドルと恋愛について感じたことをブログに書いた。

誰かを好きになる気持ちも苦しむ気持ちも - 桐ノ院整体院

 

その時書いた記事で一番伝えたかった部分を、少し長いけれど以下に引用する。

 

とても好きな洋服を扱うショップがあったとしよう。

そこの服はどれもこれも好みのもので、その服を完璧に着こなす美しい店員さんがいる。接客は素晴らしく人柄も素敵で、服を買うならそこのショップと決めている。

ところがある日、ノーメイクでボサボサの髪で、ジャージみたいなダサい服を着て、歩きタバコをしながらチューハイやビールの缶だらけのゴミを捨てに行く店員を見てしまった。

プライベートの店員は全くオシャレなんかじゃなかったけど、お店に行けば店員さんはいつでも完璧で素敵で、お店の服が可愛いのも変わらない。

時代の移り変わりで増減はあるだろうが、ショップのクオリティが変わらなければ、店員が裏でどんなにダサくたってそのショップのファンは減らないだろう。

 

でも、店員さんのダサい姿を見てしまったその日から、あんなに好きだったそのショップの服が、なぜか欲しいと思えなくなってしまった。デザインは相変わらず好きだなと思えるのに、輝いてみえなくなってしまった。

 

そういうことって、誰にでもあると思うのだ。あなたにもあるかもしれないし、私にも訪れる日がくるかもしれない。理屈じゃなく抗うこともできない感情の動きは、誰にだってあり得るし、それは決して悪ではない。

好きだったものを嫌いになってしまったり、今まで興味のなかったものを好きになったり、何かに対して心が動かされるということは誰にでも平等に訪れ、どの感情も、悪などではない。

 

だからアイドルが恋をするのも、それが公になるのも、そのことで誰かが心を痛めてファンではなくなってしまうのも、全部等しく、悪いことではない。全てが自然なことだ。自然にまかせて、流れていけばいい。

 

あなたたちのその感情は悪なんかじゃないよ。

 

ただそのことだけが言いたかった。

 

ここで例えた「ショップ」は自担グループ、憧れの店員が自担である。

私自身は、自担に恋人が発覚しようが結婚しようが何のダメージも受けない人間である。またアイドルにはどんどん恋愛も結婚もしてもらいたいと思っているし、恋人がいたらそれを公表してくれてもいいというスタンスだ。しかし世の中にはアイドルに恋人がいたときに立ち直れないくらい傷ついてしまう人がたくさんいるということも知っている。そこまでではなくても「恋人がいてもいいけど隠し通して欲しい」と考える人がかなり一般的であることも知っている。

あの時、胸を痛めている大野担について「自分が付き合えるわけじゃないのにショック受ける意味がわからないw」などと揶揄する言葉を幾度となく目にし、また大野担自身も「こんなにモヤモヤする私は心が狭いのかな……」という感じで悩んでいたように見えたので、ジャニオタ新参者ながら「そんなことないよ、感情なんだから仕方ない、悪いことじゃないんだよ、大人だとか子供だとか、心が広いとか狭いとか、そんなことではないんだよ」ということを伝えたくてこの記事を書いた。小山さんの件に関しても、マトモにショックくらって悲しんでいる方々が、しばらく騒がしくなるのは致し方ないな、と思っていた、最初は。

 

しかし、しばらくして様子が変わってきた。お相手の方の誹謗中傷が増え、審議不明の自称関係者の証言を元に人格攻撃が激化し、そのうち小山さんへの批判がメインになってきたのだ。小山さんが何かを語れば、書けば、その都度ネガティブな意味に解釈し「小山ってほんとにクズ」と嘲笑う。過去の発言も何もかも、悪意を持って受け止める。

私は芸能人がスキャンダルで炎上すると、騒いでる人達をリストで追いかけてそれをツマミに酒を飲むような性格の悪い人間なのだが、その私のゲスさをもってしても今回の件を燃やしている人達については「あ、だめだこの人達、触っちゃいけないレベルだ」と感じて、しばらくして追うのをやめてしまった。これは自担だから見ていられない、のではなく、にのちゃんの時も同じ気持ちに陥った。とにかく異常だった。異常なまでの個人攻撃は同じだが、にのちゃんと違うのは、小山さんの場合お相手の女性ではなく小山さん自身が激しく罵られていることだろう。

私のタイムラインでは誰もこの件に触れていなかった。NEWS担はさすがに把握はしているようだが、他担などは未だにそんな話があったことすら知らない人もたくさんいる。本当に一部の、せまーい世界で「炎上」しているだけなのだ。

こういう時に我々が選択できる最良の手段は「触れないこと」である。

週刊誌に撮られたわけでもなく、世間の人のほとんどが知らない。公になったとて、不倫などでもない、世間からしたら何の問題もないどうでもいい出来事だ。しかし触れば触るほど、彼女らは面白がって炎上作業に没頭し、うっかり反論してしまったいたいけなファンのことを「パッパラパーナ」「お花畑」「現実を見てない」と晒し者にして笑う。こんなところに触れたらだめだ、と、悪意を浴びすぎて胸焼けしたのでしばらく見ないでいたが、アルバムが発売になった折に再びリストを開いてみた。その種類の人達がアルバムについてどうとらえているか知りたかったからだ。

 

フォロワーさんの中には当然今回の騒動で心を痛めている方がたくさんいたし「しばらく慶ちゃんの顔が見られないし曲も聴けない」と言っている方も少なからずいた。だがアルバムが発売になり、NEWSが魂をこめて完成させた作品に触れたことで、あるフォロワーさんがこう呟いていた。

 

『私を含めたオタクや、はたまたオタクじゃなくなった人達がグダグダグダグダいってる間に、NEWSはこんなに素敵なプレゼントを作ってたんやで。ちょっと反省しちゃうな。これはNEWSを大好きなNEWS担と、これからNEWSを好きになってくれる人のために作られたアルバムやもん』

 

こんな素敵なプレゼントをくれるなら、もうなんでもいい。嘘かほんとかわからないことも、心ない言葉も、私はNEWSを好きなんだからどうでもいい、って思った。と、その方は呟いていた。私はそれを見て少しの間泣いた。ほんとにそう、ほんとうにそうだ。少数の、アンチと化した人達がたとえ誹謗中傷を休まず続けても、NEWSがNEWSらしく歌い踊るその圧倒的なボリュームの前ではノイズにすらならない。

 

それでも。それでもやっぱり、元々はファンだった人達なのだから。彼女らの負の気持ちが少しでも消えるに越したことはないのではないか。こんなにも人の心を動かすアルバムを聞いたことで、攻撃している人達も、人としての心を取り戻したかもしれない。そんなわずかな期待をもって再び爆心地を覗いてみた。

 

……彼女らは、慶ちゃんのソロの歌詞にお相手の名前が含まれていると騒いでいた。歌が下手だ、5分で書いたみたいな歌詞だ、飼い猫すら自分をよく見せるツールに使うクズだ、etc,etcと盛り上がっていた。

 

失望した。

 

そういうものを目の当たりにした直後、こんなaskを頂いた。

 

ask.fm

質問をした方の想定している「批判しているアカウント」がどういうものなのかはわからない。ただ仰っているように「小山さんのことが好きだから、モヤモヤする気持ちを吐き出して、気持ちに整理をつける」という行動はとても理解できる。(私自身、辛いことがあったら文章という形で外部出力することで心を整えるタイプだ)

多かれ少なかれ「愚痴アカウント」なるものは、自分の心を安定させるために始めるものだろう。 それについて否定する気は全くない。今でも、そういうアカウントもあるのだろう。

しかし、私が目にしたいくつかのアカウントに関しては、その存在を『明確に否定する』。

先に書いたように、私は自分の価値観や倫理観で他人のすることを「間違っている」などということはしないように生きてきた。しかしこれは「間違っている」と断言する。

このブログを書くにあたって、再度その類いのツイートを見てみた。

 

小山さんとお相手とされる女性のツーショット(自撮りではなく、他にも参加者がいると思われる飲み会で、きちんとテーブルに座って普通にピースしているだけの写真)が貼られ、『死ねよwwwwww』と書かれていた。

自称セフレとやらの情報をソースに、小山さんの性器についてや、性交についての侮辱が執拗に書かれていた。

貸し切りでパーティをしている最中の音声、とされるものを流して「絶対こいつら乱交してる」「薬とかやってるんじゃない」と憶測で罵倒していた。

その音声を文春などに送りつけていた(当然相手にされなかったようだが)

他の3人の邪魔だから早く辞めろ、と書いていた

そういった、アイドル活動と全く関係ないプライベートの部分を切り貼りして「現実見ようキャンペーン」などとタグをつけていた。

 

これは、普通に間違っていないか?  こんなことが「小山さんにまだ期待をしている、信じたいと思ってる」から書くことなのか?  アカウントを作って呟き始めた当初はそうだったかもしれない。しかしこれはもう、その目的を失っていると言わざるを得ない。

以前のブログに書いたように、ショックを受けたり怒りを覚えたりする「感情」は何も間違いではない。だがその感情を処理するために、他者を傷つけるような方法をとるのは、間違いだ、悪だ。と私は思う。

例えばどうしても幼女にしか恋愛感情を抱けない男性がいたとして、その感情自体はどうしようもないから悪ではない。ロリエロ漫画を読んで自分を慰めるのは悪ではない。しかし感情を抑えられず本物の幼女に手を出したらそれは悪だ。凄く好きな人に他の恋人ができて嫉妬する、その感情は悪ではない。しかし嫉妬のあまりストーカーをしたり中傷ビラを撒いたりするのは悪だ。これは私の価値観の問題ではなく、そういうことをするのは犯罪だと司法で決められている。「辛かったから、自分の心を守るために、やってしまった」では済まされない。犯罪者にならないためには、自分ではどうしようもならない感情を抱えたときに「他者を傷付けないような」解決方法を探さなくてはならないのだ。我々人間は。

というか一部の書き込みは普通に犯罪だからな。 ネットだから麻痺してるのかもしれないけど、やっていることは道端で中傷ビラを巻いているのと同じ。これがまだ、小山さんが重大な犯罪を隠蔽していて、それを公表する目的とかなら特例になるが、彼女らが躍起になって流布しているのは、ひとりの32歳男性が、恋人と海に行ったり、仲間と飲み会で盛り上がったりしている、ごくごく普通の姿なのだ。飲み会で異性と隣の席に座って、一緒に写真に収まることなんて誰にでもあることだろう。たとえそれが付き合っている相手だったとして、「死ね」と言われるようなことなのか?  アイドルとはそんなことすら許されない職業なのか?

 

そもそも、そもそもだ。頂いたaskにもあるように「信じたい」という言葉をたくさんの人が使っているが、私には「何を信じていて、何を裏切られたと思っているのか」がわからない。これは煽っているわけではなくて本当に検討がつかないので誰か教えて欲しいくらいなのだが、今回の一連の何が「裏切り」なのだろうか?

ひとつひとつ項目をあげて、今回の件について私の捉え方を述べてみるので、「その項目のこういう点が裏切りです!」ということがわかる方がいたら解説頂けないだろうか……

 

・発端は、彼女とされる方の存在が判明したこと。純粋に「慶ちゃんはアイドルなんだから彼女なんているはずがない!」と信じていた人が「アイドルのくせに彼女がいたなんて!信じらんない!裏切りだ!」となるのはわかる。しかし小山さんの場合「まあ彼女いるんだろうな……」と大多数が考えていたように思う。だからお相手の存在が判明しても「ああやっぱりいたんだな」としか思わなかった。

・「彼女がいるのはわかってたけど、アイドルなんだから隠し通すべき。隠せなかったことがアイドルとして失格だし裏切り」という意見について。それはもっともなように感じられるが、こういう事件がある度私はどうしても「いや、隠してたじゃん。隠してたけど、無理矢理暴かれたんじゃん……  本人の責任じゃなくない?」と思ってしまう。私が追った限り、最初はお相手とされるアイドルのグループの、2ちゃんねるの書き込みだったと認識している。「ジャニーズのKと付き合ってるらしいよ」というところから、彼女が小山さんの話をしているのを聞いたという自称関係者が続々現れ、ジャニオタの知るところとなり、お相手の方のブログを隅から隅まで探った。それで見つかったのがお揃いの量産型のグラスであったり、旅行のスケジュールが一緒(片方は仕事で行っていた)などの、証拠ともいえないようなものだった。ただそれで騒ぎが大きくなったことでふたりと近い人物からのリークが始まり、写真などがどんどん出てきた。この一連の流れに、当事者の落ち度があるとはどうしても思えないのだ。

お相手の方が言いふらしていた、という話も出ていたが本当かどうかわからないと思っている。アイドルの卵、というお仕事をされていたのだからそれは熾烈な競争社会だろう。たとえ本人がどんなに性格が良くても蹴落とそうとする人は必ずいるだろうし、そういう人が彼女のことを「性格悪くて有名だよ」などと書いて、さも真実のように出回ることもあるだろう。(彼女のことをかばっているわけでなく、ネットで見る他人の評判なんてどれも話し半分で聞くようなものだと思っているだけである)

・いやいやお相手の女、ブログで匂わせてましたよという意見。

わたし本当になんでも匂わせ匂わせっていう最近の風潮、くだらねーなぁと思ってるので……。2ちゃんの書き込みがあるまで誰も気付いてなかったものを、躍起になって掘り起こして、自ら匂い嗅ぎにいってるだけじゃないか、と思う。彼女がブログで匂わせてるんじゃなくて、わざわざトイレの扉を開けて必死に匂う場所を探しているみたいな行為をしているだけではないのかと。

・リークするような人を「仲間」としてつるんでた、人を見る目のなさに失望という意見。

まあ、これはわかるけどな……。特に今回お相手側関連からのリークが多いようだけど(小山さんのいつもの男友達はこういうことはしないタイプと思われる。だから気を許しているのだろうけど)、さっきも書いたようにお仕事的に恨みをかったりしやすいだろうしね……。でも我々だって、いつ何がどうなるかわからない。小山さんを叩きまくっている人がいつか結婚する時とかに、今回叩きまくっているアカウントのスクショが相手に送られて「あなたの婚約者、こんなことをする人間なので考え直した方が良いですよ」なんてやられちゃう可能性だって、無くはないのだ。一概に「見る目がない」とバカにするのは気の毒に思える。

・旅館貸し切りでパーティしてたのに失望、という意見

実はこれが叩かれてるのが今回一番理解できてない部分で……。なにがだめなの???  (出回ってる音声が本物だと仮定して)ちょっとエロい王様ゲームしてたのがダメなの??  だって皆、Kらじで王様ゲームしてるの聞いてたでしょ? あれと同じノリで、友達と飲んでるだけでしょう。

しかも一般人の目に触れないように、貸し切りにするなんてアイドルの鑑じゃないか。クローズドで行われるウェーイ系の飲み会に嫌悪感がある人もいるだろうけど、小山さんがパリピなことなんてみーんなわかってたことじゃん。いつもいつも一緒に遊んでて、ついに同じマンションに住むようになったという男友達も、医者や弁護士でお金持ってるパリピなんだろうなとしか思ってなかったよ。(ちなみにそういうお金持ってる層のパリピ飲みってウェーイって騒ぐときは騒ぐけど、意外にマジメだからな!?  女の子とエロいことになったりはなくて、仕事の熱い話とかかなりするから。貸し切りパーティってだけで乱交とかセフレとかいう単語を出すの、ひどい話だよなぁと思う)

・メンバーの悪口とか超言ってるらしいよ!人格がクズ!メンバー愛とか言って私たちを騙してたんだ! という意見。

今何を受信しても悪意を持って解釈する人達が、勝手に翻訳した「悪口」を広めているだけだと感じている。そもそも言葉も文章も、悪くとらえようとしたらいくらでも出来るものだ。だから家族や親しい友人間だって「そんな風にいったつもりじゃないのに」という「誤解」が生まれる。

例えば私が、夫のことを「B型で自己中なんだよね~ でも私もB型で自己中だからいいかげんな者同士気が合うんだよ(笑)」と誰かに話したとする。その話を聞いた別の誰かが言葉の表面だけとりあげて「梓さん普段旦那さんのこと好きとか言ってるけど、裏では自己中でいいかげん、って悪口言ってたよ」と広めるようなものである。人の発言などというのはかくもたやすく他の意図に翻訳できるのだ。増田さんとの不仲説の時もそうだったが、わざわざ悪い方悪い方に解釈する人達というのは必ず一定数存在する。そういう人達の目と耳には、もうそういう風にしか見えないし聞こえないのだから仕方ない。人間関係の本当のところなんて本人にしかわからないのだから、私たちは自分の目に映る、自分がとらえている彼らの姿を受け止めるしかないのだ。これを読んでいるあなた方の目には、彼らはどう映っているだろうか。裏では悪口を言っていて、表面は仲良しのフリをしているだけに見えるだろうか。私は、たいていのことは「見たまんま」だと思っている。何かのファンになるとどうしても「あの発言にはこんな意味が」とか「あの行動の裏にはこんな思いが」などと邪推してしまうが、わりと真実は「みたまま、言葉のまま」で単純なことが多い。私は自分の目に映るNEWSが、単純で、単純に、大好きだ。

 

長々と項目をあげたが、やはりこれらが「ファンへの裏切り」に繋がる因果関係がわからないのだ。全ての項目を最大限に悪くとらえて、小山さんが裏では彼女がいてセフレもいて乱交してメンバーの悪口を言いまくっていると仮定しても、表で彼が、NEWSが見せていてくれる姿は変わらず素敵なのだから、なにひとつ裏切られたりしていない、としか思えないのだ。「小山さんを信じたい」という言葉が、小山さんの何を信じたい、のかがわからない。私の信仰している小山さんは、NEWSとしてコンサートをしたりTVにでて、メンバーと一緒に楽しそうに笑ったり、苦手な歌を頑張って歌ったり、踊ったり、NEWSとファンのことが大好きだよって言ってくれる小山さんだ。プライベートで何をしていようが、私に見せてくれるその世界に何一つ変わりはない。何一つ裏切られてないし、迷惑も被っていないし、NEVERLANDという素敵なプレゼントまで与えてくれている。

叩く人は「現実を見ろ」と繰り返すが、私はまぎれもなく現実を見ている。自分の目に映る、確かな、実体としての、NEWSを見て、それを愛しいと思っている。彼らが見せないように努力して隠しているものを噂や憶測だけで膨らませて「これが現実」と言っている人達のほうが、虚構ばかりを信じて目の前の、現実にいるNEWSを見ていないような気がする。

 

先に引用したように、好きなアイドルグループを好きな服のショップに例えたとき、ショップの裏側を見たのがきっかけで急にそのお店が魅力ないものに思えてしまうことはあるだろう。そのこと自体は仕方ない。だからといって、変わらずそのショップを好きな人に「このショップはクズの店員が働いてるんですよ!そんな人が売ってる服を有り難がって着るなんて、現実を見てないってことですよ!目をさましてください!」などと言うのはお門違いだ。いや私ここの服好きだし店員のプライベートとか興味ないんでほっといてください。おせっかいですよ。としか言えない。

「そんな店員のいるショップ、行く価値ないですよ。ほら良く見たら数年前から同じような服ばっかり! 作りが荒いところもあるし、向上心もないし、客をバカにしてるに決まってますよ」というようなことを言われても「このお店は確かに完璧ではないですが、ちゃんと毎年顧客のこと考えて業務を改善する努力をしているように私には見えます、実際今年の新作もとても素敵で気に入ってます。これを良いと思えなくなったのはあなたの心の問題であって、お店側の落ち度ではないので、他のお店で買い物をすればよいだけなのでは?  という気持ちである。

 

 

私はNEWSが好きだ。

だからNEWSを好きな人が好きだ。

 

とはいえ、たとえば今回みたいに、NEWSを悪く言う人が現れたときに、ギャンギャンと否定する人は苦手だ。NEWSを好きなあまり、自分の価値観にそぐわない人のことを批判したりバカにしたりする人のことが苦手だ。アンチも信者も、いきすぎるとどちらも気持ち悪い。

 

 

 

わたしは現実を見ていたい。というかわたしの目に映るのは現実しかない。

わたしの目に映る現実のNEWSは、普通の男の子が、アイドルとして生きるのを決めて、どたばたとして、努力して、努力して、その結果5万人にほほえむ覚悟を身につけた、そんな愛しい人達だ。

 

 

その愛しさが目に見えなくなったのなら、なにもかも悪くしかとらえられなくなったのなら。

それはもう。むり、なんだ。きっと。

寂しいけれど。

いつかまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の件で余計あなたたちへの信頼が増したよ。

アイドルでいようとするあなたたちの優しさと不憫さのために、わたしはお金を払いたい。ありがとう。ごめんね。ありがとう。

どうか。アイドルとしてだけじゃなくて、人として、幸せでいてほしい。

 

 

喜びを他の誰かとわかりあう! それだけがこの世の中を熱くする!

お題「○○担になったらこんないいことがありました!」

 

書かなきゃいけないものが山盛りあるのだけど、フォロワーさんが作ってくださったこのお題を盛り上げたいし、ちょうどあと30分くらい電車に乗ってるのでペロッと書きます。

 

NEWS担、小山担になって変わったこと、なにかあるかなぁ、と考えてみたけど特になんもなかった。例えばevery.を見るようになって政治や経済に興味が出た……とか、シゲの影響で映画を見るようになった……とか言ってみたかったが、さすがに30代も折り返しの年齢になるともう苦手なもんは永遠に苦手なのである。いくら好きな人が携わってるものでも、わたしは政治にいっさい興味がないし映画(洋画)は絶対的に苦手だし音楽も聴けない人間だ。ゆえにevery.も録画していない、そんな程度の徳の低いNEWS担小山担である。

 

変わったことは特にない。

でも、NEWS担になったことで間違いなく「こんないいことがありました!」と言えるものがひとつだけある。それは「Twitterのフォロワーが増えたこと」だ。

 

いや、誤解しないで頂きたいのだが、私はフォロワーをむやみに増やしたいわけではない。NEWS担になってしばらくは、私にNEWSを教えてくれた師匠以外ジャニオタの友達などいなかった。ジャニオタ1年生にしては年齢が高いという負い目もあって、特に誰かと関わるつもりもなくひとりでワーキャー呟いているだけだったし、それでよかった。

でもそのうちひとり、ふたりと仲良くしてくださる方が出てきて。リアルで会うようになって。次第にその輪が広がっていって。今ではたくさんの大好きなNEWS担(そこから更に広がってあらゆるグループ担)がフォロワーに存在するようになった。

もともと、ひとりで飲みに行ってその場で知り合った人と仲良くなるのが好きだったので、年下からおじいちゃんまで様々な世代、職業の友人がいるほうではある。とはいえ結婚してからは外で飲む機会も減り、普通に暮らしていたら新しい人間関係はそう多くは見つからない、もはやそんな年齢に差し掛かっていた。

 

なのに、NEWS担になったことで、高校生から年上のお姉様まで、ありとあらゆる年齢層の、ありとあらゆる性格の方々とたくさん出会えたのである。普通だったら出会わないくらい年齢の離れた若い人、価値観の違う人、遠くに住んでる人、ありとあらゆる人と、ただ「NEWSが好き」ということだけで知り合えた、その事実だけが私にとっては一番の財産だ。

 

なんの特技ももたない私は、今までの人生で唯一誇れることが「大好きな人間にたくさん出会えた」という、ただその1点なのだけど、NEWS担になったことでその誇れるものがもっともっと濃いものになった。

 

そのひとりひとりの方たちが、私の知らないものをたくさん教えてくれて、私の世界を広げてくれる。ジャニーズは勿論、ハロプロや、Perfumeや、乙女ゲームや、若手俳優や、コスメや、洋服などなど、私のTLは大好きな人たちの「好き!」で溢れていて、大好きな人が「好き!」って言ってるものはどうしたって嫌いにはなれなくて。世の中の嫌いなものがどんどん減っていく。世界がどんどん自分に最適化されていく。

それが私にとって一番の、NEWS担になってよかったこと。

 

アルバムのジャケットが発表になって、凄い!好き!おしゃれ!大好き!って皆でめちゃくちゃ喜んで、感動して、その気持ちを分かち合って。ほんとに幸せだなと思った。これからもずっとみんなで楽しくおたくやっていきたいし、きっとまた楽しく一緒におたくをやる人が増えていく。私の人生の宝物が、NEWS担をやっていたら、どんどん増えていくんだなー  楽しいなあ  

 

NEWSに、ジャニーズに、出会えた皆に、これから出会うみんなに、感謝。

ヒモにしたいジャニーズで打線組んだやで~

昨晩0時過ぎにトマトとかぶのマリネを食べながら酒を飲んでいたら、フォロワーさんからあるaskがRTされてきた。面識のない方の回答だったのでリンクは控えるが「NEWS4人の中で誰かをヒモにするなら誰がいいですか?」という質問に、慶ちゃんと答えているものだった。そのaskを拝読した瞬間とんでもなく興奮し、うめきながら即呟いたのがこちら。

 

深夜にも関わらず何人かで盛り上がっていると、あるフォロワーさんが「ヒモにしたいジャニーズで打線組みたい」と言い出したのでヨッシャやろう! と久々にブログ作成画面を開いた次第である。一部の読者の方には「おまえクリスマス締め切りの#にゅすほめ Advent Calendar 2016 - Adventarでコヤマスについて書くって言ってなかった? 1ヶ月遅刻してるけどアレどうなってんの?」と突っ込まれている気がするが、ちょっとだけ! ちょっと遊びで書くだけだから! ね!

あと打線てなに? って方はまあランキングとか10選みたいなもんだと思ってください。それからくれぐれも、以下に名前出す方のことを本当にヒモ体質のクズだと思ってるわけじゃなくて「こういうヒモ役やってるところが見てみたいな~」くらいのふんわりした空想遊びだよ!ってことだけご了承下さいませ。嫌な人はブラウザをそっと閉じてくれよな!

 

では今回の打線です。

 

1  (遊) 亀梨和也

2  (一) 錦戸亮

3  (中) 三宅健

4  (三) 伊野尾慧

5  (右) 菊池風磨

6  (左) 坂本昌行

7  (二) 岡本圭人

8  (捕) 大倉忠義

9  (投) 小山慶一郎

 

監督 二宮和也

 

【1番ショート 亀ちゃん】

 1番はやはり確実にヒットを打てる、誰からも共感してもらえそうな安定感、かつ華のあるこの方を。あの猫のようなしなやかさの四肢をソファにだらーっと投げ出して、襟の大きく開いたよれよれの部屋着で首筋を露にしながら気だるそうに「おかえりー」って言うところを想像してみて頂きたい。 まさにsample of ヒモ。夜なのに電気も付けず家主の帰宅を待っていて、おかえり~遅かったね、おなかすいちゃったよ。今日のごはんなーに? とか言ってくる。本当は料理がうまいのに作らない。ヒモだから。でもたまに家主の休日に気まぐれで何か作ってくれたりする。作れるなら私が疲れて帰ってくる平日に作ってほしい……と若干イラッとしつつ、「おいしい? よかった。いつも頑張って働いてるからお礼ね」と亀ちゃんに流し目で微笑まれると嬉しくてなにも言えない家主であった……

 

【2番ファースト  錦戸くん】

錦戸くんはオラオラ系ヒモ。亀ちゃんとはまた違ったパターンのヒモofヒモ。基本的に日中はフラフラ外を出歩いてパチンコへ行ってる。勿論資金は家主の金である。帰って来るなり、夕飯を作る家主をゆっさゆっさしながら「あかんわぁ、今日めっちゃ負けてもうて今月の小遣い足りひん。2万でええから財布に足しといてぇな」と甘えてくる。ため息をつきながら今回だけだからね、と返すとニコ~~~~っとして「ありがとう~やっぱ○○優しいわぁ」って喜ぶのである。その笑顔が可愛すぎるのでATMと化してしまうのも仕方ない。

ある日昔の彼氏に貰ったピアスをまだ持ってるのがバレて、なんで他の男から貰ったもん捨てへんねん!って朝からめちゃくちゃ怒られて喧嘩になったまま仕事へ。そんなこと言ったってアンタは私に何もくれないじゃん……と思いながら帰宅すると、机の上に露店で買ったようなやっすい500円くらいのピアスが置いてあるの……しかも家主が好きな色のピアスなの……。缶ビール転がしてぐうぐう寝てる錦戸くんの寝顔を見ながら、やっぱ好きだなぁ……と思ってしまう家主であった……

 

【3番 センター 三宅くん】

オールマイティーヒモ。ヒモとしての特性を全て兼ね備える万能タイプ。たまに友人の仕事を手伝ったり単発バイトなどで小遣い程度のお金は自分で稼いでくるが、基本的に衣食住は家主任せ。甘えた声と甘えた顔で寄りかかってくるときもあれば、定期的にスイーツを買ってきてくれたりマッサージをしてくれるなどフォローも忘れず、優しいしまあいいか……みたいな感じでいつまでも関係が続く。本来物凄く能力が高いため、仕事の愚痴などこぼすと驚くほど的確なアドバイスが返ってきたりする。そういうことがある度、実はこの人頼りになるんだよなぁ……一緒に住むには心強いから離れたくないな……と思う家主であった……

 

【4番  サード  伊野尾くん】

いやもう誰が選んでも4番でしょう。

顔、目線、体型、雰囲気、話し方、全てがキングオブヒモ。

私はほんとに伊野尾くんにはジルベールが似合うと思ってるので……  「欲しいものも買わないなら金なんてクソ食らえさ!」って伊野尾くんに言ってほしいじゃん……? 
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【5番  ライト  菊池風磨

風磨くんは束縛野郎のヒモがいい。忘年会シーズンで会社の飲み会が増える家主に「また飲み会~~?」ってめちゃくちゃ不機嫌になって舌打ちする風磨くん。なんとか説得して飲み会に出席するものの、ガンガンくるLINE。『まだ?』『腹へったんだけど』『カップラーメンどこにあるかわかんねーし』『てかそこ男いるんでしょむかつく』『二次会とか行ったらマジ切れっから』 もーいい加減めんどくさい、勘弁してよ~と思うんだけどなんだかんだ気になっちゃって飲み会も全然楽しくないので、体調が悪いと言って早めに抜けて帰路を急ぐ。すると最寄り駅でフードかぶって鼻を赤くして待っている風磨。寒いのにわざわざ迎えにきてくれたの? ごめんねでもちょっと早く帰って来たよ、と言うとギュ~っと抱き寄せられてボソリと「……ありがと」って呟く声が聞こえて、あぁちょっと息苦しいときもあるけどやっぱりこんなに愛してくれるこの人とは離れられないな……と思う家主であった……

 

【6番 レフト  坂本くん】

ひとりくらいオジサマのヒモを入れたくて打順に組み込んだダンディー担当ヒモ。ヒモというと、若い男の子がそこそこ年齢のいったお姉さんに寄生する、というイメージがあるけど、超色気のある40代のオジサマがいつでも家にいる、って凄いドリームじゃない……? 

坂本くんは小説家目指してみたり作曲家目指してみたりコロコロ夢が変わるタイプで、若いときから女の子の家に転がり込んでは転々として……を繰り返している。今は発明家になるといってなんらかの特許を狙おうとしているが発明品が完成する気配はない。家事は全て完璧にやってくれ、料理も毎日作ってくれる。時々ふらっと出掛けては、どこからか高級食材やワイン、ブランドものの服などを貰ってきて、それを家主にふるまってくれたりもする。結婚制度に縛られたくない、と言って結婚はしてくれないが、定職についてないだけで主夫としては完璧なので、別に結婚できなくてもこのままでいいか……と思ってしまう家主であった…… 

 

【7番  セカンド  けいとりん】

けいとりんはヒモというより、記憶を無くしているところを保護したい。ある日困った顔をして座り込んでいる圭人に声をかけると、自分が誰なのか、どこから来たのかもわからないらしい。英語と日本語が混ざる話し方を聞いて「外国から来たのかな」と思ったりする。警察に届けようとするが嫌がられ、行くところがない、としょんぼりしているのをほっとけなくて、つい家に連れて帰ってしまう。住所が無いと仕事見つけるのも大変だから、しばらくここにいていいよということになり、「Sorry」「ありがとう」を繰り返し言う圭人。素直で優しい青年との穏やかな生活が始まる。ある日家主が聞いていた古いロックアイドルグループの曲に反応し、「僕、ギターが弾けた気がする……誰かに教わってた……」と呟くが、最後までは思い出せない。「でも僕、このまま記憶が戻らなくてもいいかな、ってちょっと思ってるんだ。ここにいると楽しいし幸せだし……僕、家主さん好きだよ」

そう言って照れたようにはにかむ圭人の頭をそっと撫でながら、いつか記憶が戻ってこの子がいなくなったら私はその喪失感に耐えられるだろうか、と泣きそうになる家主であった……

 

【8番  キャッチャー 大倉くん】

バイト先の居酒屋で知り合って仲良くなり、付き合うように。次第に家主の家に入り浸るようになり、彼はバイトをやめ、立派なヒモに。私もフリーターの身で生活がいっぱいいっぱいなんだから、あなたも働いてよ! 家賃半分だして!せめて自分のごはんは自分で確保して! と怒ってみても、え~~家主ちゃんのごはんが食べたいんやもん~~と可愛く言うだけでのらりくらりかわしてくる。売れないバンドでドラムを叩いており、いつか売れてオマエのこと養ったるからな、というのが口癖。

数年後、家主が何気なく手にした雑誌に「今注目のインディーズバンドの父はあの実業家!」という記事が。そこで大倉くんが大手飲食チェーンの御曹司で、本人も株やら土地やらたくさん持っているという事実を初めて知る。

私なんかに集らなくてもお金持ちだったんじゃない…… なんでよ……と脱力しながら問い詰めると、「なんでって、家主ちゃんと一緒におりたかったんやもん。それに親父の金やなくて、俺がちゃんと自分の実力でつかんだ地位と財産持って家主ちゃんにプロポーズしよ、て決めてたから」と答える大倉くん。そんなこと言われたらもう何も言えないじゃんずるい……と、結局メロメロな家主であった……

 

【9番 ピッチャー 慶ちゃん】

今回ブログを書いたきっかけである。慶ちゃんは顔もヒモっぽくないし、なんたって皆ご存じ平日キャスターであるから、我々の目に映る姿はヒモっぽさから最も遠い印象だ。だからこそ、もしも働かないクズのヒモだったら……? という想像は無限の可能性がある。ギャップの玉手箱やで~~~~

慶ちゃんは普通に大学の友達とかで、全然付き合ったりしてないんだけど飲み会終わりにたまたまふたりになって、もー終電ないなーどうしよーって言うので、家近いけどソファでよければ寝ていく? って何の下心もなく誘うのよ。そしたらわーいって着いてきて、そのまま何事もなく朝になって、おれ二日酔いだから大学休む~~ってぐずぐずしてるから、あっそうじゃあ出ていくときは鍵ポストに入れて帰ってね、って伝えて大学行って帰宅したらまだいるわけ。ねー家主ちゃん今日もごはん食べに行こうよ、その前にシャワー借りていい?  とか言い出して、結局その日も帰らなくてそのまま居付いてしまう。

1週間めくらいでさすがに、ねえねえ慶一郎くんいい加減帰んなくていいの? と聞くと「なんで?」という答え。「なんでって……だいたい、付き合ってもない女の家にずっと住んでたらおかしいでしょ」「んー、もう付き合ってるってことでいいんじゃないの」「えっ」「だって家主ちゃん、もう俺のこと好きでしょ?」「えっえっ」「俺も家主ちゃん好きだよ、このまま一緒にいようよ」

居着いたものの大学にもほとんど行かず、家主の家を拠点にフラフラ遊びに行く慶ちゃん。部屋の掃除だけは積極的にやってくれるけど、一晩帰らないと思ったら明らかに女物の香水の匂いをぷんぷんさせながら戻ってきたりする。まあそういう……クズです……。そんでもう今日こそ追い出そうと思い、酔っぱらって帰って来た慶ちゃんを怒鳴ろうとしたら「ただいま~ねえこれ家主ちゃんにおみやげ~えへへ可愛いでしょ? あとね、エクレアも買ったの!」ってポワンとした顔でニコニコされるの……。おみやげってこれどうみてもUFOキャッチャーでとったぬいぐるみだろ……どうせ連れの女にいらないっていわれて持って帰ってきたんだろ……あとエクレア好きなの私じゃなくてアンタだし……と思いながらも、慶ちゃんの笑顔が可愛すぎて、くそ~~~~好きだ~~~~顔が好きだからどうしようもないわ~~~と悶える家主であった……

 

 

以上です。色々許してください。ヒモはファンタジー。

あ、監督は個人的にヒモが似合うと思うジャニーズ殿堂入りの二宮さんでした。